金剛杖物語~雄鬼のまつりの章~   作:仲村大輝

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この宮中志は、ほかの小説のことでもあるし、ないかもしれない。
そもそも夢の世界なので、こういう世界線に宮中志がいてもおかしくないでしょう。
と、思いまして書きました。



第7章 第十部 夢とはいえ

それから3ヶ月後

とくに何も変わっていなかった。

それどころか共生していた。

それは池袋に行けば分かる。

その時期に池袋に行き、様子を記録した宮中志民俗学者が、まだ学生時代の日記を見てみよう。

 

2月18日(土)

久しぶりに池袋に着く。

友達の●●(個人情報保護)と、サンシャインシティに向かうが東急ハンズから地下を通るのを忘れて、交差点へ出る。

同じく信号待ちをしていたコスプレイヤーを見かけたので、「追いかけたら、なにかイベントをしてるかもしれない。」

ということで、後をついて行くことにする。

信号の向いを見ると、こちらに向かう予定のレイヤーもいた。

後をついて行くと、東池袋中央公園に出た。

たくさんのコスプレをした人と、その知り合いらしい普通の格好をした人、カメラを持った人などがたくさんいた。

巷では謎の風邪が流行っているが、お化粧をした自慢の顔が隠れないようにしている人が多い印象だった。

池袋は女性向けのアニメや漫画で街おこしをしているから、大半のコスプレがなんのアニメか漫画かゲームか分からなかったが、●●にいくつか教えてもらった。

その後、スペイン階段方向に公園を突っ切り、サンシャインシティに入った。

建物の中もたくさんのコスプレイヤーが歩いていた。

この感覚は実際に行かなければ味わえない。

また、このコスプレの中には確かに人間は多かったが、実際にモノもいた。

モノを忌み嫌う人間も多いと聞くし、迫害や抗争もあるらしいが、ここではそんなことはなかった。

好きなことや好きなものをただ楽しむ集団。

そこに種別も性別も主義も主張も関係なく、ただ、コスプレが好きな集団がいた。

(その後なにをしたかなので中略)

そして、最後に面白いものを見た。

先程のコスプレイベントが終わって人間たちが着替えて、街中に戻って行ったのにモノたちといっしょになって歩いていたのだ。

人間とモノが共生していた。

この世界は今後こうなっていくこと◼️◼️◼️◼️(強制校閲)

 

4月1日

また池袋に行く。

友人に会って、昼飯を探しているとまたコスプレをした人がいたので、食べてからまた東池袋中央公園へ向かう。

参加者の数が先月と比べて倍近く増えていた。

多分暖かくなったので出てきた人やモノがいるのだろう。

今回は、スペイン階段を登る。

階段の上は通路だが、写真を撮ろうとあちらこちらで列になっていた。

友達が好きな◼️◼️◼️◼️◼️(著作権)も見つけたが、恥ずかしいということで近づかなかった。

ちなみに今回もどんな漫画か分からないのが多いので分かるのを見つれるのが面白い。

広場を突っ切ると、建物に入る。

イベント会場が荷物置き場と更衣室になっていた。

これならレイヤーもモノも安心して着替えることが出来る。

建物に入り、エスカレーターを降ると人だかりが吹き抜けに出来ていた。

下を覗くと、コスプレをしている人がショーをやっていた。

なんの漫画だか分からなかったが、友達がVチューバーの格好をしていると教えてくれた。

その吹き抜けの一階でショーをしていたが、二、三、四階も人間、モノ、そしてコスプレをした人がわんさかと見ていた。

このように◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️(強制校閲)

 

という感じだった。

 

そして、屋敷だが尊正はこの鯨船を屋敷にして表世界の研究が出来ないかと思い、吸血鬼に交渉した。

吸血鬼も詫びをしたかったので欲しいと言われたらすぐに住めるよう鯨船を埋めて、周りの土地の高さと、建物の建つ高さを同じにしたのだ。

なので、この屋敷は鯨船の司令部であり、鯨船の一部だった訳である。

さて、船を失った船員だが、人間界に来たかったモノばかりだったので、困ったモノはいないようだった。

巻き貝の親だというモノも藤乃から受け取ると、そそくさとどこかに消えてしまった。

しかし、不思議なことに鯨船に魂はないはずだったが、なんと、鯨船が自分の力で動き出したのだった。

これには元船員も吸血鬼も慌てた。

そして、吸血鬼は打開策としてあることを行うことにした。

吸血鬼は、二人の出産祝いにと、自分のマントで、自分のマントをプレゼントしていた。

マントを宮参りの時にも使用したが、マントなもので、成人式では使えないと思い、藤乃はあるものを作らせた。

それが、芭蕉扇であった。

それこそ、マントに骨を指したようなもので、大人になったとしても大きすぎるようであった。

「凧じゃあるまいし。」

と周りは言い合ったが、まさか本当に飛べるようになっていたとは驚いた。

とにもかくにも、その芭蕉扇、吸血鬼はそれを尊正から借りると鯨船に乗り込み、芭蕉扇を突き刺した。

すると鯨船は地震が鎮まるように暴れるのを辞めた。

そして吸血鬼は尊正と藤乃に言った。

「このマントはしずかさんのために与えたものだから、しずかさんがこの屋敷にいられなくなるのは約束に反すると思ったためこうさせてもらった。

もう突き立てておく必要はなく、ただ屋敷に置いておけば鯨船は動けないよ。

ただ、しずかさんが大きくなり、ここを出て行くことになったらこれを与えてほしい。

あのマントはしずかさんのものだ。」

「分かった。しずかに渡そう。」

「ただし、マントは鯨船から離れるとまた暴れ出すぞ。」

「その時は?」

「その時は、鯨船をそのまま天空に帰すか、完膚なきまで壊すかのどっちかだ。」

「きゅう…いや、表世界ではどちらが良い?帰ってきてもらいたいのか?」

「仮に、しずかさんが最低でも10年はこの屋敷からは出て行って生活をしないとして、10年あれば鯨船は旧式になるから、とても天上界では活躍出来ない。だからと言って、壊すとなっても、人間の技術革新でもなければ最新式の武器でもこのあいだのようになるぞ。」

「…分かった。」

「とにもかくにも、鯨船からしずかさんが出て行くまでに腹を決めておくんだな。」

 

というのが、この屋敷の正体であり、君の芭蕉扇だ。」

 

さて、ここで、現代に戻る。

そして、しずかは大きくなり、今ここにいる。

芭蕉扇を、吸血鬼のマントを背負って屋敷から出て、尊正の前にいる。

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