取り合えず舞台は現代異能モノで書いて行こうと思います
噂、誰が何処で耳にするのかは知らないが
色んな場所、人によって伝染してくかのように話が広がる
何処かの誰かが、ネットやテレビ、雑誌、はたまたトイレの落書きから
「ねぇ知ってるこの噂?」
「えぇ、何々?」
とある高校、女子達もそんな噂話で花を咲かせている
「実はさ、夕方か夜、それくらい遅い時間に外を歩いてるとね、出会うんだって」
「何に?」
「・・・怖い怖い怪物に」
そう言いながら右側の女子が恐ろしげな顔をしながらもう一方の女子を見つめる
「へぇー、それで?」
だがもう一方の女子は特に何も思う事なくすぐさま自分のスマホの方に顔を移した
如何やらあまり興味がない様だ
「ちょっ!?、ちょっとちょっと!!、何興味のない感じにしてるのよ!!」
そしてその反応に少し怒りながら言う女子
「いやだってさぁ、噂としちゃ作り話過ぎてねぇ、普通に引くわー」
だがもう一方の女子もその反応に呆れる様に言う
彼女曰く如何やらこの噂を作り話だと思ってるようだ
「いやいやいや!!、此処からだから、此処から本番だから!!、だからさ、も、もう少し聞いてよ、ねっ?」
しかし如何にも話を聞いて欲しい彼女はお願いしをして続行する様だ
その反応呆れかえる左側の女子、あまりの事にしょうがないと思い
「はぁ~、分かった、分かったから続けなさいよ、話」
「ありー、じゃあ続けるね、その化け物に出会うとね、ミイラ取りがミイラになる様にさ、自分も化け物になっちゃうんだってさ!!」
そして話は続行される、右側の女子曰く如何も化け物に合うと伝染する様に
化け物へと変貌してしまう話だそうだ
「・・・やっぱさぁ、作り話過ぎて普通に引くんだけど」
だがやはり話を聞いても興味はそそられず結局呆れるしか出来なかったようだ
「えー、だって怖くない、最近だってこの辺り失踪事件多いしさ」
「噂でしょ、どうせ最近街中で私達みたいなのが夜遅くまでいるからビビらせるために警察か街の市長が流した噂話だって」
左の女子はどうもこの話を
誰かしら夜遅くまでいなくさせようとする作り話だと予想する
「本当だって、私の知り合いの友人の子も2,3日家に帰ってないって聞くしさ」
「それどっかで遊んでるだけじゃない?、何処かこの町より遠い場所とか?」
「本当だってばー!!」
「あぁ!!、もう、うっとおしい!!」
あまりにも話を信じてくれない右の女子が左の女子に抱き着き必死に説得するが
その行動にあまりにもうざったく振りほどこうとする
「・・・・・・」
「何?、如何したの?」
「あー、またアイツだよ、アイツ、影野」
「あー影野?、あの根暗のか」
その時誰かしらの視線を感じ辺りを見ると
少し遠くの方から男子生徒が見てるのが分かる
その男子の苗字は影野(かげの)と呼ぶそうだ
「何か、何考えてるのか分からないんだよねぇ、コッチに話しかけないし」
影野と言う男子、黒髪で片眼を隠しており、黒目、中肉中背
良い言い方をすれば大人しく静か、悪く言えば何を考えてるのか分からない根暗
それがクラスメイトからの影野の評価だった
「本当だよねぇ、それにアイツ転校してきたの5月だよね、何でまたこんなタイミングで来るんだか、私達2年だし本格的に受験か就職を考える時期に転校して来てさ」
そして彼は転校生のようで、5月の後半にやって来たのだ
高校2年、普通に考えればこの時期に転校はまぁなかなかに不思議だなぁと
周りも思っていた
「友達も作らない、最低限の事しかしない、運動、成績も普通、何かしら得意そうな事もない、本当苗字の様な男だよねぇ、影野ってさ」
正直転校して数日、周りのクラスメイトも如何すれば良いのか分からないでいた
話も最低限で、特に人と付き合おうとしない彼
こんな状態で受験や就職を迎えて大丈夫なのか、それが周りからの反応である
まぁそんなこんなで彼は主に一人で行動することが多く
偶にこうやって目が合うくらいでしか存在を確認できない感じでもある
それが彼なのだ、正に影の様だ
「そういえば名前の方なんだっけ?」
「いやいや!!、流石に分かるでしょうが!!、えーと、と、トリオ?」
「いやそれは絶対違うって、・・・トウマ、多分自己紹介された時そう言ってた」
「トウマ君ねぇ、・・・まぁどうでも良いか、それよりレンちゃーん」
「・・・その名前であまり呼ばないでよ、好きじゃないんだから」
「え~良いじゃん良いじゃん、漢字で恋って書いてレンって、凄く可愛いしイケてるよ」
「・・・正直親を恨んでるよ、こんな名前にしてさぁ」
と話題が変わったように左側の女子、恋(レン)が気怠そうに対応する
「えー、流石にそれは酷いって!!、普通に感謝するべきだよ、親から貰った名前なんだからさ」
「・・・好きになれないのは無理」
「むー、こんなに可愛いし名前に似合ってると思うけどなぁ」
「・・・・・・」
そんな女子二人の光景をまた影野は見つめてるのであった
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自分の名前が嫌いだ
夢乃恋(ゆめの れん)、今年で高2の16歳
趣味は友達と遊んだり話し合ったりする事、特に夢はない
正直私は親を少し恨んでいる、この名前だ
当初私も可愛いと思いその名に恥じないよう可愛くなろうとしていた
だがそんな現実を打ち砕かれたのは小学校4年での時だった
まぁ言うなればちょっとした虐め、いや衝突だろう
当時のクラスメイトの中に私によく絡んでくる女子の集団がいた
その結果クラス周りを巻き込むレベルで私の心は折れかけた
当時は名前で虐められた私は耐え切れず家に引きこもる程になった
あまりにもその事に心配になった親が動き、学校も動いた
その結果、まぁ普通に散々ではある
虐めは良くない、本当にその結果でこんなに嫌にもなるんだから
クラスもそうだが卒業するまで学校の空気が最悪になっていた
虐めの主犯は普通に転校し、如何にか私も学校に戻れたが
周りからまるで腫物、溝が出来たかの様に、そんな目で見てきた
正直辛くなり途中から家族も分かってくれたのもあり私も中学から転校し
今現在は如何にか多少は辛いのも思い出に出来るくらいにはなったと思いたい
そしてそれ以降の私は周りの空気に合わせるように動くようになった
純粋に嫌われたくないからだ、あんな思いはもう二度としたくない
正直今の私の居場所を壊したくないからだ
家も正直私としては居心地は良くない
親も親で私の為に動いてくれてるから愛があるのは分かる
それでも今でも自分の名前をコレにしたのは密かに恨んでいる
そんな今の私はこれからどんな大人になるかは分からないままだ
将来高校も卒業して適当に大学生活して就職して結婚して
そんな風につまらなく生きるのかと考えながら日々生きている
だがそんな未来のつまらない事よりも今友達との遊びや話の方が楽しい
辛い事を考えるより今楽しい方が気楽で良い
コレからもそんな気楽な日々が続けば良いなと思えた
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「じゃあね、レンちゃん」
「だから!!、もう、・・・またね」
アレから学校の授業も終わり私は特に部活も入ってないので
友達と一緒にゲーセンでプリクラやクレーンゲームしたり
ファミレスで駄弁ってたりしていた、コレもほとんど高校に入ってから毎日だ
流石に親に心配される声もしたがどうでもいい
私にとって今楽しいこの時間こそが全てなのだから
時刻は間もなく夜の8時になる頃だろう
多分また親に言われるだろうが無視をすればいいだけ
こうやって無難に授業を受け友達と遊んで無難に食事して
無難に親をやり過ごして無難に寝てまた朝になる
・・・こう考えると結構つまんない生き方なのだろうか私は?
まぁ、昔に比べればマシだ、もうあんな惨めな思いはしたくないから
さてそろそろ帰ろうと思い帰路を歩もうとした時だ
一応家までの帰りでわざわざ人気のない場所を避けてまで歩くような馬鹿な真似は
しない主義だ、そう普通なら帰れるのだ
「・・・・・・」
だが今日は何時もと違う、何時もと同じ帰り道なのに何かおかしいと感じる
嫌な気配、そう気配だ、何かしらの生物が私を観察してる様な
何かの視線をさっきから歩く毎に感じるのだ
「・・・別に周りに人とか犬とか鳥もいない、気のせい?」
辺りを見渡す、辺りはもう遅い時間だが街灯で照らされおり
普通に歩いて行けば特に問題なく10メートル先の人も見える程だ
だがそんな中で周りには特に誰かしら、生き物もいるわけでは無い
ではこの悪寒は何だ
さっきから感じるこの嫌な感覚は何だ
この身体に纏わりつく様な不快感な気分は一体どうした事なのだろうか
「だ、誰もいないのに、・・・もう音楽聞きながら帰ろう」
流石に私でも能天気ではいられず急ぎ足になりながら
制服のスカートのポケットに手を突っ込み急いでスマホとイヤホンを手探る
多少音楽聞きながら早足で帰れば平気だろう、そう思った
「アッ!?、しまった」
そう、迂闊にも私はポケットからスマホを落としてしまう
地面に叩きつけられ画面がひび割れしてないか不安だったが
今はそんな事よりこの嫌な雰囲気の帰り道から早めに家に帰りたい、そう思えた
その逸る気持ちで私は地面に落したスマホを拾おうと屈んで取ろうとした
その時だ
「・・・えっ?」
拾おうとスマホを掴んだ時だった
・・・何かいる
前方、それもすぐ近くにだ、何かいるのを感じる
すぐさま上を向こうとも考えた
だがそれは無理だった
さっきから前方から感じるのがその不快感の原因にも思えた
そう、さっきから誰かしら観察されるような目線
如何にもこの前方にいる何かだと感じる
そう思えるとすぐさま顔を上に向けるだなんて出来るわけもなかった
あまりにも感じるその不快感
滑ッとした水気、その前方が今までどんな生き方をしたら付くのかも分からない異臭
そして目だ、私を観察する目
まるで私の全てを舐め回すように見るその目だ
二つの目で、まるで今から何かするかのように品定めをする目
その目があまりにも昔を思い出して不快感しか感じなかった
正直早く何処か行ってほしい、そう感じながらその場を動けなかった
10秒、1分、10分、それ以上経過したのではないかと思う程
私はその場で蛇に睨まれた蛙の様に動けずにいた
荒い息が顔に当たる、まさかこの状況で興奮をしているのだろうか?
その吐息もとても臭かった、正直この場で走って逃げた方が正解なのだろうか?
もういっそ近所迷惑になっても大声で叫んで誰かしら助けを呼ぶのが良いのだろうか
・・・いっそ警察に通報するか
今手にはスマホがある、この場で警察に繋げる様にすれば
いくら目の前の不審者?でも逃げるだろう、きっとそうだ
そう思いすぐさまスマホで警察に通報しようと手を動かそうとする
だがその時だ
「ナニヲシテイル?」
私がスマホを操作しようとした時だ、・・・腕を掴まれたのだ
そして唐突に話しかける不審者?、だが何処かイントネーションがおかしい
もしかして外国人なのだろうか、だとしたら最悪だ、いやどっちにしろ面倒な事だ
「は、離して!!、離してください!!」
私はパニくりながら大声で叫ぶ
当初と違うがこれで近所にいる誰かしらに気づいてもらえるだろう
そう、普通なら
「・・・ムダダヨ」
だが無情にも前方の不審者?の腕を掴む力が強くなってしまう
先程もとてつもない力で握って来るのにその力が更に強くなる
さながら万切りで絞められてる気分だ
「ぐぅ!?、は、離して・・・」
正直このままでは助けが来る前に何かされるのではないか
そう思った時今気づいた事がある
握っている不審者の手だ、その手が異常だった
手や腕のサイズが異常なのだ
手がまるでパンパンに膨らませた風船のように大きく岩くらいのサイズもあり
腕は正に丸太の如く極太だった
極めつけは体色だ、その腕の色があまりにも普通ではないのだ
肌色や偶に黒や褐色もあるのに目の前の手や腕の色が緑なのだ
そう緑、まるでゲームやアニメ、漫画に出て来そうなそんな色の手と腕をしている
そして私が見続けているとヌッと顔を覗かせ目と目が合ってしまった
その顔は言うのなら緑色をした大きな豚、いや猪の様な顔だった
そう、私を見ていた不審者は正に言うならゲームの様なモンスターだったのだ
「ヤァ、コンニチハ」
そう笑いかける様な声で語りかけてきた
それが私にとって恐ろしかった
目の前の非人間の存在がまるで人間の様に話しかけてくる
逃げたい、けど目の前の存在に手を掴まれていて逃げれない
冷汗が止まらない、息が荒くなる
助けて、助けて、誰でも良い、早く、早く誰でも良いから気づいて!!
「・・・サッキ、オオゴエデサケンダヨネ?、ムダダヨ、ソレ」
とまるで私の考えが分かるのかそんな見透かされたかの様なセリフを吐いてくる
「!?、な、何の、事・・・」
「タスケ、ヨンダヨネ?、ムダダヨ、コノマワリ、ケッカイハッテアルカラダレモキヅカナイヨ」
そう、目の前の存在がそう言う
あり得ない、本当にそうだとしたら私は助からない事になってしまう
だが現実はどうだ、特に周りから何かしら声もしない
・・・本当なのだろうか、本当に誰も気づかれない状況にされてしまったのだろうか
だとしたらマズい、私はこの目の前の存在に何をされてしまうのだろうか
誘拐?、捕食?、そ、それとも・・・、無理、もし本当だとしたら吐きそうだ
「フフフフッ、タノシミダ、ジカンヲカケテタノシミタイモノダ、サスガニイマスグタベテシマウノモオカシテシマウノモモッタイナイカラネ」
当たってほしくないのが当たってしまった
い、嫌だ、わ、私の初めてがこんな化け物豚に奪われるなんて
無理無理無理無理、こ、こんな所でこんな所で私の人生が終わるなんて
「ホーラ、ムダニアガカナイデヨオジョウサン、メンドウナコトスルナラ、・・・ソノカワイクテウツクシイウデ、オッチャウヨォ?」
悍ましい!?、悍ましすぎる存在だ
こんな、こんな力だけで全てを言いなりにする様な存在なんかに
私は従うしかないのか
・・・此処で本当に終わりなの?
私の、私の人生は、こんな、こんな怪物によって終わってしまうの?
・・・アッ、今更ながら思い出した
もしかして最近の誘拐事件、コイツの仕業だったの?
「グフフッ、ジャアオジョウサン、イッショニ」
にこやかに悍ましい笑顔を浮かべる怪物が私を引っ張ろうとした
その時だ、目の前で何かが吹っ飛んだ
「・・・えっ?」
「ハッ?、ハェッ!?」
何か巨大な物質が目の前を横切る、振り向いてみると腕だ、さっき見たあの腕だった
あのまるで巨大な丸太のような腕がいとも簡単に綺麗な断面で斬られたていたのだ
「ダ、ダレダ?、ワ、ワタシノ、ワタシノジャマヲスルトハ!!、デテコイ!!」
その衝撃的な場面に目を奪われていたが
目の前の怪物はいきなり腕を斬られた事に流石に悶え苦しむ
そしてこの事を行った奴に呼びかけているようだ
そう、こんな人間技じゃない事、一体誰がしたのだ
それにコレはもしかして漸く私を助けに来たのだろうか
そう思い腕が落ちた辺りを見ていると
「・・・その少女を離してもらおうか、モンスター」
目の前の街頭に照られされるように現れた人型
そう人型としか言えなかった、一応人間の言葉、日本語で話しているが
それもその筈だ、目の前の人型はまるでさながらゲームや漫画で出て来そうな
白い全身甲冑で身を纏い赤いスカーフをたなびかせ巨大な剣を持っているのだ
さながら白い騎士、私にとっての救いの主は白い騎士だったのだ
「キ、キサマ!?、マ、マサカ!!、サ、サイキンドウホウガハナシテルウワサノ、ワレワレヲホロボス、ハジャノキシカ!!」
ハジャノ、キシ?
い、一体目の前の存在は何なのだろうか
ま、まさかこの目の前の怪物とは違うまた別の誘拐犯では
「・・・悪いが、すぐ終わらせる、今更だが、目をつぶっていてくれ」
そう考えてる時に目の前の白騎士にそう言われる
優しく、諭す、そんなまるで安心する声でだ
「えっ?、・・・は、ハイ!!」
一瞬考えが纏まり切れなかったが、すぐさま理解し私は目をつぶる
「キサマ!!、コノウデノダイショウ、ドウシテクレルノデス?」
目をつぶっているから話声しか聞こえない
だが一応目の前の豚の怪物は如何やら私より白い騎士に興味を示してるようで
少し安心した
「・・・どうせ直ぐ滅ぶ存在だ、お前も」
「コノ!!」
瞬間勢いのある存在が横切る
さながら軽自動車が横切り加速する様に
「・・・終わりだ」
瞬間風切り音が聞こえる、何か物体を斬った様だ
私は目をつぶっているように言われたが気になってしまい
少し目を開けてしまう
その光景に驚く
先程までの不快感しかなかった豚の怪物が一瞬で一刀両断されていたのだ
白い騎士が持つ昔歴史の授業で習った斬馬刀と言うのだろうか
その巨大な剣を両手で握り振り下ろしていた
そう、一瞬、一瞬で豚の怪物は斬られたのだ
「・・・悪鬼滅殺」
そして少し経ち白い騎士がそんな言葉を言う
私は、私は一体何を見ているのだろうか
コレは、コレは本当に現実だろうか
その時気が緩んだのか私の意識が遠のく
多分あまりの状況の連続で頭が処理しきれないのだろう
コレはしょうがない事だ
私はそのまま倒れ込んでしまう
「・・・・・・」
「我が主よ?、流石にこのままにするのは如何かと?」
「・・・分かっている、流石に家には連れて行くさ」
倒れる瞬間白い騎士がまるで誰かと話しかける様にしていたのは気のせいだろうか?
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「・・・う~ん、ハッ!?」
私は目を覚ます、こ、此処は
辺りを見渡す、見覚えがある
だって知っている、この部屋の物の配置、部屋の構図、そう私の家だ
「れ、レンちゃん、起きたのね、貴方!!、貴方!!、レンちゃんが起きたわ」
「レン!!、良かった、本当に、本当に良かった」
すると直ぐそばに私の親、お父さんとお母さんがいた
すぐさま私が起き上がったのに気が付き私を抱きしめる
その目には涙が流れていた
・・・私、こんなに心配されたの何時ぶりだろうか
何か、久しぶりだな、こんなの
「レンちゃんのクラスメイトの男子生徒君がね、貴女が近所の道で倒れてるのを発見してね、家まで運んでくれたのよ」
「えっ?、く、クラスメイトの男子生徒?、な、名前は、名前は何て?」
私、?、私近所の道路で倒れていた?、・・・何だろう、何か忘れているような?
それより私を助けた、たす、けた?・・・、誰か、私を助けてくれた、あの人?
「さぁ、すぐ帰らなきゃって言ってね、特にお礼も貰わず帰っちゃったのよ、不思議な子だったわぁ」
「この時代にしては良い青年だったぞ、礼儀正しいし、まぁ少し暗い感じもしたが」
不思議?、礼儀正しくて暗い?
・・・もしかして
「いや、ないない、あり得ない」
「?、どうかしたの?」
「別に、何でもないから」
「取り合えず今日は寝て明日はすぐさま病院に行こうな、流石に近所で倒れていたのを考えると今すぐに行きたいが、もう深夜で近所の病院もな」
「うん、じゃあ私シャワー浴びてすぐ寝る、・・・心配してくれてありがとう、お母さん、お父さん」
「えぇ、おやすみレンちゃん」
「あぁ、ゆっくりしろよ、明日学校にも連絡するから」
「うん」
私はそのまま部屋を出て着替えを探しに自分の部屋に戻った
「・・・貴方、あの子のあんな感じ久しぶりね」
「あぁ、前より笑えていたな、・・・にしても最近やはり物騒だな、如何にもこの町近辺で行方不明者も出るって言われていてね、職場でも困ってるよ」
「貴方も気を付けてね、最近物騒だし」
「なーに、俺は警察官だ、守るのが仕事さ」
「もう、・・・本当に気を付けてね」
「あぁ、善処する」
恋が出て行った後そんな二人の夫婦の語らいがあったとさ
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時刻は夜10時、この町にはシャッター街があり、ほとんどの店が閉まっている状況だ
そんな場所で1台の大き目の車が見える
暖簾から見えるラーメンの文字、如何やらキッチンカーの様だ
「・・・おぅ、らっしゃい、ってお前かトウマ」
如何やら客が来たようで店主が相手をしに出てくる
年代は50、60代で帽子をかぶりタオルを首にかけ身ぎれいな調理場に相応しい
衣装で対応する男性が出てくる、如何やらやって来た客の知り合いの様だ
「・・・また倒してきた、小型10体と中型が1体、オークだ」
「ほぅ、ソコソコ倒してるねぇ、ほい少し待ってろ、報酬サービス分のラーメン奢ってやる、取り合えず少し待ってろ」
そう言い店主と思しき男がキッチンカーに入っていく
するとキッチンカーから湯気がモクモクと出てくる
「・・・我が主、アレで良かったのか?」
「良い、一応記憶消去もした、アレなら特に目撃しても今後の生活にも支障はない、特に怪我もなかったからな」
「・・・我が主がそう言うのであるのなら、私は従います」
トウマと呼ばれる男が待ってる間に誰かと話し合ってるように見える
だがその話相手の姿が見えない、声は聞こえるのに
「まーたお前はぁ、こんな時間でもそんな姿見たらビビるだろうが、ほらよラーメンお待ち」
10分下頃だろう
店主がその姿に注意しながらトウマの席に出来立てのラーメンを置く
チャーシュー、メンマ、ナルト、ノリのトッピング
スープは醤油で麺はストレート麺の様だ
そのモクモクとした湯気の匂いを嗅げば誰でも美味しいと思える匂いを感じられる
「・・・いただきます」
「おぅ、食え食え、・・・にしても最近は頻度が多いなぁ」
「私もそう思います、我が創造主」
トウマがラーメンを食べ始めた時店主が話し始め誰もいないのに
中性的な声で誰かしら返答して来る
よく見るとトウマの首に掛けられたネックレスが動いているのが見える
「こうなると、そろそろ動くかもな、ここ最近コイツの言う様に中型のオークが現れ始めたってなれば悪魔滅殺士(デビルバスター)や警察、軍、はたまた裏組織が動くだろうな」
「我が創造主、その場合トウマ、我が主は如何すれば?」
「何時も通りだよ、誰も気づかれないように結界をババッと貼って即効で倒す、コイツにはそれしか出来ないからよ」
「そうは言えますが」
店主はあっさりとそう言うがネックレスからの声は少し心配してるように感じる
「ご馳走様」
と話し合ってる内にトウマがラーメンを食べ終える
「早い!?、流石に早すぎます我が主!!、もう少しゆっくりとですね」
そう話合っているのも大体5分かそこらだ
その間にトウマは即効でラーメンをスープまで完食したのだ
「オイオイ、もう少しゆっくり味わってくれよ、この俺の特性醤油ラーメンだぜ」
「そうです我が創造主ももっと叱ってください、我が主、基本的な日常生活は如何にか教えた通り動きますが、食事や暇な時間帯があまりにもだらしなく、食事もカロリーメイトやゼリーばかりで、暇な時間も宿題した後ボーとしてますし」
「オイオイ、一応料理も教えたんだぞ、何でそれで一人で作らねーんだ?」
「・・・興味ないからだ、俺の役目はモンスターを滅殺する事だ、それだけが俺の生きる意味だ」
「・・・まぁそれも良いが、いや駄目だけどよ、一応学校通わせているんだからよ、何か趣味でも恋でもしてみろよ」
「興味はない、ではまた来る」
そして店主の話を切る様に即効で立ち上がり去ろうとするトウマ
「オイ、待て待て、コレ持って行けよ、ないと困るだろ」
店主はすぐさま呼び止め机の上に何かを置く
如何やら注射器の様だ、違いがあるとすれば針も通常の医療用より少し太く短く
全体的に小型な感じのサイズ感であるのが分かる、それが3つ置かれる
「追加の解放薬だ、何時も通り1万分の1の濃度にしてるからよ、使い方間違えるなよ」
「・・・また来る」
そして机に置かれた注射器3つを直ぐ取りトウマは暗闇の中に消えて行った
「たくっ、いくら偽名だからって本当に影の様になりやがって、・・・本当情けないぜ、こんな大人があんなガキ、それも実験体を使い走りにしないといけないのはよ、・・・本当に最低な男だ、なぁクリス」
そう言いながら店主が胸元のブローチを開き写真を見ながらそう言う
そのブローチに付いてる写真には綺麗な金髪の20歳くらいの女性が写っていた
今にも縋りつきたい程な、そんな顔で男は見つめていた
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この町にはとある噂がある
曰く行方不明者が出ると
曰く怪物が夜な夜な徘徊し、その怪物に襲われた者は怪物になると
それに対処する悪魔滅殺士の一人、人はこう呼ぶ
破邪の騎士と
お終い