今年は、日本酒の
「金玉」
「万古」
「珍宝」
を買いました。
読み方は、
「きんぎょく」
「ばんこ」
「ちんぽう」
です。
「今日はここぐらいで止めとくか。もう遅いし、まつりちゃんを見ろ。」
話を聞いていた人たちはみんな不満そうだがまつりを見てしょうがないと思った。
目が半分しか空いてないし、何度も目をつぶる。
首も重そうだ。
「続きはまた今度な。さぁ寝る当番のものは寝て、深夜警戒のものは準備だ。」
おう!と言う声と共に、寝る準備をするもの、武器の手入れをするものに別れていった。
「まつりちゃん、行こう。」
「うん…」
アバジャに連れられて、ホームセンターの方に移動して行った。
元々ホームセンターだった場所は医療室と、休眠室になっている。
ホームセンターの資材はまだまだあるから、二段ベットだったり、仕切りだったり、快適な空間に改造されまくっている。
もちろん、医者もいるから治療も出来る。
「ここに寝なさい。私は上だから。ね。」
「うん…」
そのまんまの格好で、二段のベットの下に入れられる。
鉄パイプで器用に作られたベットだが、いまのまつりはそんなこと気にしてない。
眠くてしょうがないのだ。
「もし起きたら、上に私がいるから…」
「………。」
「と、言ってももう無駄みたいね。」
まつりは崩れるように寝てしまった。
アバジャも片腕で器用に梯子を登るとマントを脱いだ。
アバジャの五つ道具を隠したマントがジャラジャラと音を立てて布団の上に降りる。
アバジャは無い右腕をさする。
アバジャは、モノどもが地獄から攻め入った時、人間側というか天道側で必死に戦った。
彼女は生まれながら、地上に吸血鬼がいたぐらいのとき、人間道と畜生道のハーフとして生まれた。
もちろん、モノが暴れる前だから人間からも畜生からも追い出され、ある山奥で天道の人々と暮らしていたのだ。
人間側が負けた後は、人間の救援を行う救助隊の副隊長として活動し、多くの人々や天道に味方するモノを助けていた。
もちろん、救援隊も人員が増え、大隊となり、もう一度モノと戦争になっても勝てるんじゃないかと言われるほどの救援隊を率いていた。
だが、あるとき、
そんなに難しくない救助ミッションを終えて、懸賞首のかかったモノが潜伏しているはずのアジトに乗り込んだ時、いつも背中を預けている隊長がアバジャの右腕に斬りかかったのだ。
アバジャはそのまま倒れ込み、隊長が自分の荷物と右腕、懸賞首を持って出て行くところが見えた。
すぐさま隊員に救援信号を出したが誰も来なかった。
たまたま、独立を手伝ってやった元隊員の部隊が通りかかり助けてもらったのだ。
アバジャは基地に運ばれたが、なんと基地が破壊され、備品も備蓄もなくなっていたし、隊員の詰所も破壊されていたのだ。
なにがあったのかわからぬまま、アバジャは1人になってしまったのだ。
その後、客員としてその部隊に世話になり、マントと必要な持ち物を手に入れ、隊長から真意を聞くこと、右腕を取り返すために旅に出たのだった。
もちろんここにも長居するつもりはない。
「マントを見るとこんなこと思い出してダメね。」
そう言うと、右側を下にして寝てしまった。