ウマ娘はフレーバー。父とか血統として繋がりがあるだけのみんな架空馬。
ボーイズラブがタグについてるのはウマ娘転生前から主人公に恋してるヤツがいるからです。
駄文ですが楽しんでいただけると幸いです。
私はシルバーバレット。どこにでもいる普通のウマ娘です。
いつも通り、学園近くに借りているマンションから登校していると尊敬しているオグリキャップ先輩を見かけました。
「おはようございますオグリキャップせんぱ……ゲホーッッ!?」
*
「面目ないです、トホホ…」
尊敬する先輩の目の前で吐血してしまいました。何たる不覚!保健室まで連れて行ってもらって…、オグリキャップ先輩の手を煩わせてしまいました…。
吐血した私を心配した先輩が授業に行こうとしないのでそれを説得して何とか授業に行ってもらいました。
「あ、ホノちゃん」
保健室のベッドに横たわっていると幼なじみのホノちゃん-ホノイカヅチが汗だくでやって来ました。
「大丈夫か」と低い声で問うてくるのに「いつも通りだよ〜」と返します。
ホノちゃんはとっても身長が高いので威圧感があるんですよね。
「よォ、また血ィ吐いたんだってな」
「大丈夫ですか?」
「プロキにティーちゃんも!」
その後ろからプロキ-プロキオンシンボリとティーちゃん-メジロマジェスティが現れます。
「飲んでろ」とプロキが水を渡してくれ、「また代金返しますね」と言うと「一緒に併走してくれりゃあいい」と返されたので、また予定が合う日を探さなければなりません。
「またノート貸します」
「うん、ありがとうティーちゃん」
「そして私も併走がいいです」
「分かったよ」
今日は一日保健室にいることになりそうです。保健室の先生が言うには私が吐いた血はいつもより量が多かったらしく、様子見をしながら勉強をしておきなさいとのことでした。……今日は久しぶりに教室に行けると思ったのですが。
*
「やぁ、調子はどうかなシルバーバレット」
「……こんにちは、ルドルフ会長。いつも通り変わりありませんよ」
「……そうか」
放課後になって、保健室にルドルフ会長が来た。お仕事は大丈夫なんですか、と聞くと大丈夫と返答が。
保健室に来たということは怪我でもしたのだろうかと思えばそういう訳でもないらしい。
「…キミは、出るのか?」
迷ったようにルドルフ会長が言葉を出した。それに私は間髪入れずに「出ます」と答えた。問いの内容は分かりきっている。近々ある天皇賞の話だ。
「キミの成績は確かに素晴らしい。だが…、」
「出ますよ。みんながそう望んでるので」
望んでいる。そう、望んでいる。誰もが私に夢を見ている。だって、だって私は…、
「私は無敗の三冠馬ですから」
そう言って、どこにでもいる少女は笑った。
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俺の名前はホノイカヅチ。ただのダートを走るのが得意な芦毛のウマ娘だ。
俺には大切な幼なじみがいる。その名をシルバーバレット。非常に小柄な可愛い可愛いウマ娘。
俺は彼女に、彼女が『彼』だった頃から恋をしている。
おかしな話だと思われるだろうが俺には俗にいう前世の記憶とやらがあって、四足歩行の馬と呼ばれる生き物だった頃から俺は彼女と一緒だった。
あの頃の俺も、今の俺と同じように『彼』に一目惚れをした。
顔に深深と刻まれている流星のような傷までも愛おしい。同性であることも気にならないくらい俺は『彼』に惚れ込んだ。
『彼』は俺とは違い、芝を走っていた。本人曰くダートも走れなくはなかったらしいが託された夢と期待のために芝を走っていたらしい。
走る場所が違う俺は芝を走る彼を知らない。
そしてお互いできる分だけ走り、共に引退して、これから仲良く共に暮らすのだろうと思っていたところで、────『彼』が死んでしまった。
『彼』は俺よりも早く起きて、いつも「おはよう」と挨拶してくれていた。その日は俺の方が早く起きて、それで胸騒ぎがした。
俺と『彼』は部屋が隣同士だったから、微かな物音でも聞こえる。だけどその日は何も聞こえなかった。
恐慌状態に陥った俺は暴れに暴れ、それに駆けつけた人間が死んだ『彼』を見つけた。
……それからは地獄だった。ぽっかりと空いた隣の部屋。俺はその部屋に他の馬を入れようとする人間を毎回蹴散らした。-だってそこは『彼』の部屋だから。
その部屋が綺麗じゃないのを見て暴れた。-だってそこは『彼』の部屋だから。俺が愛した『彼』の部屋だから。
『彼』が亡くなってから、俺は『彼』が亡くなる前よりも増して牝馬が嫌いになった。
『彼』がいた頃に、「子孫を残すことが僕たちの仕事だよ」と諭されたからしていただけなのに。
『彼』が「ホノの子どもと僕の子どもが一緒に走ったりするのかな?」と目を輝かせるからしていただけだった。
『彼』がいなくなった世界で、そんなことする必要性なんて、なかった、のに。
それから、ずっとずっと、俺は俺の部屋で『彼』が帰ってくるのを待った。寒い日も暑い日も。
何度も何度も太陽が出て沈むを繰り返して。
周りの馬がいなくなったり、新しく変わったりを繰り返して、それでも『彼』は帰ってこなくて。
『ホノイカヅチ…。なら、ホノちゃんだね!』
そのあだ名で呼ばれて、俺はやっと会えたんだって思った。ボロボロと涙が溢れて、慌てる彼女を強く強く抱きしめた。もう誰にもくれてやらない。運命にだって、神様にだって。
……コレは、前世からずっと、俺のモノなのだから。
シルバーバレット(牡馬)
実は転生者。(人→馬→ウマ娘)
だが記憶はない。父がオグリキャップの芦毛。
競走馬時代はゲームか?って感じの無双をして、無敗の三冠馬含めのg1・12勝をしてしまった。
しかし非常に小柄な体がその負荷に耐えられるわけもなく7歳で死亡。解剖したところ体はわけも分からないほどボロボロだった模様。そこからウマ娘世界では病弱となっている。
ホノイカヅチとは馬時代からの親友だが、ホノイカヅチからのクソデカ感情には気がついていない。
実は全兄がスズカ世代で予後不良となっている。
そこから全兄や父であるオグリキャップの面影を重ね合わされて結構荷物が重い旅路を歩んでいた。
で、走りきった先が体ボロボロの早世である。
ホノイカヅチ(牡馬)
馬時代の記憶があるだけのウマ娘。実は父がタマモクロス。だが体格はめちゃくちゃいい。
ダートの中距離専門で現役時代は無双しまくり、それでいて気性がバリバリに荒かった。なお騎手は、……あっ(察し)。
シルバーバレットに一目惚れしており、引退してこれからは一緒だね!だと思ってたら相手が死んだ。
シルバーバレットが亡くなってからは軽く常時発狂状態で、シルバーバレットが帰ってくるのをずっと待っていた。40歳で老衰にて亡くなる。
ウマ娘世界でシルバーバレットに再会し、馬時代に煮詰めた約30年ほどのクソデカ感情を持って『誰にも渡さない……!』してる。シルバーバレット限定のヤンデレ。
プロキオンシンボリ(牡馬)
シルバーバレットとホノイカヅチと同期だった牡馬。シリウスシンボリの孫。
シルバーバレットのライバルを自称しており、シルバーバレットのことをツンデレ的に心配する。
メジロマジェスティ(牡馬)
プロキオンシンボリと同じくシルバーバレットとホノイカヅチと同期だった牡馬。父がメジロブライト。
ぼーっとしているステイヤー。言葉にはしないがシルバーバレットのことをライバル視している。
そんな話。