ダンまち×FGO ~ 許されよ 我らが罪を~ 作:はしゅまる
さすがに塔の窓から落とすのは、嫌だったかな?あはは
君は触れてくるといい、本当に美しいものにね...
私が彼に出会ったのは、ただの
ですが1人たりともめぼしい人はいませんでした。
【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】の話を小耳に挟み、少し覗いてみれば、強い人はたくさんいました、きっと英雄というものになれる人もいました。ですが彼らでは最後の英雄にはなり得ないでしょう。
力だけでは、その資格を得ることは出来ない。
ですが人間である以上、それは厳しいと思うのです。
人間は争いからは切り離せない、人間は善いことをしたいのではない、人間は善い明日のために最善を選び続ける生き物だから。その結果、多くの人が救われたことで人々から英雄と言われるのです。
最も冒険者にそれを求めることが間違いかもしれませんけどね。
だからこそ
その時は、魂が多少濁ってしまっていたけど、その奥にある純白の輝きを私は視た。透明?まさかそんなのはガワでしかない。その輝きはどんな穢れでも呑み込む程の強い光だ。
彼には資格がある。今この輝きを絶やす訳には行かない。
「あの...大丈夫ですか?」
だからこの手を、差し伸ばした。
そして彼から色んな話を聞いた。
育ての親の死、夢への憧れでオラリオに来たこと、この都市での洗礼。特に衝撃だったのは彼のオラリオに来た夢が...女の子との出会い...それもハーレムは志向...と貴方、育ての親を絶対間違えましたよ…。
えっ?ホントに彼が最後の英雄なんですか?純粋ってなんなんですか!?
いやでも単純とか素直という意味なのでしたらそうなのかも知れません。
話を聞くに宿屋にぼったくられてるし...今だって私に警戒心を見せていない、本当は手助けだけをして影から彼が成熟するまで見守ろうと思っていたけれどこれではいつか騙されて大変な事になってしまう。と思った私は彼のそばで見守ることにし、彼にファミリア探しの協力の提案をしました。
多少の嘘を混じえて。
なかなか納得しない彼に、運命とかわけわかんないことを言っちゃったけど、どうにか納得して貰えた。ちなみに彼ちょっと鋭いところあるんですね。この眼がバレたかと...。
「よろしくね。トネリコ」
そんな安心したと言わんばかりに笑顔を向けてくる彼に私は......。
「はい!これからよろしくお願いしますね!ベル」
彼に向けて手を、再度差し伸ばした。
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私の目の前で繰り広げられていた戦いは、ベルの勝ちで終わった。
そしてベルが力なく倒れた。
「ベルッ!ベル!大丈夫ですか!?」
急いで駆け寄り、体を揺するけど反応がない、でも呼吸はしてる。どうやら疲労と蓄積したダメージで意識を失っただけみたい。
それもそうだろう、彼の身体のあちこちに傷があり、血が滲んでいる。こんな装備で駆け出しがソロで6層まで来て生きてることが奇跡なのだ。
ちなみに私は、ベルをホームに探しに行った時、そこにはいなかったので、一応装備をしてついでに短剣を持って再度探しに出た。すれ違いに神ヘスティアに会えたので、ホームで待つように言ったけど、まさかダンジョンにいるとは思わなかった。
それに気づけたのは、もう探すところが思い当たらず、広場でどこ行くか考えていたところ、背中に熱を感じたからだ。確証なんてなかった。それでも私のスキルが発動したと確信した。
『英雄作成』それはベルに対してのスキル...だと思う。
神ヘスティアが言うには、文字化けしているせいで1部が読み取れないらしい。でもその効果はきっとベルを苦しめる。
今回は間に合ったから良かった。あの怪物『デッドフェイス』は普通じゃなかった。『モース』はなぜ発生したかは解明されていない謎多き存在。でもわかってることもある。あれはダンジョン内を徘徊しモンスターに取り憑いて冒険者に襲いかかる。でもそこには意志を、感情を感じない、まるで無機物のような存在。
だからこそ不思議なのだ。あそこまでの悪感情を撒き散らす化け物ではなかったはずなのに。あれからは明確なベルへの殺意と嫌悪が視て取れた。モースが進化していると言われればそれで終わりなのだけど、そんなものでは無いと思う。むしろ存在自体が違う。まるでこの世界に終末を呼ぶようなそんな...。
『ギャァ!』
まずい、考え事に没頭しすぎた。どうやらモンスターがこっちに向かってきてるようだ。ベルは動けないから、彼を担いでモンスターを打倒しながら出口に向かわなければならない。
くそう、ダンジョンめ!やり方が汚いんだ。
でもベルは死なせない。きっと彼以降、資格を持ったものは現れない。
それに、先程の彼の目を見て確信した。ベルが叫んだ時に見えた赤い瞳は、深みを増し、
なら命に変えても、彼を地上に送ろう。私が死んでも、どうせ
短剣を握る。これで魔力をぶっぱなせば、大抵の怪物は、倒せると思うから。彼を背負い、走る。
ほとんどのモンスターは無視だ。前にいるやつを、魔術で吹き飛ばし道を作る。この時間帯なら冒険者もほとんどいなくて、
よし、行っくぞぉ!
すごい数のモンスターに追われるという絶望の中、私は少し安堵していた。彼を見出した私は間違ってなかったんだ......と。
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「はぁ...はぁ...」
結果的に、五体満足で出口までたどり着き、ダンジョンから脱出できた。今はホームの前に居る。
多少ピンチなところがあったけど、爆弾やら使ってやった。どうだ見たか!私の『道具作成』なめんなよ!
いや...疲れたからこのテンションはやめよう。
それに、早く彼の治療をしなければならない。神ヘスティアが心労で倒れてるかもしれないし…急ごう。
私は、地下部屋へと急ぎ足で歩を進め、目の前のドアを勢いよく開ける。
「ベル君!トネリコくん!」
祈るように手を合わせていた彼女は、こちらに気づき一目散に駆け寄ってくる。
「神ヘスティア、彼の治療しますから、水と清潔な布を持ってきてください、あとポーションありったけ!」
「君だって酷い怪我してるだろ僕が「早く!」...わかった!」
神ヘスティアに指示をし、私はベルをベッドに寝かせる。
上下の服を脱がせ、傷口の汚れを布で拭き取り、ポーションを含ませた布で覆う。
応急処置でしかないけど、幸いすごく酷い傷はない。あとは私の回復魔術を掛けて終わりだ。
「トネリコくん、何があったか聞かせてくれるかい?」
「実は...」
私は彼がダンジョンに潜っていたことを説明した。だけど詳しいことはベルが目覚めてからだろう。だから今できることは。
「神ヘスティア、私のステイタスの更新をお願いします」
「君もちゃんと治療しないとだろ?「お願いします」...わかったよ...君たちほんと強情なんだから...」
確認しなければならない、あのスキルを。
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トネリコ ヴィヴィアン
Lv.1
力:I60→H 130
耐久:I20→I 88
器用:H 110→H 150
敏捷:I 50→H 106
魔力:H 170→G 253
《魔法》【 】
《スキル》
魔力放出
・武器や自身の肉体に精神力か魔素を変換した『魔力』を帯びさせ、能力を向上させる。
道具作成
・『魔力』を帯びた器具を作成可能。
陣地作成
・自らに有利な陣地を作り上げる。
・上限は1つまで。
・新しい陣地を作った場合、古いものは消去される
■■眼
・あらゆる嘘を見抜き、真実を映す眼。
・常時発動。
■■の■■
・早熟する。
・使命を全うするまで効果持続。
英雄作成
対象 ベ■・■ラ■ル
・ 対象者は早熟する。
・ 対象者を英雄へと導く。
・ 対象者に試練を課す。
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「これは...」
「ひぇ...」
『英雄作成』の対象者は、やはりベルだったと思うけど。まだ文字化けしてるらしい。まだ完全には決まってないの?
というか、隣の神ヘスティアから変な声が聞こえてきた。
「いや...このステイタスの上がり方はなんなんだ......あっ!ほらほら、考え事は後にして、そのまま横になってるんだ。ちゃんと治療しなきゃだからね!」
「はい...」
神ヘスティアに絶対動くなよーと念押しされながら、スキルについて考える…けど文字化けの理由なんてわかんないし...すごく眠い。
「トネリコくん?」
「......すぅ...すぅ...」
「お疲れ様、ベル君を助けてくれてありがとね」
優しい声が聞こえて、頭を撫でられてるような...暖かいなぁ...。
「お母...さん」
そこで私の意識は眠りへと沈んだ。
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翌日 ベルSide
「...見覚えのある天井だ」
僕は、あれからどうしたんだっけ…ダンジョンでモンスターと戦って...それで...。
「あ...そうか」
そうだ...デッドフェイスと戦った時、トネリコが来てくれたから、きっと彼女に...と考えていたその時。ガチャっと扉が開いた。
「ベルくーん、起きてるかーい...って、ベル君起きてるじゃないか!?」
おーいトネリコくんベル君起きたよー!っと神様が慌ただしく出ていった...と思ったらすぐ戻ってきた。トネリコを連れて。
「起きたんですね、ベル。気分はどうですか?」
大丈夫って言いたいけど、体が重く感じる。
「...ちょっと体がだるいかも...」
「でしょうね...あれから丸1日ずっと寝てましたから」
「えっ!?」
丸1日!?そんなに寝てたの!
「ベル君」
僕を呼ぶ神様の顔はすごく真剣だった。
「なぜあんな無茶をしたのか聞かせてくれ...君の口からちゃんと聞きたいんだ」
神様は、優しい声音で語りかけてくれた。
「..........」
「...私、ご飯の準備してきますね」
と彼女は部屋から出ていった。どうやら気を利かせてくれたみたいだ。彼女の前ではちょっと言い難い。
「...神様」
「うん」
「...僕、強くなりたいです」
「...うん」
「守りたい子がいるんです。でも今の僕じゃ、逆に助けられてばっかりで...」
「......うん」
「...もう大切な人を失いたくないから」
「......!...うん」
「強くなって...大切な人を...守りたい」
「...うん...」
「僕は、彼女の
「!............そっか...それが君の答えなんだね」
「......はい」
そう、これが僕の答え...あの時、トネリコにミノタウロスから庇われて情けない自分が嫌になって自己嫌悪に陥った。彼女の隣にはもう立てないって、でもそれは違う。立つことを諦めたんだ。何もしていないのに勝手に諦めた。けど、あの酒場にいた狼人の青年のおかげで、気づけた。弱いままでいることが、1番情けないことなんだって。だから...
「ベル君...君が無茶をしてボク達が残されたらとか考えなかったのかい?」
「...うっ......すみません」
僕に突き刺さる一言を放つ神様、あの時は、自分のことに必死で全く考えてなかった。
「今回の件で君が結構な無茶をすることがわかったからね...だからこれから言うことを、絶対に約束して欲しい」
「はい......」
「もう、このような真似をしないと、自暴自棄になる前に必ずボク達を頼ってくれ、そして」
「
「...!?」
「強くなりたいっていう君の意志をボクは反対しない、尊重もするし。応援も、手伝いも、力も貸すよ。......前にもトネリコくんに言ったんだけどね…君にも約束して欲しい...いや誓って欲しい、必ず2人でボクのところに帰ってきてくれるかい?」
その言葉は僕に効果覿面だった。本当に、この人は優しい神様だ。絶対に...絶対にもうこの人を裏切りたくない。
「.........はいっ...もうこんな無茶はしません。頑張って、必死になって、強くなりにいきますけど......絶対、神様達を置いていきません。心配させません、約束します」
「うん、約束だぜ」
「はい」
「じゃあ、ご飯の前にステイタスの更新しとこっか」
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ベル・クラネル
Lv.1
力:I90→E406
耐久:I53→F340
器用:H 110→G252
敏捷:H140→E430
魔力:I0
《魔法》【 】
《スキル》
【
・早熟する。
・懸想が続く限り効果持続。
・想いが続く限り効果持続。
・上記2つの丈により効果向上。
・走り続ける限りさらに効果向上。
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「は?」
ステイタスが書いてある紙を見ながら神様は固まった。一体どうしたんだろう。
「あの...神様?」
「...あ、ごめんごめん...あのさベル君、今日は口頭でステイタスの内容を伝えてもいいかい?」
「え、はい。構いませんけど……」
そして神様にステイタスを教えてもらったけど、熟練度上がりすぎじゃない!?でも魔法やスキルはまだか…
「ヤバイヤバイヤバイ...」
神様も目をぐるぐる回してる。やっぱりこれ...。
「この伸び方はおかしくないですか?」
「ヤバイヤバイヤバ...へ?......ふーん...ベル君はボクがこんな読み書きもできないなんて、そう思っているのかい?」
「いえっ!そういうことじゃなくて……」
「ごめんごめんわかってるよ...理由ははっきりしないけど、成長する速度がすごく早い。いつまで続くかはわからないけど、言っちゃえば成長期だ」
「は、はい」
「......君はきっと強くなれる。そして君自身も、今より強くなりたいと望んでいる、そうだね?」
「はい」
「うん...今の君ならもう大丈夫だね...頑張ろうぜ、ボク達みんなで」
「はいッ!」
「じゃあさっそく、トネリコくんの所に行こう!お腹空いてるだろ?」
「あ...あはは、ものすごく空いてます。」
「先に行っといで、あとからボクも行くからさ」
「わかりました」
僕は先に部屋を出た。
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ヘスティアSide
「なんなんだよ...これ」
【
・早熟する。
・懸想が続く限り効果持続。
・想いが続く限り効果持続。
・上記2つの丈により効果向上。
・走り続ける限りさらに効果向上。
彼の想いがスキルになったのはわかるけど、あのステイタスの上がり方は異常だ。このままだとほかの神がちょっかい出しに来るぞ…それだけは回避しないと。
それに...。
・走り続ける限りさらに効果向上。
走り続けるとはどういうことなんだろう?走りこみのこと?
まぁでも隠さなくてはいけないことに変わりはない。ベル君は噓が下手だ、問い詰められたら余計なことを言ってしまいそうなほど。
悪いけど、これだけは教えられない。【憧憬躍動】は、ボクの胸の中だけにしまい込んでおこう。
「神様ー」
おっと呼ばれてしまった。
「今行くよー!」
こうしてボク達の日常はまた始まった。
第一章 是は、僕達の物語だ。
チート能力をさらにチートにしたいなら、2倍にしちゃえばいいじゃないか作戦大成功だ。