"日本国国防軍" -終わりなき戦い- 国際治安支援部隊 ISAF   作:Veruhu

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"第四節" 「小隊命令下達」

 小隊員等は少しずつ確実に武器及び糧食を受領して行く。受領が完了した隊員は先ず班長からの点検を受け、その後分隊長からの点検を受ける。決して不足品を出してはならない。なぜなら不足品の発生は、その隊員のみではなく分隊全体に影響を及ぼすからだ。

 

 水を忘れれば、他の隊員の水を分けてやらなくてはならなくなる。弾薬を忘れれば、他の隊員の弾薬を分けなくてはならなくなる。こんな事態を絶対に防ぐために、必ず点検んを行うのだ。

 

 俺は隊員等の点検も行いながら、間が開いているうちに、自分の武装や装具の点検を行う。

 

 槓桿(こうかん)を引き、排莢孔から中を覗いて薬室に弾薬が入っていないかを確認する。弾が入っていないことを確認すると、銃弾安全確認口に銃身を入れて引き金を引く。カチッという撃針が落ちた音がした。もしも弾が入っていた場合、この時点で発射することになってしまうが、この口の中は防弾機構が備わっているため、跳弾したり貫通してしまう心配はない。同様に,拳銃のFNP-45も銃弾安全確認口に銃身を入れて引き金を引く。こちらもカチッという撃針の音が鳴った。

 

 他にもいろいろな点検を実施して、武装の点検は終了する。他の隊員の点検も完了したことを確認すると、俺は第三分隊を引き連れて駐屯地中央広場に向かった。

 

 

       ✽         ✽         ✽

 

 

 俺は丁度良いところで、第三分隊を停止させると、指示を下した

 

「0730、命令を受領する。楽に待機せよ」

『了解!』

 

 各員が了解したのを確認すると、俺は小隊長及び小隊付の下に向かった。各分隊長が小隊長の下に集合し、それを確認した小隊長は命令下達を開始する。事前に何度も確認した作戦であるが、これの最終確認を行うわけである。

 

「命令を下達する! 命令! 敵情及び我の状況について、変化なし。これより我が小隊はオスプレイにて降着地域まで移動を実施し、その後、迅速に展開、爾後(じご)の作戦行動を開始するものとする。地図に目を転じろ」

 

 俺を含む分隊長等は机に置かれた地図に目を転じる。

 

「小隊長が指し示すこの地点、この地点が現在地である。ここより現在待機中のオスプレイに乗機し、この地点、LZ 12に移動を実施するものとする。

 第一分隊! 第一分隊はオスプレイから下車後、周囲に展開し、爾後下車する第二、第三分隊を援護せよ。

 第二、第三分隊! 下車後直ちにこの地点、Rallying Point 7に向かい、当該施設の検索を行え。またその際、縦2m、横4m程度の水路を渡る必要がある。これに注意せよ。了解か!」

 

『了解!』

 

 各分隊長が応答する。

 

「第一分隊は第二、第三分隊が到着したのを確認した後、同一地点まで移動し、検索中の第二、第三分隊を援護せよ。そして、Rallying Point 7の施設、これの検索が完了後、小隊はRelease Point 8 まで前進を開始し、その地点にて分進を実施するものである。了解か!」

 

『了解!』

 

「よろしい。後の詳しいことは、前日の通りである。では質問!」

 

『無し!』

 

 前日、何度も確認し合ったことである。今更質問することはないということだろう。

 

「了解、命令の下達終わり。続いて戦闘指導を実施する。……中川一等陸曹!」

 

「はい! 中川一等陸曹!」

 

「民間人に対する交戦規定は何か?」

 

「はい! 第一に口頭による警告、第二に銃口を向けての威嚇、第三に警告射撃、第四に危害射撃であります!」

 

「よろしい、では続いて藤井二等陸曹!」

 

「はい! 藤井二等陸曹!」

 

「発砲規制は何か?」

 

「防衛射撃であります!」

 

「よろしい!」

 

 第一、第二分隊長は順調に進んだようだ。

 

「続いて、荒木一等陸曹!」

 

「はい! 荒木一等陸曹!」

 

 俺は大声で応答する。

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