ハイスクール・フリート   ~空を翔る鳶と海虎~   作:鷹と狼

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第3話 パイロットの待遇と飛翔

 

 

 

 

 

「「 お邪魔しま… 」」

 

 

新一郎と幸吉は宗谷真霜と母親の真雪の豪邸に足を踏み入れた。するとー

 

 

 

「いやぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悲鳴!?幸吉行くぞ!!」

 

 

「了解!!」

 

 

「あぁっ、ちょっと!」

 

 

家の中から少女の悲鳴が鳴った時、土足のまま掛け上がり新一郎と幸吉は懐から拳銃を抜き出し、悲鳴がした部屋に向かった。

 

 

「動くな…こ…これは…」

 

 

新一郎は部屋のドアを蹴破り、拳銃を構えた。だが二人が見たその光景は、20代前半の女性が未成年少女の尻を揉んでいた。

 

 

「根性…!!…なっ何なんだお前らは!?」

 

 

「お前こそ何している!まだ女学生に、破廉恥な事をやっていることが恥ずかしくないのか!?」

 

 

「そうだ、その娘から離れろ!!」

 

 

「なっ!こいつらは最近この近所に出没している強盗か!?」

 

 

「ね、…姉さん…あいつらは武器……拳銃を…」

 

 

「ん…姉さん…?」

 

 

幸吉は、少女のある言葉に気になる時、宗谷真冬は指を鳴らしながらニヤついて腕を構えた。

 

 

「ほうっ面白い、観てな、ましろ!海賊を相手に鍛えたあたしの腕前を!!」

 

 

「姉さん!!」

 

 

真冬は新一郎を右手で殴りかかろうとした時に、彼は拳銃を素早く懐に閉まったところー

 

 

「よっ」

 

 

「なに!?ならば!」

 

 

新一郎の左手で寸止めされ、真冬は左脚で蹴りを射れようとした時に素早く避けられた。

 

 

「なに!?なんだよこいつは…!!(今まで戦った海賊と違う気配だ……)」

 

 

真冬は新一郎と格闘して青ざめた

 

 

 

「女性ながらいい拳だ、だが俺の前には通用せんぞ」

 

 

「なにを小癪な!!」

 

 

真冬は助走をつけて走り、おもいっきり殴ろうと右ストレートで来た時、新一郎は身を屈め右腕を掴み、背負い投げた。

 

 

「………はぁっ!!」  バタッ

 

 

「…痛ってぇ~…!!」

 

 

「あぁ………しまった!女性相手でもつい………」

 

 

「新一郎さん…まぁ、取り敢えずお縄頂戴!!」

 

 

幸吉はうつ伏せに倒れている真冬の両腕を後ろに回し、弓の弦で両手を結んだ時に丁度、真霜と真雪がましろの部屋に駆けつけた。

 

 

「真冬姉さん!」

 

 

「「 真冬!! 」」

 

 

「え…真冬?」

 

 

「姉さん…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

宗谷家、居間ー

 

 

 

 

 

 

宗谷親子3姉妹と零観パイロットの2人の自己紹介を終え、食事しながら談笑していた。

 

 

「先程は、妹さんを投げ跳ばして大変失礼しました!」

 

 

「全くだ、か弱い女性を投げ跳ばすなんて最低だぜ…」

 

 

「なに言っているのよ、いつもましろやブルーマーメイド隊員のお尻を揉んでいる真冬の日頃の行いよ」

 

 

「ふふっそうね」

 

 

「もぅ母さん、真霜姉!全く、どっちの味方だよ…しかし、沖田さん……あんた強いなぁ~どこで習ったんだ~?」

 

 

「……本当に、あの真冬姉さんを投げ跳ばすなんて信じられない…どこで習ったのですか?」

 

 

「あぁ、上海事変の終結後に……」

 

 

「上海事変…?」

 

 

ましろは新一郎の言葉が気になり、首を掲げた。

 

 

「あっ、…いや…それは…」

 

 

「ましろさんでしたっけ…、それですね…新一郎さんは中国に…えっと…留学…した時に中華拳法を習って…」

 

 

「そうそう俺は内地で柔道と空手。昔、中国に留学した時に少し習っていました。アハハ…」

 

 

幸吉のフォローで新一郎たちは何とか誤魔化した。

 

 

「あの、……宗谷校長……貴女の御主人は……?」

 

 

「「「 ………………… 」」」

 

 

 

新一郎の質問で3姉妹が沈黙する中、口を開いたのは母親の真雪であった。

 

 

「10年前、客船を襲う海賊と交戦して殉職しました…」

 

 

「……すいません……大変……失礼なことを……」

 

 

「…いいんですわよ……海の安全を守るために」

 

 

 

 

真雪の新一郎は気の毒なことで悔やんだ。

 

そしてー

 

 

 

「ねぇ沖田さん、金城さん。その…変わった服装ですが…ブルーマーメイドではどこの部署に務めているのですか…?」

 

 

「ん…?あ、…それは…だな……」

 

 

「…えっと、……そうですね……」

 

 

ましろの次の質問で二人は頭を掻きながらタジタジになっていた。

 

 

「ふふっましろ。これ以上詮索は止めなさい。ブルーマーメイドに男性職員は珍しくないのよ。」

 

 

真雪はましろからの質問を制止した。

 

 

「はぁーい…そして、今までどこで配属していたのですか…?」

 

 

「上海や東南アジアを始め、ニューブリテン島のラバウルからトラック諸島、そして戦艦大和に配属していた。」

 

 

「……大和……超大型直教艦の大和ですか……!?」

 

 

「大和の乗員ですって!?」

 

 

ましろは次の質問に答え、新一郎の言葉に真雪と3姉妹が驚愕した。

 

 

「女子海洋学生………いや………かつてのブルーマーメイドのエリートしか乗艦できない大和を………一体……どんな経緯で…………」

 

 

ましろを除く、真雪と真霜、真冬は大和型の艦長を務めたエリートであったため、二人に興味があった。だが、新一郎と幸吉は大和に関して口から言えなかった。

 

 

「…あの…それは……」

 

 

「そうっ!ただ食事するだけに乗艦していました!…あはは…」

 

 

「そうそう、あはは…」

 

 

「…へぇ~そうですか…………さて、私は横女の受験が近いから部屋に戻ります。」

 

 

「「 (ほっ……) 」」

 

 

ましろの目は怪しいそうな目付きに変わり、あきれたかのように自室に戻った。新一郎と幸吉は、互いに背中合わせで持たれた。

 

 

「お二人さん、呉からの移動と娘のましろの相手お疲れでしたね。」

 

 

「はぁ、またいずれ我々が戦艦大和に乗艦したことをお話ししますよ」

 

 

「新一郎さん、これは軍の機密ですよ…」

 

 

「この世界にきて、機密も秘密もあるか!」

 

 

「なぁ…沖田さん。機密と言えば、真霜姉を乗せたひこうき!あたしにも見せてくれよ~!」

 

 

「別に構わないが……飛行機だが、航空機が存在しない世界のあなたたちでは恐ろしい成果を挙げている……!」

 

 

新一郎は真霜たち親娘に航空機の活躍を語った。

 

日露戦争前、アメリカにてライト兄弟が人類初の飛行機を発明、初めて戦場に投入したのは1914年、第1次欧州大戦。

 

大戦初期は敵陣の偵察に過ぎなかった飛行機の飛行行動が戦闘機、爆撃機を開発し、戦場で人々の命を奪った。

 

大戦後、欧米列国は民間人の空輸する旅客機を開発、大空に平和を迎えた。

 

だが、1939年、再び欧州に世界大戦、1941年に大東亜戦争が勃発、米英に宣戦を布告。

 

開戦と同時に日本海軍航空部隊がアメリカのハワイ真珠湾の奇襲で戦艦部隊を壊滅、新一郎が参加したマレー沖海戦でイギリス海軍の戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスが撃沈。

 

その海戦以降、戦艦の時代が終結し、航空機の時代が始まった。

 

戦艦などの艦艇は航空機の援護無しの任務では自殺行為、各地の海洋学校が所有する大和型超大型直接教育艦の大和、武蔵があの戦争末期、アメリカ軍の空襲で撃沈された。

 

 

「……そんな……」

 

 

「……嘘だろ…あの大和と武蔵が……」

 

 

真雪と真冬は心底新一郎の言葉に青ざめ、驚いていた。海上の要塞こと海の王者の戦艦が、小さな航空機で撃沈されるなんて夢物語、誰もが思いもしなかった。

 

 

「あの海戦で……俺と幸吉、虎雄は今でも武蔵と大和の配属でフィリピン決戦と沖縄の航海でアメ公の攻撃で防げず、撃沈されたことを悔やんでいる……」

 

 

「「「 ……………………………………… 」」」

 

真霜たちは新一郎と幸吉のあの海戦を経験した者としてか壮絶なオーラを感じていた。

 

 

「………取り敢えず寝泊まりする場所を教えてくれ…」

 

 

「わかりました。一晩だけですがこの居間でお休みください。そして後程入浴場へご案内します。」

 

 

「何から何まで大変感謝します!」

 

 

新一郎と幸吉は宗谷真雪に敬礼。

 

一晩、宗谷家の居間で過ごした。その暗い廊下の影で三女のましろが両手で口元を抑え、震えながら新一郎の言葉をひっそりと聞いていた。

 

 

「(……武蔵と大和が……撃沈……!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界に来て3日後 小笠原諸島 酉島上空

 

 

「新一郎さん!腕がイキイキしていますね!!」

 

 

「こんな解放された空は久しい!!戦時の制空は敵さんに奪われた上、日に日に犠牲が出る戦場だからな!」

 

 

ブルーマーメイド管轄の酉島上空で、極秘のテスト飛行をする零観。機体を運搬して停泊するブルーマーメイド艦「べんてん」には宗谷真霜と真冬、平賀典子と福内倫子、そして浦賀鈴留が後部甲板から零観を見物していた。

 

 

「あの……ひこうきの零観…、スキッパーより速い…、小回りが利いている…」

 

 

「凄いわね……異世界の技術って。速度も計測器で測ったけど時速は400キロ級、一番速い飛行船でも200が限界なのに、これは凄いものを見たわ……」

 

 

 

上空ー

 

 

「やっぱりいいですね~………海の上の空は」

 

 

「あの青人魚たちは驚いているな、久し振りに俺の荒業やるぞ!掴まれ!」

 

 

「了解!!」

 

 

新一郎は操縦桿を握り、連続の宙返りや急旋回、急降下などの曲芸飛行を見せた。それを見ていた真霜たちや、べんてんの乗員は拍手喝采を挙げた。

 

 

「おおおぉーっ!!すっげぇー!!」

 

 

「もし、配備されたらブルーマーメイドの活動範囲も大幅に広がりますよ!」

 

 

「うん、そうね…」

 

 

真霜は零観の性能を見て、将来的に零観の生産とブルーマーメイド艦艇への配備を考案した。

 

飛行を終えた零観がべんてん付近に着水した。

 

 

「…ふぅ…今の時期の小笠原の海は暑くていいなぁ!」

 

 

「そうだな……あの時代はまだ夏だったから、冬場の日本にきた俺たちには身体に堪え…」

 

 

「どりゃー!!」

 

 

「わわっ!!真冬!?」

 

 

「真冬さんっ!?」

 

 

べんてんから真冬が二人の零観に着地。機体の操縦席に近付いた。

 

 

「なぁ、新一郎!あたしにもこの零観を操縦させてくれよ〜!こう見てもスキッパーの国際大会で優勝した経験が…」

 

 

「待て待て真冬!この零観はスキッパーと違って扱いが難しい!!」

 

 

「いいからいいから……あれ……あれれ…?」

 

 

新一郎が全力で否定したものの、真冬が操縦席に入り込み、無数の計器やスイッチ、レバーを弄ったせいで、発動機と操作盤から煙が出て故障、飛行不能になった。

 

 

「……はぁ……真冬よ…なんてことをするんだ…、飛行機はスキッパーと扱い方が数段違う!!……これじゃ空に飛べん!!」

 

 

「……え…そ…そうなのか……」

 

 

気まずい状況で冷や汗を流す真冬。

 

 

新一郎が息を吐くと、べんてんからクレーンフックが降ろされ、引き揚げられた零観は後部甲板に置かれた。

 

 

「新一郎、お疲れ様ね」

 

 

「あぁ、この世界の大空はいいなぁ~///…また、飛びたいか…?」

 

 

「えぇ、またよろしく///」

 

 

「なぁ新一郎!今度はあたしにも乗せてくれよ~!」

 

 

「沖田さん、わたしも!」

 

 

「私も飛行機に乗せて下さい。沖田さん!」

 

 

真冬、福内典子、平賀倫子等が零観の搭乗に新一郎に近付いて懇願した。だがー

 

 

「あぁ、…今真冬が壊したせいで飛べなくなった…」

 

 

「貴女たち、飛行機の飛行テストはここまでです。横須賀へ帰投しましょう」

 

 

新一郎が述べようとした時に真霜は新一郎の前に立ち、口が笑っていても、目が笑っていない真霜の顔を3人は恐怖した。

 

 

「「「 うぅ… 」」」

 

 

「…真霜…?」

 

 

「さて、横須賀へ帰投しましょう新一郎!」

 

 

「あ、あぁ…」

 

 

真霜が新一郎に何もなかったかのように微笑む。べんてんは母港の横須賀に進路を摂って航海した。

 

 

 

 

 

べんてん 食堂ー

 

 

 

 

 

「なぁ幸吉!あんたらの飛行機、将来あたしのべんてんに載せていいか!?」

 

 

真冬たちは食堂で食事をしながら、新一郎と幸吉の愛機への勧誘が始まった。

 

 

「ちょっと待って下さい……オラの一存では決められません。それにオラは零観の搭乗員と言えども電信、観測員であり、恥ずかしながら……飛行機の操縦は下手くそです……」

 

 

「そうなのか……それは残念だ……それなら新一郎っ………あれ……どこにいるんだ!?」

 

 

ガッカリした真冬は新一郎を勧誘しようとしたが、彼は食堂にいなかった。

 

 

一方、新一郎はべんてんの後部甲板で愛機の零観を応急修理しながら黄昏の水平線を眺めていた。

 

 

「…全く…肝心な発動機のプラグがやられたか…トチローの手腕じゃねぇと直せんな…」

 

 

「新一郎!」

 

 

彼の背後に真霜がやってきた。

 

 

「ん…?……真霜か……」

 

 

「どう、飛行機は…?」

 

 

「…専門の整備士じゃねぇと…愛機は飛べんな…」

 

 

「どうしたの?甲板に黄昏て……」

 

 

「いや、……今日の零観の飛行テストだが……撮影した映像を、この後報告書を作成して上に見せることは、監督官である君は大変だな…」

 

 

「えぇ、もう慣れっこですから。貴方の飛行機の零観は、まだ詳しく必要があるからこの際に海上安全整備局に新一郎も同行を御願いします」

 

 

「あぁ、構わないが……」

 

 

「どうしたの?浮かない顔して……?」

 

 

浮かない顔をしていた新一郎は、海を見ながら語った。

 

 

「……零観は俺と幸吉の愛機であり、日本海軍の物だ。俺一人の勝手な承認はできない」

 

 

新一郎はブルーマーメイドの臨時隊員であっても、未だに日本海軍軍人の鎖に繋がれており、零観を引き渡すつもりはないことを真霜は知っていた。

 

もし無理にしようとするなら新一郎はきっと零観を自爆、ログインした記録データを破壊しかねない。

 

だが、真霜は無理矢理にすることは一切考えていなかった。引き渡しは無理でも飛行機の生産は問題ないと思っていた。

 

 

「でも新一郎。あの飛行機があれば私たちの活動以上に海の安全が保障されるわ!生産して配備すれば活動範囲も大幅に……」

 

 

「海に生き、海を守り、海を往く、それがブルーマーメイド!確かに素晴らしい組織だ。だが、真霜。飛行機ってのは呪われた工業物……この世界で間違った方向に行かないといいんだが……」

 

 

新一郎は零観の引き渡しは反対だが、飛行機の生産については別に反対ではなかった。

 

この世界にとって航空機は未知の分類であり、過ぎた技術や兵器はやがてそれを巡って、国は規模な戦争に発展する。新一郎はそれを心配していた。

 

 

内地に帰投後、真霜は海上安全整備局本部の会議室で幹部たちと会議を開いたのだが、報告書を読んだ幹部たちは

 

 

 

『そんな意味不明なものにいちいち付き合ってられん』

 

 

『し…信じられん…これが異世界で造られた産物か…』

 

 

映像で撮った零観については興味を示さなかっり。中には興味を示したものもいた。

 

 

幹部たちの口から不評な言葉ばかりで、真霜は苦虫を噛み締める時だった。

 

 

「お言葉ですが、今回の件案はブルーマーメイドの管轄であり、飛行機と保護された人物に関しては私に全権があります。今回皆さんにお集まりいただいたのは報告と処遇についてだけです。この飛行機がもし、それが本当だとしたら、その技術は我々にとって宝石が詰め込まれた宝箱を見つけたのと同じです。宗谷監督官の報告書が真実ならば、今までブルーマーメイドとホワイトドルフィンの活動に安全が改善できます」

 

 

南方勝子局長の言葉で、反対する幹部たちは沈黙した。

 

 

「ですが南方局長、確かに高性能ですが何か実績が無い限り、所有する連中に投資はできません!」

 

 

「…良いでしょう。宗谷一等監察官。君の言い分はわかりました。全責任を貴女が持つというのなら、この件、君に任せます。それでいいですか?」

 

 

「はい。ありがとうございます南方本部長」

 

 

会議の終了後、南方は真霜の元へ行き、パイロットである新一郎を尋ねた。

 

 

「真霜さん、この機体を所有する人物は…?」

 

 

「…この会議に出席することを断られました」

 

 

新一郎は、本人と零観の待遇を恐れ、欠席した。

 

 

「そう、残念です。また今度、会わせて下さいね真霜さん」

 

 

「はい、局長!」

 

 

「貴女の花婿候補さんを~♪」

 

 

「っ!?…もうっ局長///」

 

 

南方が茶化すと真霜の顔は赤面した。

 

 

 

 

 

翌日、1149時。横須賀ブルーマーメイド本部資料室

 

 

「んん……やはり…日露戦争以来、あの歴史に刻む程の戦争がない…」

 

 

新一郎はブルーマーメイドの資料室で海洋関連と歴史資料を調べていた。

 

 

 

 

日米独、平和友好同盟成る

 

 

ドイツのアドルフ・ヒトラーがアメリカホワイトハウスにて平和公演説。

 

 

日本海軍によるアメリカのハワイ真珠湾攻撃 → ブルーマーメイドの前身たる、日米共同水上部隊によるパレード、スキッパーの水上曲芸

 

 

 

 

 

東京大空襲 → メタンハイドレードの採掘での国内一部分、地盤沈下

 

 

 

広島、長崎の原子爆弾 → 広島、長崎の大火災

 

 

 

「……んん…?…40年と64年に東京オリンピック。まして20年に三度の東京オリンピック開催予定!?ははっ…発展したな~♪」

 

 

新一郎が息を密やかに飲み込み関心する中、通路が慌ただしくなった。

 

 

 

電信室

 

 

 

「何かあったの?」

 

 

「何なんだ、この騒ぎは!?」

 

 

「宗谷監督官、福内さん。沖田さん!……5分前に一時的ですが、計器に異常な動きがありまして…」

 

 

「異常な動き…?」

 

 

「…磁場の影響じゃないかしら…?」

 

 

福内は磁場の影響と悟り、真霜は何か疑問に感じた。

 

 

「……新一郎たちがこの世界にやってきたことと関係があるのかしら……?」

 

 

「俺たちが……?」

 

 

「沖田さんたちが……確かに考えられますね!一応、通信をチャンネルオープン!」

 

 

「了解!」

 

 

電信員がチャンネルを捜査する中、微弱な電波を傍受した。

 

 

「P………リナ………アメリ……海…………ウィリ……ス……ウ」

 

 

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