目が覚めたらIF世界ドイツ総統(美女)になってたので、少しでもマシな戦後を目指す 作:夜叉烏
こんにちは。夜叉烏です。
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今更ながらリリア・フォン・シュライヤーについて。
・西暦1894年生まれで貴族出身。見た目は『アズールレーン』のビスマルクが垂れ目になった感じ。妹のヴィリエルはアズレンのティルピッツがロングヘアになった感じ。
・B:95,W:58,H:85。スタイル抜群。余の老若男女問わず見惚れる美しさ。
・第一次大戦では看護兵として従軍。負傷者収容区画で敵弾が炸裂し、妹と共に頭を破片が直撃。血まみれになりながら、妹と手負いの上官を担いで連れ帰る。これがきっかけで、世の女性たちから羨望の的になった。
・この時の負傷で、所謂『ハイランダー症候群』と同様の症状を発症し、妹共々見た目が変わらなくなった。
・政治家に転身後は名声と貴族のコネで仲間を集め、ナチス党を結成。ヒトラー以上の投票率を獲得し、総統へ。
・色々あって史実を遥かに上回る発展を齎す。現代大学生憑依後は持前の歴史知識を用い、ドイツを史実よりもずっとマシな戦後に導くべく奮闘していく。
「ようこそベルリンへ、日本の皆様。我がドイツは貴方方を歓迎いたします」
にこやかに歓迎の挨拶を述べる美少女にどぎまぎしつつ、東郷茂徳以下日本視察団は仰天した。
リリアの日本語の堪能さが想像以上だったのだ。
発音も文法も意味も完璧で、在日外国人に特有な訛りが一切ない完璧な日本語。まるで、同じ日本人と話しているかのようだった。
総統がここまで日本語を上手く喋れるとは知らなかったのか、後ろのナチス党幹部、事前に呼ばれていた大島浩駐独外交官も目を丸くしている。
「こちらこそ、盛大な歓迎に感謝いたします。たいへん失礼ですがその…日本語を話されるのですか?」
「はい。貴国は我がドイツにとって極めて重要な国家です。貴国独自の文化もそうですが、その勤勉な国民性は世界中の人々に知られ、称賛されるべきだと個人的に思っております。開国から数十年で列強国の仲間入りを果たしたことが、その証左です」
直球に祖国を賞賛され、使節団一行は思わず照れてしまう。
日本人を『黄色い猿』『未開の劣等人種』などと下に見ている国家も存在する中、まさか一国のトップにここまでべた褒めされるとは思っていなかった。
(若いな…)
東郷は心中で呟く。リリアの見た目についてだ。
彼も、リリアとヴィリエルが第一次大戦で看護兵として従軍した際、頭部を破片に直撃され、血塗れのまま妹と上官2人を担いで後方へ避退したという武勇伝は聞いているし、称賛もしている。
そして、負傷が原因で歳を重ねることができなくなったことも。
聞いたところによれば、リリアとヴィリエルは1894年生まれで、1935年現在は2人とも41歳。
しかし、1916年の負傷時――つまり22歳の頃から全く外見が変わっておらず、身体機能も22歳当時のままだというのだ。医者にも診てもらったが、この摩訶不思議な現象を解明することはできなかったという。
年を重ねず、いつまでも若いまま…羨ましく思う者もいるだろうが…。
(彼女たちは普通に歳をとって、人として天寿を全うしたいと思っているのだろうな…)
自分たちが不老でも、周りの人間はそうもいかない。後半世紀もすれば、現在の党幹部や友人の殆どはこの世を去り、彼女たちだけが取り残される。
もし東郷が同じ立場だったら、耐え切れずに自ら命を絶ちそうだ。
「立ったままなのもなんですし、どうぞお掛けください。もっと日本のことが知りたいですし」
「では、失礼いたします」
――それから会談が始まったのだが、終始和やかな雰囲気で進み、互いの祖国の文化を語り合う場となったのだった。
「…ねぇヴィリエル、ゲッペルス」
「はい?」
「いかがいたしましたか?総統閣下」
「私、近いうちに訪日するわ」
「「「…えっ!?」」」
その場の全員が驚いたのは言うまでもなかった。
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ドイツ海軍総司令官エーリヒ・レーダーは、日本海軍の重巡『足柄』に乗艦しての演習視察を、満足した様子で終えていた。
1日を通しての海上演習を終えたばかりで、周りは真っ暗闇に包まれている。
「日本海軍並み…それが目標だな」
重巡『足柄』の作戦室の机に腰かけ、メモを取っていたレーダーは、そんな独り言を呟く。
レーダーの目で見ても、日本海軍の技量は極めて優れたものだと判断できた。
艦隊運動で戦列を乱さないのは勿論、砲撃演習でも中々の射撃精度を見せつけ、航海科・砲術科の技量がドイツ海軍の平均以上だということを証明している。
ドイツ海軍の当面の目標は、彼らと同等の水準に達することだと結論付けた。
そして彼が一番驚いたのは、日が落ちた後に行われた野戦訓練にて、日本海軍の夜戦見張り員が1万メートル先の目標を発見したこと。とても人間業とは思えない。
何でも、特殊な訓練を施すことで暗視視力を極限まで鍛えたとのことだが…。
(まぁ、潰しが利かないから駄目だ。それよりはレーダーの実用化を急がせるべきだな)
しかし、驚きこそすれど、レーダーはすぐに不必要な存在だと即決した。
見張り員とは、砲戦の際中に吹き曝しの見張り所で任務に就く役職であり、危険度が比較的高い。見張り所に敵弾が直撃し爆砕されれば、高度な訓練により超越した暗視視力を得た見張り員は一瞬でお陀仏だ。
彼らにとっては、弾片1つや機銃掃射でも大きな脅威である。
それよりかは、昨年秋にGEAM社が開発した水上レーダーの開発を進めさせた方が良い。
1934年に開発されたばかりの水上レーダーは、距離精度50メートルで10キロ先の水上目標の探知に成功しているが、将来的にはより広範囲をカバーする性能になるとのことだ。
対空用レーダーはまだ開発段階だが、来年初頭には陸上配備型の試作機が出来上がる予定であり、いずれは対空の要としてドイツ各所へ配備が始まる。艦載型については、38年の夏頃を配備予定としている。
レーダーも被弾に対し脆弱な機器であるが、工場でいくらでも作れるため、見張り員よりは潰しが利くのだ。
「それと…やはり酸素魚雷だな」
もう一つの驚きは、技術後進国というイメージが強い日本が、純粋酸素を動力源とした魚雷を実用化していたこと。
水上艦から発射されたそれが、ドイツ製魚雷よりも速く、更に航跡を曳かずに標的艦へ吸い込まれる光景は、今でもよく覚えている。
(潜水艦用の魚雷もあるはずだ。もしUボートに搭載すれば…)
酸素魚雷を装備したUボートで通商破壊を行えば、国産魚雷搭載の数倍の戦果を上げられる…そう確信した。
是非とも欲しい装備だ。他の潜水艦に関連する技術は、演習で伊号に乗り組んでいるデーニッツの報告を待つしかないが、ドイツにない優れた技術を持っているのであれば、是非とも取り入れたい。
「イギリス海軍を師と仰ぐ日本海軍からの指南を受けるドイツ海軍か…」
だとすれば、ドイツ海軍の大師匠は仮想敵であるはずのイギリス海軍になるな…と心中で呟き、苦笑する。
また、日本海軍は対水上戦に特化している一方、対潜戦闘の技術・装備がおざなりなものだと感じた。
ドイツ海軍のUボートを相手にした対戦戦闘演習では、Uボートを殆ど探知できず、ドイツ側攻撃目標である空母『龍驤』へ撃沈判定を食らわされた。
T級駆逐艦4隻で編成されたドイツ海軍部隊に比べ、装備面もそうだが、組織的な対潜戦闘ができていない印象を受ける。
こちらからその技術指導や機材を供与し、見返りとして酸素魚雷を得ることはできるはずだ。
リリアも海軍の整備に積極的であり、そのためにはある程度の技術開示も辞さない姿勢を示しているし、実現できる可能性は高いはずだ。
「レーダー大将」
「…小林少将ですか?」
ノックの後に入室してきた小林宗之介少将が見事な敬礼を披露し、レーダーもそれに応える。
小林の後ろには、数人の士官が立っており、自己紹介によって技術士官だということを知らされる。
「協定通り、"例のもの"をお渡しに参りました」
「おぉ…待っておりました」
技術士官たちが、持っていた長い筒状の入れ物を開け、中から丸められた紙を取り出すと、机上に広げる。
それは、専門外の者からすれば読み取ることができないであろう設計図であった。
「お望みの通りの品物です」
「貴国には、何と感謝を申し上げたら良いか…」
思わず、レーダーは落涙しそうになった。
今受け取ったものは、ドイツ海軍の復活を大きく後押しする代物なのだ。長く海軍の再建に努めてきた彼からすれば、他のどんなものよりも価値があった。
・長門型戦艦設計図
・空母G10(空母『飛龍』)設計図
・最上型軽巡洋艦設計図
・特型駆逐艦設計図
・艦本式タービン設計図
・空母運用・訓練法概略
・九一式徹甲弾技術資料
(必ずや、ドイツ海軍の栄光を蘇らせる。我が生涯の全てを賭けて)
レーダーは心中でそう決意を新たにしたのだった。
ハイランダー症候群って実際は常人よりも寿命が短いという話があったりしますが、今作ではアニメ/コミック『悪魔のリドル』に出てくる首藤涼みたいに、100歳以上生きれる設定で行かしていただきます。
流石に1000年単位で生きるとかそんな設定にはしませんけどね。2020年代まで余裕で生きてリリアとヴィリエルで◯ou◯ubeチャンネル立ち上げて動画上げたりとか。
リリアが未来の世界を創作とかで示唆していくお陰でデジタル化の波が史実よりも数十年早く来そう。1960年代にはインターネットの概念ができて、1980年代には動画投稿サイトができてスマホが登場するかも。
なお、なぜ日本海軍がまだ起工もしていない『飛龍』の設計図を気前良く供与したのかというと、「新しいとはいっても所詮『飛龍』は中型空母だしいいか。『赤城』、『加賀』、翔鶴型みたいな正規空母ほど重要じゃないし」って判断されたからです。
ドイツから齎される最新技術の数々に驚いて「こっちもそれ相応のものを…」って思ったのもあるけど。
なお、技術交流がこれで終わるわけがなく、ドイツはさらに酸素魚雷その他諸々を手に入れるべく、様々な技術を日本に流していき、日本もそれに応えていきます。
フランスにどうやって攻め込む?
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史実ルート:アルデンヌの森を通る
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マジノ線ルート:マジノ線を正面突破