俺はただうまぴょいしたかっただけなんだ   作:nyasu

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身に覚えがないのに理不尽だな!クソがっ!

うー、うまだっち!うー、うまぴょい!うまぴょい!

……ハッ!?なんだ夢か。

早朝、朝日が昇っている。

俺の担当のバイトはまだ来ない。

ステータスチェック!

 

【メジロレクサス】

 

【調子】好調

 

【体力】80/113

 

【ステータス】

 スピード:C スタミナ:C パワー:C 根性:D 賢さ:C

 

【バ場適性】芝:A ダート:G

 

【距離適性】短距離:D マイル:B 中距離:A 長距離:B

 

【脚質適性】逃げ:D 先行:B 差し:S 追込:D

 

【スキル】

 

・スタミナグリード

 

 レース中盤で後ろの方にいると前方の持久力をわずかに奪う<長距離>

 

・八方にらみ

 

 レース終盤に他のウマ娘が動揺する<作戦・差し>

 

・位置取り押上げ

 

 レース中盤で速度がわずかに上がる<作戦・差し>

 

・差し切り体勢 

 

 レース終盤で加速力がわずかに上がる<作戦・差し>

 

・ゲート難

 スタートが苦手になり出遅れる時間が少し増える

 

【スキルPt(150)】 

 

・末脚 

 

 ラストスパートで速度がわずかに上がる 170pt

 

・尻尾上がり 170pt

 

 レース中盤にスキルを多く発動すると速度がわずかに上がる

 

・直線加速 170pt

 

 直線で加速力がわずかに上がる

 

・臨機応変 120pt

 

 レース終盤にコース取りが少しうまくなる

 

・ペースアップ 170pt

 

 レース中盤に追い抜くと速度がわずかに上がる

 

 

『馬鹿かよ!?』

 

アイエェェェェェ!ゲート難、ゲート難ナンデェェェェェ!

取得した覚えないんですけど、どうなってんだよ!

 

『クソが!やってやらぁぁぁ!』

 

ここをこうしてな、引っ張って……でけた!やったー!

ガコン!と馬房の柵が開く。

南京錠の着いてないこの程度、我がIQを以ってすれば突破できるのだ。

行くぞオラァァァ!

 

『粉砕!玉砕!大喝采!全速先進だぁ!フハハハ!』

 

馬房から抜け出してダッシュ。

ゲート難を解消するにはどうすればいいか、俺はすごく考えた。

それはもう3秒くらい考えた。

集中力を手に入れればいいさって!

スタミナ、スタミナを手に入れるんだよ!

 

『……高い』

 

ウッドチップ入りたいのに、柵が邪魔である。

高いぞ、木製だし行けるか?行けるやろ!

 

『メジロレクサスキック!相手は死ぬ!』

 

5回ぐらい後ろ足で蹴りまくったらバキッと言った音と共に柵が壊れていた。

うーん、経年劣化ですね。

ほな、入るでぇー。

 

「レクサス!?」

『うわぁ、なんでこんな時間に!』

『行くぞ、集中!集中!えっ、なんで起きてんの?』

 

誰もいない早朝に抜け出したのに、なんかバリバリトレーニング中ですって馬と人がおった。

あぁ、秘密の特訓かな?すまん、見逃してくれ。

 

「馬房を抜け出して、柵壊してやがる!井上ェ!」

『ヤバいって!逃げようって!めっちゃ見てるって!』

「誰かぁぁぁ!レクサスが逃げたぞ!井上叩き起こせぇぇぇ!」

 

やべっ、なんか知らんけど動物園の猿やん。

仲間を呼んでそう、逃げなきゃ。

ウッドチップ行くぞぉぉぉ!

集中力とは外野を無視して突き進むことなんや、たぶん。

 

『うおぉぉぉぉぉ!』

『逃げた!ねぇ、逃げたよ!いいんか、いいんか!』

「井上ぇぇぇ!」

「どうした、うわぁ!?捕まえ……速い!」

 

うぉぉぉぉ、疲れてきた。

 

『ハァハァ……』

「一周して戻ってきたぞ、捕まえろ」

『うん?おい、俺の走りはまだ始まったばっかりだぜ』

 

こっちに来た人から逃げるように背を向けて反転してダッシュである。

オラァ!こんどは逆周すっぞ!

 

「取り敢えず馬出せ!えぇい、壊れてるからそこから出せ!」

『放牧するの?こっちなの?』

『おっ、俺の邪魔にならんようにどかしたんか』

「アイツ、こっち見て待ってやがる。遊んでると思ってるのか?」

 

ここもバイトが増えたな。

アレだろ、全員佐藤なんだろ、俺は賢いんだ。

ハッ、集中力が乱れてるぞ!いいから走るんだ!

 

『うおぉぉぉぉぉ!』

「おい!逃げ出したって本当か」

「藤井さん、レクサスが!」

「柵が……馬体はどうだ?怪我してたか?」

「いや、アレ……」

「何で走ってんだよ!嘘だろ、あぶねぇ!?」

 

なんか人が集まってきた。

いいぞ、お前らの声援は俺の調教効果をアップさせる。

出来れば2ターンくらい応援して欲しい、よしゃ行くぞ!

 

『うおぉぉぉ!』

「さーせん!遅れました!」

「井上ェ!何してんだ!」

「寝てました!」

「寝てんじゃねぇ!逃げてんじゃねぇか!」

『あっ、バイトやん』

 

一周して戻ってくるごとに人が増えてちょっとおもしろい。

何だお前、寝起きか?

 

「おぉ、レクサスが止まったぞ」

「今だ、捕まえろ」

「レクサスお前……一緒に帰ろうか」

『おっと、集中力が途切れたな。休憩終わり、行くぞオラァァァ!』

「えぇぇぇぇ!なにその思わせ振り!?」

 

なんか言ってたけど、無視してダッシュだ。

俺は早急にゲート難を解消しないといけない。

集中だ、とにかく集中して、集中力を集中するんだ。

 

『うおぉぉぉぉ!』

「レクサス!フルーツ持ってきたぞ!」

『もう10周くらいしたし、帰るか。そんなことより桃だ!桃食べる、喉乾いた!』

「よくやった井上!レクサスが止まったぞ!」

 

なんかみんなが称えてるのか、俺をハグしてくる。

まぁ、珍しく自主練習したからな。

うんうん、気持ちはわかるが桃を食わせろ。

 

 

 

午後のトレーニングを終えて、ぐっすり眠って早起きしたら、なんか南京錠着いてた。

 

『おい、ふざけんな!朝練出来ねぇだろ!』

「どうしたレクサス、落ち着け」

『バイト!どっから出てきた!』

「ほら、フルーツあるぞ!」

『おっ、フルーツやんけ。今日はバナナか、いやそれより開けて!あーけーてー!』

 

バナナはしっかり食べて、鼻先で抗議する。

おい、なんで首を振る言ってみろ。

何言ってるか分かんねぇよ、馬の分かる言葉で喋れよ。

結局、だいぶ明るくなるまで出して貰えなかった。

 

「急にどうしたんだよぉ、怒られたんだぞぉ」

『そうだろ、偉いだろ。よし、ウッドチップ行くぞ』

「なんか、走りたがってるなぁ。もう脱走するなよ」

『だから、何言ってるか分かんねぇよ』

 

ウッドチップのコースに入ったら、バイトを乗せてダッシュである。

そう言えばお前バイトじゃないのにバイトはおかしいな、イノウエェってみんな呼ぶから多分、井上だろ。

井上行くぞオラァァァ!

このあと滅茶苦茶、周回コースを走った。

 

『うっま、うっま!なんか味違うけど、これもまたよし!』

「またウッドチップ走りたがってたか」

「たぶん、負けたのが分かるんじゃないんですか。俺には分かるっす」

「そんなこともあるんだろうか」

『もっと!もっと食わせろ!』

「なんか食欲戻ってきたな。ちょっと量を増やしとくか」

「やっぱ、筋トレみたいに回数分けるのやめません?俺らの負担大きいし」

「トレーニング直後に食うと良いって人間が言うんだから、馬もそうだろ。たしかに普通は朝と夜の2回だけどな。コイツは……4回といわず、もっと増やすか」

 

翌日、雪が降ってた。

うるせぇ!寒いからなんだ、この野郎!

とにかく走るんだ、集中!バクシン、バクシンー!

 

『うぉぉぉぉぉ!』

「レクサス、そろそろ帰るぞぉ~」

『うるせぇ!走るぞ、うぉぉぉぉ!』

「ケツが……」

 

井上はいいぞぉ、何もしてこないからな。

たまにヌッマが来ると交代するから、たぶんコイツは騎手じゃないんだろ。

鞭で打ってこないだけ、マシだが、すぐサボりたがる。

オラ、まだ日が沈みそうなだけだろ、行くぞ!

 

『うぉぉぉぉ!』

「もういいだろ、休憩挟んだけど日が暮れてきたぞ」

『うぉぉぉぉ!』

「頼む帰ろう、頼むよぉ」

『うおぉぉぉぉ!』

「くそ、たぶん通じてない!」

『うおぉぉぉぉ!あっ……』

 

何か、来た気がする。

 

【メジロレクサス】

 

【調子】普通

 

【体力】50/113

 

【ステータス】スピード:C スタミナ:C パワー:C 根性:C 賢さ:C

 

【バ場適性】芝:A ダート:G

 

【距離適性】短距離:D マイル:B 中距離:A 長距離:B

 

【脚質適性】逃げ:D 先行:B 差し:S 追込:D

 

【スキル】

 

・スタミナグリード

 

 レース中盤で後ろの方にいると前方の持久力をわずかに奪う<長距離>

 

・八方にらみ

 

 レース終盤に他のウマ娘が動揺する<作戦・差し>

 

・位置取り押上げ

 

 レース中盤で速度がわずかに上がる<作戦・差し>

 

・差し切り体勢 

 

 レース終盤で加速力がわずかに上がる<作戦・差し>

 

【スキルPt(180)】 

 

・末脚 

 

 ラストスパートで速度がわずかに上がる 170pt

 

・尻尾上がり 100pt

 

 レース中盤にスキルを多く発動すると速度がわずかに上がる

 

・直線加速 170pt

 

 直線で加速力がわずかに上がる

 

・臨機応変 120pt

 

 レース終盤にコース取りが少しうまくなる

 

・ペースアップ 170pt

 

 レース中盤に追い抜くと速度がわずかに上がる

 

『しゃおらぁぁぁぁ!』

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