ー魔法の森 上空ー
魔理沙「………」
シャルム「どうした?人をそんなじろじろ見て?」
魔理沙「いやな?基本の魔法すら撃てなかったお前が隣で空を飛ぶようになって、なんか感慨深いなぁ…って」
シャルム「ハハハ…まぁ色々教えてくれたのに、一個もできなかったからなぁ…」
魔理沙「それでも諦めずにやってきたんだろ?普通だったらとっくにやめても可笑しくないのに」
シャルム「先生との約束だからな。それに、色んな人が協力してくれてたんだ。途中で辞めたらカッコ悪いだろ?」
魔理沙「当たり前だ。もし辞めてたらマスパぶっ放してたぜ。」
シャルム「怖いなぁ…。」
現在二人は、魔法の森上空にて談笑していた。普通ならば目を疑う光景ではある。だが二人は、それがさも当然の事であるかの様に空を飛んでいた。
魔理沙「って言うかお前大丈夫なのか?」
シャルム「ん?何が?」
魔理沙「今の状況だよ。さも当然のように飛んでるけどさ、その服と靴も魔道具化してんだろ?無縁塚ついた瞬間お前の魔力が無くなって動けませんってなっても知らねーぞ」
シャルム「大丈夫だよ。俺の魔力量がかなりあるのは知ってんだろ?」
魔理沙「それでもだよ。今まで魔法の"ま"すら発動しなかった奴が今こうして空飛んでんだぜ?正直目が離せないんだよ」
シャルム「俺は子供かよ」
魔理沙「魔法に関しちゃ私の方が先輩だぜ?」
シャルム「ぐうの音も出ねぇ…」
魔理沙「そもそもの話、お前どうやって空飛んでんだ?自分で作った魔道具ですら反応しなかったじゃねぇか」
シャルム「……」
魔理沙(…あっやべぇ!地雷踏み抜いた!)
「…あ〜…。言いたくなけりゃいいんだぞ!?なんつーか…ほら!やっぱ気になることがあったら解明するのが魔法使いの性っつーか!やっぱ昔っからのダチだからさ!一緒に使えない原因も調べたりしたから!自然に使えるようになったことに驚いたっつーか!」
これでもかと早口で捲し立てる魔理沙。それもそうだろう。彼女にとってシャルムは、あの巫女と同等の立ち位置にいる存在なのだ。
強さという意味ではない。彼の魔法に対する知識はかなりのもので、その知識に彼女は何度も助けられた。幼い修行時代の頃から、共に学び合う親友と呼べる存在だ。
だからこそ知っている。彼の苦悩を。彼の努力を。そんな彼が、魔法使いになる事を諦めなかった。ならば親友として、それを支えるのが当然だろう。
しかし、正直な彼女は、彼が魔法を使えるようになったという喜びと疑問を優先してしまった為、それが苦悩の原因であることを失念していたのだ。
シャルム「……プッ」
魔理沙「…………」
吹き出す音と共に流れる沈黙。
瞬間、魔理沙は我に返った。
魔理沙「……お前ぇぇ!?」
シャルム「アハハハ!急に早口になってどうした?ちょっと昔を思い出してただけなのに」
魔理沙「急に黙るからだろうが!怒ってるかと思ったぜ!」
シャルム「今は使えるようになったから気にしてないっての。いや〜あんなに焦ってる魔理沙は中々見ないからなぁ~。良いもん見させてもらったわ」
魔理沙「そのニヤけた顔やめろ!マスパブチ込むぞ!」
とは言ったものの、シャルムの実力は未知数。下手に打って直撃、墜落なんてしたら目も当てられない。よって魔理沙はやり場のない怒りを、無縁塚で襲ってくるであろう怪物たちに向けることにした。
魔理沙「ったく…。んで、何思い出したんだ?」
シャルム「そんな大層なもんじゃないよ。まぁ強いて言うなら…
あの頃の俺は、まだ鉄鉱石だった
…ってことだな」
魔理沙「はぁ?何じゃそりゃ?」
シャルム「香霖堂に行ったら詳しく話してやるよ。」
こうして二人は無縁塚にたどり着いた
一応、大まかな設定は考えてはあります。しかし、それを文字に起こすほどの文章力は無いです