神官の少女リュイスは、神殿から預かったある依頼と共に冒険者の宿〈剣の継承亭〉を訪れ、そこで、店内の喧騒の中で一人眠っていた女剣士アレニエと出会う。
起き抜けに暴漢を叩きのめしたアレニエに衝撃を受けたリュイスは、衝動のままに懇願する。
「――私と一緒に……勇者さまを助けてください!」
「………………はい?」
『旅半ばで魔王の側近に襲われ、命を落とす』と予見された勇者を、陰から救い出す。それが、リュイスの持ち込んだ依頼だった。
依頼を受諾したアレニエはリュイスと共に、勇者死亡予定現場に向かって旅立つ。
旅を通じて、彼女たちは少しずつその距離を縮めていく。
しかし二人は、お互いに、人には言えない秘密を抱えていた。
人々の希望の象徴として、表舞台を歩む勇者の旅路。
その陰に、一組の剣士と神官の姿が見え隠れしていたことは、あまり知られていない。
これは二人の少女が、勇者の旅を裏側で支えながら、自身の居場所を見つける物語。
――――
・女剣士アレニエと神官の少女リュイスが、勇者を陰から助けながら自分たちの問題も解決していく話になっています。また裏のテーマとして、RPGのお約束(勇者だけが魔王討伐に旅立ったり、弱い順に敵が出てきたり)に理由があったとしたら?を意識して書いてみました。
・1章には勇者は出てきません。
・本編の視点は基本的にアレニエかリュイス。その他のキャラ視点の場合は幕間になります。
・短い場面転換は―――― 長い場面転換は*** 視点切替は◆◇◆◇◆ で区切っています。
・小説家になろう、カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。
起き抜けに暴漢を叩きのめしたアレニエに衝撃を受けたリュイスは、衝動のままに懇願する。
「――私と一緒に……勇者さまを助けてください!」
「………………はい?」
『旅半ばで魔王の側近に襲われ、命を落とす』と予見された勇者を、陰から救い出す。それが、リュイスの持ち込んだ依頼だった。
依頼を受諾したアレニエはリュイスと共に、勇者死亡予定現場に向かって旅立つ。
旅を通じて、彼女たちは少しずつその距離を縮めていく。
しかし二人は、お互いに、人には言えない秘密を抱えていた。
人々の希望の象徴として、表舞台を歩む勇者の旅路。
その陰に、一組の剣士と神官の姿が見え隠れしていたことは、あまり知られていない。
これは二人の少女が、勇者の旅を裏側で支えながら、自身の居場所を見つける物語。
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・女剣士アレニエと神官の少女リュイスが、勇者を陰から助けながら自分たちの問題も解決していく話になっています。また裏のテーマとして、RPGのお約束(勇者だけが魔王討伐に旅立ったり、弱い順に敵が出てきたり)に理由があったとしたら?を意識して書いてみました。
・1章には勇者は出てきません。
・本編の視点は基本的にアレニエかリュイス。その他のキャラ視点の場合は幕間になります。
・短い場面転換は―――― 長い場面転換は*** 視点切替は◆◇◆◇◆ で区切っています。
・小説家になろう、カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。
プロローグ | |
最期の笑顔 | |
1章 | |
1節 神官の少女 | |
2節 アレニエ・リエスという女 | |
3節 光明 | |
4節 リュイスの依頼 | |
5節 流視 | |
6節 疑問、あれこれ | |
幕間1 ある大男の怒髪天 | |
7節 一夜過ぎて ―リュイスの場合― | |
8節 一夜過ぎて ―アレニエの場合― | |
9節 露天商の少女 | |
10節 笑顔の仮面 | |
11節 背中合わせに手を合わせ | |
12節 初陣 | |
13節 プロテクション・アーツ | |
14節 黒腕 | |
15節 必要のない決闘 | |
16節 わがまま | |
17節 経験と実戦 | |
18節 消えた傷跡 | |
19節 信仰の在り方① | |
20節 信仰の在り方② | |
21節 アレニエの依頼① | |
22節 アレニエの依頼② | |
幕間2 ある盗賊の受難 | |
幕間3 ある露天商の残業 | |
23節 火を灯す① | |
24節 火を灯す② | |
25節 深夜の問いかけ | |
幕間4 ある冒険者の最期 | |
26節 おはよう | |
27節 水の街 | |
幕間5 ある襲撃者たちの襲撃 | |
幕間6 ある襲撃者たちの疑問 | |
幕間7 ある襲撃者たちと……① | |
幕間8 ある襲撃者たちと……② | |
28節 次の目的地 | |
29節 望まぬ帰郷 | |
30節 告解 | |
31節 瞳と表情と | |
32節 前を向いて | |
幕間9 ある二人の司祭 | |
33節 百年に一度の前線 | |
34節 嵐が過ぎるまで | |
35節 嵐が過ぎる前に | |
36節 わたしがやりました | |
37節 黄昏の森 | |
38節 流れる視界に映るもの | |
39節 奇襲 | |
40節 予感 | |
41節 イフ | |
42節 その剣に断てぬもの無く | |
43節 諦観 | |
44節 風牢結界 | |
45節 本能の獣 | |
46節 わたしの番 | |
47節 掠れた怒声 | |
48節 半分だけの牙① | |
49節 半分だけの牙② | |
50節 暴風 | |
51節 決着 | |
52節 理性と本能 | |
回想1 平穏と崩壊 | |
回想2 勇者遭遇 | |
53節 気持ちの伝え方 | |
1章エピローグ 二人の旅 | |
2章 | |
1節 悪夢 | |
2節 新たな勇者 | |
3節 一対多の決闘 | |
4節 初めての師匠① | |
5節 初めての師匠② | |
6節 再会と頼み | |
7節 夜闇の襲撃者 | |
8節 狂気 | |
9節 尋問(のようなもの) | |
10節 勇者捜索隊 | |
幕間1 ある魔術師の追憶① | |
幕間2 ある魔術師の追憶② | |
11節 気になる顛末 | |
12節 忘れられた砦 | |
13節 石の猛威 | |
14節 怒り | |
15節 石を穿つ | |
16節 角 | |
2章エピローグ あなたがいれば | |
3章 | |
1節 思わぬ再会 | |
2節 やっちゃった | |
3節 過去の気持ち、現在の気持ち① | |
4節 過去の気持ち、現在の気持ち② | |
5節 新しい愛剣と再びの別れと | |
6節 闘技場のある街 | |
7節 帝都にて① | |
8節 帝都にて② | |
9節 合同稽古① | |
10節 合同稽古② | |
11節 合同稽古③ | |
12節 闘技大会開催 | |
13節 宣戦布告 | |
幕間1 ある勇者は抵抗する | |
14節 多すぎる問題① | |
15節 多すぎる問題② | |
16節 伝令は三度戸を叩く | |
17節 街を護る依頼 | |
幕間2 ある男と大男は救出する | |
幕間3 ある勇者は質問する① | |
幕間4 ある勇者は質問する② | |
幕間5 ある勇者と魔物の軍勢 | |
幕間6 ある勇者と魔族の脅威 | |
幕間7 ある勇者と神の剣 | |
18節 紫電① | |
19節 紫電② | |
20節 雷を斬る | |
21節 蛇① | |
22節 蛇② | |
3章エピローグ 選択肢 | |
終章 | |
1節 最端の街 | |
2節 交わる流れ | |
3節 調査依頼 | |
4節 容疑者三人 | |
5節 三者三様の戦い | |
6節 接触の感触 | |
7節 黙する影の襲撃 | |
8節 犯人についての推察 | |
9節 人ではなく、魔でもなく | |
10節 剣士殺しの剣 | |
11節 氷花、散って | |
12節 レベス山へ | |
幕間1 ある勇者と剣の師① | |
幕間2 ある勇者と剣の師② | |
幕間3 ある勇者と剣の師③ | |
幕間4 ある勇者と剣の師④ | |
13節 選んだのは① | |
14節 選んだのは② | |
15節 選んだのは③ | |
16節 首の無い送迎馬車 | |
17節 謁見 | |
18節 楔 | |
19節 魔王① | |
20節 魔王② | |
21節 魔王③ | |
22節 百年の平和の陰に | |
エンディング1 剣の継承亭にて | |
エンディング2 笑って過ごせる明日 |