みんなが驚いていたのは、ガンダム seedは新しくはなく、20年前の作品というところ…
スピカやまつりがお坊さんになにかあったのかと、座っていた体勢から立ちあがろうとしました。
しかし、
「う…うまい。」
お坊さんはゆっくり残りのしめじを見ました。
「これは…なんとも美味い。…みなさんも。」
そういうと、宿泊客みんながしめじを炙り、塩をかけ、味噌をつけて食べ始めた。
「うまい!うまい!」
「まるで涙が出るようだ。」
みんなが口々に感想を述べながら食べた。
何人もいるのに、ちょっとしか持って来なかったのですぐなくなってしまった。
「海美さん。このしめじはこれだけだったのですか?」
「いえ、山の面一面に生えていました。」
「早速、取りに行きましょうよ。」
「アヤ、そう言ってはいけないよ。」
スピカが止める。
「しかし、美味しかったですね。」
あっちらこっちで声があがる。
「お坊さんどうでしょう?」
お坊さんはなにやら腕を組んでなにか考えていた。
「あぁ!?ええ、まぁ…」
「どうしました?」
「しかし、なんで化けて出たんでしょう?」
「……きっと、」
まつりが声を出した。
「うん?」
「きっと、お坊さんが優しいし、自然に感謝して生活していたから、しめじが食べて欲しかったんじゃないかな。」
お坊さんは、「そうか。」「そうか。」という顔をしていた。
最初はハッとした顔、次に申し訳なさそうな顔をした。
「みなさん、しめじを取りに行ってみましょう。それをしめじも望んでるはずです。ただ、全部取ってはいけません。来年も出るよう残しておくのです。分かりましたね。」
「おー!」
「はーい!」
そういう時動けるものは、立ち上がった。
お坊さんはまつりに近づいた。
「まつりさん。」
「………。」
まつりは海美の影に隠れる。
「ありがとうございます。あなたのおかげで、私もなにか迷いがなくなりました。これからはいままで以上に自然に感謝して、また人間にも感謝してこの宿を続けます。」
「…こちらこそ。」
まつりはなにか言って怒られるんじゃないかと思っていたらしい。
ただ、海美が目を見張っていた。
「………。」
そうか、なにかまつりがしゃべっていたと思ったのは、もしかしたらあのお化けしめじと会話していたんだな。
と思った。
ただ、まつりが本当に会話したのかは分からなかった。
アヤやスピカ、目の見える泊り客とお坊さん、海美とまつりはもう一度切り株のところまで行き、しめじを取った。
そしてわざと残して寺に戻った。
そして、生で食べられる分はまた雑炊にして、食べきれなかった分は天日干しにして長く持たせることにした。
そして、雑炊より、水の量を減らして炊き込み飯にした「きのこ飯」を開発した。
のか、どうかは分からない。
ただ、田舎の民宿や、料理屋さんできのこの炊き込みご飯が出たら…
もしかしたらそのお店の人は心が清らかな人だから、きのこが食べてもらいたくてやってきているのかもしれない。
第ニ章 裏山の化物(異説:キノコ飯セット誕生物語) 完結