「これより、アンナ=フリーデン辺境伯爵令嬢の処刑を執り行う」
広間にこだまするのは民衆の声。狂騒だったり悲哀だったり歓喜だったり、様々な感情がないまぜになっている。処刑されるご令嬢には熱狂的なシンパがいたし、逆に否定的なアンチもいたからまぁ、この狂騒もむべなるかな。じきにその熱狂的なシンパも頭が居なくなったことで勝手に暴走するか、或いは沈静していなくなるかになるだろう。
悪役令嬢として断罪され、処刑されるアンナを見下ろすのはもう一人の令嬢イザベラ
その胸に去来する想い―――
「 やっとだよこの野郎 」