悪の科学者を超える転生者   作:ヘルスパイダー

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ドラゴンボールレジェンドのストーリーって原作よりも胸アツな展開になるの多いよね。
お気に入りは魔人ベジータと復活のFフリーザVSバーダックチームのストーリーの2つっスね。


文字通り血反吐を吐くトレーニング(バカです)

強化サイバイマンとの戦闘を終え、自身の戦闘力を身をもって確かめたラディッツの元へ行く。

そこでは、手を握ったり閉じたりしながら肉体の変化に戸惑いながらも、歓喜の表情を浮かべているラディッツの姿があった。

 

「どうかね、私が改造してパワーアップした肉体の調子は?」

 

「はっきり言って想像以上だ…!以前の俺からでは考えられないスピードとパワーだった。……キサマの説明では俺はまだ未完成と言っていたな?」

 

「ああ、人造人間αは成長性を重視した性能だ。常に進化を続けるサイヤ人の特性との相性は抜群だろう」

 

「なら、キサマの言う通りにすれば俺はまだまだ強くなれるのか?」

 

「当然だ……」

 

ラディッツの疑問に間髪入れずに答えると、フフフ…と笑いながら拳を握り締め、野心に満ちた眼でこちらを睨んできた。

 

「いいだろう!肉体改造だろうとなんだろうとキサマの言う通りにしてやる!!ただし、俺を強くしろ!誰よりも強い戦士に鍛え上げろ!!」

 

なんとも傲慢ともいえる上から目線の言い方に、私はつい目を丸くして驚いたが、すぐに口角を上げてラディッツの願いに是と唱える。

 

「ならばこちらも!いいだろうと答えよう!!既にトレーニングメニューは考案してある。改造と改良の手順も先の戦闘で構想は出来た!!死ぬほど辛いメニューになるが、君をこの世界最強の存在にしてみせよう!!!」

 

強くなりたいラディッツと強くさせたいボゲの両者の思いが一致した瞬間だった。

 

こうして、ラディッツの肉体改造が始まった。

 

まず初めに取り組まされたのはサイバイマンとの戦闘訓練だった。1~10体とランダムに選出された数の集団戦をその日は朝から晩まで倒れるまで行われた。

 

「「「「「キキャキャキャッ!!!」」」」

 

「消え失せろ!サタデークラッシュ!!!」

 

流石は戦闘民族サイヤ人といったところか。

これによりラディッツの肉体操作レベルは飛躍的に跳ね上がり、自身の戦闘力に相応しい技量を会得することが出来た。

 

ビー!と戦闘訓練終了のブザーが鳴り響き、それと同時にラディッツは地面に倒れ荒い呼吸を繰り返す。

そんな中、監視室でトレーニングの様子をデータにしていたボゲが水差しを片手にやって来た。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、…み…水をくれ……」

 

「ほれ……」

 

ぐびぐび……っ!!?と手渡された水差しを勢い良く飲み干すラディッツ。

 

パリーン!

 

「ぐっ!?がはぁっっ!!?」

 

手に持った水差しを地面に落っことし、急にもがき苦しむラディッツ。

地面に落ちて割れた水差しの破片の一部に神と書かれた文字があることから、ボゲが差し出したのは超神水の入ったものだったのだろう。

 

「な…なんだ…この水?は……」

 

「これは超神水という潜在能力を引き出す……まあ、いわば毒薬だ」

 

「毒薬!!?な…なんてもの……飲ませやがる……!?」

 

床に倒れて転がり伏せるラディッツの恨み言を聞きながら、私は淡々と今回のトレーニングの効果と超神水の効能を説明し終えてから部屋を出ていった。

 

その後、人造人間に改造したおかげか、悟空よりも戦闘力が高いおかげか?ラディッツはその日の真夜中には超神水の毒に打ち勝ち復活を果たす。

 

「う!!!―――かぁっ!!!!」

 

ドバァン!!!!

 

目を覚ましたラディッツは怒りの感情に吞まれるまま気を解放する。

強力なエネルギーの奔流にトレーニングルームは荒れ果て、ボロボロと天井から瓦礫が降ってくる。

 

「はぁ…、はぁ…、はぁ…?これが、俺のパワーなのか……?」

 

ただ単純な気の解放でこのありさまだ。もし本気で気功波を放てばどうなるか想像もつかない。

 

この地球に来てからは想像できないことばかりだった。

仲間にしにきた弟に殺されかけ、目が覚めれば以前の自分では考えられない戦闘力を身につけており、こうして修業後に毒薬を飲まされたと思えば、再び目覚めてみればあの毒薬を飲む前よりもはるかに凌駕するパワーを得ている。

 

「この俺がここまで強く……」

 

ラディッツの暴れた音を聞きつけてか、ボゲがトレーニングルームの扉をくぐって現れた。

 

「ほぉ……、もう目覚めたのか。私の予想では明日の朝まで倒れているものと思ったのだがな」

 

「ちっ!おかげさまでな……。本当ならキサマを殺してやりたいぐらいにブチギレてたんだがな!」

 

舌打ちを鳴らしながら睨みつけてくるが、尋常ではない自身のパワーアップに感謝しているのか、殺す気は失せたようで、イラついた様子は隠す気は無いようだが殺気は感じられなかった。

 

ぐぅ〜〜〜!!!

 

盛大に腹の虫がラディッツの腹から聞こえてきた。

顔を見てみると、さっきまで怒りで顔赤くしていたのとは別の理由で顔を赤らめていた。

 

「ふっはっはっ!!飯ならすぐに用意出来る。君もトレーニング後のすぐ後に超神水を飲んでから何も口にしてなかったからな。私の配慮が足りなかった許してくれ」

 

「っぐ!う…うるさい!!さっさと飯を食わせろ!!」

 

お望み通りサイヤ人でも満腹になる量の飯を用意してやった。

相当に腹が減っていたのだろう。掃除機で吸い込むかのようなスピードで次々と皿に乗った料理を口に放り込んでいった。

 

まあ、ほぼ丸一日何も口にしないままトレーニングと超神水により床を転がりまくっていたのだ、仕方のないことだろう。

 

大量にあった飯は1時間と経たずに全てラディッツの胃の中に消えていき、腹を若干膨らませた状態のラディッツが満足そうに口を拭っていた。

 

「ふぅ~、食った食った!それで?今の俺の戦闘力は一体いくつになってるんだ?」

 

「うむ、中々に興味深い結果が取れたぞ。映像に映すから見るといい……」

 

リモコンを操作し壁からスクリーンが現れ、そこに先程の怒り狂って気を解放したラディッツの映像が映し出された。

次に映像が変化し、スカウターの画面に切り替わりピピピッッ……という機械音と共に戦闘力が画面に表示される。

 

「一、十、百、千、万、十万、百万…………に、二千五百万…だと……!?」

 

「凄まじい戦闘力の伸びだ。直前まで強化サイバイマン達との戦闘がキッカケか?もしくは君の潜在能力が凄まじかったのか……?」

 

ここで結論を出すのは容易いが、より完璧なデータを叩き出すためにトレーニングを積み重ねるほかあるまい。

とりあえず、今日はもう深夜だ。ひとまず体を回復させるように言いつけて寝室へと連れていく。

 

「おっと、言い忘れていたが、あの超神水はトレーニング後には必ず飲んでもらうぞ……」

 

「なっ!?ふっざけるなぁ!!あんな毒薬1回飲むだけで充分だ!!というか、あんなもの2回目から飲めるものか!!!」

 

予想はしていたが、想像通りの拒否反応だな。

まあ、あれだけ苦しんでいたのだ。当然、相当のイカレ野郎以外は拒絶するだろう。

 

「惑星ベジータの真実…………それを知っていて拒絶するのかね?」

 

「…………キサマ一体どこまで知っている?俺のアタックボールに惑星ベジータの情報は入っていない筈だ」

 

「それはいずれ語るとしよう。ひとまず、今言えることはフリーザを倒すには今の戦闘力では相手にならないということだけだ……」

 

それだけ言い残してボゲは去って行き、残されたラディッツは用意された部屋のベットに横になって様々なことを考えた。

この星に来る前のことを、死んで甦り強くなったことを、そしてなにより、かつての故郷惑星ベジータが滅んだ真相のことを……。

 

「俺はどうすればいいのだ……」

 

天井にかつて死んだ親父を浮かべる。

強く誇り高いサイヤ人だった父の姿は俺の憧れであり、いつか追いつくべき存在だった。

 

それが惑星ベジータの隕石衝突で惑星諸共死んだと聞かされ、後にベジータから黒幕はフリーザによる仕業だと聞かされた。

 

あの日の俺はそれを聞いてどう思ったのだったか?怒ったのか、それとも絶望したのか?

あのフリーザの恐ろしさは充分に理解している。奴には決して敵わない……。

 

「それでいいのか……?」

 

「っ!誰だ!?」

 

突如聞こえてきた声に俺は周りを見渡し、声の主を探した。

 

すると、目の前に死んだ筈の親父が険しい顔つきで立っていた。

 

「情けねえ、俺のガキともあろうもんがフリーザなんぞにビビって逃げ腰なんざ恥だぜ……」

 

「お、親父……なのか……?」

 

「うるせぇ!今のオメェに親父なんざ呼ばれたくねえ!!」

 

「なっ!それが息子に対する口の利き方かよ!!い、今の俺の戦闘力はアンタよりも遥かに上なんだぞ!!!」

 

「けっ、なにが上だ!!ヒヨッ子風情が吠えてんじゃねえ!」

 

そう言って親父が俺に殴りかかってきた。俺はその拳を避けることも出来ずに無様に顔面で喰らって吹き飛ばされる。

 

「げほっ!?」

 

「オラどうした?テメエの力はその程度かぁ?この腰抜け野郎が!!」

 

「こ、この野郎ぉおお!!」

 

今度は俺の方から仕掛けた。だが、俺の拳は何発撃ち込もうと親父に届くことはなく、呆れた顔をした親父が腕を組んで避け続ける。

そして、俺は遂に膝をついて崩れ落ちる。

 

「ぐっ……ちくしょう……」

 

「けっ、こんなもんで終わりか?まあ、所詮はまだまだヒヨッ子のレベルだったわけだ。情けねぇぜ……」

 

「ち、畜生ぉおおお!!!」

 

悔しさのあまり拳を地面に叩きつける。こんなにも……こんなにも親父と俺の距離は遠いものだったのか?

戦闘力では俺は間違いなく親父を超えた筈なのだ。だというのにこの実力差は一体なんなのだ……。

 

自分の無力さに絶望を味わい下を向き続ける不出来な息子の首を乱暴に掴み上げ、自分の目線と同じ高さまで持ち上げる。

 

「惨めったらしさもここまでくると笑いを通り越して怒りが湧いてきやがらぁ!いいか、俺達戦闘民族サイヤ人ってのは誇りと共に生きている!!」

 

「お、親父……?」

 

「……サイヤ人はまだ滅んじゃいねぇ!ベジータ王もフリーザの下で生き延びることなんざ考えちゃいなかった。例え地に頭をつけようと、反逆の機会をずっと密かに待ち続けていた!!」

 

「……っ!?」

 

「戦い続けるんだ!復讐しろだなんて勝手は言わねえ。だがな、もしテメェに少しでも俺の血が繋がっているのなら、気にくわねえことには……死んでも意地を通しやがれ!!」

 

再び頬に親父の鋭い一撃が襲った。

 

そこで俺の目は覚めた。

 

「っは!」

 

起き上がっているとそこはベットの上で、俺はいつの間にか眠っていたのだろう。

 

「あれは夢?なのか……」

 

殴られた頬に触れてみても、そこには傷一つ無かった。

だが、そこには確かに親父に殴られた痛みがあった。

 

「……誇りか、久しく忘れていた言葉だ」

 

俺は部屋を出てボゲの元へと足を運んだ。

昨日の部屋の案内の際に教えられたボゲの自室の扉を開けると、そこでは様々な画面にデータを打ち込みながら、科学者でない俺には理解出来ない複雑な計算式やら図面やらを作成しているボゲがいた。

 

「ん?もうお目覚めか……。その顔……ふむ、話を聞こうじゃないか、コーヒーは飲めるかな?」

 

「ああ、だが俺はどちらかといえば紅茶の方が好みだな。何なら昨日のクソ不味い水でもかまわん」

 

「ほぉ……」

 

昨日とは違う明らかな余裕に若干の疑問を抱きながらも、ボゲはラディッツの好みの紅茶を用意して昨夜の奇妙な夢の話と自身の覚悟を聞かされた。

 




バーダックを原作っぽくしました。超の方のバーダックはなんかコレジャナイ感が凄まじいからね。

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