目が覚めたらIF世界ドイツ総統(美女)になってたので、少しでもマシな戦後を目指す   作:夜叉烏

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 こんにちは。夜叉烏です。

 Ⅱ号を日本に買ってもらってノモンハンで使わせようか迷ってる…。

 作者のYouTube
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理不尽な差別が一切ないホワイト企業、ドイツ国防軍です

 

 

 1週間に渡って行われた日独の交流が終了し、日本使節団が祖国への帰路に就いた時、ナチ党幹部と各軍の責任者が総統官邸に終結していた。

 

 「総統閣下。演習終了後、各軍への入隊希望連絡が止まりません」

 

 「いや、想像以上ね…」

 

 日独の軍事関係者のみならず、民間人も招き入れ、ドイツの陸海空軍の威容を知らしめたこの度の大演習。

 演習とはいえ、装甲車両が爆走し、銃火器が火を噴き、巨大な火砲が轟音を立てる。空では信じられない速度で新型戦闘機が飛行し、海上では巨大な軍艦が戦列を整えて航行…。

 演習場や飛行場、軍港を気の良い国防軍の軍人が案内し、武器兵器の一般公開も行ったのだ。海軍に至っては、旧式とはいえUボートの艦内まで。

 

 これはリリア他ナチス党員、そして国防軍の予想以上に、見学に来ていたゲルマンの若者心を大いに刺激した。

 元々軍人を志すつもりだった者も、全く別の職に就こうと考えていた者も、未だ進路が未定の者も、男女問わず演習が終了したその日の内に行動を起こしたのだ。

 

 直接兵学校・士官学校に赴いた者、電話や手紙で入隊希望の連絡をかけてきた者。いずれも数が多すぎ、人事の人手が全く足らなかった。

 演習の迫力もそうだが、ゲッベルスによる国防軍の宣伝も効果を上げているようだ。

 

 「大まかで良いわ。各軍の入隊希望状況はどうなっているの?」

 

 「は…志願率が最も高いのは海軍で、凡そ昨年の5割増ですね。陸空軍は共に4割増となっております。…教育施設が足りるか心配になるほどで」

 

 第一次大戦時のドイツ帝国は、当時世界第二位の海軍戦力を誇っていたものの、敗戦によってその戦力は大幅に削られた。

 自慢だった嘗ての大海軍の没落ぶりは、ドイツ市民にも暗い影を落としただろう。

 

 しかしここに来て、海軍の復活に動いているという情報を知らされた若人たちは、挙って海軍兵学校の門を叩いていったのだった。

 

 …彼らが乗る船、ちゃんと確保できるだろうか?

 

 「海軍に関しましては、今現在把握しているだけで、入隊希望者の2割が女性とのことで…」

 

 「…レーダー、デーニッツ。海軍って元来女人禁制でしょう?」

 

 「時代は移り変わるものです。『男性だから』『女性だから』など、変えようもない理由で彼らを縛るのは、変えていかねばならない悪習であると、海軍内で意見は一致しております」

 

 レーダーの報告を聞き、私が心配そうに問いかけるが、デーニッツがフォローしてくれる。

 

 私は元々、軍隊の女性枠拡張を主張してきた身なのである。

 女性は"後方でお手伝い"という考えが常識だった軍隊。反対意見が出ると覚悟していたが、前大戦時に於ける私の武勇伝がいい仕事をしてくれた。

 とはいえ、女人禁制である海軍の女性枠が解放されるとは思わなかったが。案外柔軟な思考の持ち主が多いようで助かる。

 

 また、友好国であるイタリアが前線で戦う女性兵の雇用に積極的であることも、ドイツ軍の考え方を変えさせたようだ。

 

 「陸軍の女性入隊希望者は全体の3割、空軍もほぼ同様の数値です」

 

 「…いきなり女性が増えるとなると、教官職の皆は教育に苦労しそうね。だけど、どうかそこは上手くやってもらうしかないわ」

 

 空軍の女性パイロットは兎も角、前線で敵兵と命のやり取りをする陸軍女性兵士の教育は、今まで男性ばかり扱ってきた兵学校の教官にとって扱いに困りそうだ。

 

 「各学校の教官らには、よく伝えておきます。男女で格差を設けることは厳禁だと…」

 

 「お願いね。陸海軍の教官諸氏にも、その旨を徹底させてちょうだい」

 

 「「ハイル!」」

 

 ゲーリングの言葉に安心しつつ、レーダーとフリッチュへ指示を出し、私はこの話題を終わらせた。

 この世界のドイツ軍は、陸海空すべてが完全実力主義の世界。貴族出身だろうが平民出身だろうが、男だろうが女だろうが、自らの腕っぷしが物を言う。

 出自は勿論、男女の差別も許されない。

 

 「それと、私の訪日へ同行する諸氏は、それまでに準備を整えておいて」

 

 日本使節団との会談の際中、流石に日本が恋しくなってきた私が思わず口に出してしまった、『私、訪日するわ』という言葉。

 その場にいた全員がそれを大真面目に受け止めてしまい、本当に行くことになってしまった。

 

 過去かつパラレルワールドの日本とは言え、祖国の地を踏めるのだ。嬉しいことに変わりはないのだが。

 どうせ行くなら本場の寿司食いたい。天ぷらとカツ丼とうどんも食いたい。…食べ物ばっかりだな。

 

 …そうだ、ちょっと権力乱用してでもいいからドイツ国内に日本街作ろう。

 できればベルリンの近くに。日帰りで総統官邸から行けそうだもん。

 

 因みに、訪日メンバーは私とヴィリエル、レーダー、ゲーリング、親衛隊から抽出された精鋭4名。

 一番最後の親衛隊員4名は、私のSP的な存在であり、皆容姿端麗の欧州美人である。ついでに言うと全員若い。最年長で22歳だ。

 私が権力を振りかざせば、百合ハーレムも夢ではない…が、そんなことをするつもりはない。

 

 総統の周辺警護や党や軍の内部監査を務める親衛隊は、私やヴィリエルに配慮してか、直接私の警護を行う隊員が女性のみとなっている。

 

 「日本との軍事同盟に関しては保留としておきましょう。まずはお友達から、ということで」

 

 冗談交じりな私の言葉に、会議室の面々は顔を綻ばせた。

 

 前世の祖国と今すぐにでも三国同盟を結びたいと思ったが、今の私はドイツの総統。私情で国家の方針を決めるわけにはいかない。

 

 「ヘス、ゲッベルス。私が不在の間、ドイツを任せるわ」

 

 「「ハイル!」」

 

 

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 「…それとゲーリング、貴方はこれからモルヒネ禁止。エミー婦人やミルヒ、ヴェーファーたちにも伝えておくから」

 

 「!?」

 

 





・親衛隊について
 簡単に言うと親衛隊は総統やその周辺の警護、民間人の避難指示、党や軍の不正取り締まりやスパイ摘発といった内部監査を担当。総統の警護部隊に限り女性オンリー。

・ラインハルト・ハイドリヒ
 長官ヒムラーに次ぎ親衛隊のNo.2的ポジションで、監査とスパイ摘発部隊の指揮官を務める二刀流。ヒムラー共々、リリアの熱狂的な信者。
 彼曰く、『リリアはドイツを導くべくメシアが遣わした使徒である』。

・ドイツ軍の実力主義について
 『勤勉で能力が高い者は、出自や性別に関係なく出世させる』というリリアの主張を党員や軍人は遵守し、貴族出身者が平民出を差別したり、実力がないのにコネで出世したり、上官が一部の部下を贔屓したり、逆に貶したりするようなことは禁止されている。
 リリアがヒムラーやハイドリヒに命じて親衛隊員を軍に潜り込ませ、内部監査を実施中であり、上記のような不正が判明した場合、即座に容疑者の拘束に動く。

・ゲーリングのモルヒネ禁止命令
 国家の要人がモルヒネを服用しているなど言語道断ということで、いつもの会議メンバー全会一致で決定。妻のエミー婦人はそれに加え、邸宅に備え付けてあるスポーツジムを駆使したダイエットをやらせる予定。

フランスにどうやって攻め込む?

  • 史実ルート:アルデンヌの森を通る
  • マジノ線ルート:マジノ線を正面突破
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