デスゲームに巻き込まれました 作:神さまぶっ飛ばし隊
「「……」」
目と目が合う明石と丑三。
目と目が合う瞬間?好きだと気づいた?
「……え?あ、あの、ありがとう、ございます……助けてくれて」
「別に助けたワケじゃない。試したかっただけだ。俺が鬼に通用するのか。それよか、何でお前豆腐を投げた?明らかそれで鬼を倒そうとしてたろ」
「ヤバ、超かっこいい……。私が、私が説明します」
芽衣ちゃんが前に出た。……NTRされてんじゃん明石よ。いや違うな、あいつがガバマ〇コなのか!ビッチじゃねーか!
あ、なんでも聞いてね(ニコッ)言いながら自分の胸に丑三の手を押し当ててる。……俺も揉みてぇなぁ…!(血涙)
「お前ら全員に聞くが、鬼の倒し方知ってるのか?」
あ、丑三ガッツリ揉んでる。芽衣ちゃんのパイ乙揉んでる…!俺も(ry
「あ、あぁ。豆の入ったカプセルが学校のどこかにあるんだ。それをぶつければ鬼は倒せる」
タンクマンの言葉を聴きながらも揉むのをやめない。まじかコイツ…!
涙ちゃんに頼めばワンチャン……張り手が返ってきますね、間違いない。
「これは『豆まき』なんだ。でもカプセルの中にはさっきの豆腐みたいに偽物も混じってる。偽物は鬼には効かないことはさっき確定した。カプセルに入ってる豆をぶつけなきゃダメなんだ」
「そのカプセルとやらは、これのことかい?」
そう言って取り出した3つのカプセル。あんなに見つけてたのか。
「あー、そうそれそれ、お前どこで…」
「忘れた。どっかで見つけた。……あ、この2つは偽物か」
投げられた2つのカプセルをトラップして掴み取る。
中を開けてみると豆は無し。
「うん、無いね」
「……こんなフツーっぽい豆に鬼を倒す力が」
「……あ、うん」
豆を見つめる丑三。何を思ったのかその豆を指で弾いて俺に当ててきた。
「あて」
なんやコイツ?喧嘩売っとんか?
「ちょ、馬鹿お前!爆発としたらどうする…!」
「人間には効かないのね」
あ、芽衣ちゃんが明石の元に戻ってた。丑三みたいな意味不な人間なんてそら怖いわな。でも、腕に絡みつかなくていいと思うの。
丑三に対するイラつきと明石に対する嫉妬で俺が爆発するぞ。
「なるほど『豆まき』、だから“はらうはるはろう“、そーゆーことかこの試験のからくりはだいたい分かった。……となれば」
そう言いながら外でじたばたするシャクレ鬼の頭に豆を落とす丑三。直後頭が弾け鬼が一体脱落。残るは、
「下に残ってる2体……あいつらを倒せばクリア、オーディション合格ってことだな」
校庭に鎮座する2体の鬼。
“あったか〜い“鬼と“まばゆ〜い“鬼。
人間は、
「……全滅かい」
血みどろに濡れた校庭。そこに横たわる死体の数々。ずっと見てたら具合悪くなるな。
「……このカラクリ、『豆まき』だってことに最初に気づいたのは誰だ?」
「え?あ、俺だけど「名前は?」……え?明石だけど」
「よし、明石。お前仕切れ。豆を学校中から集めて持ってこい」
「……は?」
……は?何言ってだコイツ。
「そしたら俺があの2体を倒してやる。俺は早く『神の力』が欲しい」
「え?……そ、そんないきなし」
……そろそろイライラしてきたぞ。この目腐れ男が。
「……なんでテメーが指示出してんだ。いい加減にしろよ」
「そーだよ!明石くんは私たちの仲間だよ!」
「神崎、涙ちゃん…」
「あれ?さっきのビュリフォここにいたんだ」
……俺は無視かい。
涙ちゃんに向かって歩こうとする丑三の前に出る。
「セクハラ野郎はお呼びじゃないぞ。仲間に入れての一言くらい言え」
「そーだよ!」
「So cute、So cute、怒った顔も可愛いね。…あと、お前は邪魔だよ」
「あ゛?」
目もこっちに向けずに俺に言うコイツ。眼中に無いと?へー?
「神崎くんにだって豆当ててたし、明石くんと神崎くんに謝らない限り仲間になんて入れてやんないんだから!」
「えー、じゃあコイツらがどっか行けばいいってこと?」
「……オメーがどっか逝けよ」
「ちょ、3人ともそこら辺に…!」
俺の肩を掴む丑三。そっちがその気ならやってやろうじゃんか。さっきも全員殺すとか言ってナイフ出してたし、
「やってみろよ」
「……っ」
「ちょ、落ち着けって神崎!素が出てるぞ!」
「おい何やってんだお前ら!」
そんな一触即発の雰囲気。後は俺と丑三のどちらかが手を出せばはじまる乱闘。そんな空気の中、
「鬼はぁあ外ぉおお!!!福はぁあぁ内ぃい!!!」
「「「っ!?」」」
ハラカイの声が廊下と校庭に響いた。
「生きてる人いますかぁあぁ!!!いたら聴いてくれ!!!『豆』をぶつければ鬼は倒せる!!!俺達は校舎にいる!!!あと2ぃぃいぃ匹ぃいぃぃ!!!豆がぁあ効くぅう!!!」
……めちゃめちゃ居場所バレたな。
まあでもこれは学校中に響いただろうから、このゲームが豆まきってことが伝わったのはいいこと……なのか?
「バカ……!鬼に俺達の居場所教えてどうする…!」
「え、でも、仲間がもっと集まればいいと思って…」
「完全にバレたやん。こっち見てるわ」
「は、早く逃げましょう…!」
慌てる大阪人と明日菜ちゃん。
それを見ながら明石は丑三に語りかけた。
「……お前も生き残りたいだろ?でも1人じゃムリ……俺達もお前の力が必要、ならやることはひとつだろ。手を貸せよ丑三。鬼退治と行こうぜ」
マジ?俺は嫌だぞこんなやつ。ほら涙ちゃんも不満顔だ。
……でもなぁ、好き嫌い言ってる場合でもないしな。生き残るためなら仕方なしだけど……我慢するかぁ。
「……ま、それもそーだな。それにお前らといた方が……死にゆく者の
そう言って笑う丑三。
……やっぱり変態じゃないか!
▽▼▽▼▽
さて、残る鬼はあと2体。
"あったか〜い"鬼と"まばゆ〜い"鬼。校庭にいるその2体とにらめっこを続けてはや5分。
「とりあえずこっちから見える間は大丈夫だけど……」
「豆がなかったらあいつらは倒せないよね?」
「え?ちょ、丑三!?」
窓の外を眺める明石の肩に顎を乗っけた丑三。……もしかしてあいつホモなのか?
「ハラが呼びかけてもう5分やで?」
「生きてる人がいるならそろそろアクション起こしててもおかしくないよね?フフ…」
「それな」
大阪人も、伊集院君もそろそろ待てない様子。でも何も計画なしに動くのも怖いからな。
「……もうちょい待とう。あと5分くらい、それで何も無ければ豆探しを再開しよう」
タンクマンの言葉に頷くみんな。やっぱりまとめ役がいるのはいいな。
「生きてる人いないかなー」
「んー、どうだか。まあでもあんな1000人近く居たのに俺ら以外はもう死んでるってのは無くない?」
「確かに?」
涙ちゃんと窓の外を見てみるが見えるのは鬼と死体だけ。どこかに隠れてる説を推したいが、
「涙ちゃんその体勢パンツ見えるよ」
なん…だと…!?確かに窓の縁に手を置いて前傾姿勢でお尻を突き出した体勢。見えるといえば見えるか。
いやだがまて、俺は紳士だ。ここで後ろに下がって見るなんてはしたないことできない。隣に並んでるのならほかの人たちに見えないように壁になろうじゃないか。
「ん?その話俺も混ぜて」
「来んな
近づこうとする丑三から涙ちゃんをガード。やっぱりコイツ嫌い。
そういやあのメガネの子ずっと喋らないな。
明石も声掛けてるが近づいてこようともしないし、どうしたもんか。
「あ、あの…」
「ん?」
ぼっとしてたら明日菜ちゃんが近くに来てた。腕を引いてくる姿はまさに小動物。可愛すぎて俺お兄ちゃんになる。
「……助けてくれてありがとうございます」
「ええよ、気にすんな。怪我はないな?」
そう聞くと首を縦に振った。
「ならよし。豆探し頑張ろうな」
「は、はい!」
うんうん、可愛い。
そんな会話をしていると、
「いた……いた!!!あそこ、生きてる人間!!!」
マジ?ハラカイの言葉にグラウンドに視線を送った。
やっと見つけた人。男で数は1人。でも、
「でもなんだ?闘る気か!?1人で!?」
鬼に向かって突貫していた。
マジかよ、ほぼ死にに行くようなもんだぞ。
「無茶だ!!ヤメロォ!!!」
タンクマンの声が聞こえたかは分からない。だが、あの男は止まらない。
「っ、おい!伏せろ!」
俺がそう叫んだ途端、校庭が一気に光に包まれた。
"まばゆ〜い"鬼の能力、目を潰す光。
何とかこちらの面々は俺の言葉に反応してくれたようで誰も目を潰されることは無かった。
あの男の方はと言うと、
「……そらそうなるよな」
恐らく視界を塞ぎ光を防いだんだろう。
そうすると鬼の動きが見えなくなる。その隙を突かれ"あったか〜い"鬼に捕まえられていた。
しかし、男はそこで終わらなかった。
━━い・ま・だ
遠くて声は聞こえないが口の動きでそう言ってるのがわかった。
今だ?その言葉に疑問を持つが答えはすぐにわかった。
男の走って来た側とは真逆のところから走ってくる数人の男女。
なるほど、男に気を取られてる隙に背後からの奇襲作戦だったわけだ。
"まばゆ〜い"鬼の腕を豆を投げ当て吹き飛ばし、そのまま追撃とばかりに鬼に向かって迫っていた。
「畳み掛けろぉッ!」
「顔狙え、ミツバ!!!」
「分かってる…!」
凄い、押してる。
勢いそのままに"まばゆ〜い"鬼を撃破。そして残るは"あったか〜い"鬼。
「これで……終わりだァッ!!!」
その声とともに投げられた豆は"あったか〜い"鬼の左腕を吹き飛ばすだけだった。
……頭潰さなきゃいけないんだっけ?つまりまだ倒せてないと。残るは一体。油断は出来ないな。
「お、おぉ!スゲェお前ら!」
「やるやんけ…!」
「待ってろ、今そっちに行く!」
どうやら合流する流れらしいな。
とりあえず1人の犠牲で鬼を一体やれたのか。……喜んでいいものなのかどうなのか、嫌なゲームだな。
感想、評価待ってます。