忘れ去られたもう一柱の神   作:酒蒸

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アンケートについてですが…ネタで入れた選択肢にこんなに票が集まるとは思ってませんでしたえへへ。

私から一つ言わせてもらうとすればですね…。

一番むずかしいぞ!!私を殺す気かー!!

いやまぁパイモンは元々から描くつもりがないので描くのは必然的にパイモンの選択肢を除いた一位二位になりますね。

いやぁ…うん、もし要望が多かったら頑張ろうかなとは思いますけど…うん。

うん…(白目)

まぁIFストーリーを描くとしたら最初からになりそうですね。途中まで一緒、とかは多分ないと思いますね。ただまぁ第一話の文言とかは多分特に変えません。

…本編より人気出たらどうしよう。いや、大丈夫さ…多分。

気にいるかどうかはわからないからね!!自信持って私!!

さてさて、長い長いまえがきはこの辺にして、本編どうぞー。


第116話 地下鉱区の現状

旅人が地下鉱区へ入った頃。

 

「情報に拠れば拠点内に手がかりがあるはずだが…」

 

夜蘭から齎された情報というのは至極単純で『層岩巨淵の調査隊の中に何者かが紛れ込んでいる』というものだ。総務司から派遣されたわけでもなく、はたまた冒険者協会の者でもないらしい。身分としては総務司の人間となっているようだが本当のところはわからないようだ。

 

調べること、というのは勿論拠点内の実情だ。表側では全員普通に振る舞っているが謎の人物が潜伏しているともなれば裏では何処かでボロが出るものだ。完全な隠蔽などできはしない。

 

ただ一つ問題があるとすれば夜蘭ですらその正体を掴めていない点にあるだろう。彼女は璃月、いや世界的に見ても諜報的なセンスに長けている人材だ。そんな彼女が尻尾を掴めていないとなるとかなりの難敵だろう。ファデュイの人間とは考えにくいな。

 

「となるとやはり…」

 

俺はとある一件を思い出していた。それは淵下宮での『淵上を自称する者』だろう。本当はアビスの詠唱者・淵炎というらしいがアレは完璧な程の人への擬態をしていた。似たような者がいると仮定するのならありえない話ではない。

 

ただそうなった場合全く目的がわからない。アビス教団が璃月の調査隊の中に潜り込んでしたいこととは一体何だ?

 

俺は考えつつ鉱夫や学者たちに話を聞いてようやく沐寧という総務司から派遣された責任者がいることを突き止め、接触を図った。

 

「ん?あんたは…」

 

「責任者と名高い沐寧ってのはあんたか?」

 

「名高いかどうかは知らんが確かに俺が責任者の地位を貰っている沐寧という者だが。斯くいう君はもう一人の英雄殿か…」

 

若干忌々しそうに彼は呟いた。その反応に俺は目を細める。

 

「ああ、そのもう一人の英雄が地下鉱区へ向かったと聞いて俺も依頼を受けた身である以上追いかけねばならなくてね。地下鉱区へ入っても構わないか?」

 

「ああ、構わない。断ってもどうせ入るんだろうしな」

 

まるで俺のことを知っているかのような口ぶりに俺は内心で苦笑いを浮かべるとその場を立ち去った。まぁ、一つだけすることがあるのでそちらを処理しようか。

 

 

 

さて、残りの一つも終わったし調査は終了でいいだろう。まぁ別に放置してても問題がなさそうだしいつでもなんとかできるので夜蘭からの依頼はもういい。表層ですることはもうないわけだし、地下鉱区へ向かうとしようか。

 

俺は風元素で飛び上がると地下鉱区の入口がある中央の穴へ飛び込むのだった。

 

〜〜〜〜

 

アガレスが拠点を去った後、少し辺りの喧騒からはかけ離れた場所で沐寧は一人になっていた。

 

「…チッ」

 

拠点から少し離れた場所にある洞窟内にある鉄の牢獄…いや、鉄の牢獄だったものを見て彼は舌打ちをした。

 

「どうせなら『道』を経由してもっと遠い場所へ放り出して来るべきだったか。これで最早沐寧になりきるのは不可能か…やってくれたな元神アガレス」

 

沐寧…否、その姿に化けていたモノはその変身を解き、アビスの詠唱者・淵炎へと変化した。

 

「致し方あるまい…もう少しすることがあったがここまでだな。まぁ為すべきことは為した。殿下の妹君の誘導も無事に成功した。忌々しい元神アガレスの誘導も完璧だろう…選択を迫られた際の奴の表情を思い浮かべるだけで愉快だが見届けられないのが残念だよ」

 

アビスの詠唱者・淵炎はそれだけ言い残すとその場から空間を切り裂いて姿を消した。

 

数分後、忘れ物を取りにすぐ戻ってくるのだがそれはまた別の話だ。

 

〜〜〜〜

 

さて、地下鉱区にやってきたは良いが全く見えない。昔の鉱夫は松明ではなくなにかを使っていたはずだが全く思い出せない。

 

「これも呪いのせいってことかー…影も言ってたけど結構俺って昔のこと忘れてるみたいだな」

 

忘れていることすらわからないのは恐ろしいことだ。自分が何を覚えていて何を忘れているのか…それが全くわからないのだから対処のしようもないわけである。

 

「取り敢えず炎元素で周囲を照らしながら歩くしかないか…」

 

そう言えば影、元気にしてるだろうか。最近は高頻度で会っていただけになんだか寂しく感じる。娯楽小説に書いてあった感情がようやく少し理解できた。

 

炎元素で周囲を照らしながら歩いていると下の方に光っている鉱石を見つけた。それでようやく、昔の鉱夫達が何を使っていたのかを思い出すことができた。

 

何を使っていたのかと言うと『流明石の触媒』である。アレはエネルギーを貯めると発光してくれるし小さいし持ち運びに便利だしととにかく重宝されていた。まぁ現在は数が少ないみたいだが。

 

「こんなことなら『塵歌壺』の中にあるやつ持ってくればよかった」

 

そう、『流明石の触媒』があることを思い出すとそれに関連することも勿論思い出せるわけで…昔モラクスに一つ貰っていたのを大切に『塵歌壺』の中にしまっていたのを思い出したのだ。

 

いや、今持ってくるか。

 

 

 

というわけで持ってきた。一応施せる強化などは最大までしているのでエネルギーを消費して衝撃波を放つことも出来る。それはさておき奥に進むに連れてよくわからないものが増えてきた。

 

見たこともない黒い泥のようなものが周囲に広がっている。近付いて見ると体内を蝕まれるような感覚に見舞われたためすぐに離れた。

 

「なるほど…確かに嫌な感じだ」

 

近付くだけで人体に影響を及ぼすとなるとかなり危険だ。エネルギー放射で消せるだろうか。そう考えて辺りを見回していると明らかにこの黒い泥…まぁ便宜上『黒泥』と呼ぶか。これの発生源と思しき塊が存在している。

 

試しに俺はエネルギー放射を塊へ向けて放った。すると黒泥は見事に消え去った。どうやら『流明石の触媒』様々らしい。ありがとう…モラクスと俺に譲ると言ってくれた鉱夫のおっちゃん。

 

進めない場所はこれを利用して奥までどんどん進むことができそうだ。

 

俺は層岩巨淵に元々設置されていた流明石の触媒を利用した燭台のようなものにエネルギーを与え活性化させ明るくしつつ、出来る限り黒泥を浄化しながら進んでいった。途中で爆発音が遠くから聞こえてきたが結局なんの音かは不明だ。

 

そのまま暫く進んでいくとつい最近まで人がいたような痕跡を見つけた。人の姿はないが、人の足跡が無数に存在しているし、焚き火に使われたであろう木材にはまだ赤みが残っている。それこそつい先程まで誰かがいたのだろう。

 

道中大量に見かけた宝盗団とファデュイの拠点とも考えづらい。先ず間違いなく旅人達地下鉱区探検隊のものだろう。一足遅かったみたいだが少なくとも足取りは追えているのだから良しとするべきだろう。この様子ならまだ大きな問題に直面してはいないようだからな。

 

「それにしても…」

 

と俺は拠点跡地と思われる場所から下を見下ろす。拠点跡は地下鉱区内では高所に位置しており下を見下ろすことが出来る。また、探検隊の誰かが流明石の触媒を持っているのか先程灯した燭台と同じものはまだ光っており、暫く先まで続いているようだ。

 

因みにかなり下に大砲のようなものが見えるのでもしかしたらアレが先程の爆発音の原因かもしれない。

 

「一先ずこのまま流明石の触媒で灯された明かりに沿って進めば旅人に追いつけるな…」

 

俺は再び歩き始める。走ったり飛んだりしないのは単純に危険だからである。

 

足場は勿論整地されているとは言え起伏と凹凸が激しい。故に走れば転ぶ可能性が考えられるのだ。

 

飛ぶのも勿論地底なのもあるし空中での行動はある程度制限されてしまう。まぁそこかしこの岩柱にぶつかるという理由も勿論ある。

 

歩くことしかできないのは少しもどかしいが旅人達の後を追うだけでいい俺に対して旅人達は先へ進むため調査をしながら進まねばならないのだ。そう考えるとまぁ歩いても追いつけなくはない。

 

それにしても地下鉱区は宝盗団とファデュイ、そしてアビス教団の巣窟のような場所だ。安全地帯など何処にも存在しないだろう。

 

酷いものだ。かつては鉱夫で溢れ返りまだ見ぬ鉱石や宝石、価値ある物を掘り当てるべくそこかしこの国から人が集まってきていたというのに…今や邪な感情を持つ者ばかりだ。まぁ鉱夫達も邪な理由だったがあちらの方がまだまだマシな部類だからな…。

 

昔のことを思い出しながら先へ進んでいると懐かしい気配を感じた。俺が更に少し歩いていくと開けた場所へ出た。

 

「貴様を待っていた」

 

アビスの魔術師の首に手をかけ持ち上げながらこちらへ語り掛けてくる金髪の男がいた。その男の顔には右半分を覆い隠すような仮面が見える。

 

「旅人は?」

 

「…彼女とは先程少し話をした。下で、だがな」

 

彼は下を指さした。彼の奥には巨大な穴が見えておりどうやらそこから旅人は下に降りたようだ。

 

「それで、説明してもらおうか?」

 

俺は彼を見やる。

 

「ダインスレイヴ、どうしてお前がここにいる?」

 

彼───ダインスレイヴはただただ無表情だった。




話変わって個人的な話になりますがめっちゃ層岩巨淵の戦闘BGMが良いんですよ。どこもかしこも神曲ばかりですが特に淵下宮と層岩巨淵の戦闘BGMはめちゃくちゃ好きですね。

読者の皆様も是非是非原神のBGMを聞いて下さい。斯くいう私は小説描きながら聞いてますんで。

…え、なんの報告?

アガレス「え、なんの話してるのこの人?」

ってなってきたのであとがきは終わりです。

IFストーリーの方描くのを頑張るとここに宣言して私は立ち消えようと思います。
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