「たくや? 今、政府官邸から『
マジかよぉ! せっかく公安でヨロシクやってたのにさ。上司からの命令はいつも突然だ。
辞令を受諾した俺は、速攻でシャワーも浴びずに勃起したリングマラをジーンズに収めて庁舎を飛び出る。
どうせ、向こうで新しいお仲間さんと一緒にシャワー浴びるからいいのさ♪。
俺は自らの引き締まった臀部をパシッと叩いた。
そうだ。禍特対ってのは、『
近年日本に頻出するようになった、巨大不明生物──通称・禍威獣への対策として防災庁が設立した組織のこと。
その禍特対へ、俺は配属転換になったって訳だ。
いいぜ。得意げにこの国で暴れまわってる禍威獣共を、俺のデカマラで一泡吹かせてやれってことなんだよな!
「よく来てくれたな、拓也くん」
「ウッス! 浅見 拓也です。よろしくお願いしまっす!」
禍特対のリーダー、田村班長の出迎えを受けて自己紹介する俺。
室内には他に滝と船縁って男女がいたけど、デスクが一つ余っていた。
聞くと、神永っていう野郎が今日は無断欠勤しているらしい。
マジかよぉ! 政府の人間なのに無断で仕事を休むとか、チョーF(ふてぶてしい奴)だよな!
班長も他の二人も、アイツはいつものことだから……って感じでネムネムの顔で白け気味。
新しい職場ってこんなに規律がユルいんかよぉ!
三十秒の挨拶で俺はこれからの職場での仕事を淫乱にサボり合えることを確信した。
その時だ。おもむろに扉を開けて、一人の男が姿を見せる。
「神永、来ていたのか」
「……別室で資料を見ていた……」
出たぜ! こいつがサボり魔の神永……俺の
俺は神永の姿を頭のてっぺんからケツの先まで舐めるように眺めまわす。
ふーん。仕事をサボるくらいだからもっとダラシナイ奴かと思ったけど、身なりは油断なくキッチリしているし、無表情だけど顔もイケメンじゃねーか。
いや、はっきり言うぜ。こいつは拓也もかくやってレベルの美男だ!
神永は俺のデスクと対面する席に腰を下ろした。
新人の俺のことなんて眼中にないって感じで、チョー傷つくぜ!
拓也ゎ無視するのはヘーキだけど無視されるのゎきらぃ。
「君が……神永くんだね?」
俺の声に、神永は顔を上げた。
「……君は」
「俺は拓也。今日からお前のバディーになる男だ」
「……。バディーとは、『相棒』と理解していいのか?」
「いいぜ。今日から拓也ゎ神永のモノだょ。相棒になるんだから、俺の愛棒も愛してくれるょね?」
「……なるほど。君は雄どうしの交尾を求めているのか。……興味深い」
と回りくどい言いかたしてても、コイツも結構乗り気じゃねえか。
早めに仕事を切り上げた俺は神永をともなって、新宿の夜の街に消えた。
神永との夜の詳細ゎまた別の日に話すけど、この後は大変だった。
新たな禍威獣八号『ガボラ』が出るわ、それを倒すために銀色の巨人『ウルトラマン(仮称)』は来るわ。
ガボラがいなくなったら今度は外星人を名乗る『ザラブ』って奴が、「ウルトラマンってチョーヤバい奴らしいっすよ」って政府に取り入ってウルトラマン抹殺計画を立ち上げるわ……。
くそー、こんな急展開で残りの尺がもつのかよ!
そしてここで最大の衝撃。
なんと、ウルトラマンの正体は俺の相棒、神永だったんだよね。
ウルトラマンは沖縄米軍基地を襲撃し、そのあと大都会のど真ん中に出現して街を破壊しはじめた!
政府のみんなゎザラブの口車に乗せられて、ウルトラマンを攻撃しようとしている。
でも、俺は信じねーぜ!
神永は決して絶対に人に危害を加えるような奴じゃない。
俺が禍特対に配属される前、アイツは身を挺して小さな子供を禍威獣の脅威から守ったという。
そんな男が、俺の相棒が……街を破壊するなんてありえない!
だから俺は、これがザラブのウルトラマンを
早速公安時代のコネを頼りに神永の足取りを探ると、どうやらどこかの廃ビルに監禁されてしまっているらしいことが分かった。
神永 新二が拉致されて……腹筋ボコボコにパンチ食らって苦しんでいると思うともう、いてもたっても居られねー!
俺は大急ぎでバディーを探しに向かった。
調査を依頼した公安時代の同僚から渡された写真を頼りに、神永がいると思わしき廃ビルを探す。
すぐ近くまでは絞り込めたが、あと一歩情報が足りねぇ……。
そこでオレは、新テクを開発!
神永と肌を重ねた夜に秘かにくすねていたアイツの下着をとり出し、そこに付着する相棒の残り香を俺のガタイで分析。
微かに香る体臭をたどって拓也はついに拓也は、椅子に拘束され身動きが取れない状態の神永を発見した。
「やっぱり今街で暴れてるウルトラマンは、偽物だったんだな」
俺はそう言いながら、相棒の拘束を外していく。
「……来てくれたんだな、拓也」
神永はいつもと変わらず、拉致され拘束されていたって事実を気にも留めない風に言ってのけた。
でも、その平坦な言葉はどこか、喜色を称えていたように感じたのゎ拓也の気のせぃかな?
「早速だけど、さっき言ったように街でお前の偽物が暴れてるんだ。なんとかしてくれねぇーかな?」
「……分かった。では、アレを返してもらおう」
「? おぉうっ!!」
アレってなんだ?
と言う前に、神永は俺のケツマンコに右手を突っ込んできやがった!
マジかよぉ! この状況でいきなりフィストって、こいつチョーSだよな!
だが、拓也のガタイが歓喜に震える間もなく、神永はケツマンから手を引き抜いた。
その手には、銀色の金属質の棒が握られている。
「ハァ……ハァ……なんだ、そりゃ?」
「『ベーターカプセル』。私が元の姿に戻るために必要な装置だ」
「な、なんでそんなもんが俺のケツマンの中に」
「ザラブの罠を予想して、君と初めて会った日の夜、君の体内に私が隠しておいたんだ」
おうすっげ。
こいつそんな前からこの事態を予想してたんかよ!
頭脳も明晰とかマジ俺のガタイ分析官としての立場奪うよな。
そんなガッカリ気分の俺をよそに、神永は戦いの場へおもむこうとする。
「拓也、君のおかげで私は窮地を脱することができた。君が相棒でよかった」
目の前の男の真摯な瞳は、人間としての神永のものだろうか。それとも外星人のウルトラマンのものか?
俺は疑問をぶつけてみることにした。
「神永、お前は人間なのか? それとも外星人なのか?」
「……どちらでもない。だが、その狭間に立つからこそ、見えてくるものもある」
「そうか……」
なんて納得したフリしてるけどコイツなに言ってんだか全然わかんねー!
だから、俺はその真意を聞くためにも、こう言ってやった。
「勝って帰ってこいよ。待ってるぜ、相棒」
俺の言葉を聞いた神永は、ほんのわずかにだが、口の端を上げ微笑みを浮かべたように見えた。
雄々しく頭上に掲げた変身装置──ベーターカプセルのボタンが押され、神永の体がまばゆい光に包まれていく。
──戦いが、始まるぜ。
最後にチラッと見ぇたのゎ、ベーターカプセルに付着した茶色いカス。
やっぱり、変身アイテムを拓也の洗浄してない腸内に隠すのゎ、止めた方がいいょね。