BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。   作:九頭竜 胆平

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長くてすまんかった。
追記、めっちゃ変になっててすまんかった。直したけど内容変わってないから見なくてよし


ばいばい

今日は圭吾が馬鹿なことに感謝したり、石田が遅れて登校して来たり、石田と飯食ったりしたが、虚も出てねえし落ち着いた一日だった。

 

「一護。」

 

「どうしたルキア?虚か。」

 

「いや、そうではない。」

 

こいつもそういえば朝から調子悪そうだな。目を伏せたルキアの次の言葉を待っていると意外な言葉が飛び出してきた。

 

「おまえ、体は大丈夫か?」

 

「ん、おう。別に何ともねえけど。また、昨日みたいなやつが出るのか?」

 

「大虚など、早々出てたまるか。」

 

元気がないように見えてやりにくいな。

 

「おまえ、今日は少し変だぞ。なんかあったか。」

 

「…その「うおおおおおおおおおおおおお」

 

ルキアが何か言おうとしたところで叫び声が聞こえてきた。なんだ?

 

「一護~~~~~~~~!!!」

 

何でこんなところにコンが?家出してたらしく、せっかく遊子に直してもらったばっかだって言うのに額に落書きが付きボロボロの土汚れまみれになりながらルキアに抱き着いた。俺じゃねえのかよ。

 

「戻る、か。」

 

「どうしたんだよ、急に。」

 

「いやなに、こいつも随分とお前になついたもんだと思ってな。」

 

「迷惑な話だぜ。」

 

そう聞くとルキアはやっと今日初めて笑った。こいつもたまには役に立つもんだ。

 

「しっかしズタボロだな。綿出てんじゃん。しょうがねえ、あいつに見てもらうか。」

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

手芸部、確かここだったか。

 

「どうして僕が。」

 

「いいだろ?お前こういうの得意なんだから。」

 

「断る。」

 

「なんで?」

 

「答えるまでもない。」

 

めんどくせえ奴。

 

「あ、そっか!その手じゃ無理か!無理だよな~!うんうん!そんなてじゃはりに糸も通せねえよなあ!」

 

「失敬な!これくらいの怪我。貸したまえ!その目で見るがいい!神業の数々!」

 

手はそうでも睾丸の痛みは相当なもんだと思うけど。何ともちょろい奴だ。コンをひったくり机に置いた直後立ち上がった石田は両手でものすごい速度で縫っていく。

 

「完成だ。」

 

約5秒程度できたコンは何故か金髪ロールに赤いドレスを着ていた。

 

「誰だお前。つか趣味悪。」「パワーアップしたぞ。」

 

「何じゃこりゃああああああ!!!」

 

「ふっ、いつ何時のオーダーもこたえられるよう。高級な布地を用意してあるのだ。ああ、ちなみにこの素材は「せい!」ぐは!」

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

「おい、ルキアー飯だぞー。あいつ、またどっか行ってやがんな。」

 

机に置いておこうと思い見ると一枚の手紙が置いてある。そこにはあいつのへたくそな兎の絵とともにこう書いてあった。

 

(世話になったな 朽木ルキア

 

楽しく解読せよ

たわけあたって私はでたたていたく。さたがたすなた、そたたしたてしたんたぱたたいたすたるなた。こたたのたてがみたはたよたんだらたもやたせた。そたれたからできたれたたばこのたまたましたばたらくたどこたかにみたをたかくたしていろた。)

 

その横にはヒントはこれと書かれた気持ち悪いキャラクターが書いてあった。

 

「ええい!まったく狸には見えんが、本文にこれだけたが多いんだから多分狸だ!ええと

わけあって私はでていく。さがすな、そしてしんぱいするな。このてがみはよんだらもやせ。それからできればこのまましばらくみをかくしていろ。

なんだこれ?結局何で出てったかよくわかんねえままじゃねえか。追うにしても死神にもなれねえしどうすれば「まいど」あ?」

 

さっきまでしまっていたはずの窓が開いていてそこには下駄帽子が座っていた。

 

「どうやらお困りのみたいっすね?何かわたしにお手伝いできることは?」


はてさて、面白くなってきたな。(心は痛いけど)久しぶりに恋次君の顔も見れたし、白哉兄さまもあんな感じか。()()()。俺がこの距離から見てることすらわからないなんて拍子抜けもいいとこだ。あんなんでどうして夜一さんをこせると思うのか不思議でならない。

 

「人間への死神能力の譲渡は重罪だぜ。その処刑を刑軍どもじゃなく、俺たちに任せたのは上なりの優しさだろうよ。さあ、居場所を吐けよルキア。俺たちはてめえをとらえ、てめえから力を奪ったやつを、殺す。庇い立てするなよ、さっきのも今のもてめえが躱したんじゃない、こっちが躱させてやったんだ。次は斬るぜ。」

 

じりじりと詰め寄る恋次君に任せっきりの白哉兄さまは今何を思ってんだろうな。ルキアちゃんほっぺ斬られてるけど大丈夫?

横の大ぶりを跳躍で躱したルキアちゃんの着地を恋次君は狙うが、青い矢が恋次君に飛んで行き横にずれた恋次君の刀はぎりぎりでルキアちゃんに当たらなかった。

 

「丸腰の女の子に武器を持った男が二人がかり、見ていてあまり気持ちのいいものじゃないね。」

 

矢が飛んできた方向から人影がゆっくりとルキアちゃんたちに近づいてくる。…やや内股で。

もしかしてまたガバですか?俺のせいで石田君が瞬殺されてルキアちゃん死んだとか笑えないが。

 

「僕はあまり好きじゃないな。そういうの。」

 

「俺たちが見えるとは、てめえ何もんだ?」

 

「ただのクラスメイトだよ、死神嫌いのね。」

 

本当は、本当はもっとカッコよかったはずなんだ。こんなギャグマンガみたいな感じじゃなかったはずなんだ!ごめん石田君。ちゃんと回道で治してやるべきだった。睾丸の青たんぐらい何とかなるでしょとか思わなきゃよかった。

 

「石田…?貴様、どうしてここに?」

 

「ただの偶然さ、君の気にすることじゃない。しいて言えば、この二十四時間営業の洋裁店チェーン、ひまわりソーイングに突然行きたくなり、こんな深夜にこのあたりを歩いていただけのこと。別に死神の霊気を感じたから気になって飛び出してきた口実づくりのために、わざわざこの袋を家から持ってきたわけじゃない。ま、驚くのも無理はないか。」

 

あれ?やっぱりこいつギャグキャラだったっけ?俺のせいじゃなかったかもしれないわ。

恋次君がひまわりソーイングの袋を斬り話しかける。

 

「質問してんのはこっちだぜ。てめえは何もんだってな。ま、答える気がないならそれでもいいや。俺はてめえを先に殺すだけだ。」

 

「恋次!こやつは関係な「何を言ってるんだ。ちゃんと答えたろ。ただの朽木ルキアのクラスメートだ。死神嫌いのね。」

 

「そういうのは、答えてねえって言ってんだよ!」

 

「…石田雨竜だ、よろしく。」

 

「何だ急に?」

 

「いや、以下に死神とはいえ、自分を倒したものの名くらいは知っておきたいだろうと思ってね。」

 

プルプル震えだした。沸点低いなー。

 

「決定だ、てめえは殺す!」

 

 

 

 

遠距離主体の弓つかいが副隊長格に近接で18秒、よく持った方か。

 

「よく覚えとけ。阿散井恋次、てめえを殺した男の名だ。よろしく!」

 

「まて!」

 

噴き出した霊圧で地面が割れ恋次君は思わずその場から飛びのく。奇襲で当てれない、マイナス5点。

 

「なんだ!てめえは!?」

 

「黒崎一護、てめえを倒す男だ。よろしく。」

 

「死覇装だと?どこの所属だ、てめえ…な、なんなんだその馬鹿けえ斬魄刀は!?」

 

「あんだぁ?やっぱりでけえのか、これ。ルキアや藤丸さんと比べて随分でけえ名とは思ってたんだよ。」

 

あ!俺の名前出されるのちょっとまずいねえ!?

 

「なに!?藤丸だと!?」「藤丸…」

 

「たわけ!その名前を出すな!」

 

「…あ、ばれなきゃ何とかなる。聞かなかったことにしてくれ。」

 

恋次君は確実に気付いたし、白哉はびみょいが雰囲気変わったよな。どうしよ。

 

「気になることはいくつかあるが、てめえがルキアから力を奪った人間だな?」

 

恋次君は相手の返答を聞かず斬りかかった。いいぞ!うやむやにしちまえ!俺はなぜこうも一護君たちの敵を応援する側になるんだ。

 

「おらおらおら!その馬鹿出けえ刀は飾りかよ!」

 

そう挑発されて一護君は雑に振り下ろすが恋次君は飛び上がり、上空から攻撃を試みた。あらら、相手を騙すなんていったい誰に似たのかしら(すっとぼけ)

一護君の刀は地面に食い込み、本来なら上空への対処は間に合わない。しかし、一護君は刀を小さく(と言っても普通の刀より少し長い)することでその身をひるがえし恋次君へ振るった。

 

「く、そ…」

 

「相手の裏の裏を読め、あんなちんけな挑発に本当に乗っちまうならあの人からなにが飛んで来るかわかんねえからな。」

 

…実戦で昨日教えたこと完璧にしろなんて言うほど厳しくした覚えはないですが。相手をうまく騙すことができるプラス10点

 

「気を抜き過ぎだ、恋次。その黒崎一護とやら、見た顔だと思っていたが、先日隠密鬼道から連絡が入っていた。大虚に断ち傷を負わせそこの滅却師とともに倒してしまったとな。」

 

「最近の隠密鬼道の質も落ちたもんだな。こいつが大虚に断ち傷?…おい、てめえの斬魄刀の名前は何て言うんだ。」

 

「斬魄刀の名前?いちいちそんなのつけてんのかよ。」

 

「自分の斬魄刀の名前すら聞けねえ奴が、この俺と対等に戦おうなんて2000年早えよ!吼えろ『蛇尾丸』!」

 

蛇腹刀とか使いづらそうだけどどうなんだろ。あれで本当に戦えんのかな。

 

「前を見ろ。目の前にあるのは、てめえの餌だ!」

 

そういってとびかかるがうちの一護君を甘く見てもらっちゃ困るな。

蛇尾丸で切ろうとした瞬間に一護君の姿はかき消え、動揺した恋次君の背を大きく斬った。

 

「いい気分だ。別に戦いが好きってわけじゃねえが、こいつは少し楽しくなってきた。」

 

ただでさえ大きかった一護君の霊圧がさらに上がる。ここまでの大きさは修行では調整に失敗したところだ。やはり天才の部類だな、実戦ってだけでこんなに簡単に伸びるんだから。

 

剣を振るったときの風圧だけで体勢が崩される。拳打の一撃一撃が異様に重く、霊圧をあてられるだけで剣の勢いが弱まり、あまりの霊力の高さに霊覚に残像が映る。

 

「ちょこまかと逃げるのがうめえなあ!だが、それもここまでだ!」

 

とどめを刺そうとする一護君だったが白哉兄さまが動いて一護君の剣を側面から斬ろうと…したが一護君もそれに気づきとっさに剣を傾けることで武器の消失を回避した。でも二撃目は無理だ。一護君も気づいただろうが速すぎて体が追い付いていない。

 

「卿の反射神経は驚嘆に値するが、肝心の体が追い付いていない。鈍いな、倒れる事さえ。」

 

そうだね、速さはあとからいくらでも手に入るから、一護君に足りない判断力、反射神経、思考力、そして手札を増やすことに専念した。だからこの結果は妥当と言えるだろう。

 

「どうした、恋次。」

 

「いえ、この程度のやつ、隊長が手を下さなくても。俺一人でやれました。」

 

「そういうな。私とていつも見物してばかりでは、腕が錆びる。」

 

部下に花を持たせるのは立派か。そこまで下の者のこと考えられるならルキアちゃん救ってやればいいのに*1

 

「一護!」

 

「おい馬鹿!よせ!」

 

そういってルキアちゃんの首を掴んだ恋次君は標識に押し付けるようにしてとらえる。

 

「はなせ恋次!一護が「何いってんだてめえ!よく見ろ!あのガキは死んだ!わかってんのか?今あのガキに触れるだけで、てめえの罪は20年分重くなるんだぞ!死人のために、罪重くする必要がどこにあるよ!」

 

一護は、私が巻き込んだ。私のせいで死んだのだ!私が駆け寄って何が悪い!

 

「たとえ己の罪が重くなろうとも、駈け寄らずにはいられない、というわけか。この子供のもとへ。」

 

「にいさま…」

 

「わかるぞルキア。なるほど、この子供は奴によく似ている。」

 

…おい。

俺が切れかけたその時、一護君は白哉の裾を掴んだ。

 

「もう死んでるだの、誰それに似てるだの、俺のいねえ間に勝手に話進めてんじゃねえよ。」

 

「…放せ。」

 

「聞こえねえな。こっち向いて喋れ。」

 

「そうか、その腕よほどいらぬと見える。」

 

気配を察したのか、ルキアちゃんは一護の腕を思い切り蹴り、無理やり裾を放した。

 

「人間の分際で、兄さまの裾を掴むとは何事か。身の程を知れ小僧!」

 

今にも泣きそうな顔で、そう告げるルキアちゃんを一護君は絶望した表情で見上げることしかできなかった。

 

「まいりましょう兄さま。今のこやつの行動でこの朽木ルキア、目が覚めました。どうぞ、私を尸魂界へおつれください。慎んで我が罪を償いましょう。」

 

「まて、こら、何いってんだよ。ルキアてめえ!うっ!」

 

「往生際の悪い野郎だな。じたばたしてねえで、てめえはここでおとなしく死ねよ。」

 

「この者にはわざわざ止めを刺すこともありますまい。捨て置いても、いずれこのまま息絶えましょう。まいりましょう、兄さま。」

 

「待てよルキア!何のジョークだよ!こっちを見ろよ!おい!おおい!

 

「うごくな!そこを一歩でも動いてみろ、私を追ってきてでも見ろ。私は、私は貴様を絶対に許さぬ。」

 

目に涙を浮かべて、言葉を続ける。

 

「いずれ死ぬ命、そこに伏して一瞬でも永らえるがよい。」

 

「…よかろう、とどめは刺すまい。先ほどの二撃で魂魄の急所、鎖結と魄睡を完全に砕いた。そのものは半時もせずに死ぬだろう。仮に生き永らえたとしても力のすべては失われる。死神の力さえ愚か、霊力のかけらさえ残るまい。恋次。」

 

「開錠!」

 

そういって恋次君は断界をひらき帰っていく。今完全に門は絞められた。

 

 

 

雨の中、下駄の音が響き、倒れた一護に浦原は傘を持って立ち止まった。

*1
今回ルキアちゃんが処刑される原因を作ったのは藤丸である

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