BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。   作:九頭竜 胆平

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肌色回


すげぇかっこいいけどそこはかとなく同類の匂いがする

湯、それは古今東西すべてにおいて心を癒すものであり、日本においては裸の付き合いという言葉があるほど親睦を深めるのに適した場所である。現在、朱司波家の湯船には二人の男が浸かっている。一人はすっと通った鼻立ちに鋭い瞳、深い茜色の髪を肩まで伸ばした凛々しい顔立ちの男、朱司波征源。もう一人はまだ幼い顔立ちに外はねしたバンブー色の髪の男、宮能藤丸。家族水入らずで風呂に入っている二人は今

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやいやいや、まつりのほうが絶対綺麗だって!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前の妹はどちらかというとかわいい系だろう!最も美しいのは姉上だっ!!!」

 

 

 

 

喧嘩をしていた。

 

 

 

 

 

時は数刻遡る。いつものように食事を済ませいつものように風呂に入ろうとした藤丸はいつものようにまつりに声をかける。

 

「まつり~、そろそろ風呂入ろ~。」

 

いまだ子どもであり風呂は一緒に入っていたため、当然のように一緒に入ろうと声をかけたのだ。しかし、

 

「今日から私、伊花様と入るから一人で入ってきていいよ。」

 

「(……………・は?)え、お兄ちゃんのことキライになった?」

 

「ううん、伊花様には拾ってもらった恩もあるし背中流してあげようと思って。」

 

「そっか、たまにはまた一緒に入ろうな。」

 

「…ヤダ。」

 

「」(死亡)

 

藤丸にとって風呂とは楽園と同義だった。しっかりしている妹に世話を焼くチャンスはそう多くなく、その数少ないチャンスが風呂だったのだ。ここ数年は朱司波家の風呂だったのでゆっくりできたため、妹の頭を洗い、妹の柔らかい肌を手で洗ってあげる(合法的に撫でまわせる)機会を失った衝撃は、まさに核爆弾を投下されたがごとく。そんなフリーズした藤丸の様子を見ていた伊花がこのままだと湯船に溺れるかもしれないと危惧し、征源とともに風呂に入ることを提案したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「征源様、お背中お流しします。」

 

「(立ち直りが案外早かったな。)ああ、ありがとう。」

 

腐ってもたった一週間で二つも詠唱破棄をできるようになった。天才児藤丸。すぐさま心を切り替えて、別のことをすることぐらい難なくこなす。人はこれを現実逃避と呼ぶ。

お互い体を流し終えた後はゆったりと湯船につかり、修行の進捗や勉学などの話をしていく。藤丸から話を聞いた征源はさすがに驚かざるを得なかった。

 

「(難なく詠唱破棄を使いこなし、この年でもうすでに四十番台の鬼道を使いこなすか。呑み込みが早く、霊力も多い。浦原はこれを見越してこの子達を死神にしようと思ったのか。)」

 

子供たちの成長をひしひしと噛み締め征源はとてもリラックスしながら藤丸の話を聞いていた。

 

「最近はまつりも俺に追いつこうと必死で、ますます綺麗さに拍車がかかりますよ。もう世界一綺麗なのにこの後何処まで行くんだって心配なんですよ。」

 

この時までは!!!

この男、実はこんな顔してシスコンである!!!この男、世界一綺麗を子供の戯言と流せないほど姉上が大好きなのである!!!

ゆえに、冒頭に戻る。

 

「確かに伊花様の鮮やかな赤い髪と雪のように白い透き通る肌の対比はすさまじい色気ですが、まつりの肩から腰にかけてのラインの色気はその比ではなく!!!!」

 

藤丸はもうすでに伊花のことが大好きである。しかし、常軌を逸したシスコンはここだけは譲れなかった。

 

「ええい!まつりの天真爛漫な態度から一変し物憂げな表情を浮かべるのは確かにその差が美しさを際立たせているが、姉上のふと見える鎖骨やうなじはそれはもう恐ろしいほどに!!!!」

 

征源はすでに親バカであった。しかし、優に数十年を超えるシスコンがこれを譲れるわけもなく。

すでに戦いは佳境。魂の叫びがぶつかり合い、どちらが勝ってもおかしくない。その激戦の結果は!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二人とも、いつまで入っているのかしら?」

 

 

姉兼母親(最強)によって幕を閉じた。




その後:風呂場にて

「まつりちゃん。どうしたの?そんなに赤くなって。のぼせちゃったかしら?」

「さっきのここで二人が話してたこと思い出しちゃって、なんであんな恥ずかしいこと言えるんだろ。」

「二人とも私たちが大好きなのよ。大切にされてるってことだから心配しなくてもいいのよ。」

「そっ、そっか。そうですよね。///」

「(かわいい・・・)」
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