BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
「…何だ?こいつ…」
ヤミーの疑問は至極当然の物であった。虫でも潰すかのように突き出した人差し指は織姫という少女が形成した盾により防がれたのだ。いくら手を抜いていたとはいえそもそも霊圧の差が隔絶しているためそんなことは本来ならあり得ない。
千切れた肉片や零れ落ちた血が増えるのではなく巻き戻るように肉体の損傷を回復していく事からその能力が非常に有用なことを悟った。
「どうするよウルキオラ?こいつ珍しい術使うから手足もいで藍染さんに持って帰るか?」
「いや……そうだな、そうしよう。足はもいでも構わん。だが手は保留だ。胴体から上はあまり傷つけるな。」
「あいよ。」
先ほどの一撃とは違う腕全体の攻撃を織姫が防ぐ術はない。しかしまたしてもその手は一本の剣に止められ織姫に触れることはなかった。
その死神は剣を握って一年もたっていない若造だった。にもかかわらず始解を会得しさらに卍解まで修得、隊長格にも真正面から打ち勝つ強さを有していた。
「何だてめえは…!?」
黒崎一護。死神代行である。
「黒崎くん」
「悪い、遅くなった。井上。茜雫、竜貴と井上とチャド連れて下がっててくれ。」
「一護、無茶はしないでよ。」
「…ごめん…ごめんね黒崎君…あたしが、あたしがもっと強かったら…」
「…謝んねーでくれ井上。心配すんな、
「スエルテ!!!探す手間が省けたってわけだ!!」
ヤミーは肩を引き拳を振るう前動作をした。だがその拳がいつまでも振り下ろされることはない。
何か重いものが落ちる音と共にやみは自らの右腕がすでに落とされていたことを理解する。
「クソ…餓鬼がぁ…っ!!」
探査回路が下手なヤミーですらわかる圧倒的戦闘力の差は腰にある斬魄刀を抜くには十分な判断材料となる。
「
しかしそれすらも許さない。ヤミーがどれだけ先に思考し、それを行動に移そうとしたところですでに一護は行動し終えている。
「ヤミー交代だ。」
ウルキオラは斬魄刀がおられた時点でヤミーの勝利はないことを確信し暴れないようにその腹を殴りつけた。
「なに、しやがる…」
「ここからは俺がやる。」
あのデカ物が斬魄刀に手をかけた瞬間全身が泡立ったような感覚に陥ったから即座に潰したが、小せえほうもやべえ。やばっ
「死ね。」
先ほどまでたっていた場所には奴の手刀が放たれていた。危なかった!
「虚閃」
後方に下がった俺に対してさらに虚閃で追撃。できればもう一度回避したいが俺の後ろには井上たちがいる。迎撃しかねえ!
月牙天衝で相手の虚閃を斬り裂きつつそのまま攻勢に移ろうとすれば視界にあいつがいねえ。上か、後ろか。
ヤケクソ気味にはなった虎糾絶衝が
「啼け『紅姫』」
更なる追撃に構えた俺だったが二度目の攻撃はこず、あいつはいつの間にかデカ物の前に立ち飛んで来る赤い刃を素手で切り払っていた。
「どぉーもー♡遅くなっちゃってスイマセーン。黒崎サン♪」