輸送が行われる。
つまり、それは俺のレースが始まるということ。
ぐっすり眠って英気を養い、パドックへと向かう前に立ち止まる。
調教の頻度からして少し厳しい戦いかもしれない。
距離は短く、いつもより回数が多いことから短めのレースか。
【メジロレクサス】
【調子】絶好調
【体力】70/110
【ステータス】スピード:C スタミナ:C パワー:C 根性:D 賢さ:C
【バ場適性】芝:A ダート:G
【距離適性】短距離:D マイル:B 中距離:A 長距離:B
【脚質適性】逃げ:D 先行:B 差し:S 追込:D
【スキル】
・スタミナグリード
レース中盤で後ろの方にいると前方の持久力をわずかに奪う<長距離>
・八方にらみ
レース終盤に他のウマ娘が動揺する<作戦・差し>
【スキルPt(515)】
・末脚
ラストスパートで速度がわずかに上がる 170pt
・尻尾上がり 170pt
レース中盤にスキルを多く発動すると速度がわずかに上がる
・直線加速 170pt
直線で加速力がわずかに上がる
・位置取り押上げ 180pt
レース中盤で速度がわずかに上がる<作戦・差し>
・差し切り体勢 180pt
レース終盤で加速力がわずかに上がる<作戦・差し>
取るなら今しかない、理由は分からんがそういう気がする。
どうする、差しか末脚や直線加速の汎用性のあるスキルか。
差しでない走りをさせられたときにゴミになるが、だが発動がランダムな直線加速や残り数秒くらいとかゴール前で発動することもある末脚を取るのはうーんである。
位置取り押上げとか差し切り体勢取っちまうか?
『あぁ!?』
「わっ、びっくりした!?」
【スキル】
・スタミナグリード
レース中盤で後ろの方にいると前方の持久力をわずかに奪う<長距離>
・八方にらみ
レース終盤に他のウマ娘が動揺する<作戦・差し>
・位置取り押上げ NEW!
レース中盤で速度がわずかに上がる<作戦・差し>
・差し切り体勢 NEW!
レース終盤で加速力がわずかに上がる<作戦・差し>
『NEWじゃないが!?』
「落ち着けレクサス、どうした、落ち着けぇ~」
も、持ってかれたぁぁぁぁ!返せよ、俺の唯一のポイントなんだよ!
嘘やん、取ろうかなとは思ったけど、嘘やん。
おい、お前、勝手に取るんじゃねえよ!やってやらぁぁぁ!
差しで走ればええんやろ、ボケェェェ!
落ち着け素数を数えるんだ。
1、10、100、1000、あぁ、違う!これ素数じゃない万丈目サンダーだ!
違いましたわー!素数ほどボッチじゃありませんでしたわー!
俺の中のマックイーンが、なんか騒ぎおる。
お前もメジロの血か!
パドック入りした。
泡吹いて倒れたい気分だ、覇王色食らったみたいに。
やるしかねぇ!はいかイエスしかないって、ブラックやないかい!
差しでやるぞ、差しでやるからな!
ステータスチェックするかぁ……ッ!?
『お前は、サブジェクト!』
『誰だお前』
ぐぬぬ、コイツこないだ勝ったからって調子乗りやがって、今日は勝ってやる。
他は……ファ!?
【スマートファルコン】
【調子】絶好調
【体力】50/100
【ステータス】スピード:D スタミナ:C パワー:D 根性:F 賢さ:E
【バ場適性】芝:A ダート:A
【距離適性】短距離:B マイル:A 中距離:A 長距離:E
【脚質適性】逃げ:A 先行:D 差し:G 追込:G
【スキル】
・キラキラ☆STARDOM
レース中盤の直線で先頭を奪われそうになると譲らない想いが力になる
・道悪〇
「稍重」「重」「不良」のバ場状態が少し得意になる
・注目の踊り子
レース序盤にコース取りがうまくなる
・大井レース場◯
大井レース場が少し得意になる
・チャート急上昇!
レース中盤に競り合うと速度が上がる<ダート>
『なんでお前がここにいるんだ!?』
『ファ!?うっさ、誰?』
『ファル子はそんなこと言わねぇんだよ!』
コイツ、別人だわ。
クソが、アイドル舐めんな!
アイドルってのはみんなの理想じゃなきゃいけねぇんだよ、厄介オタクになるぞ!
「落ち着けレクサス、やはり分かるのか強敵達の気配が……まぁ、なんてな。今日は社長と遥ちゃんも応援してくれるから気張らずな」
『えっ?なに?あ、歩く歩く』
「そうか、今日は勝ちに行くっていうお前の気持ち伝わったぜ!」
あとは大した馬はいないか。
うーん、アイツのステータスは強いな。
ワンチャン、ファル子より強いかもしれない。
【ショウナンアルバ】
【調子】絶好調
【体力】100/100
【ステータス】スピード:C スタミナ:E パワー:D 根性:E 賢さ:C
【バ場適性】芝:B ダート:G
【距離適性】短距離:D マイル:C 中距離:D 長距離:E
【脚質適性】逃げ:B 先行:C 差し:D 追込:G
うーん、いやでもスキル持ってないしな。
典型的なスピード賢さ育成のステータスしてないか?
ショウナンアルバとスマートファルコンが今回のライバルってところかな。
おっ、ヌッマ!ヌッマじゃないか、誰と喋って……スマートファルコンの騎手!?あと、ショウナンアルバの騎手!
なるほど、お前実はすごいやつなのか?ははーん、俺は最初から分かっていたぞ。
計算通りです、イクノディクタス並みに分かってた!(分かってない)
思えば調教の時から俺と相性合ってた(思ってなかった)
「お疲れ様です、どうですか」
「いつもより落ち着きないですが、いい仕上がりかと」
『乗るんか、乗るんやな、乗ったな!』
勝つぞ!勝つぞお前!だが、俺の走りたいように走らせろよ!
俺の適性は差しなんだよ!
「おーい、レクサス」
「コラ!すいません、ウチの娘が、すいません。すいません」
なんか名前呼ばれたから上を見たら、偉そうな爺達の中にオッチャンと遥がいた。
あっ、アレだ!馬主しか入れないパドック見れる場所だ!
ほーん、お前ら応援しにきたのか。
遥、勝つからよ!だからよ、俺の馬券を買っとけよ!(馬主関係者は特例を除き買えないことを知らない)
「うおっ」
『ほれほれ、お前これ好きやったろ。ほら、キャッキャしろ』
「マジか、レクサスお前、マジだったのか!」
人カスどもが何かざわついてる。
俺何かやっちゃいました、いやテイオーステップでしょ!確信犯だよ!
ナポレオンの馬みたいなこともしてやろうか?
えっ、もう行く感じ?わかったよ、ヌッマ。
『随分と調子に乗ってるじゃねえか』
『うわぁ、何今の』
『行くぞオラァァァ!』
『やんのか、おい、見てんじゃねぇぞ!』
『俺が一番速いんだよなぁ!』
声がデカい!
なんか他の馬の自己主張が激しい、闘争心の塊かよ、ヤンキーかよ。
はぁ、やだやだ、これだから野生はもう少し理性を持って人と仲良くしたら?
俺を見習えよ、俺をキレさせたら大したもんですよ。
芝、芝ー!
よっしゃいくぞー!でんでんでんでーんかーん!
今日の俺は気分がいいぞ、勝てる気がする!
聳え立つゲートがある。
ヒトカスの作りし断頭台のような恐怖を抱かせるそれだ。
怖くないと言われれば嘘になる。
ただ錯覚だ、馬だから怖く感じるだけで人として考えれば怖くない……。
ゲートが締まる、この瞬間は何度やっても慣れはしない。
何だかいつもより頭が回る気がする。
作戦は差し、最初は中段を目指していく。
位置は真ん中。スタートと同時に先に進むだけで調整はいらないはず、さぁ……来い!
『……あっ、開いてる!?』
やべっ、ゲート開いてる!?
なんで鞭入んねーんだよ!やべ、急げ!