アマガミ ~美也の様子がおかしい~   作:旗本

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選択肢を設けるのは俺の実力的に到底無理だったということに気付いた罠





第2話 美也の様子がおかしい 2

・僕一人では手に負えない。梅原に相談してみよう。

 

*

 

「ふぅ、ようやく昼休みだ…」

 

今朝の事が気になって、授業がなかなか手につかなかった。

―――考えてるだけじゃ、どうにもならないよな。

どうしようかなぁ。

 

「大将!メシ行こうぜメシ!」

 

そんな事を考えていると、梅原がこっちに来た。

丁度いい、気分転換にはなるかもしれない。

梅原に相談してみよう。

 

「あ、梅原。うん、行こう。」

 

もしかしたら、何か参考になる意見が出るかもしれないし。

 

*

 

「どうかしたか?大将?」

 

「あぁ…分かるか?」

 

 

「おう、なんか考え事してるな?お宝本の隠し場所か?」

 

「あぁ、それならこの前…って違う!それじゃない!」

 

「あ、違うのか」

 

「違うよ!……美也のことだよ」

 

「な…何だと…!…大将、落ち着いて聞けよ?」

 

「何だよ」

 

「リアル妹は攻略できn」

「違うよ!」

 

~事情説明中~

 

「…というわけなんだ」

 

「へぇ…あの美也ちゃんがねぇ…」

 

「しかも、朝に事情を聞こうとしたら、見るからに焦って逃げたんだ」

 

「ほうほう」

 

「…怪しくないか?」

 

「はぁ…大将、それ以上美也ちゃんの問題に首突っ込むのは野暮ってもんだぜ…」

 

「な、なんだって!?」

 

「…俺は分かっちまったよ…美也ちゃんが何をしてるのかをな!」

 

 

そう言って顎に手を当て、得意気な顔をする梅原。

正直、見ててイライラする。

 

 

「ほ、本当か梅原!」

 

「あぁ…!まぁ、鈍い大将じゃ、分からなくても無理はないかもな。」

 

「し、失敬だな!僕は鈍くなんかないぞ!」

 

「どの口がそれを言うんだよ…まぁいい、聞きたいか?」

 

「当たり前だ!」

 

「そうだよなぁ…でもタダで教えるのもなぁ…」

 

「っ!…何が望みだ…!」

 

「明日…この前DVDで見たアレの新作が出るんだが…」

 

「…分かった。奢ればいいんだろ!」

 

足元を見やがって…!

 

「へへへ、分かってんじゃねぇか。まぁ安心しな、一緒に見ればいい」

 

「梅原…やっぱりお前はいいやつだよ…!」

 

「ハハハ、そうだろう?それはそうとだな…」

 

「うんうん!」

 

「実は昨日、…」

 

 

~10分後~

 

キーンコーンカーンコーン

 

「あ!」

 

「もうこんな時間か…ま、詳しくはまた後でな!」

 

「そうだな!あぁ…今から待ち遠しくて仕方がないよ」

 

「俺もだぜ大将…ま、早く教室に戻ろうぜ。遅れちまう」

 

「ははっ、そうだな!」

 

 

こうして、梅原とお宝本やらゲームやらの話をした。新作が楽しみだなぁ!

 

 

…あれ?何か忘れてる気が…

 

*

「あれ、あそこに居るのは中多さんじゃないか」

 

そうだ!美也と仲のいい中多さんなら、もしかしたら何か知ってるかもしれない!

 

「中多さーん!」

 

「あ…先輩!こんにちは」

 

そう言ってニッコリとこっちに笑顔を向ける中多さん。やっぱり素直でいい子だなぁ。美也とは大違いだよ。

 

 

「丁度よかった!ちょっと今大丈夫?話したいことがあるんだけど…」

 

「お話し…ですか?」

 

首をかしげる中多さん。いちいち仕草が可愛らしい。

 

「うん。美也のことだよ」

「そういうことでしたら、喜んで。」

 

うん、やっぱり中多さんはいい子だ!

 

「本当に?良かったよ…」

「美也ちゃんには、いっぱいお世話になってますから」

 

 

やはり笑顔を絶やさない中多さん。昔と比べると、本当に成長したなぁ、と思う。

 

「ははっ、兄としては、構ってもらえてて嬉しいよ」

「もう…そんなことありませんよ」

 

「まぁ、本題に入ろう」

 

~事情説明中~

 

「…というわけなんだ」

 

「…」

 

中多さんは何か考え込んでいるようだ。

 

「中多さん?」

 

「先輩」

 

「は、はい!」

 

「きっと、先輩が思ってるような、危ないことはしてないと思いますよ?」

 

 

中多さんは、本当に成長したと思う。

いつの間にか、こんなに自信に満ちた顔ができるようになっていて。

もう敵わないな、なんて気持ちになってしまった。

 

でも、それと今回のこととは話が違う。やっぱり不安は拭いきれない。

 

「そうなのかなぁ…」

 

「はい。」

 

 

そう言う中多さんの瞳は、優しくて、力強かった。

 

 

「断言しちゃうか…」

 

「ふふっ、美也ちゃんのことですし」

 

「…」

 

「きっと、本当に危なかったり、何かありそうな時は、美也ちゃん、必ず先輩に相談すると思うんです。」

 

「うーん、そんなものかなぁ…」

 

「ええ。美也ちゃん、先輩を凄く信頼してますから。」

 

「そ、そうなの?」

 

「それはもう。」

 

「…中多さんが言うのなら、そうなのかも。」

 

「はい。自信を持ってください。先輩は頼れる人ですし、頼りにされてますよ。」

 

「…やっぱり、放っておいた方がいいのかな?」

 

「…きっと、どちらでもいいんだと思います。」

 

「へ?」

 

「放っておいたらおいたで、美也ちゃんは自分でも解決できると思います。でも、きっと、話を聞こうとすれば、ちゃんと話してくれますよ」

 

「でも…今朝は逃げられたし…」

 

「それは…タイミングが悪かったとか?」

 

 

タイミング?あぁ…そういえば…

 

「結構、強めに言っちゃったからなぁ」

 

「なら、帰ってからもう一回改めて聞けば、きっと答えてくれます」

 

「そっか…うん、ありがとう、中多さん。中多さんに相談して良かったよ。」

 

「役立てたなら、何よりです。」

 

「うん!この埋め合わせは、必ずするから!」

 

「そうですか?それだったら…」

 

「何でも言ってね!」

 

「今度、駅前に新しくできた喫茶店につれていって下さい」

 

 

 

もちろん、2人で。

 

 

そう言った中多さんの顔は、真っ赤で、とても愛らしかった。

それを受けた僕の顔も、きっと真っ赤だったんだろうな。

 

 

こうして、中多さんに美也のことを相談…というか、励まされた。

本当に、敵わないなぁ。

 




なんというか…自分の中の「アマガミ」という作品像を強く出し過ぎている気が。

自己満で書いてるんだし、それでもいいだろう、と思う自分と、人に見せている以上、もっと原作を
尊重すべきだ、と思う自分がいます。
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