ドラゴンボールZ RTA 孫悟飯爆発チャート   作:sesamer

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前書きの内容が思い浮かばなくて連載に困ってるところはあります。
前書きなんて書かなくてもいいって?んにゃぴ…



VSフリーザその3

 ナメック星周辺の星中の元気を集めた特大元気玉は着弾と同時に大爆発を引き起こし、着弾した場所には何も残っていませんでした。

 

「フリーザを倒した……」

 

「……できれば、アイツと1体1で戦ってみたかったけどな……オラもまだまだだったみてぇだ……」

 

「はは…」

 

 悟空のセリフに軽く引きながらクリリンは悟空と一緒に他の仲間達を探します。先程の元気玉による大爆発に戦士達は巻き込まれて散り散りになりましたが、ピッコロが悟飯とベジータを連れたことで無事全員合流できました。

 

「ピッコロ達も無事だったか!あれ?レンズは?」

 

「生きてる…う、生きてる…う(死にかけ)」

 

「レンズ!?大丈夫なのか?」

 

「ああ。かなり衰弱してるが、命に別状は無いようだ」

 

「そういえば、さっきとんでもない威力の気功砲撃ってたもんな……」

 

 レズちゃんはピッコロの背におぶわれながら返事をします。クリリンの言う通り、レズちゃんは気功砲の連発によって現在戦闘不能です。気功砲がHPを消費する強力な技だとは前回紹介しましたが、現状のレズちゃんでは気功砲は2発が限界です。

 

 サイヤ人編での天津飯は気功砲1発によって命を落としましたが、これは原作ではナッパによるダメージ、本チャートでは分身体の消滅でそれぞれ体力を大きく減らしたことが原因です。万全の状態ならばそれ以上に撃つことは可能でしょう。

 

 しかし、レズちゃんはその時の天津飯より大きくレベルアップしたにも関わらず、たった2発の気功砲で死にかけてます。この違いは天津飯のHPの伸びがレンズより高い以外に、気功砲のHP消費量の仕組みにも関係しています。

 エネルギー系の技の威力が気のステータスによって上下することは前にも説明しましたが、気功砲のようなデメリットのある技は威力が上がるほど同時にデメリットも激しくなるため、レズちゃんの気功砲は天津飯のよりも威力が高い上に消耗が激しいのです。

 

 気功砲を習熟して新気功砲を覚えることで消耗自体は格段に減らすことができます。しかし、その習熟を進めるために連発することが消耗が激しいためにできない、というジレンマを抱えているため本来低レベル進行において気功砲はあまり有用ではありません。ですが、本チャートではある抜け道を使うためノープログレムです。大丈夫だって安心しろよ〜。

 

「レンズ、仙豆はまだ残ってるか?」

 

「いえ悟空さん、先程までで使った分でちょうどでした」

 

「ならデンデのところまで行って傷を治して貰うとするか」

 

「ふん…傷を治したらもう貴様らとは一生会わん……」

 

「はは……」

 

 ベジータが吐き捨てながらついてきます。ここまで一緒に戦ってくれたベジータですが、元気玉で倒したルートだとそのまま仲間にならず離脱します。ベジータが仲間にならないって大丈夫かよ!?と思った人達もご安心ください。

 彼は人造人間編になると「お前達を倒すのはこのオレ様なんだからねっ!」という、いわゆるベジータ理論を展開して助けに来てそのまま仲間になります。RTA的にはベジータは邪魔な部分が大きいので正直要らないのですが……

 

「……え?なんでピッコロがデンデのこと知ってるんだ?復活してそのままこっちに来たんじゃなかったのか?」

 

「ああ、それは…「そ…そんな……」

 

 クリリンの疑問を受けてピッコロがネイルとの同化を説明しようとしますが、その説明を受ける前からクリリンの様子がおかしくなります。彼はうめきながらゆっくりと震える手を上げ、その手を次第に人差し指を向ける形を取ります。それに釣られて戦士達はクリリンが指す方向に目を向けます。

 

 

 

「フリーザだーっ!!!」

 

 

 

 そこにいたのは絶望でした。フリーザがこちらを指差すと、そこから一筋の光線が放たれ、それと同時にベジータが後ろに倒れます。

 

「ベ、ベジータ!?」

 

 ベジータからの返事はありませんでした。たった一度の攻撃で瀕死復活によってパワーアップしていたベジータに致命傷を与えたことから、悟空は目の前の大きく姿を変えた敵がいよいよ真の力を解放したことを理解します。

 

「へ…変身が間に合わなければ死んでいた……このフリーザ様が死にかけたんだぞ……」

 

「オラを置いて逃げろオメェ達!オラ達じゃアイツに勝てねぇ!!!」

 

「な、何言ってんだよ悟空……それじゃ、お前が死んじまう……!」

 

「さ、さっさといけ!ジャマだ!!!皆揃って死にてぇか!!!」

 

 悟空は勇気を振り絞ってフリーザに決死の時間稼ぎをしようとしますが、同格の相手ならともかく、遥かに格上であるフリーザに対して悟空の意地が通じるわけがありません。

 

「一匹残らず生かしては帰さんぞ……!そらっ!」

 

「うっ、うわあああ!」

 

「クリリーン!!!」

 

 そこからは親の顔より見たクリリンの爆殺シーンと、悟空の覚醒のムービーが入ります。ちなみにクリリンの死を受けて悟飯は何故覚醒しないのかについてですが、これは戦闘中ではなく一連のムービーになっているからです。更に今回はピッコロがレズちゃんを背負ってたことで皆の後ろにいた結果、フリーザの狙いを免れていたのもあります。

 

 

 

 それにしてもなんとかなりましたね……先程の元気玉でフリーザが死ななかったのは運が悪かったですが、あれは咄嗟のオリチャーだったので駄目で元々でした。それに比べたら悟空の覚醒はチャートのお祈りポイントのひとつであり、ここで覚醒しなければリカバリーに入る必要がありました。

 

 元気玉チャートでのフリーザ戦では、フリーザが第一形態か第二形態の内に元気玉を当てるという内容になっています。これはフリーザが最終形態に変身するまでの時間を与えないことが目的であり、第三形態のフリーザ相手に元気玉を当てても、確率によっては最終形態への変身が間に合って死なないパターンがあることは調査済みでした。

 

「くっくっく…お次はガキの方かな?」

 

 フリーザが悟飯に指を向けた瞬間、フリーザの目の前へと瞬時に悟空が移動します。あまりの速さにフリーザが反応できない中で、悟空は腕を振りかぶって渾身の一撃を加えます。

 

「がはぁっ!!!」

 

 すかさずエネルギー波でフリーザに追撃を浴びせ続ける悟空の姿は金色のオーラが迸り、髪の毛は逆立っています。……あれ?

 

 

 

 あれ〜おかしいね、悟空が金髪じゃないね?

 

 

 

 フリーザが吹っ飛んだ地面ごと崩落するのを見てピッコロと悟飯が唖然とする中、辛うじて息があったベジータが呟きます。

 

「ざまぁ…みやがれ…フリーザ……伝説の…復活だ……」

 

 ベジータはドヤ顔を浮かべてそのまま死んでいきます。……しかし、大変言いにくいのですが、ベジータの遺言は間違っているかもしれません。

 

 まあ、ある意味では間違ってないとも言えるかな?いや言えないかもしれないわ。断言するのやめとくわ、確信がないわ(シャム星人)

 

 

 

 悟空の髪色は従来の超サイヤ人のものである金色になっておらず黒色のままであり、超サイヤ人特有の興奮状態を逸脱して完全に理性を失った状態になっています。

 

 この形態はファンの間で疑似超サイヤ人と呼ばれる変身であり、劇場版ドラゴンボールZ 「超サイヤ人だ孫悟空」に登場します。映画において追い詰められた悟空が変身した姿であり、映画のサブタイトルや界王さまのセリフからこの形態こそが伝説の超サイヤ人であるという風に描かれました。実際にはこの映画は酷いタイトル詐欺でしたし、映画での界王さまは適当なこと言ってただけなことになったのですが……

 

 ただ、その力は超サイヤ人に負けずとも劣らずというべきものであり、映画では界王拳を使っても全く歯が立たなかったスラッグを一方的にボコボコにするほどのスペックがあります。まあこの超サイヤ人もどきには致命的な欠陥があるのですが、その話はまたおいおいする機会があるでしょう。

 

「お父さんはなれたんだ……超サイヤ人に!」

 

「あれが…悟空の真の力だというのか……!」

 

 悟飯ちゃんとピッコロさんも勘違いしていますが、実際あの悟空がフリーザと戦えてる以上は問題ありません。ナニモイウコトハナイ。

 

 

 

 悟空とフリーザの次元の違う戦いについていけない2人は死にかけのレズちゃんのこともあってまずはデンデのところに向かいます。

 

「あっ悟飯さん!大丈夫でしたか!?」

 

「うん、けど…レンズさんが」

 

「デンデ、レンズを回復してくれ」

 

「分かりました!……貴方はどこかでお会いしましたか?どうして僕の名を?」

 

「説明したいのは山々だが、今は時間がない。レンズを頼む」

 

 ピッコロはレズちゃんをデンデに預けると、先程までの戦場へと戻ろうとします。

 

「ピッコロさん!フリーザの所に行く気ですか!?」

 

「ああ、今の俺では間違いなく悟空の足手纏いだが、それでも殺されたナメック星人のことを思えば逃げるわけにはいかない」

 

「だったら僕も……!」

 

「いや、悟飯は逃げる準備をしてくれ。万が一のことがあったらお前達だけでも逃げろ」

 

「で、でも…ピッコロさんとお父さんは……!」

 

 ピッコロに指示されようが彼らと共に戦おうとする悟飯に対して、ピッコロは微笑みながら頭に手を置きます。

 

「悟飯、ここまでよく頑張った。後は俺に任せてくれ」

 

「……ピッコロさん…どうか死なないで!」

 

 悟飯をなんとか説得したピッコロが戦場に顔を向けますが、それと同時に2人は異変に気付きます。

 

「あ、あれ…!?お父さんの気が減っている!!!」

 

「ちぃっ!悟空の奴でさえ歯が立たないのか……!」

 

「お父さん!!!」

 

「ま、待て!悟飯!!!」

 

 ピッコロの静止を無視して悟飯は凄い速さで戦場に向かいます。その後をピッコロが追いかけ、到着した2人が見たものは絶望的な光景でした。

 

 

 

「な、なんだ……伝説の超サイヤ人とやらも……大したことないではないか!」

 

「ち、ちくしょう……体に力が入んねぇ……」

 

 そこには片膝をついて荒い息をする悟空と、それとは対象的に地面に立って悟空を見下していたフリーザがいました。見た目こそ両者ともにボロボロですが、勝者がどちらであるかは確定的に明らかでした。

 

 

 

 疑似超サイヤ人の致命的な欠点ですが、それは消耗の激しさとそれに伴う変身可能時間の短さです。超サイヤ人は初変身してからも長時間戦えることができますが、疑似超サイヤ人の状態では変身を保っても数分が限界です。つまり疑似超サイヤ人に悟空が変身した時点で、耐久力の高いフリーザに勝てないのはまあ当然でした。

 

 こうなるともう残された手段は悟飯の超サイヤ人化しかありません。最終的な戦闘力の測定はできないため予想に過ぎませんが、悟空の戦闘力はフリーザ戦開始前で20万、そこからフリーザ戦で一度の瀕死パワーアップと二度のレベルアップを挟みましたが、重力発生装置での修行がなかったためパワーアップの倍率は低く、原作で超サイヤ人に変身した悟空の戦闘力である300万には遠く及ばなかったのでしょう。

 

 しかし、悟飯はフリーザ戦開始前の時点で戦闘力40万と原作のそれを大きく超えており、瀕死パワーアップと激怒モードによってそれは160万まで引き上げられました。戦闘が終わったため激怒モードこそ終了したものの、その分は戦闘終了後のレベルアップによって上昇しています。

 

 そこから激怒モードによるパワーアップをすれば基準である戦闘力300万を超え、同時に超サイヤ人に変身することができるでしょう。この小説の最初の方で説明しましたが、悟飯が怒りで変身する場合はまず激怒モードでの大幅パワーアップがあり、そこから変身でのパワーアップをするため、悟飯の初変身は他のサイヤ人の初変身よりも圧倒的に強い場合が殆どです。

 

 

 

 セル編での悟空は超サイヤ人2の存在を知らない状態で、悟飯が怒ればセルを倒せると言い切りました。その後なんやかんやあってセルは再生能力と瀕死時パワーアップのクソコンボで大幅に強くなったはずなのですが、ベジータの不意打ちがあったとはいえ最終的には気が半分以下になった悟飯とのかめはめ波での押し合いに敗れました。

 

 このパーフェクトセルが超サイヤ人2に並ぶほどの強さだったのは間違いないのですが、それを半分以下の力で倒した悟飯は全開状態でパーフェクトセルと少なくとも2倍以上の力の差があったことが分かります。

 

 そして超サイヤ人2が超サイヤ人の2倍の倍率の変身であることを考えると、明らかに悟飯の強さがおかしいことになります。それらを踏まえると、悟空が激怒モードを発動した超サイヤ人悟飯ならセルを倒せるだろうと推測した上でそこから悟飯が超サイヤ人2になったため、セルが大幅にパワーアップしても悟飯は半分以下のパワーで勝てたのだと考えられます。

 

 

 

 今の話をまとめると激怒モードと変身、怒りを基点とする2種のパワーアップを同時に発動するのが悟飯の最大の強みであるわけです。そして現在、それを可能とする環境が整っています。

 

 悟飯の好感度が高い悟空とピッコロと共にフリーザと対面しており、フリーザのヘイトが悟飯に向かない限りは簡単に悟飯の怒りのトリガーである親しい者の窮地を見ることができる、というわけです。

 

 ただ、フリーザの攻撃力を考えると悟空とピッコロにはどうしても死亡のリスクがありますが、どうせドラゴンボールがあるからなんとか……

 

 

 

 なんとか…………

 

 

 

 なんとかならない!?

 

 

 

 ちょっと待って!悟空とピッコロのどちらが死んでもドラゴンボールでリカバリー不可能です!!!ピッコロが死んでしまえば地球のドラゴンボールが使用不可能になりフリーザに殺された者を生き返らせることができず、悟空が死んでしまえば地球のドラゴンボールのルールである2度死んだ者は生き返らせることができないルールに抵触し、やはり地球のドラゴンボールでは悟空を生き返らせることができません!

 

 悟空に限ってはナメック星のドラゴンボールで生き返らせることが可能ですが、それも最長老が死にナメック星が滅んだ状態ではいつになるか分かりません!最悪人造人間編に間に合わない可能性すら考えられます!

 

 やべぇよ…やべぇよ…朝飯食ったから…(?)

 

 

 

 こ、これを打開するにはレズちゃんがフリーザに殺されるしかありません!オメェの出番だぞ!レズちゃん!!!

 

「あっ!気がつきましたか?」

 

「…皆は?」

 

「悟飯さん達ならフリーザと戦ってる場所に…」

 

「治してくれてありがとう!行ってくる!」

 

「レンズさん!?まずいですよ!」

 

 レズちゃんーっ!はやくきてくれーっ!!!

 

 

 

 今回はここまで、ご拝読ありがとうごさいました。

 

 

 




悟空が超サイヤ人になれなかったのはこの小説で最も批判されるべきポイントですし、ここまで結構悩んだ末の展開です。皆様のお気に召せば良いのですが。

いや…この小説がbiim式なのを考えたらどうでもいいくらい些細な問題だな…(いまさら)
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