村のモデルです。
「アバジャ、ルッコラちょっといいかい?」
地図を元に相談している人と、数人で武器(さっきの傘)の手入れをしている人に、仮面の男が声をかけた。
2人は立ち上がると、こちらではなく、空いている机、椅子に並んで腰掛けた。
向かい側にナポレオンとまつりが座る。
「なんだ?なんだ?」
2人以外に話し合ってた人たちがグルリと集まる。
「さて、ここに来てもらったのは、こちらにいらっしゃるナポレオンさんとまつりさんから妙なことを聞いたからだ。」
連れてきた仮面の人は座らず、机に手を置いて演説するように話し始める。
「妙なこととは?」
「ルッコラ、ちょっと待て。まず自己紹介させる。まぁ、こっちに座っているのはナポレオンだが、奥の…」
左手を前に出しながらペラペラしゃべり、まつりに手を向けた。
「………。」
どうしよう。
まつりは困った。
第一、マントも海美もいないので、みんなに注目されるのが恥ずかしい。
いつもマントの隙間や海美の後ろというフィルターをかけていたから。
困って困って、思わず、頭に巻いてあるお面を前に回した。
「「!?」」
相手がびっくりしているのが分かる。
どうしよう…どうしよう…
「じゃあ、俺から。」
ナポレオンだ。
「彼女はどうも恥ずかしがり屋なんで、聞いた話を。」
そういうとナポレオンは話し始めた。
太鼓を手で鳴らし音頭をとっている。
ナポレオンは小気味良く、
地獄の右手王を3人で倒したこと
最近、人間、仏、モノ問わず襲っている「ファミリー」の存在
それを2人は旅しながら倒して回っている
1人は、7位の攻撃を食らって内臓がおかしくなっている
ことをしゃべった。
「こんなとこかな?」
「…倒して回ってる訳じゃ。」
「けれど、現段階で仏、モノ、人間の総掛かりで「ファミリー壊滅」に向けて動いているのに、倒したファミリーの強さも数もこのまつりさんが一位だ。」
「それはすごい味方ですなぁ。」
「………。」
さっきから気になっていたまつりの目の前の人、いや、人か?化粧がすごい。
身体中に七夕の飾りのようなものをびっしりつけている。
顔は化粧で鬼のような顔をしている。
どういうことかというと、目の周りに目の化粧があり、頬に牙のような髭のような化粧がある。
口が裂けているように大きいが、それもお化粧な訳である。
「どうやらこの顔で驚かしてしまっているようだな。」
目の前の鬼は手を振ってみる。
「おじさんはこんなに優しいんだよ。」
「おいおいルッコラ。いくら君の邪気を払う化粧だと分かっていても、なにも分からないおとなしい女の子に絡むのはやめなよ。」
後ろに立っている人たちが話しかける。
「やっぱりそうか。俺にはそれこそ、「赤鬼」ぐらいがちょうどいいか?」
「「「ワハハハ」」」
周りが笑う。
しかしまつりは笑えない。
そして赤いマントがなくて良かったと思った。
もし赤いマントを来ていたら、鬼だと思われて、この恐ろしい顔の人と結婚させられてしまうかもしれないと思っていた。
「…そのファミリーってのは、いったいなに?」
白鬼の隣に座る、赤いヘッドバンド、赤とオレンジの組紐で装飾した人?女性?がしゃべる。
なんかモフモフしているようにも見える。
「アバジャ。それは俺からでもいいか?」
「もちろん。」
「おほん。では、」
仮面の男が手を机について話す。
「では、ファミリーってのは、行きながら地獄道に落ちた人間たちのことだ。」
「なに?」
アバジャではなく、立っている人たちの中から声がした。
「驚くことも無理はない。」
ちょっと待ってろ。
そう言うと、仮面の男は自分のスペースにしてあるロッカーから巻物を持ってきた。
巻物を30cmぐらい出す。
ある男と女が写っている。
写真ではない。絵だ。