"日本国国防軍" -終わりなき戦い- 国際治安支援部隊 ISAF 作:Veruhu
中川と藤井は自然にその別れ道で止まった。俺たち三人は厳粛に振り返り、鋭い眼差しで互いを見やった。中川と藤井はもう既に、戦う前に覚悟を決めた武人の顔をしている。俺は口を開いた。
「これが今生の別れとなるかもしれない。だからあの世へ行った時も忘れぬよう、もう一度しっかりと自己紹介をしてくれ。頼む」
二人は頷いた。俺は気合いを入れて一喝する。
「鳥取県日野町出身! 荒木 翔太 一等陸曹!」
宿舎に自分の声が大きく響いたのが分かった。
「熊本県阿蘇市出身! 中川 龍之介 一等陸曹!」
「青森県弘前市出身! 藤井 和人 二等陸曹!」
二人の声も俺と同じくらい宿舎に響いたのが分かる。俺は鋭い目つきを柔らかくして、二人に軽く笑いかけた。
「作戦は上々なんだ。油断さえしなければそうそう簡単には死なないさ。そしてもちろん隊員も無駄死にさせやしない。俺たちが協力し合って分隊を操作すれば、きっと大抵の難題は乗り越えられる。だから戦場でも、どうかよろしく頼む」
二人の表情が柔らかくなったのが分かった。
「よろしく頼む」
「よろしく頼みます」
二人はそう言うと互いに笑い合った。俺たちは頷き合うと、再度背を向け歩き始める。二度とこの地、そして内地に帰られないかもしれない、そんな恐怖を感じながら。
軍靴のカツ、カツという綺麗な音を立てながら俺は部屋に近づいた。俺が曲がり角を曲がると、それを察知した黒木二等陸曹(第一小銃班班長)が号令を掛ける。
「気を付けッ!」
宿舎にその大声が響くと、俺の軍靴以外の音は聞こえなくなった。俺はカツ、カツと軍靴の音を立てながら分隊員等に近づき、その二歩手前程度に止まる。
「敬礼はいい、待たせてすまなかった」
黒木は軽く頷くと、後ろに下がった。俺はそれを確認すると口を開く。
「皆、緊張するな。楽にしろ。…………これから飯だが、飯も喉を通らんという者はいるか。…………まあ、もしそうでも言えんだろうな。だが少なくとも俺は初めての作戦の前で食欲なんて湧かなかった。だがそれでも食べ物は飲み込んでおけ。飯を食わねば戦は出来ん。作戦中餌切れでぶっ倒れて貰っては困る。いいな?」
『了解!』
「よし、じゃあ行こう」
俺は振り返り歩き始めた。それに続いて分隊員等も歩き始める。課業行進という程のものではないが、ある程度は規則正しく歩く。軍人の歩き方とも言うが、軍人は日々更新練習を行っているため、自然と他の隊員と同じような歩調になってしまうのだ。まさに職業病であるが、第三分隊は妙に歩調の合った状態で、食堂まで向かって行った。
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少し賑やかな食事が完了すると、分隊は再度自分の部屋に戻り、武装や糧食以外の各個人装備を装備した。今回の作戦の武装や糧食込みの個人装備重量は約28kgである。俺は行軍に必要な装備を体に装備すると、部屋を出て、武器庫に向かった。そこで武装や糧食の受領が行われるからである。
我が第三分隊の武装は下記の通りである。
FN SCAR-L Ger7 : 9
FN 40GL-L :3
Mk.46 Mod.1 : 2
Mk.48 Mod.0 : 1
84mm無反動砲(Carl Gustav Recoilles Rifle) : 1
M72E10 : 1
FN FNP-45 : 12
続いて第三分隊の編成は下記の通りである。
・指揮班(Sierra)
分隊長 番号11 SCAR-L + 40GL-L,FNP-45
無線手 番号12 SCAR-L,FNP-45
・第一小銃班(Alpha)
班長 番号1 SCAR-L,FNP-45
機関銃手 番号2 Mk.46 Mod.1,FNP-45
擲弾手 番号3 SCAR-L + 40GL-L,FNP-45
66mm無反動射手 番号4 SCAR-l 、M72E10,FNP-45
・第二小銃班(Bravo)
班長 番号5 SCAR-L + 40GL-L,FNP-45
機関銃手 番号6 Mk.46 Mod.1,FNP-45
84mm無反動射手 番号7 SCAR-L 、84mm無反動砲,FNP-45
84mm予備弾運搬手 番号8 SCAR-L,FNP-45
・第三機関銃班(Charlie)
中機関銃手(班長) 番号9 Mk.48 Mod.0,FNP-45
中機関銃補助手 番号10 SCAR-L,FNP-45