BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。   作:九頭竜 胆平

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アルトゥロ戦書くのきついっす。ゲームの条件戦闘を小説で書くとぐだる。
追記
結構間違ってる!こんなに自分がミスってると思わんかった!


アルトゥロ戦、前編

浦原、卯ノ花、夜一を除いた隊長がそろった中、浮竹と朱司波は山本に詰め寄る。

 

「山本総隊長!」「元柳斎先生!」

 

「皆まで言うな、おぬしらの心中など、隅まで見え透いておる。多くの部下を犠牲とし、流魂街の防衛を放棄して撤退をしたのはなぜだ、と。」

 

「いかにも。答えていただきたい!」

 

「アルトゥロを必殺の策を持って仕留める、そのためじゃ。」

 

「必勝の策っての何です?」

 

「決戦兵装具、熾水鏡の準備を進めておる。」

 

「熾水鏡?それはどのようなものなのですか?」

 

「説明している暇はない。おぬしらには隊を再編成し、瀞霊廷の前に配置せい。三番隊は二番隊、六番隊は五番隊、九番隊は八番隊、一番隊は十三番隊に指揮の一部をあずかり大虚討伐を行ってもらい、四楓院、朱司波、京楽、浮竹、卯ノ花、そして儂と朱司波の坊、嬢を主力とし残った隊を連れてアルトゥロ討伐へ向かう。」

 

その言葉にすべての隊長が驚く。

 

「藤丸とまつ梨は明らかに実力不足です!なぜ二人を連れていくのか納得のいく説明をいただきたい!」

 

「熾水鏡使用者は死神ではない、ゆえに囮が必要じゃ。あの二人はアルトゥロに深く覚えられている、ちょうどよい。」

 

「な!?死神ではないものを戦線に出すと!?しかも囮などと「異論は認めん。」くっ!」

 

「熾水鏡の準備が整うまでは守りを固め、アルトゥロには手を出すな。」

 

「また部下を盾に耐えろと!?」

 

「承服できませぬ!総隊長殿は我らを信用しておらぬのか!」

 

「敵の手の内を見ずにはやる若造を信用しろと申すか?隊の再編を急げ、よいな。」

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

「は?」

 

「再度申し伝える!二番隊は三番隊に指揮の一部をあずけ四楓院隊長、朱司波隊長、京楽隊長、浮竹隊長、卯ノ花隊長、山本総隊長と宮能藤丸、まつ梨両名再編した隊を連れてアルトゥロ討伐へ向かうとのこと!」

 

俺らが主力?…ふざけるなよ。俺はともかくまつ梨は十六席だぞ。

 

「それは、山本総隊長殿の命か?」

 

「はい。間違いなく。」

 

「…藤丸、心配しないで。私も戦えるから。」

 

無理だ、あいつ相手に守り通す自信なんてない。

 

「藤丸、わしらがついておる。案ずるな。」

 

「ええ、なんとしても守って見せますよ。」

 

「…すいません。不甲斐ないところをお見せしました。」

 

ああ、俺たちは本当に守られてる。申し訳ないなぁ。

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

「悪あがきもここまでだ!みじめな敗北を受け入れるがいい、山本元柳斎重國!」

 

アルトゥロは山本元柳斎重國に宣戦布告をするがそれは意外なところから破られる。

 

「貴様の相手は私だ!打ち据えろ、紫電!」

 

「朱司波隊長!」

 

「朱司波め、あせりよって。」

 

先走った朱司波は先手を取り身の丈ほどある鋸状の刃を持つ『紫電』を解放し斬りかかるがアルトゥロは難なくそれを弾く超高速での立ち合い、しかし実力が拮抗しているとはいいがたく、速度は征源がついていくのがやっとであり膂力は比べるべくもない。

 

「どうした死神、何を驚いている?私の速さにはついてこられるようだが、それがお前の限界だ。足りんよ!力が!絶望的にな!

 

はっ!言ってろ、お前は今から堪忍袋を細切れにされるんだぜ。()()『竜条丸』。、さあ!命を懸けた煽りの始まりだ!

 

征源様が弾かれた直後アルトゥロの背後から藤丸が瞬閧・閃光蒼幻を纏い接近する。だが霊圧も消さずに接近する藤丸をアルトゥロが見逃すはずもなく

 

「屑が来たか!貴様は切り刻んでやろうと思っていたぞ!不滅王の餌食となれ!」

 

アルトゥロは藤丸の上半身と下半身を泣き別れにするかに見えたが、斬られた藤丸の胴はまるで何も無かったようにくっ付いている。そこには藤丸の幻だけが残った、

 

 

 

変顔で。

 

 

 

隠密補法四楓の参『空蝉』の応用、瞬閧・閃光蒼幻『陽炎』。光の屈折で幻影を作り霊圧を固めておくことで視覚、霊覚の二つを同時に騙す歩法である。アルトゥロは騙され、尚且つ今まで受けたことのない変顔という屈辱的行為に堪忍袋の緒が切れる。しかし、征源のことを無視できるはずもなく探しに行くこともできない。そこへさらに藤丸の追撃が入る。

 

「縛道の七十七『天挺空羅(てんていくうら)』、

どうしたアルトゥロ、なにをイライラしている?力だけは強いようだが、それがお前の限界だ。足りんよ!知能が!絶望的にな!

 

黙れえええええええ!!!!!

 

あまりの怒りに冷静さを失い、剣が鈍る。その隙を見逃す征源ではなく斬ろうとする征源だが藤丸から連絡が入る。

 

「征源様、一時離脱してください。熱くなるのは奴の思うつぼです。」

 

連絡を受けた征源は一時戦線を離れ、それと入れ替わるように山本元柳斎重國がアルトゥロの前に立ちはだかる。

 

「ええい!どけ山本!貴様に用はない!あのふざけた屑を殺さねばならんのだ!」

 

「生憎じゃが、葬式の予定はないの、万象一切灰燼と為せ『流刃若火』」

 

 

 

 

 

 

「山本総隊長に抑えてもらってる間、俺の斬魄刀をざっくり説明します。俺の斬魄刀は情報を知る能力です。なので、今から熾水鏡が来るまでやつをおちょくる計画を教えます。頭に叩き込んでください。」

 

 

 

 

 

 

アルトゥロと山本が斬りあっている最中に遠くから声が聞こえる。

 

「おーい、頭の足りないアルトゥロ君やーい!今度は本物だぞー!ほら、さっさと殺してみなよー!」

 

瓦礫の山から叫ぶ藤丸はまるで五歳児程度かのような煽りを繰り出す。先ほどいやというほど煽られたアルトゥロは藤丸はこちらを煽り冷静さを失わせる要員だと考えた。

 

「あ、そっか~!この距離だとご自慢の不滅王は当たらないか~!ざ~んね~ん!」

 

ゆえに奴自身にこちらにダメージを負わせる手段はなく、相手がこちらの攻撃手段を見誤っている今こそ好機と判断した。確実に殺すためには虚閃では足りない、躱せないほど圧倒的質量で消し飛ばす。

 

王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)

 

自身の血を混ぜたそれは空間が軋みを上げ歪むほどの威力を持って藤丸に向かう。

 

「波悉く我が盾となれ 雷悉く我が刃となれ 『双魚の理』」

 

けれども王虚の閃光は藤丸に届くことなく双魚の理に吸い込まれ、

 

「花風紊れて花神啼き 天風紊れて天魔嗤う 『花天狂骨』だるまさんがころん

 

 

「京楽隊長、花天狂骨の遊びは順に、だるまさんがころんだ、艶鬼、だるまさんがころんだ、です。」

 

「あちゃー、だるまさんがころんだが二つも来ちゃったか、ちょっと厳しいかな?」

 

だるまさんがころんだは相手の放った霊圧の軌道上を最短距離で移動する遊びであり複数回きてもあまり有効には使えないと思っていた。

 

「いえ、どちゃくそ運がいいです。相手がこちらに虚閃を撃つように仕向けるのでそれを辿っていってください。浮竹隊長、俺のお守は任せました。」

 

自信満々におもりを頼む藤丸の姿に思わず笑いが漏れ緊張がゆるむ。

 

「帰りは俺が『白雷』を撃つんでそれで帰ってきてください。それで肝心の艶鬼なんですが…

 

 

 

 

 

 

 

だっ。」

 

突如出現した京楽に驚くアルトゥロだが、()()()()()()()()()()現れた京楽が藤丸と重なり血管がちぎれるんじゃないかと思うほどの勢いで頭に血が上る。

 

「艶鬼、黒。」

 

「ぶちぎれてるんで兜割してきます。死覇装と笠だけで特攻してきてください。」

 

あのアルトゥロに笠と死覇装だけで黒を選択して突っ込めなんて自殺と変わらないじゃない、なんて思った京楽だったが先ほどアルトゥロを手玉に取った手腕を見込み半ばかけのような形で孔に突きを入れる。

 

成果はアルトゥロに今までに一番大きな傷を負わせるという大金星に終わり不滅王は笠に弾かれこちらは無傷、そして目の前すれすれに飛んできた『白雷』に肝を冷やしながらだるまさんがころんだで離脱する。

 

「ちょっと、あの位置は躱せなかったら危ないんじゃないの?」

 

「だるまさんがころんだは見ちゃだめだから仕方ないじゃないですか、まあ当たらないようにはしたんで無問題(モーマンタイ)です。」

 

浮竹がタイミングをずらし王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)を打ち返しアルトゥロはそれを素手で止めるが無傷とはいかないらしく火傷していた。そこへまつ梨は走っていき上段から斬りかかる。今までのことがあるため念には念を入れ確実に刃を弾き、そのあとに斬りつけようとするが、

 

「隙だらけだぞアルトゥロ!紫電雷吼!」

 

紫色に光る稲妻がアルトゥロを襲い一時的にアルトゥロの動きを奪う、その視界の端に二色の光が煌めいた。

 

瞬閧・雷神戦形(らいじんせんけい)

 

 

瞬閧・轟天龍號(ごうてんりゅうごう)

 

夜一様との戦闘では認識が追い付かなかったが今は竜条丸が()()()()()()

 

藤丸はアルトゥロの顔面に蹴りを叩き込む。その背中に生えた霊圧の翼は皮肉にもアルトゥロに酷似しておりその翼をブースターとして繰り出される直線距離の踏み込みは夜一の速度を超えた一撃となり、何かしようとしても初動をすべて夜一に潰され反撃すら許されずただ連撃に見舞われる。そんな中、突如藤丸の霊圧が跳ね上がり翼が消える。

 

竜哮衝!

 

藤丸の霊圧の8割を集中、圧縮した掌底は竜の咆哮のごとき威力を持ちアルトゥロを吹き飛ばす。そしてその先に待ち受けていたのは、

 

「まさか私が斬りあいをすることになるとは思いませんでした。」

 

四番隊隊長卯ノ花烈もとい、初代剣八卯ノ花八千流。霊圧はアルトゥロに及ばず、しかしその剣術は圧倒的でアルトゥロに次々と傷をつけていく。

 

こんな、こんなことが、あって堪るかあああああああ!!!

 

霊圧の高まりに危険を察知した卯ノ花は即座に離れ、アルトゥロは霊圧のまき散らしただ暴れる。

 

「すいません。仕留めきれませんでした。」

 

「いえ、俺も卯ノ花隊長に無茶言ってすみませんでした。案を飲んでくださってありがとうございます。」

 

「ねぇ、僕の時となんか違くない?」

 

「うちの藤丸がすみません。」

 

しかしここまでしても奴を殺すことはできず途方に暮れる。全員の頭によぎる『詰み』。

 

「はぁ、はぁ、悪あがきもここまでだ!貴様ら全員不滅王の錆にしてやる!」

 

戦闘当初に放たれた言葉、戦闘当初よりさらに強烈な殺意に思わず身をすくませたその時戦場の一角に浦原と伊花が現れる。

 

「間に合ったようですね。」

 

「姉上!?なぜ姉上がここに!」

 

「「伊花様!?」」

 

囮が必要ってそういうことか!俺とまつ梨だったら肉盾になってでも止めるだろう。非死神を戦場に出すなんてどこまでも腐ってやがるぜ中央四十六室!

 

「何だ、それは…、まさか!」

 

「お察しの通り。あなたの霊力、いただかせてもらいます。」

 

「大丈夫なのですか、姉上!」

 

「ええ、征源が守ってくれると信じていますから。」

 

漠然と、嫌な予感がした。

 

「(竜条丸、伊花様のことをすべて教えろ!)」

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

伊花様だけに絞って知る様々な可能性の未来。それはどれも五分もしないうちに伊花様が目に見えて衰弱していた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「征源様、時間がない!あれは伊花様の方も霊力を吸収してる!」

 

「なに!?早くとどめを刺さねば!」

 

「総員に告ぐ!全力を持ってアルトゥロを攻撃せい!」

 

藤丸たちにとって真の戦いが今、始まる。

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