BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
義骸とは死神が現世に降りたときの偽りの肉体である。つまり入れ物というわけだが、当然虚が出たときはこれを脱ぎ戦わなければならない。しかし、そうすると義骸はどうするのかという問題が発生する。もちろん義骸自身に自動で動く機能などない。そこで作られたのが義魂丸である。ぱっと見はビー玉のような見た目をしているが、それには偽りの魂が宿っており、それを摂取すると、義骸に魂が入り、代わりに動いてくれる。
「てやつですよね。ちゃんと履修してますよ。ところで珍しく呼ばれたと思えばなぜ急に義魂丸の話を?」
「最近作ってた戦闘用義骸と義魂丸ができました。こちらチャッピーっす。」
「チャッピーだぴょん。よろしくお願いするぴょん!」(かわいい系黒髪女子の義骸)
「(犯罪臭がすごい)よろしくお願いします。ってことはチャッピーちゃんが俺の戦闘訓練の相手してくれるってことですか?かわいい子殴るの罪悪感がすごいです。」
「大丈夫ですよ。涅さんにも手伝ってもらったのでチャッピーは、まだ君よりも全然強いです。朱司波さんから聞いてますよ、君はまつりちゃんとの戦闘訓練で鬼道も使わず白打も当てるだけで手を抜きまくってるみたいじゃないですか。そんなんじゃ真央霊術院で困りますよ。」
俺が手を抜くのはまつりだけだから問題ないと思う。
「浦原喜助、このガキは本当に戦闘データをとれるのかネ。このガキが駄々をこねてデータを取り損なったら承知しないヨ?」
「だーいじょうぶですよ涅さん。これでもやるときはやってくれますからね。あ、あと藤丸サンはこれにサインしてください。」
「(なんでいるんだよこいつ)なんですかこの制約書*1って?」
「早く名前を書き給えヨ。時間は常に有限なのだからネ。」
「(ヒロインの指示以外のことをすると好感度下がるタイプの乙女ゲーかよ。)すいません。書き終わりました。」
「これを体に貼りたまえヨ。」
「(なんだこれ*2?)はい。」
なんだこれ?湿布?まあろくなものじゃなさそうだがいいか、考えてもつけることに変わりはないし。しっかし今回は森じゃなくて荒野か、背中打つとき痛いんだよなーここ。
「ハイじゃあ始めてください。」
浦原はまるでトイレにでも行くような気軽さで火ぶたを切った。
「ぐばっっはっ(速い!!)」
藤丸は決して気を抜いてはいなかった。油断もしていなかった。ただ単純に反応できなかっただけである。藤丸はチャッピーの動きを速いと称したが正確に言えばそれは間違えではない。藤丸も征源という速度特化の師を持っているだけあって速度で言えばチャッピーとほぼ等速で動ける。チャッピー(が入っている義骸)の強さは速度ではなくその技の出始めが非常に分かりにくいことである。チャッピーは二番隊隊長
「(落ち着け、認識はできてる。速度に対して有効なのは面制圧と縛道。)破道の十二『伏火(ふしび)』」
炎を糸のように伸ばして相手の動きを制限し、そのまま攻勢に移ろうとするが、相手の拳が蛇のようにしなりながら殴りかかってくる。
「縛道の八『斥(せき)』(びっくり人間ショーじゃねえんだぞ!)破道の三十二『黄火閃(おうかせん)』」
斥で拳を受けるとそのまま黄火閃で広範囲に衝撃波を放ち距離を取ろうと模索する。
「自壊せよロンダニーニの黒犬 一読し・焼き払い・自らののどを掻き切るがいい 縛道の九『撃(げき)』」
「回避ィィィイイイイイ!!!!(お前鬼道も使えるんかーい)」
下手に距離を取れば縛道を食らってから、白打もしくは破道で持ってかれると察した藤丸は作戦変更を余儀なくされる。白打のレベルは比べるべくもないがそれでもとれる選択肢は
IQ200で超高速で攻略チャートを立てた藤丸は盤面を振り出しに戻すよう画策する。
「縛道の二十一『赤煙遁(せきえんとん)』」
用は赤い煙幕である。相手にこちらを見失わせる。しかしこちらも霊圧感知が得意ではないので、これでお互いの情報が一切遮断される。ここからは完全な読み。今までの情報からチャッピーがどのように動くかを推測するしかない。相手は先ほど『撃』を詠唱破棄で撃ってきた。あの場面なら破道で崩せる可能性は高かったがあえて縛道を選択した。相手が破道を使えないということは考えづらい。あの場面で破道使わなかったのはそれが交わされた場合すぐに攻勢に出られて負けるから。つまり相手の狙いは詰将棋のごとく選択肢をつぶしてくタイプだろうと藤丸は推測した。ならば相手の行動で最も考えられるのは最速で煙幕からの脱出だろう。となれば、
「縛道の二十六『曲光(きょっこう)』」
対象を見えにくくする『曲光』をつかい自身の存在を極限まで薄くし認識を少しでも遅らせる。そして相手が逃げたであろう方向に瞬歩を使い高速で詰め寄った。
今最も欲しいのは速度のある鬼道。皮肉にもその鬼道は藤丸がさんざん浦原に撃ってきた十八番である。
「(絶対に勝つ!)破道の四『白雷(びゃくらい)』!」
相手が女性(の姿をした義骸)であることも忘れ躊躇なく煙から飛び出し相手を認識した瞬間『白雷』を放つ。当たった姿を見て勝利を確信し藤丸は白打で詰めるために前へ飛び出した。
数瞬後藤丸の背後から手刀が迫った。
「なんで(『白雷』あたったよな)?」
「イヤー見事でしたよ藤丸サン。まさか隠密歩法"四楓"の参「空蝉」まで使わせることができるなんて思ってもみませんでした。」
「ちょっと危なかったぴょん。さすがだぴょん♪」
次は絶対一発食らわせてやると藤丸は決意した。
「ふむいいデータが取れたね。さ、次ダヨ次。」
どっかで見たことあるな。と藤丸は思った。
6戦目
「複合鬼道!破道の十二『伏火(ふしび)』破道の十一『綴雷電(つづりらいでん)』」
「触ったらしびれるけどそもそも当たらないから大したことないぴょん。」ドガッ
「ヴェ゛」
28戦目
「入った!!このまま白打主体で…」
「つかんじゃったぴょん♪受け身とるぴょん♪竹蜻蛉!!!」
「(これ回転しながら脳天直撃で地面のシミじゃね?、うおおおおおおおおおおおおおおおお霊圧を爆発させろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!)」
1日目42戦0勝42敗0引き分け