BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
一番隊隊舎、今日、そこには前回の会議と打って変わり浦原喜助、四楓院夜一、山本元柳斎重國の三人しかいない。
「四楓院夜一、参上いたしました。」
「おや、夜一サンも呼ばれてましたか。」
「喜助と儂だけ、か。」
「よう来た。おぬしたちを呼んだのはほかでもない。」
「臨時休暇をくれる、というわけではなさそうですねぇ。」
「当然じゃ、実はな…」
元柳斎は一呼吸おいて告げた。
「決戦兵器ー
「しすいきょう…?そう申されましたか?」
「いかにも。」
「総隊長殿は護廷十三隊を信用しておらぬ、と?」
「われらに敗北は許されぬ。」
夜一は剣呑な雰囲気を漂わせるが、元柳斎はそれ以上の威圧感で質問を一蹴する。
「それに、中央四十六室の決定なら、われらは従うのみよ。」
「おや?妙ですね?熾水鏡を発動できるものは現在一人もいない。そう記憶しておりますが?」
嘘だ、見当はすでに付けてある。
「すでに発見してある。」
喜助は知っていた。だが、それをそう隊長に伝えなかったのは、その人には戦線に出てほしくなかったからであり、
「またまた、ご冗談…」
奥から人が歩いてくる、その表情には愁いなどない。
「総隊長!この者は!」
「はぁ…、なぜ来てしまったんです?ここに…」
それを悲しむ者の顔が浮かぶからであった。
………
……
…
「縛道の二十一『赤煙遁(せきえんとん)』、砕蜂ちゃん。全身で反鬼相殺をやるイメージだよ。ほら、ここ出来てない。」
虚構の平和の上に成り立つ、
「くっ!う、内股を擦るなぁ!そもそも、反鬼相殺が難しいのだ!そんなさくっと出来てたまるかぁ!」
平穏な日々は、
「そりゃ戦闘中ならむずいけど、何の鬼道がくるかわかってるんなら難易度は高くないよ。試験と一緒。」
唐突に、
「貴様基準で考え
「ここか!」
「くるぞ!巨大な霊圧の主が!」
護廷十三隊が目にしたのは、霊覚に直接影響するような赤い霊力の翼を持ち、真っ白な肌、淡い水色の髪、そして胸には孔が開いており顔には仮面の残りがついている人、否、破面であった。
「我が名はアルトゥロ・プラテアド!死神を殺しに来た。強い奴から順に出てこい。」
「逃げも隠れもしないということか!」
「一人で護廷十三隊を相手しようというのか!?」
「上等じゃねぇか!」
「落ち着きなよ、あれは挑発だ。」
「誘っている、とも考えられますね。」
あまりにも傲慢な宣言に朱司波、浮竹、六車は熱くなるがそれを京楽、卯ノ花が抑える。しかし、
「上等じゃねぇか!」
「売られた喧嘩は護廷十三隊最強の十一番隊が買うぜ!」
蛮勇、とすら評すことのできない十一番隊の強行。隊長がいないことも相まって指令系統が正しく機能しておらず何人かの隊士がアルトゥロに向かっていく。
「貴様ら、私の話を聞いていなかったのか?」
刹那の出来事、刃を振りかざした十一番隊士等を後の先を取って真っ二つにする。
「ふん…雑魚は束にしてもこの程度か。」
「なんだ…?今、奴の霊圧が上がったような。」
「我が
驚愕は剣速だけにとどまらず、斬魄刀の能力は全てのものに等しく絶望を与える。
「もう一度言おう。私は強い死神を殺しに来た。…逃げるとは、言うまいな?」
「誰が逃げると言ったか!」
「望み通り相手をしてやろう!」
「待ちなよ、それじゃ奴の思うつぼだ。」
「「止めるな、京楽殿(春水)!」」
「だめじゃ、言葉の真偽はともかく、あの斬魄刀の能力は脅威じゃろう。」
「朽木隊長の言う通りだぜ。奴の言葉が真実なら、お前らのどちらかが殺されたら終わりだぞ。」
「やられはせぬ!」
朽木、愛川も止める。
「まあ、待ちなよ。かつて護廷十三隊は奴に半壊させられた。それはなぜだと思う?」
「それは…!」
「単純に奴が強かったからじゃない。その答えが、あの斬魄刀なんだろう。」
京楽の仮説に皆黙るが、その沈黙を朱司波が破る。
「だが、われらが戦わずして、誰が戦うのか!」
「どうした死神?護廷十三隊とは名ばかりの腰抜けぞろいか?つまらん。下僕ども、餌の時間だ!」
しびれを切らしたアルトゥロは大虚を大量にけしかけ自分は下がっていった。
「各隊、先陣を前へ!すまんがもう少し持ちこたえてくれ!」
確かにアルトゥロはやばい。霊圧が隊長格の三倍とかヤバいバイバイヤババイバイってぐらいヤバいけど、引いたってことはさすがに隊長格全員を一斉に相手取るのは無理っぽいな。でも九割五分
「藤丸、俺様たちが鬼道衆と一緒にしょっぱなぶち込む。疑似重唱八十八番だ、できるな?」
「…マジですか。せ、責任重大ですね。」
練習はしたが、…正直自信がない。
「藤丸、俺様を誰だと思ってる?お前の失敗なんて俺様がカバーしてやる。」
「お、大前田副隊長!(とぅんく★)」
かっこよすぎる。俺、この人の下で働けて本当に良かった(感涙)。
「いくぜ!」「はい!」
「
おえぇぇぇぇ!俺は一体何を言ってるんだ!?喋ってんのか歌ってんのか叫んでんのか吐き出してんのかわけわかんねえ!これでまだ三重詠唱とか、本当大前田副隊長凄すぎてなんで隊長じゃねえのか不思議なくらいだ。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「破道の八十八『飛竜撃賊震天雷炮(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)』!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
一部の鬼道衆と藤丸(疑似重唱×3)、希ノ進(疑似重唱×6)が唱えた『飛竜撃賊震天雷炮』は光の束となり大虚達を呑み込んでいく。まるで竜の捕食のごとき光撃のあとには食べ残された大虚達の足だけが残されていた。
破道の八十八『飛竜撃賊震天雷炮(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)』のオリジナル詠唱:集結する竜骨 巨塔・黒曜・朽ち果てた遺物 繁栄は空 衰退は大地 崩壊の象徴は界を別つ
疑似重唱演出すごい疲れる癖にあんまり見ごたえ無いの悲しくなるな。