(夢から覚めるのが早かったので、そのまま後書きに続けました。よろしくお願いします。)
8月16日
地獄の釜の蓋が開き、人間の世界が滅んだ。
しかし、その釜の蓋を無理矢理閉ざした人たちがいた。
そこは広大な盆地で、その盆地のいつくかの場所が開いたのだが、その釜の蓋を閉じることを行っている人たちがいる。
その窯を全て閉じることが出来れば、モノがこれ以上増えることはなくなる。
その盆地には各地から続々と義勇隊が集まった。
その人たちの活躍でどんどんモノどもが這い出す地獄の釜の蓋は塞がれつつある。
ただ、モノどもも黙って見てる訳ではない。
閉ざされた釜の蓋を外してやろうと無理矢理攻めてくる。
その攻防が繰り広げられているのがこの盆地だ。
そして、まつりを助けたおじさん。
これこそ、この盆地で義勇隊と共にモノどもの侵略を食い止め、地獄の釜の蓋を閉ざしている人たちの隊長。
「紘我(こうが)という。まつりさん。あなたを歓迎しますよ。」
紘我は、まつりをそのまま自分達の基地まで運んだ。
元々街の中心にある神社だった場所を要塞化させて、そこを基地にしている。
神社は立派なものだ。
神社の彫刻は日光東照宮を造る大工達が試作で造ったとされ、左甚五郎作の『子育ての虎』を始め、見ざる言わざる聞かざるの逆である、よく見て、よく聞いて、よく喋る『お元気三猿』、夜な夜な動き、農民を苦しめたため、鎖で繋がれた『つなぎの龍』を筆頭に、さまざまな彫刻で彩られている神社である。
また、本殿の隅を囲むように四箇所お寺みたいな施設がくっついている。
本殿の裏には末社が30社近く壁伝いに祀られている。
末社だけでなく、仏像や羅漢像も祀られている。
敷地も、外側を柵で囲まれ、広場があると、もう一段高くなった場所は塀で囲まれている。
敷地に着くと、「隊長!」と、周りの人達が走ってきた。
走ってきて、紘我の武装を受け取る。
紘我は、一片に10本の矢が撃てる弓、秘密の能力を持った刀で武装して、神木を切り出したという木刀を差しているが、その木刀は差したままだ。
防御としては、これも神木を切り出して作ったという着る盾
あの人と賭博場で見た甲冑とは少し違う。
2枚の板を右肩左肩から吊るし、足まで隠れるようになっている。
それが背中側にもついている。
まつりはその板の中に匿われていた。
拝殿に上がると、紘我の格好がもっと分かる。
左足がおかしい。
生足ではなく、金属みたいなのが動いている。
そして、腰の左後ろにも機械がついている。
ラジオみたいなつまみが付いている。
「俺の格好が気になるかい?」
「い、いえ。」
「大丈夫だよ。子どもが一度は妄想するような機械で武装してるんだ。」
こちらを向く。
右手にはなにか巻き取るリールみたいな機械がついている。
「あっ!」
「ほらね。で、ここへ。」
紘我は正面ではなく、拝殿の右側に座った。
まつりは訳が分からず、紘我にあい向かいになるよう目の前に座る。
神様の真正面に対して、左を向いて座っている形だ。
「!…まつりさん。すこし近いな。その畳ぐらいまでちょっと離れて。」
畳まで下がる。
神様の前からいなくなった。
まつりに「信用できない人には近づいてはいけない。とくに、初めて会った人には。」とか、「まつりは美人だから男の人はあなたを売り飛ばすかも知れないし、女郎蜘蛛のように踏み潰したり、男の人しか飼っていない白い蛇を女の人のお腹の中に入れてこようとするかもしれないから近づいてはダメだ。」
と、言われていた気がするが、この人は大丈夫な気がした。
なんかあの人に似ている。
だけど、誰だ?
そういえば、記憶にはある甲冑とか言葉とかあるけど、誰が教えてくれたんだっけ?
「で、なんで「親父、またなにか拾ったのか?」」
誰かが建物の外から声をかける。
周りから、「ソラさん。」「リクさん。」
と言われている。