金剛杖物語~雄鬼のまつりの章~   作:仲村大輝

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この間、坂戸市にある「聖天宮」に行ってきました。
道教の施設というのは、横浜の関帝廟しか行ったこと無かったので、とても興味深かったです。
なんでもコスプレが出来る施設で、アリナミンのcmの孫悟空編が撮影されたそうです。
…アリナミンのcm、見なくなりましたね。


第三章 第七部 大八車の必殺技

しかも鼻がしっかりしていないのか、鼻水がからんでいるのだか、なんなんだか、叫び声のようだ。

しかも、海美の杖を掴むと、身体をひねって外に投げた。

海美は離さなかったから、一緒に外に飛び出した。

「なんの!」

足から見事に着地。

すぐ後ろにまつりがいた。

「まつり、下がって…」

「………。」

まつりはなにか、海美に耳打ちをする。

耳打ちの内容を聞き、海美は大八車の置いてある方を見る。

アヤが大八車の後ろに向かって走っている。

イチが、大八車にスピカを乗せようとしている。

「分かった。合図はまかせる。」

「うん。」

「なんだ?」

黒い目と赤い目をキョロキョロさせながら、客が出てくる。

「…さぁ、終わらせましょうか。」

「ふぅえ。そんな、後ろに鬼1人増えたところで、俺に、かなうとでも思ってんのか?」

「やってみる価値はあるわ。」

「ホザけ。ズズッ」

鼻をすすりながら、客は出てくる。

「そうそう。さっきの続きだけど…」

「だがら、やめろっで…」

また、手を杖に伸ばしてきた。

「…ふっ。」

海美は今度、杖を離した。

客が、持ち上げようとした瞬間、重くなり、動かなくなる。

「きさ…痛え!」

赤い玉の近くを持ったことが問題だった。

赤い玉から刃物が現れ、杖を掴んでいる右手の肘から、人差し指と親指の間まですっぱり斬られた。

「ちっ!」

指4本が外側に、親指が内側にベロンと肘を軸に垂れ下がった。

「お前…」

使える左手を前髪に持っていく。

ミチミチミチっと、髪の毛を引き抜く。

指の間にびっしりと髪の毛がからまっている。

「うぅぅうううぅ」

髪の毛を握りしめる左手が震える。

「ふえうらぁ!」

客は杖を殴る。

すると、バギ!と杖が折れて、赤い玉と刃の部分が関所の中に飛んでいった。

「…あんた、手が。」

「うるぜぇ!」

鼻が出て呼吸しづらそうだ。

それ以上に、杖をぶん殴った拍子に、手が潰れたのか、拳が変形して、血が骨が、滲み出している。

骨が滲み出るように、ぼたぼたと落ちる。

「うりやぁ!」

今度は、右腕を頭の上で振り回す。

ぶん回して、自我のない腕が、鞭のようにまつりを狙う。

「危ない!」

海美がまつりを抱きしめる。

「死ねえ!」

バチっん!と綺麗な音が出た。

モロに海美の身体に親指、人差し指、中指、薬指、小指が襲う。

「ま、…まつり。」

海美は痛さに耐えかねてまつりに体重をかける。

「海美…海美?!」

まつりも慌てて海美を支える。

ただこれだと、自分が戦おうにも刀が抜けない。

自分の正面に覆いかぶさるように倒れられたら、股の間に挿してある刀は抜けない。

「ぶだり…あわぜで、あの世へ送ってやる…」

また、客は頭の上で腕を回転させ始める。

「………。」

まつりは、頭から赤毛布をすっぽり被っているので、どこを見ているのか分からない。

「次ごぞわ!」

また、右腕を回し、鞭のようにまつりを狙う。

ひゅぁぅん!

「あぁ?」

右腕が空を斬る。

手応えがなかった。

しかし、

ばたん!とまつりは仰向けに倒れる。

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