BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
そろそろ浦原さん達と尸魂界を去ってから大体九十五年が
「どうしたの?悩み事?」
「うん。頭すっきりさせるために少し歩いて来るわ。」
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今週の天気予報は雨が連続で続いていてそれが俺に時間がないことを告げていた。いやもしかしたら今週死ぬほど雨が降った後に五週間くらいカンカン照りが続いてそのあとまた雨が降るかもしれないから実は全然時間はあるのかもしれない*1。
もう探査回路でいるのわかってんだよな。考えんの面倒くさいし適当にぶっ殺しちゃおうかな。グランドフィッシャー君、君の生殺与奪の権は他人*2に握られているんだよ?何おいしそうな魂魄探して擬態してるんだい?お前のせいで円形脱毛症になった俺に何か謝罪の一言はないのかい?ぶっ殺すぞ(豹変)。月島さんみたいに過去にまで干渉できる俺の卍解なら何とかなったりしてくれないかな?実は生きてました的な、無理か。
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探査回路で黒崎真咲の霊圧を探っていたんだが一護君の霊圧が五月蠅くて五月蠅くて仕方ない。普段は何でもないんだけど霊と接触したときになんか気持ち悪い霊圧がグワングワン流れるもんだから一護くんしか補足できないからもう作戦変更して一護くんのほうストーキングすることに決めた。
母ちゃんと歩いている時に川辺に傘もささずに立ち尽くしているおかっぱの女の子を見つけたんだ。
「あれ、あのこは?」
その女の子は増水している川に向かって歩き出したんだ、だから止めなくちゃって思って、
「ちょっと待ってて!」
「一護?」
女の子はどんどん川に進んでいきそのまま川に流されそうだったから、
「ダメ!一護!」
母ちゃんが止める声も聴かずにその女の子の服の裾を掴もうとして、その手は空を切り直後意識を失った。
川辺で意識を失っていた一護が起きて最初に目に映ったのは片足がない真咲と白い肌を持ち、マスクのような白い仮面をつけ、
「母ちゃん!母ちゃん!」
一護は真咲に駆け寄り体を揺すり、そんな真咲を男は黄色い瞳でにらみつけていた。直後男の手から噴き出した白い炎が真咲の体を覆う。
「止めろぉー!」
一護が炎を払っても軽く散った炎はまた集まり真咲の体を轟轟と燃やす。一護は白い男に殴りかかるがその肌は鋼鉄のごとき固さで手を痛めるだけ、それでも殴り続けていると男はその手の平を一護の頭の上に置き一護は意識を失った。
ぎりぎりまで助けていいか躊躇ったせいで、真咲さんの足がなくなる羽目になった。一護君を深く傷つけて…だああああああああああああまたミスか!お前は竜条丸とかいう最強級の斬魄刀を持っていて、虚化も卍解も帰刃も瞬閧もできてなんで人ひとり助けられないんだ!?ふざけんな!ふざけんな!あああああああああああああああああああああああ!!!!
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……
…
「何や荒れとるやないか。どしたん?」
「…俺が助けるのが遅れたせいで虚に襲われていた母子の母のほうの足がなくなり、子供の方に盛大なトラウマを植え付けました。」
「何やそんなことかいな。死神なんて仕事やってればそんな事しょっちゅうや。お前はなまじ強かっただけにそういう経験が少ないんやろうな、二番隊ってことも大きいんやろうけど。それにしても、藤丸がそんなんきにするタイプなんて思わへんかったわ。」
「そうですね。俺も思ってませんでした。アルトゥロとの戦いで流魂街の住人がたくさん死んだときも家族や知り合いが死ななくて良かったとしか思わなかった。何ででしょうね、欲が出たんですよ。みんな助けたいって欲が。」
「ほんま、難儀なやっちゃな。…お前、ほんとにそう思っとるか?」
「…急に何ですか?」
「その気持ちは本物か一度よう考えてみい。」
そういって平子さんは去って行った。本物も何も今俺が抱いてる気持ちだから嘘なわけがないだろう。
「藤丸、大丈夫?」
「まつ梨、俺は大丈夫だよ。それよりも最近浦原商店手伝ってるみたいだけど、そっちに不便はないかい?」
「うん、最近ルキアちゃんもちょくちょく利用してるよ。うまくやってるみたい。」
「そっか、よかった。」
「…あんまり無理しないでね。」
無理なんてしてない。大丈夫、俺はまだやれる。…ピシリと、心に罅が入る音がした。