アーネンエルベの兎   作:二ベル

73 / 138
イシュタルFの団員数わからねえ


水天日光⑯

―――『戦争遊戯(ウォーゲーム)』。

対戦対象(ファミリア)の間で規則(ルール)を定めて行われる、派閥同士の決闘。眷族を駒に見立てた盤上遊戯(ボードゲーム)のごとく、対立する神と神が己の神意を通すためぶつかり合う総力戦。言わば、神の『代理戦争』。勝利をもぎ取った神は敗北した神から全てを奪う、命令を課す生殺与奪の権を得る。通常ならば団員を含めた派閥の資材を全て奪うことが通例だ。

 

 

『あー、あー! えーみなさん、おはようございますこんにちは。今回の戦争遊戯(ウォーゲーム)実況を務めさせて頂きます。【ガネーシャ・ファミリア】所属、喋る火炎魔法ことイブリ・アチャーでございます。二つ名は【火炎爆炎火炎(ファイアー・インフェルノ・フレイム)】。以後お見知りおきを!』

 

 

戦争遊戯(ウォーゲーム)当日。

熱気渦巻くオラリオの一画、ギルド本部の前庭では仰々しい舞台(ステージ)が勝手に設置され、実況を名乗る褐色の肌の青年が魔石製品の拡声器を片手に声を響かせていた。朝早くから全ての酒場が店を開き、街の至る所では出店が路上に展開され、開戦の時を今か今かと待ちわびていた。

 

『解説は我らが主神、ガネーシャ様です! ガネーシャ様、それでは一言!』

 

『――俺が、ガネーシャだ!!』

 

『はいっありがとうございましたー!』

 

実況者イブリの横で巨大な象の仮面を被った男神、ガネーシャが吠える。観衆は一斉に喝采を送った。商人等と提携し盛り上げる戦争遊戯(ウォーゲーム)は一種の興行だ。この催しは観戦するために他地域の者達が足を運ぶことはざらであり、そこで当然のように入場料が発生する。一方でギルドは世界へオラリオの実力を示す示威行為にも利用し、また素質を秘めた有望な冒険者達をこの都市に引き込むのだ。そして何より、戦争遊戯(ウォーゲーム)は神々が求める娯楽の一つでもある。

 

 

此度の戦争遊戯(ウォーゲーム)の演目は『海戦(ナウマキア)』。文字通り地上ではなく、海上こそが戦場の舞台だ。

 

『場所は、メレンより先に進んだ沖合にて行われます! と言いますのも、本来の模擬海戦(ナウマキア)となれば闘技場(コロシアム)に水を張った人工湖で行われるのですが……諸事情によりそれができないため、実際の『海』で行われることとなりました! 無論、舞台範囲を示すために円を描くように『浮標(ブイ)』を設置させていただいております! 協力してくださった【ニョルズ・ファミリア】を始めとした漁師の皆さまには感謝を!!』

 

『ニョルズゥゥゥゥ!! ありがとぉおおおおおお!! 別に、怪物祭での事件(トラブル)のせいで闘技場に水を張れなくなったとか、そんな理由はなぁい! そして俺が、ガネーシャだぁ!!』

 

『どうして余計なことを言うんですかねガネーシャ様ぁぁああああ!?』

 

例によって都市の秩序維持に貢献していた【アストレア・ファミリア】から【イシュタル・ファミリア】に戦争遊戯を申し込むというその話題が熱を失うことはなく、そして戦場が水気のありすぎる場所ということもあり男神や男性冒険者達はその時(濡れ透け)を待ちわび、ごくりと喉を鳴らす。男達は、神であれなんであれ、どうしようもない生き物であった。女性陣がゴミを見るような眼差しをするのは仕方のないことだった。

 

 

×   ×   ×

摩天楼施設(バベル)30階

 

 

戦争遊戯(ウォーゲーム)を誰よりも楽しみにしていた神々は、多くが『バベル』に赴いていた。代理戦争を行う両主神アストレアとイシュタルもこの場で待機している。それ以外にも神々の中には酒場へ赴き冒険者達に混じる者、ホームで眷族達と見守る者と様々いた。

 

「さて、頃合いかな。アストレア、イシュタル、構わないかい?」

 

「ええ、問題ないわ」

 

「ふん、好きにしろ」

 

取り出した懐中時計は正午が目前に控えていることを告げており、ヘルメスは2柱の女神の言を取り、顎を上げ、宙に向って話しかける。

 

「それじゃあ、ウラノス、『力』の行使の許可を」

 

空間を震わせた彼の言葉に、数秒を置いて応える声があった。

 

【――許可する】

 

ギルド本部の方角より、重々しく響き渡る神威のこともった宣言を聞き届けたかのように。オラリオ中にいる神々が一斉に指を弾き鳴らした。瞬間、酒場や街角、虚空に浮かぶ『鏡』が出現する。

 

 

『~~~~~~~~~~~~~!!』

 

都市の至る場所で無数に現れた円形の()に、人々は色めき立った。下界で行使が許されている『神の力(アルカナム)』―『神の鏡』。千里眼の能力を有し離れた土地においても一部始終を見通すことができる。企画される下界の催しを神々が楽しむために認められた唯一の特例であった。オラリオから離れた場所で行われる戦争遊戯(ウォーゲーム)を、この『鏡』をもって子供達とともに観戦するのだ。

 

 

×   ×   ×

メレン沖合

 

 

海上で、複数のガレー船が小さく揺れていた。解説者イブリの説明通り、戦場の外周はちょうど円を描くように『浮標(ブイ)』がぷかぷかと浮いている。無論、戦争遊戯仕様なのかより目立つようにマッスルポーズをとった『象神(ガネーシャ)』のハリボテが取り付けられており、妙な鬱陶しさを演出している。戦場の直径は約500M(メドル)はあり、イシュタル派もアストレア派も開戦の時を待ちつつも自分達の装備の具合や不慣れな船の様子に目を向けていた。

 

 

 

「――――操舵師なんて、いないんだわ」

 

 

小人族(パルゥム)のライラが半目で太陽を見上げながら途方に暮れていた。自分達は冒険者であり、戦う者でこそあれ、『海』となれば話は別だった。泳げないわけではないが、船を動かすとなれば話は変わってくる。彼女達の中で船を動かすことのできる人材が、そもそもいなかったのである。

 

海戦(これ)考えた神様はあれか、馬鹿なのか?」

 

「ライラちゃん……気持ちはわかるけど、言葉に気をつけた方が……」

 

「決まってしまったものは仕方がない。操舵師がいないのは敵も同じのはず…条件は一緒………の筈」

 

「自分の言葉にはもっと自信を持てよリオン」

 

「そもそも、私達とあっちとじゃ人員が違うからなあ……戦争遊戯までの1週間、ベルのアビリティ上げを手伝いつつ考えたけど、やっぱり数ばかりはどうしようもないよ」

 

ガレー船とは、()()()()()()()()()()であり、言ってしまえば『巨大なカヌー』のようなもの。常人の域を逸脱した冒険者であれば一般人の漕ぐガレー船よりも強力なものだろうが、それでもイシュタルの眷族達とアストレアの眷族とでは『数』が違い過ぎた。彼女達は頭を痛めていたのだ。船を漕いでいる者と戦う者とを分担することはできないと。そこへ、三つ編みを左右に垂らす魔導士のリャーナと丸い眼鏡に身の丈ほどの杖を持ったエルフのセルティが船内から姿を現した。船の仕様を調べていたらしい。

 

 

「ライラ、これ、人力じゃなくても動くわ」

 

「お、まじか」

 

「はい、魔法大国(アルテナ)で造られているような代物です」

 

「確か砂漠のあたりなんかでも使われてる船の仕様ね」

 

「つまり?」

 

「魔力を動力にできます」

 

「ふふん! ということは、リャーナ! 貴方は今からエンジンよ!」

 

ばちこん☆とウィンクしてみせるアリーゼにリャーナは少しイラァとしたが、まあ仕方ないかと頭を振って溜息を吐いた。後輩のセルティがそんな先輩(リャーナ)に苦笑を浮かばせている。他の団員達はといえば、狼人(ネーゼ)が『浮標(ブイ)』の外側に見える小舟を確認し、女戦士(イスカ)が準備運動を、土の民(アスタ)が装備の具合を確かめ、只人(ノイン)が胸に手を当てて深呼吸を繰り返すといったそれぞれの行動をとっている。

 

「リューさん、向こうに見える島は何ですか?」

 

「あれは……ちょっと待ってください、今確認します……無人島みたいですね。名前は……『ゆーじんとう』と言うらしいです」

 

「無人なんですよね?」

 

「ええ、恐らく。そしてそこへ行くことはありません」

 

陸地(メレン)も小さく見えるほど離れた沖合。メレンとは別方向に見えた島にベルが指を差し『(リュー)』に聞けば、彼女は小鞄(ポーチ)に押し込められていた地図を広げてその島の名を口にした。

 

「しかしベル、人と話をするときは相手の目をみなさいと教えた筈だ」

 

「………」

 

「おい元末っ子と現末っ子、その微妙な距離感はなんだ、もう始まるんだからしっかりしてくれ」

 

「ネーゼ、私は別に……か、彼が、その、変に怯えるから……っ!」

 

「まあ仕方ないよねえ……アストレア様のご命令とはいえ、『セオロの密林』でひたすら主にリオンに追いかけまわされてたんだし……」

 

「ベル君、ひいひい言いながらリオンちゃんの魔法から逃げては体力の限界で倒れた後にアストレア様に回復薬(おくすり)飲まされて、まだできるわよね?なんて微笑みながら言われて……」

 

「ベルったら、すっかりリオンとアストレア様に怯えちゃって母性の塊(マリュー)大人のお姉さん(リャーナ)に隠れちゃうくらいだし」

 

「そ、それは……し、仕方がなかったのです! アストレア様のご命令とあれば…‥そう! 仕方のないことだった!」

 

「まあその結果、アビリティは随分上がったけど……いやなんで上がるのさ…」

 

「もう、ベルだからとしか……」

 

「「「「「そのうち、追い抜かれるんだろうなあ……」」」」」

 

何を思い出したのか自分の身を抱いてふるりと震わせるベル。だって仕方ないのだ。ダンジョンではない地上での特訓で、女神様が差し入れだとかくれるにしても見ていてくれるにしても背後から【疾風】が当たらない程度に【ルミノス・ウィンド】をぶちかましてくるのだから。やりすぎてしまうレベルであったのだから。

 

「ね、ねえ、これ何?」

 

そんなリューとベルの何とも言えない空気を忘却の彼方に吹っ飛ばしたくなったか、ノインが皆を呼んだ。ガレー船に設置されているとあるもの。布が被せられており、皆が集まったことを確認するとアリーゼが布を剥がすと顔を出したのは、ガレー船には本来あるはずのない装具だった。

 

 

―――捕鯨砲(ハープーン・キャノン)

 

 

巨大な(もり)が既に装填されており、後部には同じく巨大なパーツを組み連ねた鎖が繋げられている。砲台の向きを変えることが可能であることまで彼女達は調べ終えると「なんで?」と全員で首を傾げた。

 

 

(C--rō-……?)

 

 

小さく掘られた文字を見つけたベルは、目を細めて確認したが強引に掘って刻んだのか癖が強く読み辛い。本来設置されているはずのない代物に首を傾げる一同。しかしそこで、視界にチカチカと点滅する光を確認。戦争遊戯(ウォーゲーム)がいよいよ始まるという『神の鏡』が展開されたという合図だ。

 

「よし、皆、装備は問題ない?」

 

「問題ないわ、精霊の護符(ウンディーネクロス)まで用意して……ありがとうございます、アストレア様!」

 

アリーゼの声に、リャーナが答え仲間達も同じように頷く。普段と変わりない装備―整備済み―に加え、彼女達は左肩に片外套(ベリース)を追加している。精霊の護符で製作されたそれには【ファミリア】の徽章(エンブレム)が刻まれている。

 

「ベルも問題ない?」

 

「――はい、大丈夫です」

 

ベルの装備は加工超硬金属(ディル・アダマンタイト)が用いられた兎鎧(よろい)。首には黒に部分的に金の装飾が施されたロングマフラーに徽章(エンブレム)を刻んだ片外套(ベリース)を纏っている。背中からは2本の長剣(ロングソード)。1つは横幅は大きく、太いブレードを彷彿とさせる。剣脊(けんせき)に当たる箇所は上下二ヶ所が空洞となっており、まず実践向きの武装には見えない。あえて言うならば儀礼用の剣だ。剣身そのものは雷を固めて削り出したかのように黄金色に輝いており、宝晶(クリスタル)の剣と言っても納得できる。――雷の『魔剣』だ。そしてもう1つは『怪物祭』で討伐したミノタウロスの角を主な素材として造られた剣である紅の長剣(ビーフストロガノフ)だ。腰には『アルテミスの遺剣』と(みこと)の刀である『虎鉄』、右肩からは片刃の剣で鞘にベルトを通してぶら下げている。レッグホルスターには短杖(ステッキ)、右手薬指には紅の光を湛えている宝石を収めた指輪、左手薬指には蒼の魔法石を収めた指輪がそれぞれ。そして左腕には黄金の円形盾。

 

本気(ガチ)かよ」

 

「殺しに来ていますね」

 

「剣だけで……ひぃふぅ……いくつ持ってんのよ……」

 

「重くないのですか、ベル?」

 

「あ、はい……重量の問題もあって、鎧は『兎鎧(ぴょんきち)』にしてもらって、ヴェルフが色々無理して見繕ってくれました。動けないほどじゃないですよ」

 

「その盾ってさ、私達、実物を拝むのたぶん初めてなんだけど……()()だよな?」

 

「はい、()()です。ヘルメス様にお願いしたら笑顔で承諾してくれて、ヘファイストス様が引き攣った顔で整備してくれました」

 

ベルは知らない。お願いしたときに後ろにいたアストレアがヘルメスに微笑みかけていたのを。引き攣った笑みで引き受けるしかなかったヘルメスのことを。

 

魔剣が1つ、剣が4、短杖が1、指輪が左右に1、そして盾が1つ。これがベルの武器と防具だ。主な製作者であるヴェルフ・クロッゾは死にそうな顔をしながら「使え」と差し出してくれたのだ。無論、とある蠍の残骸(ドロップアイテム)から鎧を製作しているところではあるが、()()ために今回は今まで使用していた鎧を採用している。

 

「いいかお前等、前日に言った通り初っ端から飛ばすのはナシだ特に兎な。相手の船が10、こっちは4。どうしてこっちの船が少ねえのかっていう理由は単純明快()()()()()()からだ。んでもって規則(ルール)上の敗北は『海』に落ちること――」

 

 

×   ×   ×

【イシュタル・ファミリア】

 

 

「勝利条件の1つは相手を全滅させること。これは相手を海に落とすもアリ、要は場外=戦闘権の剥奪ってことらしい。そしてそれぞれの船に設置されている団旗を破壊すること。俺達の場合は船の数が【アストレア・ファミリア】よりも6隻多い。が、その分守らなきゃいけない団旗の数はこっちが1つ。あっちは3つとなっている」

 

「団旗を隠すのはありなのか?」

 

反則(ナシ)とは言われていない」

 

「なら、俺達のが有利じゃん」

 

「…だといいがな」

 

「?」

 

副団長のタンムズが戦闘娼婦(バーベラ)を始めとした【イシュタル・ファミリア】の団員達に概要を説明する。彼等の男女比は1:9といえるほどのもので、男達の数はアマゾネスと比べれば圧倒的に少ない。タンムズが代表となって口を動かし言葉を発している理由は言わずもがな。

 

「タンムズぅ! どうして春姫がここにいるんだい!? イシュタル様はバラすつもりかい!?」

 

団長であるはずのフリュネが故だ。

全身を鎧に身に纏い、兜のバイザーを上げて喧しくのたまう。彼女は団長ではあるが団員達との信頼関係など皆無。異種族であるアマゾネス同士の雄の取り合いなど見慣れたものではあるが、それでも姉貴分のようなアイシャと比べれば圧倒的に信頼の度合いが違う。彼女を馬鹿だとは思わないが、傲慢が服を着て歩いているような彼女に団員を纏めるカリスマ性などなく、では副団長のタンムズがやるしかないのだ。彼は嘆息し、フリュネの怒声に肩を揺らして怯えを見せる狐人(ルナール)の少女が戦場にいる理由を口にしようとして、別のアマゾネスの言葉に遮られた。

 

「そんなの、【探索者(ボイジャー)】が神様達のいるところで秘密をバラしちゃったからに決まってるじゃーん」

 

「なんならお前があの夜に使わせたのが原因だろうに、ヒキガエル」

 

アマゾネスの少女レナに続いて、アイシャが半目で巨女に言う。忌々しい兎が「え、言っちゃ駄目だったんですか?」と心の中で言っている気がするが、あの夜、春姫に妖術を使わせたのはフリュネであり、その妖術が春姫のものであると口にしたのはアイシャだ。

 

「お前が口を滑らしたからだろう、アイシャ!」

 

「なら使わせるな、ボケ」

 

「何ぃ!?」

 

やかましく吠える巨女に静かに殺気を漏らすアイシャに何名かの団員達も流石に小さな悲鳴を漏らす。タンムズは痛む頭を押さえるようにしながら―勘弁してくれと思いながら―話を戻した。

 

「この戦争遊戯(ウォーゲーム)は『全ての戦力を出した戦い』だ。神々に春姫のことが知られてしまった以上、決してこの場に現れないことを良しとはしないだろう。もし出さないとあれば神々はイシュタル様にどのような恥をかかせるかわかったものではない」

 

《え、イシュタル様、『とっておき』を置いて来ちゃったんですか?》

 

《見たかったなあ春姫ちゅわ~ん、美神の眷族だからきっと美少女なんだろうなあ》

 

《レベルブーストとかいうぶっ壊れをこの期に及んで隠すとかないわ~》

 

頭の中に浮かぶ神々―主にイシュタルを毛嫌いする女神―が敬愛する主神にやいやい小馬鹿にするような顔しながら口々に言うのを想像し、そして負ける気はないが負けた場合を想像してタンムズは唇を噛んだ。

 

《え、出し惜しみして負けるとか…イシュタル様はっずかしい~》

 

《舐めプして負けるとかないわ~イシュタル様ないわ~》

 

《アフロディーテよりないわ~》

 

青筋を立て握りこぶしを作るタンムズは声量を上げた。

 

 

「絶対、あってはならないのだ!!」

 

((((あいつ何想像したんだろう……))))

 

「春姫、お前は船内に隠れていろ、5名ほど護衛につけ。妖術の行使はフリュネ、お前が指示しろ」

 

「…フン、春姫、お前は檻から出るんじゃないよ……!」

 

「っ!」

 

戦闘能力のない春姫を船内に隔離し護衛する。船に取り付けられる団旗の防衛組も用意する。前線に出るだろうということはタンムズのこの言葉からアイシャは読み取った。フリュネに妖術の行使のタイミングを任せたのは気に入らないが、あれでいてLv.5の化物。戦いに関してはセンスはあるとわかっているのだろう。そして未遂に終わったとはいえ『殺生石』の破壊を行おうとした自分は一定の信頼はあっても信用はされていないと線引きされているのだと理解する。

 

「あ、あの副団長!」

 

「? どうしたシャレイ」

 

「船はどう動かすんですか?」

 

団員達も当然というべきか、操舵の経験を持つ者がいないようで皆一様にタンムズに顔を向けた。タンムズは「ああ」と零すとすぐに返答する。

 

「この船がガレー船とは言うが、魔力を動力とするらしい。人力でも動かすことはできるが……恐らく、船を動かすこと自体は最初の瞬間だけだ」

 

「というと?」

 

「あちらの船とこちらの船は、開戦の後……()()()()

 

だから人力で船を漕ごうが、魔力で動かそうが、大した問題ではないのだとタンムズは言い切った。当然ガレー船にバリスタなんてものが設置されているはずもなく、唯一設置されているのは『捕鯨砲(ハープーン・キャノン)』のみ。何故こんなものが?とアマゾネス達が口にするがそれでもわざわざそんなものをポコポコ撃って戦うなど冒険者の戦いではないし、アマゾネスらしくもない。船をぶつけ、乗り込み、敵を倒す。これこそがこの『海戦(ナウマキア)』だと彼は最後に言った。

 

×   ×   ×

【アストレア・ファミリア】

 

 

「輝夜、いると思うか?」

 

「ええ、恐らく……勘だけど、輝夜は敵として私達にぶつかって来ると思う。イシュタル派が知っているのかはわからないけれど……忍び込むなり、しているんじゃないかしら」

 

ネーゼが海原を見つめるアリーゼに問い、アリーゼはすぐに答えた。派閥の中で一番面倒くさい女であると苦笑と共に肩を竦めるアリーゼはネーゼへと振り返り続ける。

 

「魅了されていても、その時の記憶は残ってる。なら、ベルを斬った輝夜の中ではきっとシコリが残っている筈よ。魅了が解除されて、じゃあすぐに帰るかって言われたら難しいと思う」

 

「敵対してくる……それはつまり」

 

「ええ、それはつまり、よリオン。輝夜はきっと私達と戦って負けることで、傷を負うことで『ケジメ』を取ろうとしている筈」

 

「ほんっとうに面倒くせえな……」

 

派閥の中で白兵戦最強と称される輝夜の敵対は正直に言えば【イシュタル・ファミリア】よりも恐ろしい。けれどこういう機会でもなければ本気の彼女とぶつかり合うこともないだろうと『冒険者』らしく笑みを浮かばせる戦乙女達。

 

「だから、そうね……全員で徒党を組んでボコりましょう!」

 

「「「「発言が悪役のそれじゃねえか!」」」」

 

かつてアルフィアに勝つために他ならない輝夜が口にした作戦ではあるが、団長のアリーゼが親指立ててサムズアップしながらの言葉に全員がツッコミを入れた。そうこうしている内に開戦の狼煙が上がった。

 

 

×   ×   ×

ギルド前庭

 

 

『では(えいぞう)が置かれましたので、あらためて説明させて頂きます! 今回の戦争遊戯(ウォーゲーム)は【アストレア・ファミリア】対【イシュタル・ファミリア】、形式は『海戦』!! 両陣営の戦士達は既に戦場に身を置いており、揺れる船の上で正午の始まりの鐘が鳴るのを待ちわびております!』

 

酒場や大通りなど場所に合わせて大きさが異なる円形の窓には、それぞれ『正義の剣と翼』、『娼婦』を象った団旗を取り付けたガレー船が映し出されている。一気に盛り上がっていく都市全体に対し、実況が拡声器を通し戦争遊戯(ウォーゲーム)の概要を話し始めた。そんな実況の声が響く中、酒場などでは商人と結託した冒険者主導で賭博が行われており、胴元の締め切りの声が上がっていた。さらに、鏡に映し出された映像に『正義』の女神の眷族達が誰一人として()()()()()()()()()()ことに絶望して膝から崩れ落ちる応援者(ファン)もまたいた。

 

「ちっくしょぉおおおおお!!」

 

「【星灯りの聖母(デミ・ウィルゴ)】の水着姿が見れると思ったのによぉ!!」

 

「だって、海だぜ!? 水着だろう!? なんで普段通りなんだよ!? 俺達はポロリに期待してるんだぜ!?」

 

「アリーゼちゃぁあああん!! どうしてだぁあああああああ!!」

 

膝から崩れ落ち、美しい正義の戦乙女達の水着姿が見れなかったこと、そしてそれはつまり『ポロリもあるよ!』がないということであり、男神を中心として涙を流しながら拳を地に打ち付ける阿保達がいた。それに冷ややかな眼差しを向けるのはやはり女性陣であった。

 

「ゴミにゃ」

 

「下界の汚点だわ」

 

「死ねばいいのに」

 

「ほらほら神様達、露出種族(アマゾネス)がいるんだから元気出してくださーい」

 

「「「「アマゾネスじゃあ、ダメなんだわ!!」」」」

 

「「「「恥じらいのない裸は、ただの景色なんだわ!!」」」」

 

(((うわぁ、普通に死んでほしい)))

 

「ベルきゅんだって言ってたもん! 恥じらいがあってこそだって!!」

 

「ゼウスの孫が言ったんだもん! 俺達のベル君が言ったんだもん!!」

 

「どうせあいつあれだろ、チビのときからアストレア様達の生まれたままの姿見てんだろ! 殺していいか!?」

 

「「「女の子が裸になって恥ずかしがっているのが、俺達は見たいの!!」」」

 

「「「「【探索者(ボイジャー)】はそんなこと言わない! あと殺すとか言ったやつ通報するからな!!」」」」

 

 

『それでは、間もなく正午となります!』

 

 

×   ×   ×

摩天楼施設(バベル)30階

 

 

鏡の向こうから実況者の声がはね上がる。

ギルド本部の前庭のざわめきが波のように広がるのをバベルにいても感じ取れる。

 

「アルフィア、どうか……あの子達を見守っていて頂戴」

 

アストレアが胸に手を当てて眷族が無事に帰還することを祈る。

 

「勝て、お前達」

 

アストレアの眷族達が粒ぞろいで、油断ならない相手であると数で勝っていても慢心しないイシュタルは小さく呟く。

 

 

×   ×   ×

『黄昏の館』

 

 

「アイズ、始まるよ!」

 

アマゾネスの少女、ティオナに手を引かれ長椅子(ソファ)に腰を下ろすアイズ。鏡に映る映像に、物々しい武装に身を包むベルを見据えていったい何をするんだろうという期待に胸を躍らせる。鉄仮面なんて言われても仕方ないような無表情が常の彼女の表情にそんな期待の笑みが滲み出ているのは、周りの者達の目にもよくわかるほど。

 

「フィン、あの()はまさか……」

 

「はは、いやぁまあ彼が持っていてもおかしくはないけどね……『遺産』と言えば『遺産』だし」

 

「ギルドはよく許可したな……他人事だが頭が痛い」

 

ベルが装備している盾の正体にいち早く気がついたリヴェリアが眉間を摘まみ、フィンが苦笑しながら肩を竦めた。

 

「実際にあの子が【アストレア・ファミリア】の方々と戦うところってあまり見たことないですよね」

 

「他派閥だし、それは仕方がないわよ」

 

「アイズはどうなの? 一緒にダンジョン行ったりしてるんでしょ?」

 

「ん……と」

 

別にアイズだけがベルとダンジョンに行っているわけではないが、頻度で言えば彼女の方が多いのだろう。ティオナの疑問にアイズは唇をへの字に歪ませて思考して――

 

 

戦争遊戯(ウォーゲーム)―――開幕です!』

 

「たぶんだけど、本気を出したことはないと思う」

 

号令と大鐘の音とかぶさった少女の声を聴きとれたものが、どれほどいただろうか。

 

 

×   ×   ×

メレン沖合、アストレアF

 

 

開戦の号令が上がった同時刻。

浮標(ブイ)』の外側にて待機していた漁師【ニョルズ・ファミリア】の団員の1人が開始を告げる銅鑼の音を鳴らした。

 

「アリーゼ、始まった!」

 

「ええ、始まった! じゃあ、勝ちに行きましょう! リャーナ、船をお願い!」

 

「了解!」

 

「イスカ、ライラ、ネーゼ、『魔剣』を用意して―――」

 

アリーゼが声を上げる。

指示通り、3人の団員達が腰に差す大小それぞれの同属性の魔剣を抜剣しながら、ガレー船の前方に移動する。

 

 

×   ×   ×

メレン沖合、イシュタルF

 

 

「魔力を動力源に一気に距離をつめ、突撃する! 全艦、前へ!」

 

タンムズの指示に従って、アマゾネスを中心とした団員達が水晶球に魔力を注ぎ込み、船を動かす。かのカイオス砂漠に用いられている『砂海の船(デザート・シップ)』を真似て製作されたガレー船は、水晶球に両手を添えることで魔力を流し込み推進力を得ている。(オール)を漕いで推進する軍船(トライクリーム)ならぬ魔船(マギアナウス)。この戦争遊戯で用意された船は、(オール)を漕ぐ人力こそがメインにされているが、ただ進むだけなら水晶球を用いる方が手っ取り早い造りとなっていた。

 

(魔法持ちを動力源にするのは下策……数で勝る我々が人力で進み敵船に衝突させる。これが一番良いはずだ)

 

なまじ恩恵持ちだ。

一般人が漕ぐのとでは訳が違う。Lv3以上の冒険者を多く抱えるとはいえ、魔法の有無や魔力の大小は人それぞれ。魔力を消費することを前提とするなら多い者を使った方が交代する人数を減らせるが、()()()()()()()のであれば人力でいく。これがタンムズの出した方策だった。

 

しかし、それはすぐに崩される。

がくんっと誰もが倒れかけ、なんとか何かに捕まり体勢を取り戻す。まるで岩礁にでもぶつかったかのような衝撃にも似た感覚だったが、この場所にそんなものは存在しない。しかし、船は開戦の号令から3分も経たずに()()()()()()()()()

 

「どうし――――なっ!?」

 

馬鹿な、と【イシュタル・ファミリア】の団員達は誰もが目を疑った。(オール)さえも動かせなくなっており、行動不能に陥ったガレー船は10隻全て。何がどうして、と団員に聞こうとしたタンムズはすぐに己の目に映った光景こそが答えだと理解させられた。

 

「ば、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!? た、退避、退避ぃいいいいいいい!?」

 

頭上に影が差す。

太陽の光を遮る異変に、冒険者の勘が嫌な汗を流させる。頭上を仰ぎ見てみれば、そこには不敵に笑う【紅の正花(アリーゼ・ローヴェル)】とその仲間達。常識的でない船の扱いに対する非難とありえないという悲鳴にも似た声と共に団員達へと退避を命じた。

 

間もなくして【イシュタル・ファミリア】のガレー船が1隻、潰された。

 

×   ×   ×

メレン沖合、アストレアF

 

イシュタル・ファミリアが行動不能に陥る少し前。

アリーゼは指示を続けていた。

 

「魔剣を用意して――――海面を凍らせて、橋を作って! ()()()()()()()!! リャーナは魔力を注いで。アスタは舵取りをお願い! 真っ直ぐ進むようにしてくれたらいいわ! ノインとベルは後方にある船3つを氷の壁で覆って防壁作って! その後は全員、衝撃に備えて!」

 

アリーゼの指示は単純であり、笑いたくなるほど馬鹿げていた。

海戦(ナウマキア)』と題していながら、開始早々蹴り飛ばしたのだ。イスカとライラが戦場を氷上へと切り替え、ネーゼが自分達の船の前に魔剣から吐き出される氷によって懸け橋(アーチ)を作り上げたのだ。リャーナに魔力を注がれたガレー船は推進力を得るとそのまま勢いよく橋を進んだ。それを維持するように舵を握るのは緊張に顔を染めているアスタだ。ぐんぐんと距離をつめる【アストレア・ファミリア】のガレー船は氷の橋を進み、【イシュタル・ファミリア】の船団、それも一番前にあるタンムズのいる船に上空より突っ込んだのだ。

 

 

×   ×   ×

ギルド前庭

 

 

『開幕早々、船潰したぁああああああああああ!?』

 

敵船をほぼ真上から押し潰すという行為に、イブリが悲鳴を上げた。

 

『ていうか海戦(ナウマキア)を速攻、放棄!? いやいや、魔剣で舞台(ステージ)を氷上に作り変えたぁああああ!? なんだあの魔剣の威力はぁあああああ!? いったい、どこのクロッゾさんなんですかねぇええええええええ!?』

 

鏡に映る光景に、誰もが絶句し神々は爆笑と悲鳴を上げた。魔剣の威力もさることながら、【アストレア・ファミリア】団長のやり口に様々な反応を示すほかなかったのだ。

 

 

×   ×   ×

メレン沖合、氷上

 

 

「船の動かし方なんて経験ないし無理無理! じゃあ、自分達が戦いやすいように変えてしまえば良い!」

 

「アリーゼ、注文(オーダー)は?」

 

「冷気で動きが鈍っている内にできるだけ多く、戦闘不能&団旗破壊して! 進軍進撃進攻(ゴー・ゴー・ゴー)!」

 

「アリーゼちゃん、元末っ子(リオンちゃん)現末っ子(ベル君)が目を回してる!!」

 

「ベルはLv.2だから仕方ないにしても、リオン、情けないわよ!? 衝撃に備えてって言ったでしょう!?」

 

「こ、こんな……事前に聞いていたとしても、やはり無理だ……! 上空からの墜落なんて!?」

 

「できちゃったものは仕方ないでしょう! 切り替えていきましょう! 輝夜もきっと空の上で笑って言っているに違いないわ!」

 

「「「「勝手に殺すなぁ!!」」」」

 

姦しく【アストレア・ファミリア】の星乙女達は煙が立ち込めていてもお構いなしに進軍を開始した。開幕時に使用した魔剣は5本、そのすべてが砕け散っていた。

 

「アリーゼ、今ので魔剣は砕け散ったぞ」

 

「あと何本ある?」

 

「兎が持ってるのだけだ。さすがに用意できねえし鍛冶師も無理させられねえよ」

 

「了解、ならライラはリオンと一緒にベルをサポートしてあげて」

 

「アリーゼは?」

 

「リャーナ達と一緒に船の数を減らすわ! 隠された団旗を探すより船を潰した方が楽!」

 

「ゴリラかよ……」

 

「何か言った?」

 

「んや、何も?」

 

んじゃなーと小さな身体を煙の中に消して、ライラはアリーゼから離れていく。腰に手を当ててふっと息を吐くアリーゼは自分達の船に乗り込んできた青年に目を向けた。

 

「なんて無茶なことを……お前達は船が俺達より少ないんだぞ!?」

 

「貴方がベルを撃ち落とした人ね。弟が世話になったわ、お返ししてあげる。それに貴方、勘違いしているわ」

 

「?」

 

身構えるタンムズの身体は霜がわずかに覆っていて、冷気のせいか動きが鈍っていた。それを見逃すアリーゼではなく、彼女がLv.5の膂力で一気に距離をつめた。

 

「な……!?」

 

「各派閥が持つ船の数が0になったら負けなんて規則(ルール)はないわよ」

 

言い終える前に、アリーゼの拳がタンムズの右頬に打ち込まれる。力んだ拳をそのままにアリーゼは打撃を振り抜いた。青年の頭が甲板に叩きつけられたのは、言うまでもない。

 

 

×   ×   ×

黄昏の館

 

 

参謀(ライラ)の作戦だろうね」

 

「滅茶苦茶だぞ……」

 

「く、クロッゾの魔剣……オリジナルを超えるって聞きましたけど」

 

「あの小娘共、海面を凍らせて自分達に都合の良い陸地、氷ではあるが作り上げおったか。船で圧砕させるのも正気を疑う所業ではあるが、数では劣るのであればこれでまず数を減らすことはできる、か」

 

「おまけに【紅の正花(スカーレット・ハーネル)】がイシュタル派の副団長を吹っ飛ばしたことで団員達の士気が落ちる……!」

 

【アストレア・ファミリア】を昔から知るフィンを始めとした冒険者達が彼女達の成長に引き攣った顔をしつつも称賛と畏怖を抱く。使用された魔剣にエルフのレフィーヤがドン引きしているが、それでも船による上空からの圧砕に誰もがドン引きである。

 

「全員が第一級冒険者になってもおかしくない派閥って言われてるっすけど……あの人達、自分と同じ歳って考えるとやっぱ敵に回したくないっすね」

 

「やめてよラウル。まるで敵に回すことがあるみたいに聞こえるじゃない」

 

ラウルがそう思うのも無理のないことで、彼女達とはほぼ同期もいいところ。それでいて【ロキ・ファミリア】とは違って少数であるにも関わらず誰一人として油断ならない存在なのだ。敵に回したくないと口にしてしまうラウルを「想像させないで」とアナキティが言ってしまうのも仕方のないこと。

 

「そんな彼女達に囲まれているベル……イシュタル様に色々言ったってロキがすごい笑いながら言ってた」

 

「……あの女神の派閥の秘密を暴露したとか、色々やらかしたと自慢げに語っていたな」

 

 

うひゃひゃひゃ、と酒の肴に大爆笑しながらロキが語っていた頭の痛くなる話をアイズとリヴェリアが口にする。そして口にしたところで噂の人が鏡に映りこんだ。美神の眷族達から放たれる魔法の群れに、両腕を顔の前で交差させ防御の構えを取りながら恐れることなく突っ込んでいく白兎の姿。まだまだLv.2だというのに怖れ知らずな行動にグラスに口を付けながら見守っていたリヴェリアは次の瞬間、噴き出した。

 

 

『―――【魂の平静(アタラクシア)】』

 

 

×   ×   ×

メレン沖合、氷上

 

 

「ベル、前衛は私が。貴方は、後衛を潰しなさい!」

 

「――はいっ!」

 

ガレー船の1つに、ベルとリューが乗り込みアマゾネス達へと進撃する。前衛達が【疾風】に叩きのめされていく中、必死に歌い、作り上げた魔法を迫り来る兎へと向かって砲撃する。火炎、雷、風、呪い。複数の魔法がベルへと向かって飛んで行く中、ベルは姿勢低く疾走しながら、顔の前で両腕を交差させ防御の構えを取りながら『魔力』を奔らせ右手薬指の宝石を淡く輝かせながら口ずさむ。

 

 

「―――【魂の平静(アタラクシア)】」




『海戦』

ガレー船の数
【イシュタル・ファミリア】=10隻。
【アストレア・ファミリア】=4隻。
※アストレア側がそこまで船の管理ができないため4隻。

守る団旗の数
【イシュタル・ファミリア】=1
【アストレア・ファミリア】=3

勝利&敗北条件
・相手を全滅させること/自軍が全滅すること。
・『海』に落とすこと/『海』に落とされること。
 ※場外判定。
・全ての団旗の破壊。
どちらかを満たせば良し。

協力してくれたメレンの皆さん。
・『浮標(ブイ)』―マッスルポーズするガネーシャのハリボテ付き―の設置。
・場外となった者の救出のため『浮標(ブイ)』の外側で待機中。
・オラリオと共同で船の用意。


ベル装備
・防具       =兎鎧(ぴょんきち)
・ロングマフラー  =素材は黒いゴライアス。
・徽章を刻んだ片外套=精霊の護符(ウンディーネクロス)
・雷の魔剣。
・紅の長剣。
・虎鉄       =(みこと)の刀※参戦できないので、せめて、と渡された。
・アルテミスの遺剣。
・片刃の剣。
・短杖。
・龍の鱗の御守り。 =アイズから貰ったもの。
・紅の指輪     =右手薬指。
・蒼の指輪     =左手薬指。
・黄金の円形盾   =左腕。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。