BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
「そうだな、今日の見回りはここで二手に分かれるか。俺は東半分を回る。お前らは西半分な。」
「りょーかい。」「はい。」
「じゃ、後でな!」
海燕先輩見回りの時いつもうきうきしてんな。
「流魂街でもこの辺りはやや治安の悪い地域ね。」
「東流魂街62地区・
悪い大人を行き倒れにさせたりとか。
「そうね、あんなふうに…って、ちょっと!?」
銀髪の少年が行き倒れていた。いやいやまさかそんな、まだワンナウト。スリーアウトまではあと2回もアウトを取られなくちゃならないんだよ?(1敗)
「君!ねえ、大丈夫?」
「は…た…」
「なに?なんて言ったの?」
腹減った。だろうな。
「俺のでよければ、弁当食うか?」
「おおきに、せやけど、食べられへんわ。」
まて、ツーアウトにはまだ早い。ちょっと、そう、ほんのちょっと湯豆腐がおいしそうなところの訛りをしているだけだ。
「どうして?」
「待っとるんですわ…もっと、腹すかして…」
ツーアウト!(2敗)ヤバいです。ヤバすぎたかもしれません。もううすうす感じてるけど俺はまだ現実を直視しない!(得意技)
「これ、いただいときます。おおきに…。」
ここで見捨てるの後味悪いなあ。しょうがない。
「まつ梨、ついて行ってもいいかな?」
「そうね、心配だし、行きましょう。」
「生きとるか、乱菊?」
トゥーポインッナインティーナインアウト!(2.99)俺はまだ認めない!嫌だって冬獅郎いたもん!結構歳離れてるはずじゃん!確かに魂魄の年齢なんてわかりにくいけどさぁ!なんかこの前マッドイーターさんが
「あんたが手ぶらだったら死ぬわ…多分。」
「今度もぎりぎりやったなあ。ほら、弁当や。」
「嘘っ!弁当がこんなすごい箱に入ってるわけないじゃん!」
「ほんまや。なあ、外から覗いてはる死神はん?」
うっそ!ばれた!?まじで!?
「あ、ばれてた?」
「お兄はんがいるのはわかりまへんかったけど、お姉はんがいるのはわかりました。」
まつ梨だって真央霊術院2年で卒業してるんだぞ!?1年で卒業するだけあ…まだ!まだわかりませんよ!
「あれ?お姉さんたちどこかであった?」
「「あ!」」
金髪の乱菊、銀髪の京都弁糸目。スリーアウト!サブから重要キャラにクラスチェンジ!
「うんまーい!!」
「よう味わって食べな、もったいないで?」
「いいの!うはー、うまーい!」
「それにしても、あの時の人質だったことこんな形で再開するとは。」
ほんそれ。そしてこんな短期間に重要キャストと二組も合うとは。アウト!(激うまギャグ)…何言ってんだろ俺。疲れてんのかな。
「ねえ、またこれ食べたい!持ってきて!」
「乱菊、無理ゆうたらあかんわ。」
性格悪いギン君しか知らないから、常識発言にびっくりだよ。
「いいじゃん!この人たちは毎日食べてんだし。それにお兄さん、さっきうちの中覗いてたよね?」
ゑ?
「ああ、まあ…」
「立派な死神さんがのぞきをするなんていけないんじゃなあい?」
ばんなそかな!?命を助けて、弁当を上げた相手に脅迫からの弁当強奪コンボくらおうとしてる?
「ちょっと!」
「やーね、冗談よ!あたしが恩を仇で返す女に見える?」
お前は将来日番谷に仕事を押し付けて処理してもらい、その様子を見てさらに仕事を押し付けるような女だ。ついでに絡み酒でアルハラを強要する。何が言いたいかって?つまり恩を仇で返す様な女に見える。
「みえないことにしとく、一応。」
「うわ、むっちゃ疑ってる。」
まつ梨は優しいな。俺は確信してるよ。
「腹減って死にそうなんは、シャレやないんやけどな。」
「そうなのよ。お願い!あと一回だけお弁と食べさせて!」
それ言われると、もと同じ境遇としてちょっと弱いなあ。
「困ってるぐらいだし、それくらいはいいけど…」
「ホント!それなら私たち、今日から友達ね!私は松本乱菊。こっちは市丸ギン。よろしくね!」
「はあ、うん…はい…」
「よろしく、ギン君。乱菊ちゃん。(今からギン君に種でも巻いておくか?)」
「ほな、よろしゅう。」
「と、いうことがありまして…」
今更だけど今世の知り合いって部下と親代わりに教師と弟子、職場の上司と同僚だったから、何気に初友達だ。年甲斐もなくウキウキするなあ。
「ふーん、腹が減って死にそうな子供か。」
「ちょっと、昔住んでいたところを思い出しますね。」
「(ああいう所に行くと暗躍したくなるんだよな。)そうだねぇ。」
…………
………
……
…
「この辺りはごちゃごちゃしてるな。」
「南流魂街78地区・
「過去に虚が出たという記録はないみたいだが、ん…!?」
「(索敵速度で負けた!?)なんかありました?」
「わりい、便所言ってくる。」
「はあ、いってらっしゃい。(よかったー自信なくすところだった。)」
「このへんにあるのかしら…?」
「ない、だろうなぁ。」
海燕先輩大丈夫か?
うすうすそんな気はしてた。
「急げ恋次!」
俺は綺麗な黒髪の目の大きな女の子なんて見てないんだ。あれは幻だ。
「だめだ、これ以上速く走ったら水がこぼれちまう!」
俺は赤毛のガキなんて見てないんだ。あれは赤いパイナップルだ。きっと地面をお結びのごとく転がってしまったんだ。
「まてー!水泥棒!!誰か捕まえてくれー!」
おっさんは見たわ。
「やべぇ、追いつかれる!」
「恋次!その人に壺を渡せ!」
おいパイナップルこれ以上フラグは立てたくねえんだからこっちくんな!
「ちっ!しゃあねえ。ほらよ!」
「うおっと!」
しゃあねえじゃねえんだわ。誰かのものなら、落とすわけにもいかねえしよお。
「くっそ~、逃げ足の速い泥棒小僧め!」
「「どろぼう?」」
そんなに貧困してるんか、ほんとにしゃあねえな。
「おお、死神様、取り返していただいてありがとうございます。」
「あの、これ、いくらですか?」
「危なかった。」
「ああ、ヤバかったぜ。」
「しくじっちゃったわね。」
「ああ、そうだな…って…げぇっ!?」
「逃げろ!」
逃がさんぞー手間取らせやがって。後ろに立ちふさがって道をふさいでやる。
「まあ待ちなよ。」
「うっ…あの。ごめんなさい!」
「もう何日も水を飲んでないやつらがいるんだ!頼む、見逃してくれ!」
そんなことじゃないかと思ったよ。
「事情は大体わかるの。私たちも似たようなところで育ったから。だからこの水の価値もよくわかってる。」
まつりが壺を差し出す。天女に水瓶、なんていい絵になるんだ。
「それは、」「さっきの…」
「はい、どうぞ。確かに届けたからね。これは君たちのものよ。」
「いいのか?」
「ありがとうございます。御恩は絶対に忘れません。」
素晴らしい話だ。感動で涙出そうだ。
「なまえ、きいてもいいかな?」
涙は一瞬で引っ込んだ。まつりたん?どぼぢで?
「私は、この先の川岸に住んでいる、ルキアといいます。」
「俺は恋次。ありがとな、兄ちゃん、姉ちゃん!」
ハイマジ許さん。お前らこれでガキどもが死んだらどうなるかわかってんだろうな。
「小さい子たちをしっかり世話してあげるんだよ?」
「はい!」「おう!」
「遅くなってわりい!便所がどこにもなくてな。」
だろうと思ったよ。
「先輩が遅かったおかげで、ひと騒動あったんですよ?」
「すまん!あとでおごる!だからひとまず、見回りを終わらせようぜ。」
はあ、まあいいか。まつ梨が幸せならそれが一番いいんだ。