またコロナが落ち着いたら行ってみたいです。
みなさんは新型コロナが収まったら行ってみたいところはどこですか?
私はこの小説を「水曜どうでしょう」を見ながら投稿予約しているので、北海道が良い。
ただ、今見ているどうでしょうは道ばたでテントを張っているのでヨーロッパも面白いかもしれません。
さほど賭博場から離れていないお寺の本堂の地下。
海美とまつり。親分と数人の子分。そして、その場にいた観客一同がどしどし降りる。
胎内巡りのように真っ暗な空間を降りていくと、急に明るくなった。
地下なのに明るくなった。
「ここは…」
「本来なら、あの侍に出てもらうつもりだったんだが、あれに出てもらうぞ。」
明るくなった大きな空間で、土俵のようになった空間でなにか戦っている。
動物の仮面やオカメひょっとこで顔は見えないが、おそらく人間が戦っている。
しかし、刀というわけではなさそうだ。
なにやら、自分が飛んで回って、手に持つ物をぶつけたりしている。
「これに優勝したら、このまま立ち去って良い。どうする?」
土俵を囲む観客はみんな人間でない。
畜生、阿修羅、餓鬼、地獄道のモノモノばっかりだ。
「………。」
「海美。こんなんじゃ、大人しくお金もらったら?」
まつりが袖を引っ張りながら言う。
「……いや、この親分の慌てようなら、このお金は貰っちゃいけない気がする。それに…」
海美は土俵の奥を見る。
一段高くなったところで、女を囲って酒を飲んでいるモノがいる。
人間に見える。しかし、顔や手が猿のように毛むくじゃらなのである。
「…こんなに人を殺し合わせるアレ。あれを殺して、戦いをやらされてる人間を解放する。」
異性を囲い、首を動かせば両脇から口に甘い食べ物を放り込まれているモノ。
そして寺という神聖な場所でこんな殺生をさせている。
親分の賭けよりも、こんなことをさせているモノに、頭にきていた。
「だけど、どうしてこのお寺の中でモノがこんなことが出来るんだろう?」
「それはの…」
まつりは海美に話しかけたつもりだったが、親分が話し始めてびっくりしている。
「それはの、天狗のお嬢さん。ここは寺のふりをしたあやつの住処だからだよ。」
親分は駅の雄鬼を知らないのか、まつりが頭に巻いている天狗を触りながら言った。
「えっ?」
「あいつは頭が良くてな。ここは寺に見えるが、やつが新しい宗教を初めてな。こうすりゃ、天人も仏も調査しないって思ったんだろう。調査されたとしても、仏像だか御神体だかを、お祀りしてるおかげで、ここは誰にも睨まれることなく人間をいじめることが出来るって訳だ。」
親分がぺらぺらと説明した。
ただ、海美はある一点を見つめている。
あの毛むくじゃらの猿だ。
「…分かった。やるわ。」
「海美…」
まつりが袖をギュッと引っ張るのが分かる。
「そうこなくっちゃ。」
親分の口角が上がるのが分かる。