オラリオに失望するのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
「新しい
「彼奴、俺っちより強くね?」
「ですガ、まだヴァルドさんの方が上でス」
「Lv.6……それ以上か………?」
「アア、貴様ト同等ダナ………」
ヴァルドは定期的に知性を宿し意思疎通が可能なモンスター、
上層、中層浅部等では冒険者や
因みにアーディを連れていけば
そして同胞を見つけること叶わなくても採取した魔石は
本来なら中層で見られるモンスターの姿をしているが、肌の色からして恐らく
一体どれだけの魔石を食らったのか、深層種の亜種だとしても異様な
「【
「ヴォ!?」
片手に付与した雷光を放つヴァルド。雷に焚かれながら吹き飛び、しかし更に闘志を滾らせる
「大したものだ。万全であったなら、或いはより多くの魔石を喰らっていたならと、想像するのも恐ろしい」
「ヴゥ、フゥ………ヴォオオオオオオ!!」
そこらで狩ったであろう
それでも格下。技量もスペックもヴァルドが上。その上で、全力を懸ける者に油断も慢心もなくヴァルドは応える。
「来るがいい。勝つのは俺だ」
ダンジョン深層、未開拓領域。
ダンジョン中層のとある場所にもある温泉に似た環境。蓮の葉に似た、しかし盆のように硬い葉に饅頭に似た果実を載せ寛ぐ一同。
何なら徳利に似た樹の実の汁はアルコールも入った酒だ。
「ふぃ〜、やっぱいいなぁ此処。どうせ住むならここに住みてえよ」
「無茶ヲ言ウナ」
そんな楽園のような環境は、しかし見つけ難いくせに
第一級でも嵌れば命を落としかねない罠だがそのモンスター達は切り刻まれ魔石はこの場の
とはいえ、此処の者達なら簡単に勝てるが、第二級程度の同胞も多くいる。ここに住むというのは現実的ではない。
「ヴァルドさん、翼を洗うノ、手伝っテもらってモヨろしいデすか?」
「嗚呼わかった」
セイレーンの言葉に立ち上がるヴァルド。石の竜はそれをどこか不満そうに見る。
「どうしたグロス、嫉妬か?」
「タワケ! 不安ナダケダ。結局、何処マデ行コウト奴ハ人間ナノダゾ。オ前モ、レイモ、何故信用出来ル」
「まあレイにとっちゃ父親みたいなもんだしなあ。それによ、もう十年以上の付き合いなんだぜ? ヴァルドっちが俺っち達の為に命を懸けてくれたことだって、何度もあるじゃねえか。偶に何で生きてるのか解らねえときもあるけどよ。あれ、マリィの血が無かったら絶対死んでたよなぁ」
「イヤ、普通飲厶前ノ時点デ死ヌダロウ…………」
「ああ、でも死ななかったよなぁ。ああ、死ななかっただけだ。死なないわけじゃねえ、それでも戦ってくれたんだぜ? それでも、不満なのかよ?」
「……………奴ハ英雄ダ。
それは人間なんだし、仕方ねえんじゃねえ? というのがリドの本音だが、口にはしない。自分達を裏切るとしたらそのタイミングしかないと、そう思えてる時点で彼もまたヴァルドを完全に嫌ってはいない。むしろ、その時が来て良いように嫌おうとしているのだろうから。
「さて、お前は俺に負けた。従ってもらう」
セイレーンの翼を洗い終えたヴァルドが一言も発さず大人しくしていた
「…………渇きを」
「ん?」
「自分は、渇きを癒せるのか?」
「…………ああ。再戦の為に強さが必要なのだろう? 他の
地上に戻ったヴァルドは深層のドロップアイテムや魔石を換金し豊穣の女主人に向かう。と………
「おじさん、かっこいい!」
ノエルが男性を褒めていた。褒めていたのだが、何やらシルが耳打ちしている。
「ごにょごにょごにょ〜」
「おらりおで、いちばんにまいめさん、です」
「そ、そうかい? いやぁ、これでも昔はモテてたからなあ」
と、照れたように笑うおじさん。シルは再びノエルに耳打ちする。
「ごにょごにょ」
「それに、とってもやさしそう! はんさむだから、おにくをやすくしてくれそう!」
「いや、それとこれとは話が………」
「わたし、やさしいおじさん、すきだよ?」
「ぐっ………えーい、クソ! 騙されてやるよ! 幾らにしてほしいんだい?」
「えへへ。おやすくして〜」
見事に値切りに成功したノエル。と、お肉を受け取り次の店に向かおうとしてヴァルドに気づく。
「あ、ヴァルドおとうさん」
「…………シル、何教えてんだ」
「フフン。お店の人は可愛いノエルに褒められて、ノエルは安く材料を揃える。これぞ神様達の言うウィンウィンって奴だよ!」
「ノエルをお前みたいな魔女に育てるな」
「え〜、これはノエルの才能だよ。今日だって冒険者にステーキ6つも注文させてたもん」
どういうこった。
その冒険者の財布は大丈夫なのだろうか?
「わたし、なにかまちがえた?」
「間違えてはないさ。強いて言うなら母と慕う女を選び間違えた。今からでもアストレアに教育を任せるか?」
「ぶーぶー、横暴だー」
「? おーぼーだー……」
「……………」
「うにゅ」
「ふぎゅう!」
シルの真似をするノエル。ノエルを軽く小突きシルにはバチンと音がなる程度のデコピンを食らわせる。
「扱いに差を感じるよぅ」
「差別してるからな」
ヨヨヨ、と泣き真似するシルにきっぱり言い切るヴァルド。と……
「あら、そこに居るのはヴァルドね!」
「あ、本当だ! お〜い、ヴァルド〜!」
「アリーゼ………と、アーディもか」
不意に名を呼ばれ、振り返ると【アストレア・ファミリア】の面々とアーディがいた。なんでも今日のヘスティアの護衛は【ガネーシャ・ファミリア】の面々。なので久々に皆で食事を取りに行こうとなった、らしい。
アストレアはヘスティアやヘファイストスと先に約束していたのだとか。
「なになに、迷子の相手でもしてたの? あらやだ〜! かっわいい〜!」
「ひゃ!」
アリーゼがノエルに抱きつこうとすると驚いたノエルがヴァルドの背中に隠れる。チラリと顔を僅かに覗かせる姿にアリーゼはメロメロだ。
「あれ? その制服、豊穣の女主人の………
と、アーディが首を傾げる。
「怯える必要はない。ほら、挨拶してやれ」
「う、うん。ヴァルドおとうさんが、いうなら」
「………ヴァルドおとうさん? ……………ヴァルドおとうさん!?」
「あらあらまあまあ。見たところ5歳以上ではあるようですが、そんな子を残してオラリオを出ていたなんて随分薄情な父親ですねえ」
ニコニコ笑みを浮かべているが黒いオーラが見える。ノエルはサッとヴァルドの背に隠れる。
「出会ったのは最近だ。血は繋がっていない」
「…………またか」
「またですね」
「まただね」
「またね!」
「……またでございますか」
「またなんですよ」
ライラを始めにリュー、アーディ、アリーゼ、輝夜が呆れ、シルが笑う。ヴァルドが優しく接して父と呼んでくる子は結構多いのだ。
「でもそういうところがヴァルドらしいですよね。5年前も、今も……」
「………………お前に言われずとも」
シルがヴァルドに笑顔を向けながら嬉しそうに言うのを見て、輝夜はボソリと呟く。
「じゃ、丁度いいし今日の夕飯は豊穣の女主人にしましょう。かわいい店員さん、ご注文をお願いするわね」
「はい! すてーき、10!」
「まだ頼んでないけど!?」
「しかもサラッと一人2つかよ」
なんか思ったより筆が進んでヒロインも増えたので聖夜祭デート再アンケート
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一度実家へ アルフィア、ベル
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