金剛杖物語~雄鬼のまつりの章~   作:仲村大輝

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この時期は、おそらく年末から年始にかけて書いていたと思います。
となると、半年…
待ってくださった皆様には感謝します。


第6章 第ニ部 夢の世界へ

「しずか。しずか。起きて。」

まつりは目を明ける。

見たことないほど真っ白な天井が見えた。

そして見たことない女の人がいる。

しかし、とても優しい感じがする。

「大丈夫?」

「うん。」

「じゃあ、起きて。今日はお父さんと出かけるんでしょ?」

「うん?」

「忘れたの?今日はお父さんが学会に出るからついていきたいって言ったのはあなたなのに。」

「うん?」

「はやく準備して。」

なにを着ればいいんだと思ったけど、身体が勝手に動く。

どこになにが入っているのか分かる。

クローゼットを開ける。

みたこともないような綺麗な服が入っている。

「お嬢様。どうぞ私をお選びください」

と服が言っているようだ。

「どうすればいいの?」

口では言っているのに体が動く。

落ち着いた色の服を選び、着たことないのに着る方法が分かる。

頭がキョトンとしている間に支度が整ってしまった。

「で?」

口では言っているのにまた体が動く。

「おはようございます。」

部屋を出たらさっきの人と違う女の人がいた。エプロンをつけている。

「おはよう。」

(あの人は誰だ?)

目では追ってみるが、誰かは分からない。体は勝手に動く。

「あぁ、おはよう。」

今度は男の人がいる。

「おはようございます。お父さん。」

えっ?

今、お父さんって言った?

ついに口まで勝手に動くようになった。

しかし、変なことを疑われず楽だとまつりは思った。

「しずかったら、すこし寝ぼけて、今日何するのか忘れたみたいなの。」

さっき起こしてくれた女の人だ。

「お母さん、それは言わないで。」

えっ?お母さん…この人が?

前、賭博場で鏡や、風呂の時の水面で自分の姿を見たことあるがたしかにこの2人は要所要所自分に似ている。

「そうか。じゃあまた説明するよ。」

お父さんは説明し始めた。

なんと、私は大炊御門(おおいのみかど)という貴族の娘だったらしい。

そしてお父さんは、武家政権崩壊のために活躍して、今は議員をやっているとのことだ。

「今日はSDGsの推進のための会議があって、行ってみたいって言ったのはしずかだったろう?」

私、そんなこと言ったの?

しかし、口はしゃべる。

「そう。日本は、ジェンダーの問題、エネルギーをクリーンにする。気候変動、海山の豊かさを守る。平和をもとめるってのは意欲的なのに、一番の貧困をなくそう。に取り組んでいるように感じられないから、有識者の方々に直接お聞きしたいと思っていたの。」

私はなにを言っている?

「今回の会議で出席する方々は貴族院の方が多いため、多分困って黙るだろうな。ハハハ。」

お父さんは笑って見せた。

笑ったりするような人じゃないと思ってた。

「たかちゃんは、本当に人をおちょくるのが好きね。」

「そう言わないでよふじさん。」

この2人、堅そうだなあと思ったけど意外と笑ったりするんだ。

「さて、行ってみようか。」

手伝いの人もいるけど、この親、なんと自分で車を運転する。

考えてみれば、食事もほぼ手伝いはいなかった。

予定の確認をしたらすぐ引っ込んで、朝食の片付けも三人でした。

貴族院では、変な家だと言われてるらしいが、この父、

「普通の言 家は別に家族でやっているのだから、普通のことも出来ないお前らが言うな。」

と言い、また黙らせたらしい。

また、貴族院の会議でおおっぴらに女性に意見を求めるというのも変わっているらしい。

 

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