BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。   作:九頭竜 胆平

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住人が増えた日

藤丸「どうも~今日からここに居候させてもらう宮藤藤丸オルタと申します~!これ、つまらないものですが『ホワイト』さんの半身です~。」

白一護&YHVH「!?!?!?!?」

……



YHVH「あの時は驚いたな。」

白一護「まあそれで強くなったからいいけどよ。」

藤丸「そんなこともあったねえ。」


傍聴者(オブザーバー)または覗き魔(ヴァイアー)

はあ、はあ、腹に追った傷が深い。早めに処置しねえと。

死覇装を緩め、腹の傷の部分を見ると何か入っていた。

 

「一護、はぐれてすまんの。ちょいと寄り道をしておった。なんじゃそれは?」

 

「ヨルイチサン!はぐれたときは心配してたけど、無事でよかった!んでこれか?俺が虚になった時の仮面だ。」

 

「まだそれを持ち歩いておったのか。命拾いしたの。」

 

「それがさ、浦原商店の地下で剥いだ後拾わなかったんだ。何でこれが懐に…?」

 

「…待て、それは儂が預かろう。」

 

「なんでだよ。せっかく戻ってきたのに。」

 

よこせ、口答えは許さん。

 

ヨルイチサンは俺に有無を言わさぬよう語気を強め威圧してきた。

 

「まあ、ともかくここではうかうか治療もできん。場所を移そう。」

 

立とうとすると激痛が走り、下半身にもうまく力が入らない。

 

「無茶をするな馬鹿者!まったく、その様子から臓物のいくつかは潰れておるじゃろう。儂が運んでやる。」

 

「わりぃ、でもそんな小せー体で俺のこと運べんのかよ。」

 

「何、そのぐらい元の姿に戻れば造作もないことじゃ。」

 

「あーなるほどなー。元の…」

 

は?元の?

 

「元の…姿?」

 

「そういえばおぬしらにはまだ一度も見せたことはなかったの。いいじゃろう。隠すこともあるまい。見せてやろう。儂の…真の姿を。」

 

夜一さんの体は急速に人間代になり東部からは紫の毛が伸び、体毛は消え…て!?!?!?

 

「な…あ…ああ…!?」

 

「呆けておる時間はないぞ。ほれ、さっさと背負われんか。」

 

え!?ちょ、待っ!

 

「…血が足りぬというのに、助平め。」

 

わァ…ァ…(泣)      死にたい。

 

 

………

 

 

……

 

 

 

 

「それにしても先ほどは相当驚いておった様じゃな。無理もない。大方言葉遣いだけで儂を男と思い込んでおったくちじゃろう。青い青い!しかしこの正体を現す瞬間というのは何度味わっても良いもんじゃの。どいつもこいつも阿呆のように驚くばかりじゃ!さて、先ほどお主をここえ運んだこの道具「服を着ろーーー!!!」

 

 

 

 

「いや、すまんすまん。服など久しく来ておらんかったものじゃからついの。しかしおぬし、見かけによらず意外と初心じゃの。女子の肌を直に触れたのは初めてか?ん?」

 

「うるせえな…」

 

「いいのか?こんなピチピチの女子の肌、今見ておかんともう一生みれんかもしれんぞ。「うるせえっつってんだろ!!」ホレ。「あ゜っ///」

 

揶揄われるたびに腹部から血液が勢いよく飛び出し痛みに見舞われる。覚悟を決めたときの痛みはいくらでも耐えられるとはいえこんなことで傷が開くのはたまったものではなかった。

 

「おちょくるのはこんなところにしておいて、ホレ、腹を見せんか。藤丸から薬をあずかっておる。」

 

藤丸さんが作った薬…

 

「…なあ、夜一さん。藤丸さんは本当に信じてもいいのか?悪人で実は俺たちを騙してるとか。」

 

「あやつが善人か、と聞かれたら答えは否じゃろうな。もっとも純粋な悪人とでも言おうか。あやつは自身を構成している世界がすべてなんじゃよ。無論、人が死にそうになってたらとりあえず助けてやる程度の感性は持っておるじゃろうが、それがおぬしとの修行の最中などならば知っても向かわんじゃろう。なんじゃ、あやつを疑っておるのか?」

 

「そんなことはねえ。けど、俺が思ってたような人じゃなかったのかなってのは少し考えてる。」

 

わざわざお袋の足を斬って、俺を強くする理由ってなんだ?俺の何があの人の琴線に触れた?

 

「…(面倒くさいのう)それじゃ、たらすぞ~。」

 

「垂らすってなんだ!?」

 

顔だけ上げて夜一さんの手元を見ると小瓶から白いもやのようなものが俺の腹に落ちて勢いよく燃え始めた!?

 

熱っづうううううああああああああ!?!?!?

 

思い出した!お袋を焼いた炎だこれ!?

 

「これ大丈夫なんじゃろうか?回復薬として渡されたが苦しんでいるようにしか見えんのじゃが。」

 

ふっざけんな!効果知らねえで使ったのかよ!まあ落ち着け。これがお袋を焼いた炎なんだったらお袋にやけどが残ってないところを見るに足を切断した後の治療行為だったはずだ。だからこれもそういうもののはず…

 

うぐううううがああああああああああ!!!

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!肉焼けてねえか!?いつまで続くんだ!?

 

 

……

 

 

 

 

白い炎は一護の腹を焼き終え消えていった。効果を伝えられていた儂も思わず拷問の道具なのかと思うほど叫んでいた一護は息も絶え絶えではあるが失禁も脱糞もせず最後まで耐えきっていた。

 

「どうじゃ一護、腹の具合は?」

 

ふひゅー、は、腹は、すこぶる、快調、だ、ふひゅー、腹は、な。」

 

少量の炎は肉を燃やした灰で新しい組織を形成する。そのため肉を失う怪我にはめっぽう弱いが斬撃、刺突、打撃には恐ろしいほど強いと言っていた奴の言葉通り、腹を触ってみても一護は呻きもせずただ息を吐くのみだ。

 

「まあ、いいや、ふひゅー、それじゃ、俺は、行くわ。」

 

「待て待て!今行ったところで複数の隊長に取り押さえられるのが落ちじゃ!更木との戦闘でどれだけ派手にやりあったと…」

 

 

ゾッ…

 

 

「この霊圧は…!!()()()だ!」

 

「待て一護!何をする気じゃ!「繊罪宮には井上たちが向かってる!俺が行かねえで、誰が助けるんだよ!!」

 

そうして俺は夜一さんが使っていた道具で飛び懺罪宮へと向かった。


四深牢に繋がる橋の上で岩鷲君は兄さまと向かい合う。本来なら今すぐにでも逃げ出したかったがここで退けば一護君に対しあまりにも不義理だと、花太郎君に諭されてしまったがゆえに。

 

「私の剣は貴様の如き羽虫を使いつぶすために無い。」

 

刀を振るうふりをしながら血涙玉を投げつけようとした岩鷲君であったが、振りかぶった次の瞬間にはすでに腕を斬りつけられてしまう。

 

「まっ、待ちやがれ!」

 

「…どうやら耳が聞こえぬようだな。私は失せろと言ったはずだが…」

 

「ごちゃごちゃうるせえぞお坊ちゃん!!あんたらはどうだか知らねえが、この程度でビビって逃げるような男はいねえんだよ!志波家の中にはな!

 

「…そうか、貴様志波家のものか。ならば手を抜いてすまなかった。」

 

兄さまの霊圧は大きくなっていき、その雰囲気は先ほどよりも殺気立っている。

 

「同じ四大貴族として、私が殺してやるのがせめてもの手向けであろう。」

 

《big》「だめです!兄さま!!!」「散れ

 

『千本桜』」

 

刀身は消え、次の瞬間には岩鷲君は切り刻まれる。何が起こったか一切わからない花太郎君は体を恐怖に支配され、織姫ちゃんはあまりに衝撃的なその光景に吐き気を催していた。

 

「もうおやめください!!兄さま!!」

 

ルキアちゃんの言葉に聞く耳すら持たず次の一撃を入れようとする兄さまの腕をつかみとめたのは、なんと浮竹隊長だった。

 

「やれやれ、物騒だな。それくらいにしといたらどうだい、朽木隊長。おーす朽木!少しやせたな。大丈夫か?」

 

完璧でイケメンで部下に気遣いもできるやさしい雪のような浮竹隊長はやはり神。部下のことを考えつつも常に冷静で頭の切れる京楽隊長もやはり神。兄さま?人柄は劣化征源様だと思うし夜一様にからかわれてるところしか見たことないけど。やはりガキ。

 

「何だこの霊圧は!?明らかに隊長クラスだぞ!!だが知らない霊圧だ…!誰だ!?一体どこから…」

 

やっべ見逃した。今どんな会話してたっけ、竜条丸君に聞かなければ。

 

「心配すんな。死にゃしねえよ!これでも俺、ちょっとは強くなったつもりなんだぜ。」

 

その姿はまるで志波海燕を思わせる様で、浮竹隊長も懐かしい姿を思い浮かべ…海燕せんぱーい!また一緒に流魂街回りたかったですー(泣)

 

「…白哉、あれは誰だ。」

 

「無関係だ。少なくとも今、(けい)の頭をよぎった男とはな。私が消す。それで終わりだ。この些細な争いの、すべてが終わる。」

 

止めて!いくら一護君だろうと浮竹隊長と兄さまの二人係でボコされたら一護君の精神はぽっくり折れちゃう!お願い!折れないで一護君!君が今ここで倒れたらルキアちゃんや織姫ちゃんたちはどうなっちゃうの!?潜在能力はまだ残ってる、力を全て引き出せば、隊長格二人を相手取ることも不可能じゃないんだから!

 

 

 

 

 

次回、

   一護君死す。デュエルスタンバイ!

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