短編です。
共感してもらえる方いれば嬉しいです。
では、お楽しみください
そこはホロアースにある無人島。
ねぽらぼの4人は街で受けたクエストを達成するべくもうかれこれ40日ほどそこで生活していた。
「本当に今日こそ見つけられるの?」
4人は森の中を歩いてる。
元気に歩くねねの後ろを肩を落としながら歩くポルカ。
「ま、見つからなかったらもう1日泊まればいいやん」
「そうそう、ラミィは別に構わないよ」
ポルカの後ろを歩くぼたんとラミィが楽しそうに言う。
「あのねぇ、もう40日だよ?
ここに来て。
だいたい、なんで受けたの?
そのクエスト」
「ええ、だって無人島だよ?
楽しそうじゃん」
ポルカの言葉に先頭を歩くねねがくるりと方向転換、後ろ向きで歩きながらポルカに答えた。
「はぁ~」
それを聞いてため息をつくポルカ。
そんなポルカを見て微笑むラミィ。
ふと周りの森を見る。
「いつも思うんだけど、この地面に突き刺さってる石の杭みたいなのなんだろう?」
ラミィは近くの石の杭を触る。
特に魔力は感じない。
「さぁ、遺跡か何かだと思うけど」
ぼたんもそれを見て答えた。
「よ~し、今日のエサ取りするぞ~!」
突然ねねが虫網を持って走り出す。
「おい、ちょっと待てって」
ポルカの制止を聞かず走り出すねね。
「ポルカお願い」
「はいはい、こう言う役はポルカの役ですから」
ラミィに言われてポルカはねねを追って走り出す。
「こら~!まて~!」
散々文句言ってたポルカだが、満更でもないように走り出す。
「ま、なんだかんだ言っても楽しそうだよな、ポルカは」
その姿を見てぼたんは微笑む。
「それで、場所はここでいいんだよね?」
「ん?」
ぼたんが地図とクエストが書かれた紙を取り出す。
それを横から覗くラミィ。
40日間この無人島のあちらこちらを探索して、だいたいの場所は特定できた。
「ここにいるはずだよ。
大富豪のペット」
そう言ってクエストの紙を見るぼたん。
紙には逃げたペットの捕獲と書かれていた。
「でも、なんでこんな無人島に?
この絵から見ると蛇でしょ?」
「それなんだよね」
ペットの蛇が自分の力でこの無人島に来るとは考えにくい。
もしかしたら、誰か盗んだ相手がいるのかも?というのがねぽらぼが出した結論だ。
「とったぞ~」
元気な声と共にねねがこちらに向かって走ってくる。
「え?取れたの?」
ラミィはぼたんの後ろに隠れる。
「うん、ほら」
ねねは右手に持った巨大なカエルをラミィに見せた。
「うう、いつ見ても慣れない。
大きすぎるよ」
「ははははは」
ぼたんの後ろで覗くラミィと笑うぼたん。
「本当にラミィはお子さまだな。
カエルが怖いなんて」
「いや、ねねに言われたくないし」
「はぁはぁはぁ」
そこにポルカも戻ってくる。
「足早いって、死ぬかと思った」
その場に座り込むポルカ。
「えっとこれをこうして」
ねねは取り出した釣竿の先にカエルを結びつける。
「よし、できた。
これだけ大きかったらどんな蛇も釣られるはず」
「ほんとかぁ」
釣竿に吊るされぶらんぶらんしているカエルを見ながら言うねねにポルカがぼやく。
「それじゃ、ねね。
この場所にある穴にカエルを入れてみてくれる?」
ぼたんはねねに地図を見せながら言った。
そこは昨日探索中にポルカが蛇が入れそうな穴を見つけた場所だ。
近くに何かの遺跡もあったが今回は行く必要はない。
「わかった、行ってくる」
ねねは釣竿を持って走り出す。
「ポルカお願い」
「はいはい、ポルカの出番ですよ!」
ゆっくり立ち上がるポルカ。
ラミィに言われてポルカはまたねねを追いかけた。
「さぁて、鬼が出るか蛇が出るか」
そんな2人をぼたんはそう呟きながら、ラミィと見送った。
「えっと、ここでいいんだよね?」
ねねは遺跡の近くある穴に来ていた。
「それじゃ、行ってらっしゃい~」
ねねはそう言ってその場に座り込み、カエルを穴に入れた。
「ん~」
…
何も起きない。
「やっぱり違うのかな?」
シャーシャー
何かねねの背後から聞こえる。
しかし、ねねは気づかない。
「もう!なんで釣れないの?」
釣竿を上下に揺らす。
ズリズリ
ねねの背後に何かが近づいてくる。
「あ~あ、もう」
ねねは退屈になってきて空を見あげる。
「ん?
あれ?」
しかし、そこに空はなかった。
「えっと」
ねねは釣竿を持って立ち上がる。
そこにはねねが想像していたものとは違うものがいた。
「助けて~!
ポルカ、ししろん、ラミィ~!」
ダダダダダと音をたてながらねねが走る。
その後ろを巨大な蛇が追いかけていた。
「ああ、そう言う事かぁ」
こちらに走ってくるねねを見てぼたんが納得する。
あれだけの大きさなら海も渡れる。
「ラミちゃん、行くよ」
「オッケー」
ぼたんはラミィの手を取りジャンプする。
木の上に移動したのだ。
「やばいやばい、追い付かれる~!」
そんなねねを。
「こっちだぞ、ねね~!」
木の蔦を使いサーカスの空中ブランコの要領でポルカがねねの方に向かう。
ガシッ
ねねの手を掴みその場から離脱。
「ししろん!」
ポルカは掴んだ逆の手に持っていたポルカ印の痺れ煙玉を大蛇に向かって投げる。
ダン!
乾いた音と共に破裂する煙玉。
木の上でスナイパーライフルを構えたぼたんが撃ち抜いたのだ。
そして、煙の上。
ぼたんの近くから空へとラミィが舞い上がる。
「いけ~!ラミィ~!」
ポルカに助けられたねねが拳を突きだし大きな声で叫ぶ。
ラミィは体を下に向けながら振り上げた手に力をこめる。
ラミィの指先に魔法の光が集まった。
そして、煙に巻かれた蛇に向かい力を解放した。
氷の結晶のような魔法が蛇に向かって走る。
「よし」
それを見て静かに手でガッツポーズを取るぼたん。
「そういえば、着地とかどうするの?」
ポルカの手を握るねねが聞いた。
「あ、ごめん、そこまで考えてないわ」
はははと乾いた笑いをするポルカ。
「ばか!ポルカ~!」
そう叫びながら2人は近くの木へと突撃した。
「はぁ、やっと帰れる」
ぼたんは愛用の銃を包帯で巻きそれを抱くように座って言った。
「まさか帰りが大蛇に乗ってとわね」
ラミィが笑顔で言う。
あの後、懲らしめられた大蛇はポルカの吹くプーンギーによって懐柔、ねぽらぼの4人は大蛇の頭に乗って海を渡っていたのだ。
「何はともあれ無事にクエスト達成したし、飲も!」
ラミィは懐から雪夜月を取り出す。
「いつも思うんだけど、ラミィの懐ってどうなってんの?」
ポルカはプーンギーの吹くの止めてラミィに聞く。
「それは乙女の秘密でしょ」
「へぇ?」
「はははは」
ぼたんはラミィとポルカのやり取りを聞いて楽しそうに笑った。
そんなぼたんの横でねねが嬉しそうに虫籠を見ていた。
「何見てるんだねね?」
不思議そうに聞くポルカ。
「え?見る?」
虫籠を見せるねね。
その中には綺麗な蝶が入っていた。
「珍しいのいたから捕まえちゃった」
「ほんとだ、虹色じゃん」
ぼたんも虫籠を覗く。
「ラミィも見る?」
ねねが聞くと「いや、ラミィはいいかな」と答えた。
ドーン!
空に巨大な花火が上がる。
「お、どっかで祭りでもしてるのかな?」
ぼたんは夜空を見上げる。
「綺麗ね」
ラミィもお酒を飲みながら見上げた。
「帰ったらみんなでお祭り行こう」
ねねが提案する。
「それはいいね」
ポルカはまたプーンギーを吹く。
花火の音とプーンギーの音に合わせて楽しそうに歌うねぽらぼ。
いつかまた素敵な出会いと冒険をするまで、今はゆっくりと休むとしよう。
その素敵な出会いはもう約束されているのだから。
読んでくださってありがとうございます。
毎回素敵なPVで本当に見てて想像が膨らみます。
今回のねぽらぼのみんな、本当にイキイキしていてすごいとしか言えません。
また、次も期待してます。
ホロライブ・オルタナティブ応援してます