霊夢の愛情は偽物なのか?   作:Lumie

3 / 3
禁じられた才能

私は星菜にこう尋ねたんだが...

 

「お前は、得意なこととかないのか?」

 

「ない」

 

それは即答だった。

 

 

 

「どうして何もないんだ?」

 

「だって、誰も褒めてくれないもん」

 

 

 

「お前は、褒められたことがないのか?」

 

「そう」

 

 

 

人に認められない人生って、辛いんだな。

 

私だったら暴れたくなりそうだ。

 

 

 

そこで私はこうする

 

 

 

「そうだ!君の思い通りでいいから、絵を描こうぜ!」

 

「下手なので結構です」

 

「そんなこと言うなよー、芸術に画力は関係ないんだから!

 

芸術は爆発だぜ!お前の心の中で起きた爆発を絵として具現化するんだ!」

 

「お前、辛いこと沢山あっただろ?そんな心の中で起きた爆発を、絵として表すんだ!鉛筆と画用紙はあるぜ、描いてみようぜ!」

 

 

 

そう私が言うと、霊夢もこう言った

 

「そうよ!書いてみようよ!」

 

「芸術に画力は関係ないの、心の中で起きた爆発を具現化するだけなのよ!」

 

 

 

すると星菜は、急に何かを書き始めたんだ。

 

力強く握られた鉛筆が縦横無尽に彷徨う。

 

 

 

結構時間がたって、やっと出来上がった。

 

出来上がった絵を見て、私たちは心を打たれた。

 

 

 

ウインクしていて少し涙を流し、優しく微笑んでいる霊夢だった。しかもとてもうまい、可愛く描けている。

 

あまりにも優しい笑顔と、普段目にしない露出した肩と脇、そして大きな胸に凄まじい母性を感じる。

 

 

 

そして横には「ママ」と書かれていた。

 

本当は、ママにしたいほど霊夢のことが好きなんだろう。

 

 

 

「これが僕の爆発ですが、いいのですか?こんなエッチなの描いちゃダメですよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなエッチな絵を描いて!」

「教育に悪いし、次こんなエロい絵を描いたら3日間飯抜きだからな!!!」

 

「...この絵のどこがエッチなんだ!」

 

 

 

星菜には隠れた才能があった。

 

可愛くて凄まじい母性を感じる、エロいと言ってもいいくらいの絵を描けた。

 

彼はこの絵の描き方を、幻想入りする前の小学5年生だった頃に、仲良くなったボーイッシュな女の子に教えてもらった。

 

しかし、その女の子とは別れたという。

 

 

 

そしてこの絵を描いていることが毒親にばれ、この台詞と一緒に女の子の絵を描くことを禁止された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はこう言った。

 

「この絵のどこがエッチなのか疑問に思うが...いいんだぜ、エッチでも」

 

 

 

霊夢も口を開いた。

 

「なかなか良く描けてるじゃないの!でも、そんなに私のことママにしたいなら最初から言えばいいのに」

 

 

 

星菜はちょっとだけ明るい顔になった。

 

「まさか星菜にこんな才能があるとはな!」

 

「私をこんなに上手に描ける人なんてあまりいないわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

「僕、こんな絵で認めてもらえるの?」

 

星菜は半信半疑な気持ちで聞いてきた。

 

「あぁ、君は天才だぜ!」

 

「うんっ、きっと幻想郷のみんなにも褒められるわよ!」

 

私と霊夢は順番にこう言った。

 

 

「ママぁ!!!」

 

星菜は初めて自分から霊夢に抱き着いた。

 

「ひゃっ!??」

 

霊夢は少し動揺した、しかし同時に嬉し涙がこみ上げた。

 

 

霊夢の愛情は本物だった。

 

 

 

 

 

 

「スネーク、本当にうまくいくのかね?この調子で幻想郷をかっこよくできるか疑問に思うが」

 

「ああ、うまくいくさ」

「実は私も古神道が好きな中二病さ」

「星菜から中二病の才能を引き出すには無償の愛が必要不可欠だ、私の家庭はどの家庭よりも子供の意思を尊重してきた」

「私の友人は皆、とても厳しい家庭だと思ったらしい」

「このことについてどう思うかねルーメン?」

 

「お前も中二病だったのか、私も中二病こそが人間本来の姿だと思う」

 

「ああ、中二病は出る杭を打たれがちだが、それは隔たれし人類の救世主なのだ」

「幻想郷でも外の世界でも、人類の分断は加速度的に進んでいる」

「幻想郷は非常識がすべてだ」

「ここに中二病スペースを作れば、出る杭を打たれていた仲間たちが集まってくれるだろう」

 

「ここに中二病の居場所を作ることはわかる」

「でも、作ったとして居場所を求める仲間が博麗の結界を超えられるのか?」

 

「博麗の結界は、常識と非常識を隔てる」

「しかし非常識な人など沢山いる」

「かのアインシュタインは『常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない』と言葉を残している」

 

 

「所詮幻想郷は、天才の仲間達が創造した妄想の世界に過ぎないのだから」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。