「ちょっと!ちょっとあんた!!」
「はぁ、今度は君か」
「何よそのため息!!」
「さっき色々とあってね昼でも食べに行こうと思ったらこれだよ。てかもう3時だし。あいつらのせいで昼食いそびれちまったじゃねぇか」
大きなため息をつき、後ろでビリビリと電撃を走らせている女子中学生を無視して歩き出す。
「ちょっと無視しないでよ!!」
「また戦えって言うのか?」
「わかってるじゃない♪」
「なら何かを食べさせてくれ、朝食べた後何も食べてないんでね」
「そ、そうだったの。先に言いなさいよね!」
「だから今言っただろう」
「ほんと、その言葉遣い鼻につくわね!!」
ビリビリと頭に微小な電撃を発生させながらレベル5第三位、
蕎麦屋に入り、ざる蕎麦と、エビと鶏の天ぷらを注文する。
「あたしもお腹空いちゃった」
「私は君の分まで払わないぞ」
「お金くらい持ってるわよ!」
御坂もメニューを開き、そばを注文する。しばらく待っていると、そばが到着し、食べ始める。
「ズズ、ズズズ。おみゃえは。ごくっ。なぜ私をそこまでつきまとう?」
「そりゃ、あの時私の電撃を、あいつみたいに防いだからに決まってるでしょう」
「悔しいのか?」
「そうよ!意味分かんない力に私の力を否定されて、プライドを傷つけられたのよ!?」
前髪から火花を散らせながらそんなことを言ってくる。力にプライドを持つところを見ると、まだまだだな。
「お前のプライドを傷つけたつもりもないし、やる意味がない。そもそも、なぜ私がそんなことをすると思った?」
「だって、あたしレベル5だし」
「あの時は君がレベル5だったとは知らなくてね」
「そんな事ある?」
「レベル5やらなんやらに私は興味が沸かない」
「そういうこと?意地でも耳に入りそうなものだけど」
「私の耳には入らなかっただけだ。ご馳走さま。大将美味かったよ」
「それはどうも、会計は1980円だ」
「あちょっと、待ちなさいよ!!」
会計を済ませ、家へと向かう。その間も、御坂はついてくる。
「まだなにかあるのか?」
「ええ、あんたの力、あれどんな能力よ?」
「教えても、科学脳のおまえじゃ理解できん」
「なんでそう決めつけるのよ」
「科学じゃ説明できないものだからだ」
「オカルト的な力だって言ってるの?」
「そういうことだ。それだけ教えてやる」
マントをはためかせながら、私は歩くスピードを上げる。すると、背後から金属を弾く音が響いてきた。
「はぁ」
ため息を一つ吐き、私はホゴスの加護を付与したラガドールのルビーリングを片手に展開し、振り向きざまに前へ突き出す。そこに、吸い込まれるように超電磁砲が衝突。超電磁砲はエメラルド色の一匹の蝶に変化し、飛んでいく。
「え?あたしの超電磁砲どこいっちゃったの?」
「あれだ」
「えぇええ!?そんなわけないじゃない!!なんであたしの超電磁砲が蝶になっちゃうのよ!!」
「これが私の力だ。お前の力は私には効かんぞ。さっさと帰れ中学生」
スリングリングを寮の前に開き、それをくぐり、振り返る。
「こんどは何よそれ!?」
「また今度だ」
リングを閉じ、寮の自分の部屋へ歩を進める。