BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。   作:九頭竜 胆平

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矢銅丸のセリフちょっと変えただけで見る価値はないです。


幼児退行系主人公

もうそろそろ休みも終わりだが、特にやることもないので(鍛錬は日課なので済ませている)まつ梨と流魂街に遊びに行くことにした。したのだが、

 

「あれ、海燕先輩?」

 

あ、ほんとだ。

 

「海燕先輩も流魂街へ?」

 

「おう、流魂街は地元みたいなもんだからな、今でも西地区には弟と妹が住んでるしよ。これがどっちも頭の足りない馬鹿でよ。考える前に手が出るような奴なんだわ。まったく、誰に似ちまったんだか。」

 

…ツッコミ待ちか???

 

「あのぅ…」「鏡見たことあります?」

 

「…ほう、新入りが言うようになったじゃねぇか。」

 

嘘だろ!?今の地雷かよ!?

 

「あ…いえ、失礼しました。」「ごめんなさい。」

 

「まあ、ごちゃごちゃ頭で考えるだけで、何もできないような奴よりはましだけどな。」

 

そうだな。考えるだけで動かないやつより俺も(俺の手足となって)動く奴のほうが好きだ。

 

「まあでも仮にも貴族だからな。頭回さなきゃいけねぇときはある。」

 

「海燕先輩、貴族だったんですか!?」

 

そっか、まつ梨はまだ知らなかったか。

 

「名前だけの貴族だがな。それに、大事なのは地位や名声じゃないだろ?」

 

「じゃあ、先輩の大切なものって。」

 

生き様、だ。じゃあな。」

 

「真顔で言いきって去っていった…!?」

 

「決まった!と思っている顔だ、あれは…」

 

「あの顔、庶民にはできないよね。」

 

五大貴族なだけあるよな。

 

 

 

 

 

 

 

休みが終わり、今日からまた三人で見回りである。

 

「やっぱ流魂街は落ち着くなあ。」

 

「先輩は流魂街暮らしが長いですもんね。」

 

「瀞霊廷内は落ち着きがあり過ぎてたまに息苦しいからな、ってことで、ちょっくら露店見てみてくるわ。」

 

また別行動?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盛り場はいつも喧しく、盃と怒号が飛び交っている。

 

「おーい、そこのきれいな死神ちゃーん。」

 

「まつ梨、行っちゃだめだよ?」

 

とても心配だ。

 

「わかってるよ。」

 

「そこのとっても素敵な、死神のかわい子ちゃーん。」

 

「…行っちゃだめだからね?」

 

「酔っぱらいの冷やかしでしょ。いかないよ。」

 

いや、まつ梨は超かわいい。絶対本気だ。そしてまつ梨はこういうのに案外ちょろい。そこもかわいいんだけど、兄としては心配だ。

 

「うーん…

 

おーい!そこの知的で凛々しい、死神の淑女さーん!

 

 

 

はーい!!

 

まつ梨はルンルン気分で走って行った。

 

 

 

 

「えええええええええええええ!!!!!!」

 

えええええええええええええ!!!!!(うっそ)だろおおおおお!!!!!まつ梨たぁぁぁぁぁぁん!!!!!

 

 

 

 

 

俺の目の前に笠をかぶったおじさんがいる。

 

「いやー、あまりにも素敵な女性が目に留まったもんでね。」

 

俺の妹を平然と口説く女物の羽織を羽織ったおじさんがいる。

 

「あの、失礼ですがあなたも死神ですよね?」

 

まつ梨たん。その人にその口の利き方はまずい。とてもまずい。

 

「そうだけど?」

 

「どう見てもサボりですよね?」

 

「一服、または小休止さ。」

 

べろんべろんじゃないですか!バレたらくびで「まつ梨」なに!

 

「その人、八番隊の京楽春水隊長だ。」

 

 

 

 

 

「えええええええええええええ!!!!!!」

 

なんか、別に教えてもいないのに、驚き方が似てるところとか、すごく兄妹って感じがする。

 

「本当だ。下に白羽織着てる…」

 

「上に派手なの着てるから気づかないよね。」

 

「ありゃ、ばれちゃった。」

 

「だとしても!隊長ともあろう御方が何してるんですか!」

 

まつ梨は強いなあ。隊長にこれだけ言える平隊士がどれだけいるだろうか。

 

「よしわかった!あと一杯でやめる。だから、お酌してよ。」

 

「何いってるんですか!今すぐやめるんですよ!い・ま・す・ぐ!」

 

まつ梨は強いなあ(遠い目)。しゃあない、助っ人呼んでくるか。

 

「ちょっと待ってて。」

 

「藤丸!?ちょっとどこ行くの!?」

 

 

 

 

 

 

「ねぇお酌してよ。お酌してくれないなら後三十杯のむ!!」

 

京楽はあれから五分間駄々をこね続けた。

 

「あー、もう!わかりましたよ!お酌してあげればいいんでしょ!」

 

「うれしいねぇ!じゃあ遠慮なく…」

 

いい加減面倒くさくなったまつ梨がお酌しようとしたとき、不意に後ろから声がかかる。

 

何してるんや?京楽隊長。

 

そこには、八番隊の矢銅丸リサ副隊長が立っていた。

 

「…な、なんでリサちゃんがいるの?(汗)」

 

「そこの隊士に連れてきてもらったわ。はよう帰って仕事せな。」

 

「しかたない、また日を改めて吞もう。じゃあね。」

 

そうして京楽隊長は逃げようとして、

 

ガシッ!

 

「にがしまへんよ?」

 

…連行された。

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇー、よかったなまつ梨!モテモテじゃなねえか!」

 

「違いますよぅ。あれは京楽隊長が寄ってたからですよぅ。」

 

俺にはわかる。今まつ梨は照れている。ん~かわいいいねぇ!と普段ならそう言っているところだが、今日の俺の心境は複雑だ。これで照れてるのは満更でもないのでは?京楽隊長なら俺が理性を失って襲い掛かっても殺されなさそうだし、実はあり寄りのありな選択肢ではある。

 

「で、おめーはああいう男は好みか?京楽隊長、独身だぞ。」

 

言ったーーーー!!!俺が最も聞きにくいところに、あろうことか海燕先輩は斬りこんでいったーーー!!!!

 

「あたしは…その、れ、恋愛とか?考えたことないし…」

 

ああ、無常。俺は恋愛対象に入らないのか。IQを下げよう。トゥルルルルルルルル(IQが下がる音)…まつりたん超かわいいな。信じられるか?あのかわいいまつ梨たんがもじもじしながら言葉に詰まってるなんて俺死んじゃう!(IQ3)

 

「お、否定しないのか?否定しないんだな!まんざらでもないってか!?」

 

グシャッ、メリメリ、ズバッ!(心臓が潰れる音))止めろぉぉぉぉぉぉ!!!お前俺に何の恨みがあるんだぁぁぁぁぁ!!!もうヤダ!おうち帰るぅぅぅぅぅ!!!

 

「そうじゃなくて!あー、もう…藤丸?どうして泣いてるの?おなか痛くなった?」

 

…フラグたっちゃった。(泣)

 

「全部、聞こえてるみたいだけど…」

 

「……」(じー)

 

「「はっ!?」」

 

フラグを立てたのか、俺以外のやつと。(泣)今日死ぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二番隊隊舎に帰ってきたがやけにざわついている。でもそれすらもどうでもいい。もう俺に生きる理由はない。

 

「藤丸、ちゃんと聞いて…なんだ?泣いているのか?」

 

「ぐすっ、すみません砕蜂先輩。それで、どうしたんでしたっけ?」

 

「あ、ああ、この数日でまったく虚が目撃されなくなったんだ。(大丈夫かこいつ?)」

 

「ひっく、それはいいことじゃないですか。」

 

「いや、どれだけこっちが警備を強化しようと、尸魂界(ソウルソサエティ)に入ってくる虚は必ずいる。それがいないということは、相当不自然だ。」

 

破面、やっぱりこの時代にもいるのか。

 

「大昔には虚を統率できるものがいたという話だがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう、大変なのね。」

 

ぐすっ

 

「征源様はしばらく家に帰れないって。」

 

「征源はともかく、あなたたちが心配だわ。征源にお願いしてお留守番の係にしてもらえないかしら。」

 

ひっく

 

「そんなのだめですよ。征源様の迷惑になります!征源様の心配はしないんですか?」

 

「征源はいいの。わたくしはあなたたちが心配で心配で…」

 

えぐっ

 

「あたしたちって、そんなに頼りないですか?」

 

うっううぅ

 

「わたくしが心配なのはあなたたちが無理をしてしまうことよ。優しい子は危険な時ほど頑張り過ぎてしまう。それが、怖いの。」

 

「伊花様…」

 

ごめんなさい、さっきからちょっとだけ話に集中できないんです。

 

「征源もそうだったから、死神になってすぐのころは、頑張り過ぎてよく大怪我をしていたわ。あなたたちを見ていると、昔の征源を思い出すの。…辛いものなのですよ、無事を願うことしかできない立場というものも。」

 

ううぇぇぇぇん

 

「そう…ですね…わかります。」

 

私もそうだったから、でも今はこんなのの心配をしていた自分が不思議でたまりません。

 

「だから帰ってきてからは思いっきり甘やかしてあげるのよ。」

 

「…すいません。ずっと気になってたんですけど、藤丸はなんで伊花様の胸に埋もれてるんですか?」

 

ずっと!なんでこんな話してるときにずっと伊花様の胸に埋もれて泣いてるの!ぜんっぜん集中できない!嗚咽を漏らすな!うるさい!

 

「帰ってきて、お風呂に入ってからすぐに私のところに甘えに来たから心当たりがないの。ずっと泣き止まないし、理由を聞いてもさみしいしか言ってくれないし。」

 

まさかあの時から泣きっぱなし!?二番隊の人、ご迷惑をおかけします。

 

その日、藤丸は伊花様から片時も離れず、しかたないから枕もとで子守唄を歌って藤丸を寝かしていた。伊花様が藤丸の扱いにあまりに長けていて戦慄した。

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