金剛杖物語~雄鬼のまつりの章~   作:仲村大輝

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年末年始にかけては、あるゲームにハマりました。
どのくらいかというと、そのヴァイスシュヴァルツを買い、カードショップでデッキ強化し、余ったカードはファイリングするところまで行きました。(まだまだか)


第6章 第三部 夢の世界で

大概、女の人はいるが、それはしゃべる手伝いや世に言うジュエリー感覚で自慢のタネに連れて行くのだが、尊正は「女性だとどう思う?」とすぐ藤乃にしゃべらせるのだ。

大炊御門家であるとは言え、他の貴族院の人は家長制男尊女卑の考えが強い人ばかりなので面白くない。

しかし、世間の流れや民衆はそれをぶっ壊してほしいと思っているため、民衆の支持は貴族院出身者にも関わらず、尊正の支持はめちゃくちゃあるらしい。

ただ、彼はもっと高みを目指すつもりはないらしい。

どちらかと言うと、妻や子どもに議員になって、ジェンダーや、格差社会をぶっ壊したいと思っているらしい。

ただし、「これ以上忙しくなるのは困る。」と藤乃は興味ないし、「子どものやりたいことをやらせないとだしな。」と、しずかに、議員になってほしいとは言ってはいない。

とにもかくにも、この世界の私は、私は貴族院議員のお嬢さんだったらしい。

「着いた。ここだ。」

お父さんの運転が止まる。

見たことない大きな建物。

「こっちだ。」

綺麗なふわふわする床。

これが絨毯ってもの?

大きな扉

大きな部屋

綺麗な服を着た女の人

黒い服を着た男の人

火や蝋燭どころじゃない綺麗な灯り

真っ白なテーブルクロス

あれが、夢?

こっちが夢?

「しずか。あそこにいる方々が、伊藤、黒田、山縣、松方、大隈、桂、西園寺、山本、寺内、原、高橋、加藤智三郎、清浦、加藤孝明、若槻、田中、浜口、犬養、斎藤、岡田、広田、林、近衛、平沼、阿部、米内、東條、小磯、鈴木という、偉い方々だ。話しかけてみたらどうだ?」

「うん。」

これもこれで面白い。

自分は分かってないのに口がしゃべってくれる。

質問が鋭いのか、男の人たちが困っている。

お父さんは楽しそうに笑っている。

これはこれで楽しいわ、

だけど、

じゃあ、あれ…あの人は?

あの人はどこ?

あの人?

名前が飛んでいる。

私に名前をくれた、あれ?なんて人?私の他の、 名前。

「しずか?」

「うん?」

頭がシャキッと戻る。

いつのまにかお父さんと席についてなにか食べていた。

「大丈夫?疲れた?」

「大丈夫…いや、ちょっと疲れた。」

「まぁ、歴代総理大臣の前に連れていかれて疲れない方がおかしい。けど、勉強になったか」

「それはなった。」

「それは良かった。じゃあ、レポートも頑張って提出しろよ。」

「うん。」

「尊正さん。」

お父さんが、誰かに呼ばれる。

「家正さん。お久しぶりです。」

お父さんは立ち上がるとその人と話すべく離れていってしまった。

ちょっと1人になる。

使ったことのないナイフとフォークの使い方が分かる。

「いつもこうに勝手に体が動けばあの人に怒られずに…あの人…」

そうだ、あの人だ、誰だっけ?

忘れてはいけないのに忘れている。

私の大事な人が分からなくなっていく。

カラカラ…

なんだ?

聞こえるはずのない、風車みたいな音が聞こえる。

カタカタカタ

音よ。鳴るな。あの人が、まだ面影があるあの人が薄くなっていく。

カタカタ

私の名前がわからなくなっていく。

耳を塞ぐ。目も閉じる。

だけど音は止まない。

「もうやめて!」

「しずか?」

「お嬢さん!」

「危ない!」





目を閉じているのに、ぱぁっと明るくなる。
しかし、今度は真っ暗になる。
恐る恐る目を明ける。
なぜか暗い。
いや、誰かに抱きかかえられているみたいだ。
上を見る。
また男の人がいる。
今度はどちらかというと日焼けをしてゴツゴツして、髭を生やしている。
ちなみに、尊正は青いスーツの似合う爽やかな感じのおじさんという感じだった。
おじさんはなにかを睨みつけていた。
いや、待て、私今、浮いていない?
下を見る。
お地蔵さんたちが下に見える。
私の足が浮いている。
「危ないところだった。」
おじさんがしゃべる。
まつりは上を見る。
おじさんと目が合う。
おじさんが驚いたような顔をしている。
「おや?…俺の大切な人かと思ったら、違う方の大切な方だったか。」
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