BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
いくつかの情報が出そろったが今回の叫谷の件はおそらく甲冑をつけた奴ら*1が行っているのではないかという結論になった。詩葉さんのことは本当に分からない。詩葉、という名前しか覚えてない状態は魂葬された整と同じ状態だが魂葬された魂魄は断界でなにかアクシデントが起こってブランクとなる以外はすべて流魂街へ送られる。しかし詩葉さんの過去を竜条丸で探ると一護君と出会う少し前より以前は一切見れないのだ。何か斬魄刀の特殊な能力に巻き込まれたと推測するしかないだろう。
三手に分かれたのち俺は仮面の軍勢と接触、協力を取り付けた。しかし捜査は難航した。すでに日は暮れ、もうそろそろ切り上げようかと思っていると、墓地に一人の少女とそれを襲う甲冑をきた色黒の大男を発見した。
「一緒に来てもらおう。われらが王、
「厳龍?知らないよ、そんなやつ。」
「お前が知る必要はない。なんたってお前は「ジャイ」」
少女の後ろに現れた甲冑の仲間たちが言葉を遮る。
「迂闊にしゃべるなと言ったろう。」
「勝手に飛び出しやがって。」
「はっはっ!すぐに捕まえるさ。」
少女は正面の大男に斬りかかるが男は武器でその刃を受け止めると拳を振りかぶった。
「くすぐったいぜ。」
「じゃあ痛めつけてやるよ。」
少女に拳が当たる直前拳の前に飛び出した藤丸はその拳を頭突きで破壊し怯んだ相手をヤクザキックで吹き飛ばした。
「おい、
「一護君ちょうどいいところに。コンが言ってたのって多分こいつ等だろ?ちゃっちゃと片付けちゃおうぜ。」
「腕がっ!腕がああああ!ゆるさん、ゆるさんぞおお「ジャイ、止めておけ。まだ時は満ちていない。」
そういって甲冑の連中は黒い靄とともに消えてしまった。
「あ、やべっ、取り逃がした。…まあいいか(よくない)。それで、一護君はこの子とどんな関係があるの?」
「こいつは茜雫っつって、まあ、見ての通り死神なんだ。おい、人に奢らせといてなに逃げ「逃げてなんかないっ!」じゃあなんだよ。」
「ここに、あたしん家のお墓あるんだ。」
「てめえ、いい加減なことを。」
「本当、憶えてるんだ。あたし。ぼんやりとだけど、生きてた時のこと。だからちょっと見に来ただけ。ウチも近くだったんだ。明日はちゃーんと手伝うよ、嘘じゃない。じゃ。」
帰ろうとした茜雫の肩を掴み一護は今襲われた奴のことをそのまま帰らせることができるかと言い放ちうちへ連れて帰った。俺の家?アイコンタクトで訴えはされたけどあのセリフから俺の家へ連れ込むのはなしだろ。
………
……
…
どうも、お前それ思念珠やろってことで戦犯をかました男です。いやだって記憶があるからってそうとは限らないじゃん!柴田って例もいるじゃん!霊だけに!まあ確定情報と化したのは竜条丸君のおかげなんですけどね。相手が雑魚過ぎて斬魄刀を解放しなかったからわからなかったって言う何とも間抜けな落ちよ。
「一護君。中央四十六室よりの一級言令により、その子を引き渡してもらうよ。」
一護君たち前には僕たち現世派遣組の三人とルキアちゃん、恋次君、そして浮竹隊長が並ぶ。
「何?」
「一護、護廷十三隊、および隠密機動、鬼道衆、死神統学院、全ての名簿を調べたが茜雫という名はなかったそしてその子の斬魄刀
現実は残酷だな。ていうかこれ俺が転生しなければ発生するはずがない問題だったのでは?もしかして元凶俺か?
「ちょっと待ってよ。何いってるの?私は死神「んじゃ、お前いつ現世に来たんだよ。」」
「それは…二日前、あの川の土手で目が覚めて、でも!自分の名前ははっきり憶えてるし。あの川は、子供の頃からずっと!……どうして?私は!一人なのに!」
「ほぉら、いろんな記憶が混ざってんだろ?」
恋次君は本当に会話がへたくそだなあ。その言い方は追い詰めるみたいになって一護君を敵に回すかもしれないからよくないっての。
「信じられないことだが、君たちが探している記憶の集合体、思念珠は、君だ。」
茜雫ちゃんは頭を抱えて取り乱し、そこに俺たちが追撃を入れる。うーんこのぐう畜。
「叫谷が発生しておよそ二十四時間。尸魂界は首謀者巌龍の目的、世界破壊。そして、思念珠をその最重要要素と結論ずけた。…思念珠、茜雫。尸魂界はこれより、お前を拘束する!」
冬獅郎君の合図により俺たちは一斉に構えるが一護君が庇うように前に出る。
「待てよ。納得いかねえなあ。こいつが何であろうが、今ここにいることに変わりはねえ。怒ったり、喜んだり、傷つくことに変わりはねえだろ。それを無視して拘束だと!それじゃあ、奴らと同じじゃねえか。茜雫を渡すわけにはいかねえ。いくら藤丸さんだろうとな。」
「縛道の六十一『六杖光牢(りくじょうこうろう)』」
即座に茜雫を捕縛し逃げられないようにしたうえ一護君を叩きのめそうとしたところで上空から甲冑の軍団が降ってきた。
「破道の三十三『蒼火墜』!」
手を向けて蒼火墜を放つが当たったのはたった一人だけだった。避けられたのではない。届かない。二重にかけられた限定霊印が俺の霊力を席官程度まで封じ込めたせいだ。戦いづらいったらありゃしない。ロボットアームみたいなものが地面と接する直前に開き地面に爆発を起こす。それを見た俺は六杖光牢を解除し一護君に声をかける。
「一護君!茜雫ちゃんを奪われるな!意地でも守り切れ!」
周囲に轟音をまき散らしながら俺の体は淡い光を纏い死覇装の背中部分と袖が弾けとぶ。
「あたしは、死神だ!夕闇に誘え『弥勒丸』!」
おい嘘やん!あいつ明らかにラスボスっぽいのに突っ込んでいったんだけど!?
白髪の男は弥勒丸の攻撃に対しカウンターを狙っていることを見抜いた藤丸は直前で茜雫の首根っこを掴み後ろに引き寄せる。拳は茜雫ではなく藤丸の腹に刺さり、意識が飛びそうになる。
「(こいつら、ブランクの力を奪って強くなってんのか。だが!)無問題!」
どれだけ強化しようと更木剣八や山本元柳斎重國と比べてしまえば雑魚でしかない。霊圧二十五分の一が何するものぞ。
「やはりその文様!尸魂界を追われた元重権貴族・龍堂寺家の物!」
「さあ、知らぬな。われは闇の一族、ダークワン。小僧、貴様に興味はない。さっさとその娘をよこせ。」
「ふっ、アハーーーハッハッハ!いい歳してダークワンとか頭沸いてんじゃねえのか!?だっせぇ!」
大笑いしながら藤丸は瞬歩で後ろを取ると後頭部に全力の回し蹴りを放つ。それを巌龍はつかみブランクの集まりへ投げ飛ばした。
「はっ!こんな雑魚どもにいくら攻撃されようと…」
藤丸は見た。自身の落下地点に寄り集まろうとするブランクを、そしてそのブランクたちが急に淡い光を放った瞬間を。
「縛道の三十七『吊星(つりぼし)』(やばばばばばばばばばば!!!!!!!)」
チュドーーーーン!!
爆発に巻き込まれ意識は薄れていく中、藤丸は誓った。もう二度と限定霊印を使うのはやめよう。