オリジナルモブ同士がぐだぐだ喋りながら偶像君を集めるだけの話

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二次創作で転生主人公は初なので、初投稿です。


シャンフロ転生~原作の語り手がツチノコプレイ+変態PSなせいで原作知識が役立たない、知識無双なんてなかったんや~

「例えばなんだけどさ。 これはあくまで仮定の話なんだけど」

 

今日も今日とてシャンフロ屈指のコレクターズアイテム、ゴーレムの排せつ物こと偶像君の収集に勤しんでいたら、同好の士たるフレンドがまどろっこしい前置きをして、何やら話し始める。

 

「これはあくまで知り合いの話なんだけど」

「そこまで言われると、一周回って自分の話にしか聞こえないよね」

「? お前の話じゃないぞ」

 

あ、やべ。方言でてる。

 

「リアバレ回避って相当難しいよな……ってそんな話じゃなくて、本当に例え話で空想の話でイタイ奴の妄想話なんだけどさ」

「早よ言え」

「原作知識無双ってあるじゃん」

 

うん?

 

「あれって、原作知識があった上で、それを再現できるだけの実力とか権力とかないと意味ないわけよ」

「唐突にどうした」

 

原作知識無双とは、例えばゲームの世界なんかに入り込んだときに、その人物が事前に得ていた知識──でんせつのけんの場所!とか、そういうやつ──で楽々人生を送るみたいなやつだったはずだ。

 

「でさ、原作知識があれば余裕じゃん、とか思ったりする時代があったわけだよ」

「なんかちょっと実感こもってない?」

 

というか、こいつ、本当に何がいいたいんだよ。

 

「でも、普通にPSが伴わないとどうしようもないわけよ。 あ、女騎士出た…………」

「あー、シンプルに能力が足りない的な。 いぃぃぃぃなぁぁぁぁ! 女騎士いぃぃぃぃなぁぁぁぁぁ!」

「しかもこれ、剣じゃなくて弓持ってる!!!」

「その型の報告あったっけ?」

「ない! 日頃の行いのお陰!!!!!」

 

PKerのフレ、いたっけな…………。

 

「ナチュラルに妬むのやめろ。 で、これは戯れ言として聞き流して貰いたいんだけど」

「うん」

「オーバドレス・ゴーレムっているじゃん」

「周回用サンドバック」

「ちょっと前まで俺も周回してたから異論はないけど、やっぱりこうもうちょい人の心とかないのか」

 

レアアイテム落とすのが悪い。

 

「それで?」

「あれって、最速タイム1分じゃん」

「そうらしいね」

「理論上、ソロであのタイム切れるんだよな」

 

そんな馬鹿な。

だが、このフレはこれを戯れ言と前置きしている。ならば、真面目に考えるだけ無駄だろう。ならば、敢えて乗っておくべきだろうこの話題に。

 

「どうやって?」

「んー、神代製アイテムと、神代の知識を持った鍛冶職人と、ぶっ壊れ挙動が人外並みのPS持った変態が揃えばなんとかなるな。 要は、TA勢のパーティーの挙動とDPSを一人で稼ぎ出せればいける」

 

さすがに笑った。

そんなことできるプレイヤーはいないだろう。

 

「本当に戯れ言だった……時間を無駄にした罰でその女騎士欲しい」

「やらねえよ」

 

 

後日。

ソロでオーバドレス・ゴーレムのTA記録がついに1分を切ったプレイヤーがいる、という風の噂を聞いた。さらに、その人物はソロだったらしい。

かなり盛られているとは思うけれど。

 

「……………まさかね」

 

そう呟くと同時に例のフレンドから隼が飛んでくる。何事かと思えば、そこには一枚のスクショ。

写っていたのは、聖女ちゃんの偶像君。

 

「やりやがった……!? まさかあいつやりやがった!?」

 

ちらりと浮かんだ疑念はすっかり消え失せ、今はフレンドからいかに聖女ちゃんを譲り受けるかで頭がいっぱいになる。

くっそ羨ましい!!!!!

 


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