金剛杖物語~雄鬼のまつりの章~   作:仲村大輝

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新作で言えば、ガンダム の最新作の特番が放送されました。
みんなが驚いていたのは、ガンダム seedは新しくはなく、20年前の作品というところ…


第二章第九部 化物の正体そのニ

スピカやまつりがお坊さんになにかあったのかと、座っていた体勢から立ちあがろうとしました。

しかし、

「う…うまい。」

お坊さんはゆっくり残りのしめじを見ました。

「これは…なんとも美味い。…みなさんも。」

そういうと、宿泊客みんながしめじを炙り、塩をかけ、味噌をつけて食べ始めた。

「うまい!うまい!」

「まるで涙が出るようだ。」

みんなが口々に感想を述べながら食べた。

何人もいるのに、ちょっとしか持って来なかったのですぐなくなってしまった。

「海美さん。このしめじはこれだけだったのですか?」

「いえ、山の面一面に生えていました。」

「早速、取りに行きましょうよ。」

「アヤ、そう言ってはいけないよ。」

スピカが止める。

「しかし、美味しかったですね。」

あっちらこっちで声があがる。

「お坊さんどうでしょう?」

お坊さんはなにやら腕を組んでなにか考えていた。

「あぁ!?ええ、まぁ…」

「どうしました?」

「しかし、なんで化けて出たんでしょう?」

「……きっと、」

まつりが声を出した。

「うん?」

「きっと、お坊さんが優しいし、自然に感謝して生活していたから、しめじが食べて欲しかったんじゃないかな。」

お坊さんは、「そうか。」「そうか。」という顔をしていた。

最初はハッとした顔、次に申し訳なさそうな顔をした。

「みなさん、しめじを取りに行ってみましょう。それをしめじも望んでるはずです。ただ、全部取ってはいけません。来年も出るよう残しておくのです。分かりましたね。」

「おー!」

「はーい!」

そういう時動けるものは、立ち上がった。

お坊さんはまつりに近づいた。

「まつりさん。」

「………。」

まつりは海美の影に隠れる。

「ありがとうございます。あなたのおかげで、私もなにか迷いがなくなりました。これからはいままで以上に自然に感謝して、また人間にも感謝してこの宿を続けます。」

「…こちらこそ。」

まつりはなにか言って怒られるんじゃないかと思っていたらしい。

ただ、海美が目を見張っていた。

「………。」

そうか、なにかまつりがしゃべっていたと思ったのは、もしかしたらあのお化けしめじと会話していたんだな。

と思った。

ただ、まつりが本当に会話したのかは分からなかった。

アヤやスピカ、目の見える泊り客とお坊さん、海美とまつりはもう一度切り株のところまで行き、しめじを取った。

そしてわざと残して寺に戻った。

そして、生で食べられる分はまた雑炊にして、食べきれなかった分は天日干しにして長く持たせることにした。

そして、雑炊より、水の量を減らして炊き込み飯にした「きのこ飯」を開発した。

のか、どうかは分からない。

ただ、田舎の民宿や、料理屋さんできのこの炊き込みご飯が出たら…

もしかしたらそのお店の人は心が清らかな人だから、きのこが食べてもらいたくてやってきているのかもしれない。




第ニ章 裏山の化物(異説:キノコ飯セット誕生物語) 完結
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