【完結】皇帝(おとめ)は姫(おれ)に恋してる   作:霧風弦十六

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8. 皇帝の伴侶は姫ではないらしい

「ルドルフ、これなんかどう? 似合うと思うよ。ペンダントくらいなら校則の範囲内でしょ」

「ふむ……だが綾羅錦繍、少しばかり派手ではないか? 私のイメージからすると、あっちのような落ち着いたものがよさそうだとは思う」

「わかってないなぁ、ギャップってやつだよルドルフ。普段あんなに真面目な生徒会長サマが、少しだけおしゃれなアクセサリーを……ってのはポイント高いよ?」

 

 女は3人集まれば……などというが、それは間違いだと言わせてもらおう。二人集まればすでにかしましい。

 いやまあ俺は女ではないが。女ではないのだが、実質的に女としてカウントしてもいいだろう。現にこれだけ盛り上がってるのだし。

 

「エアグルーヴも驚くでしょ、これなら。『か、会長!? その、アクセサリーは……』って目を丸くしながら言うのが想像できるよ」

「ふふっ、今のはエアグルーヴのモノマネかい? なかなか似ているじゃないか、トレーナーくん」

 

 はぁ、やっと笑ったか。今日のルドルフはとにかく表情が堅かった。朝はこんなことなかったのにな。

 

「で、どう? 私は悪くないと思うんだけど」

「これは……無しだね。それこそトレーナーくんのほうが似合うと思うが」

「あー、うーん……どうだろう。色合いがね、少しダメかも」

 

 うん、これはない。どちらかというと落ち着いた雰囲気の俺には、いささか派手過ぎる。

 落ち着いたのも派手なのも似合うルドルフなら、こんな感じのやつでもいけると思ったんだけどなぁ。

 

「そんなことはないさ。それこそ『ギャップ』がよいアクセントになると思うよ。ネックレスがあんまりならば、こっちの髪飾りなんかはどうかな」

「ええ……これは、その……」

 

 そう言ってルドルフが俺の頭に、透き通るような色をした髪飾りを乗せてくる。

 うーん、しっかりキメてる時ならいいんだけど、普段着にこれは……過剰というか……派手というか……

 

「ルドルフ、これウマ娘用じゃない……? 色合いとかは落ち着いてるけどさ、デザインが……」

「だろうね。ティアラなんて普段使いするのはウマ娘くらいだろう。とはいえ、トレーナーくんなら似合うと思うんだが」

「いやいやいや……」

「謙遜することはないよ。今似合ってないように見えるのも、お忍び用の服だからさ。私としては、是非ともつけてもらいたいんだけどね」

 

 なんかルドルフが急に強引になった。

 静かに怒ったり、落ち込んだり、かと思えば強引になったり……実に落ち着きがない皇帝サマだ。

 はぁ、どうするかな。

 

「ルドルフがそこまで言うならば買ってもいいけど……」

「ああ、是非そうしよう。支払いは私がしておくよ」

「えっ。さすがにそれは」

「なん、かわいらしい彼女へのプレゼント……と思ってくれ。仙姿玉質、可憐な姫への献上品さ」

 

 そう言ってこちらにウィンクをすると、そのままティアラをレジへと持って行ってしまう。

 まあさすがに普段からつけて欲しい、なんて言わない……よな?

 

「それじゃあ次に行こうか。トレーナーくんのことだ、この後のプランも立ててあるのだろう?」

「ん、まあね。とはいっても簡単なのだけど」

 

 スマホを開いていくつか確認する。

 よし、こことここと……

 

「決まった! いくわよルドルフ!」

「仰せの通りに、姫」

 

 デートプラン、というのは案外難しいものだ。

 まず自分と相手、二人の趣味を把握していないといけない。

 次に、それっぽい店を探さないといけない。

 そして最後に、それをどの順番で回るかを考えなくてはならない。

 頭の中で即席で練り上げたプランを元に、ルドルフをエスコートする。

 

「で、ここが目をつけてたお店なんだけど……」

「定休日、みたいだね」

「えええ……」

 

 まさかこんな形でプランをおシャカにされるとは。

 スマートフォンのマップアプリとにらめっこしながら、次なる店を探す。

 そうしていると、横から声がかかった。

 

「トレーナーくん、せっかくだから私が知っているお店でどうかな? トレーナーくんがよければ、だけど」

「本当に? じゃあルドルフにお願いしようかな」

「ああ、そうしよう。ふふ、こうしていると、初めてのデートを思い出すね」

 

 そういえばあの時もルドルフのエスコートでディナーに向かったのだった。

 そこまで昔のことではないはずなのに、遠い昔のことの用に思えてしまう。

 

「そうだね。ねぇ、ルドルフ」

「ん、なんだい」

 

 どうして機嫌が悪かったの、とは聞けなかった。それを聞いてしまうのは、ルドルフに悪いと思った……いや、自分をごまかすのはよそう。『自分に原因があるとわかった時、どうしていいのかわからなかったから』だ。

 自分が情けなくて、本心を出すことができないのがみっともなくて、それをごまかすようにルドルフの手を握ってしまう。

 

「あっ……」

「ふふ、甘えん坊じゃないか、トレーナーくん。こうしたかったのかい? せっかくだ、指も絡めてあげよう」

「る、ルドルフ……その、はずかしい、んだけど……」

「いつもしてることだろう? 遠慮しなくていいさ」

 

 指同士を絡め、恋人でなければしないような握り方。そっとルドルフが、俺の手を握り返してきた。

 ルドルフの細い指が、俺の手を、指を優しく撫でる。

 しっかりと切りそろえられた爪が、心地のよい感覚を手へと伝えてきた。

 

「随分とウブな反応だね。ここ最近はそういったトレーナーくんを見れてなかったから、実に新鮮だ。ああ、本当に食べてしまいたいくらいだよ」

「ルドルフっ!」

「ごめんごめん。さて、そろそろだと思うんだけどね」

 

 全く、このウマ娘は……気を抜くとこうやってごまかそうとしてくるのが、ルドルフの悪い癖だ。この前だってエアグルーヴに仕事時間を問い詰められて、面白くもないジョークでごまかそうとしてたし……

 他人に対しては誠実なのに、なんでこうも自分のことになると無理をするのか。

 

「さあ、トレーナーくん。今日のランチはここにしようか」

「えっ」

 

 ルドルフに連れてこられた場所。それはどう見てもチェーン店のカラオケボックスだった。

 あの、シンボリルドルフさん?

 

「おや、トレーナーくんはこういうのは嫌いだったのかい? 私が歌っているところを心地よさそうに眺めているから、てっきり好きなのだと思っていたのだが」

「それは好きだけど……ランチ?」

「最近のカラオケボックスは食事も充実しているらしいよ。後輩の受け売りだけどね」

「まあ、それならひとまず入るだけ入ってみましょうか」

 

 受付を済ませ、案内された部屋へ入る。

 二人で使うには少々広いのではないか、とも思える大きさの部屋。というか簡単なステージまであるのには驚いた。

 とはいえ問題は設備ではない。部屋に備え付けられたメニューを手に取り、中を確認する。

 

「どうだい、トレーナーくん」

「……どれにしようかしら」

 

 中を見て不安はすべて吹き飛ぶこととなる。

 軽食からデザート、果ては定食までそろっていた。ファミレスよりもメニューが充実してるんじゃないだろうか。

 

「そんなにかい? どれ……ほう、これはすごいね。ランチもあるじゃないか。チーズハンバーグ目玉焼きランチ、魅力的だね……」

「好きだよねぇ、ルドルフ。意外と食の好みが子供っぽいんだから」

「そんなことはないと思うが。ほら、佃煮とかも好きだろう?」

「……今度、フライ数種類にハンバーグ、オムライスに追加でプリンアラモードを盛り付けた、特性ランチプレートでも作ろうと思ってたんだけど……」

「そ、それはっ……!」

 

 ルドルフが目を輝かせながら、耳をピンと立てて尻尾をぶんぶん振る。かわいい。

 

「でもこれ、『お子様ランチ』を参考にしたやつだから、大人なルドルフには不要かな……」

「ひ、卑怯だぞトレーナーくん! 私の好きなものを全部乗せたランチプレートなんて!」

「はいはい。で、作って欲しいの?」

「もちろんじゃないか!」

 

 全く、ああやって大人っぽく振る舞ってても根っこはまだまだ子供だ。こういう風なところを見せられると、普段とのギャップも合わさって心の奥が揺さぶられる。

 抱きしめて、耳をわしゃわしゃしながら、頭をよしよししてやりたい気持ちが湧き上がってくる。

 母性、とでも言えばよいのだろうか。男なのに母性とは少しばかり奇妙ではあるが。

 

「ルドルフ、私の前でくらいは大人ぶらなくてもいいのよ?」

「そんな、ことはしてないが……」

 

 強情な皇帝サマだ。

 適当に数品頼み、料理が届くのを待つ。そんな時視界の端に写ったのは、1本のマイク。

 ふむ。

 

「ねぇルドルフ、一曲歌ってよ。なんでもいいからさ」

「……わかった」

 

 ムスっとした表情のまま、電子端末に曲名を打ち込んでいくルドルフ。

 それが終わるとステージへと……向かわずに俺の前までやってきた。どうした……?

 

「じゃあ始めようか」

 

 ルドルフがそう告げたのと同時に、カラオケ機器から音が流れ出す。

 ……聞き覚えがないな。ルドルフが歌うような、いわゆる『ライブ用の曲』ならほぼすべて把握してるんだが。

 

「ルドルフ、これって」

 

 ルドルフからの返答は、熱い視線と歌の歌詞によってなされた。

 男が女への愛を囁く、熱烈なラブソング。それが、俺一人へと向けられている。

 

「その、そんなに見つめるのは、あの……」

 

 恥ずかしくなって思わず顔を反らす。

 そんなことはさせない、とばかりにルドルフの指がこちらの顎をつかんだ。そのままゆっくりと、前を向かせられる。

 再び、ルドルフと視線が合う。

 

「や、だ……そんなに、見つめるのは……」

 

 そのまま一曲分、ルドルフと見つめ合ったまま時間は過ぎる。 

 

「さて、どうだったかなトレーナーくん」

「恥ずかし、かった……」

 

 一曲歌い終えた達成感からだろうか。ルドルフは少しすっきりとした顔で、取ってきたドリンクを口にする。

 それと同時、料理を持ってきた店員が扉を開けた。

 

「さて、食事にするとしようか。なかなか美味しそうじゃないか」

 

 料理はすぐに胃袋の中へと収まり、皿の上から姿を消した。

 満足そうな顔をしたルドルフに向かって、俺はゆっくりと口を開いた。問いかけるならば、このタイミングしかないと思ったのだ。

 

「ルドルフ。今日はとても機嫌が悪そうだったけど、どうしたの」

「……ごまかせないか。こうして思いっきり迫ってみて、うやむやにしようと思ったんだが」

「そんなことできるはずないでしょ。ねぇ、話してよルドルフ。私は、あなたの『彼女』なんだから」

 

 その言葉を聞いたルドルフは、じっとなんかを考え込むように目を閉じる。

 どれくらいそうしていただろうか。決心したように目を開くと、ルドルフは俺の手を取った。

 

「トレーナーくん、散歩をしよう。大して歌ってないのに退店するのは名残惜しいかもしれないが、付き合ってくれないか? 大切な話がある」

「ルドルフがそういうなら」

 

 ルドルフに連れられてやってきたのは思い出深いあの場所。ルドルフからの告白を受け、彼女を受け入れたあの場所だった。

 並んで海を見ながら、ルドルフに寄り添うように体を預ける。

 

「ルドルフ、話っていうのは……?」

「そうだね、なんから話せばいいだろうか。まあ簡単にいえば、『怖くなってしまった』んだ私は。ふふ、皇帝が聞いて呆れるだろう?」

「怖くなった……?」

 

 ルドルフが小さくブルリと体を震わせる。

 

「私はトレーナーくんを守るために、キミにそんな格好をさせることを提案した。だがそう思っていたのは、始めだけだったんだ」

「えっと、じゃあなんで……」

「簡単な話さ。キミに一目惚れした。あの時、女装したキミを見て、心の底から惚れてしまったんだ。我慢が、できなかった」

「……それで私に女装を?」

「ああ。もちろんキミを守る手段としても有効だとわかっていたからね。一石二鳥というやつさ」

 

 まさかそんな意図があったとは……いや確かにルドルフの俺を見る目に違和感を感じることはあった。だがしかし、ここまでとは。

 

「同棲も、偽装カップルも。全部全部、実益そして私の欲望を同時に満たすためのものだ。すまなかった、トレーナーくん……」

「まあ、それはいいわよ。なんだかんだ楽しいし。でもそれだけじゃないでしょ? それがルドルフの機嫌が悪くなるのにどうつながるの?」

 

 俺のその言葉に、今までよりもさらにバツの悪そうな顔をして言葉を濁すルドルフ。

 だがここまで来て話さないで終わるなんてあり得ないだろう? ルドルフの手を優しく包むようにして握り、じっと目を見る。

 

「ルドルフ、お願い。話して?」

「……その、トレーナーくんが離れていってしまうのではないかと、心配だった」

「は?」

 

 えっ、いやちょっと待って? それが理由?

 思い返してみれば、ルドルフが機嫌が悪くなるのは決まって『俺が他のウマ娘と親しげにしているとき』だった。

 えっ、ええ……

 

「じゃあその、嫉妬……してたってこと?」

「嫉妬とは少し違うかもしれない。その、私たちはなし崩し的にカップルになっただろう?」

 

 ルドルフの言う通りだ。偽装カップルから始まり、気づけば付き合うことになっていた。

 

「もしかするとトレーナーくんは、雰囲気に流されただけで、本当は私とこういう関係になる気はなかったのではないか、とね。そう、思ってしまうんだ……」

 

 そう吐露するルドルフの姿は、妙に小さく見えた。

 俺の中のなんかが、優しくくすぐられるような感覚を味わう。

 

「ルドルフ」

「なんだい、トレーナーく、んっ!?」

 

 彼女の両頬に優しく手を添え、唇と唇を重ねた。

 突然の行為に、ルドルフが目を丸くしているのがわかる。ああ、本当にかわいいなぁ、私の皇帝サマは。

 長いようで短いキスを終え、再びルドルフの顔を見る。

 

「まさかルドルフがそんなことを考えてるだなんてね。全く、嫌なら同居なんてしないし、偽装カップルも拒否するに決まってるじゃない。まさか義務感だけでここまでやったと思ってた?」

「その、トレーナーくんは責任感の強いほうだと思っていたからね……」

「責任感があってもそこまではしないってば。はぁ、本当に……」

 

 呆れた。本当に呆れた。

 これだけ悩んでたのに、まさかそんな理由だっただなんて!

 そんな俺に気づいたのだろう。ルドルフは意を決したように俺に向き直る。

 息を吸って、吐く。そしていつも通りのイケメン顔で、俺を抱きしめる。さらにはこちらに耳元に口を寄せ、優しく囁くように語りかけてきた。

 

「トレーナーくん、知っているかい? 皇帝の妻というのは『姫』ではないんだよ」

「なん、を」

 

 先ほどまでの少しばかりウブな様子はどこへやら。覚悟を決めた女は、ウマ娘は強いと昔から言うが……ここまでなのか?

 ルドルフの声に背筋がゾクゾクと震え、心の中の『女』がトキメキを感じてしまう。

 

「キミを姫のままではいさせない。この意味、もちろんわかるね?」

「ひゃ、ひゃいっ……」

 

 ああ、これダメだ。こんなこと、耳元で囁かれたらダメになるに決まっている。

 前々から姫扱いが嫌いだった。恥ずかしいし、何より『皇帝と釣り合うのは姫ではない』から。

 ルドルフの口がこちらの口を塞ぎ、先ほどよりも長く深いキスが始まる。

 この日、俺たちは本当の意味で対等に、そして恋人同士になれたのだろう。

 俺たち二人を、青空だけが祝福していた。

 

***

 

 フラッシュが瞬く。いくつものレンズが俺たちを見つめ、余すことなく記録していく。

 

「しかしここまでとはな。シンボリルドルフとそのトレーナー、まさしく驚異だ」

「ああ。話題だけのウマ娘や見た目だけのトレーナーなんて言ってたやつらはみんな手のひらを返すことになったな」

「当たり前だろ? 前人未踏の七冠だ。取材のためなら靴くらいは舐めるってやつは多いんじゃないか?」

「だろうな。俺だって独占取材できるなら靴でもなんでも舐めるよ」

 

 記者たちの会話が漏れ聞こえてくる。その中に、悪意のあるものはない。

 

「しっかし美女同士のカップルか。URAも考えたよなぁ。グッズとか写真集とかの売り上げもすごいんだろ?」

「らしいぞ。トレーナーとウマ娘のペア売り、増えるんだろうなぁ」

「ここ最近は停滞気味だったからな。マルゼンスキー、ミスターシービー、シンボリルドルフ……強豪ウマ娘の登場も相まって、これからは大きく動くだろうな」

 

 通路を歩き、用意されたステージへと二人で向かう。

 もう何度着たかもわからないドレス。すでに足を取られ、歩みを止めるようなミスはしない。

 

「ふふ、大人気だねトレーナーくん」

「ルドルフこそ。みんな私たちを、私たちだけを見ているのよ」

 

 皇帝は自らを支える杖と出会い、その杖は姫になった。

 そして姫は伴侶となり、皇帝の隣に立つにふさわしい者にまで成長したのだった。

 だが同時に、未熟であった皇帝もまた、杖と供に成長し、愛を育んだのだ。

 

「さあ行きましょうかルドルフ。みんなに伝えてあげないと。まだ私たちの行程は終わってないって」

「そうするとしよう。皇帝の行程……ふふっ、どうだろうか?」

「やめたほうがいいよそれ……あんまり面白くないかも……」

「うっ、ならやめておこう」

 

 皇帝とその伴侶の旅路は続く。

 二人の歩む先には、真っ赤な絨毯が敷かれているのだった。

 




 8話、約55000字という期間お付き合いいただきありがとうございました。
 この話は元々夏コミ用に書いた作品でした。ですが、健全二次創作本は初めてだったので塩梅がわからず、『とりあえずハーメルンに全文投稿して反応見るか……』の精神の元に投稿しました。

 という訳でもしかしたら夏コミで改稿・加筆修正等をして本にするかもしれません!!
 まああくまで記念品的なものとして、少部数だけ刷ろうかなと思っています。

 そんな訳で投稿されたこの作品、本当にご覧くださってありがとうございます!

 作者のTwitterもよろしくね……
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