BLEACH The 3rd Phantom?何それ知らない。 作:九頭竜 胆平
生まれなおした俺はすくすくと成長を始めた。夏梨ちゃんに離乳食(浦原商店)を作ってもらい、一護君に体を洗ってもらい、夏梨ちゃんに本の読み聞かせをしてもらい、茜雫ちゃんに散歩に連れていってもらい、夏梨ちゃんとボール遊びをして、夏梨ちゃんとご飯を食べ、一護君の修行に付き合い、夏梨ちゃんとサッカーをして、茜雫ちゃんと一護君の話をして、夏梨ちゃんと茶渡君の話をして、夏梨ちゃんと、夏梨ちゃんと、夏梨ちゃんと…
「なんか最近私に育児押し付けてるよな?」
「いや、それはその、なんというか、忙しかったというか。」
小学3年生ほどまで成長したころに恐ろしい修羅場が勃発した。兄に対して詰め寄る妹、しかも話の内容が育児に関して、はたから見れば間違いなく事案である。
「一兄が死神代行になって忙しいことはわかってるよ?でも藤丸の面倒もしっかり見てよ。」
「夏梨ちゃん。そんなに言わなくてもいいんじゃない?本人も反省してるようだし。」
「藤丸はそれでいいの、これ育児放棄だよ。一兄最っ低!」
夏梨ちゃん の 会心の一撃! 一護君 の メンタル は 死んだ !
「えっと、一護も治安維持のために頑張っててさ、許してあげてくれないかな?」
「一兄は茜雫ちゃんっていう美人な彼女作って竜貴ちゃんにちゅーしてあの茶髪の女の子も誑し込んでるんだ。一兄のスケベ。」
夏梨ちゃん の 死体蹴り! 一護君 の HP は 既に無い !
子どもって本当に容赦ないよね。4日間山に食料取りに行って帰った時にまつ梨に臭いって言われた日は死ぬほど泣いたわ。ちょっと前まであれくらい臭くても気にしなかったのに。一護君は何でもないように取り繕って家を出た。夏梨ちゃんの前では泣いてなかったけど背中から哀愁漂ってて悲しくなったわ。
学校に行った一護君と夏梨ちゃんを学校に見送り、茜雫ちゃんも虚退治に出向いてしまった。こうなると僕ができることなど大したことがなく竜条丸をつかいひたすら未来を見続けている。あまりにも遠い未来はあったことのない人の影響で当たらないのだがそれでも見る価値はあるのだ。
黒崎一護は数多の女子とフラグを立てている。そんな男の数多の未来がたった一人の女の子とくっつくだけなわけもなく、当然ほかの女のこともくっつく未来がある。そんな黒崎一護を主人公としたギャルゲーを楽しんでいるのだ。真咲さんが生きているいまでも一護君は母性に飢えているため女の子のおっぱいは大きいほうが好きらしいがわずかな未来ではルキアちゃんと少しの期間セフレになったり竜貴ちゃんと結婚するルートがないわけでもない。原作ヒロインこと織姫ちゃんルート総数は非常に多く一護君の嫁に成る可能性も上から二番目に高い。…ほんとごめん織姫ちゃん。ちょっと茜雫ちゃん強すぎだよ。
なかでも一番インパクトが強かったのはお互いのパートナーを死なせた乱菊ちゃんと一護君の慰めックスだった。興奮とかの前に辛すぎて吐くかと思ったわ。絶対死なせねえ。まあその未来で一番最初に死ぬの俺なんですけどね。
「えっ!お兄さんの子供!?」
乱菊ちゃんオッスオッス。とりあえず天井裏に潜むのはやめような。窓も開けてあげよう。
「っ!あいつ、現世にこんな置き土産しやがって。とりあえず尸魂界に連れ帰るか。」
「本人です。」
「兄さん。なかなか帰ってこないから心配してたけど元気そうね。」
「父様っ!このような姿になられて、おいたわしや。」
君常識人みたいな顔して窓から入ってきてるけど普通は玄関から入ってくるんだよ。ファッ!?まつ梨と柳もいるやんけ!?おうおう柳や。こっちに来て父を抱っこしておくれ。うむ、めんこいのう。
「だから言ったじゃねえか。隊長と真正面から斬りあってぶっ倒すような化け物がそれぐらいで死ぬわけねえって。」
「僕もおおむね一角に同意かな。」
「?生きてたんすか!?ゴキブリ並みにしぶといっすね。」
「阿散井副隊長ナチュラル失礼ですね、それで上位席官や隊長格がこんな勢ぞろいでなんでまたこっちに。」
「黒崎の護衛と破面の情報共有のためにしばらく俺らが現世に留まることになったんだ。」
「ふむ、ほかにもいろいろ聞きたいことはあるがとりあえず一護君が帰ってきてからにするか。…ところで君達寝床は?」
「え、ここに泊まるけど。」「適当にぶらつく。」「右に同じく」「一角と同じ。」「浦原さんとこに行ってみる。」
「乱菊ちゃんと冬獅郎君がちょっと問題あr「む、皆隠れていると言っていたがすでに出てきておるのか。!!?!???!藤丸さんっ!生きておったのか!?」
そこからはルキアちゃんが耐えきれず泣いたり夏梨ちゃんが乱入したり一角に座布団にされてたコンがぶちぎれたり一護君が乱菊ちゃんのおっぱいに誘惑されたりそれを茜雫ちゃんと夏梨ちゃんが冷めた目で見たりとまともな話し合いにはならずそもそも一護君の部屋に12人+1匹は狭すぎるので夏梨ちゃんを除いたメンバーは俺の家に移動することになった。
久々に帰った家の庭はしっかりと芝が整えられており玄関に入れば一人の義骸が僕たちを出迎えた。
「おかえりなさいませぴょん。藤丸様。」
「藤丸さんはチャッピーを買えたのか。私もチャッピーを買おうと思ったのだが生憎売り切れていてな。その時にコンを…」
その義骸に入ってる義魂丸を当てたルキアちゃんは思い出を懐かしむようにその日のことを語りだした。僕の家にいるこの子はやはりルキアちゃんも知ってるチャッピーなのだ。僕と一緒に切磋琢磨した改造魂魄のチャッピーではないことは俺も重々承知していたが、それでもこの瞬間に彼女がいなくなったことを突き付けられたような気がしてほんの少し悲しくなったのは秘密だ。
「破面の成体が予想より早く現世に送り込まれたから、それに対抗するために急遽俺たちが派遣されたんだ。
まずお前のことを一番知ってるだろうってことでルキア「違う!実力で選ばれたのだ!」が選ばれて動ける戦闘員の中で一番ルキアに近しいってことで俺が、で隊長格以外で俺が一番信頼できる戦闘員を選べって言われて俺が一角さんに同行を頼んだ。
そしたら弓親さんが僕も行く!って言いだして、騒ぎを聞きつけた乱菊さんが面白そうだからって行きたがって…乱菊さんがどーしても行くって聞かないもんだから日番谷隊長が引率として仕方なく来て、その日番谷隊長に父親の安否をこの目で確かめたいって泣きながら直談判したのが柳で、柳がどうしても連れて行きたいって言いだしたのがまつ梨姉ちゃんだ。」
「途中までピクニックだったのに最後だけ重すぎるだろ。藤丸さんに息子がいたのも驚きなんだが。」
「柳が藤丸の息子だってことは俺らもその時に知ったしなんならまつ梨と夫婦になってんのも知らなかったからな。…ともかく、てめーは確実に藍染に目をつけられてるってことだ。黒崎一護。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。情報が、情報が多い。つまり柳さんは藤丸さんとまつ梨さんの息子で「すいません、まつ梨母さんも確かにはは何ですが実母は別にいるというか。」???????????」
俺の複雑すぎる家庭環境に一護君の頭がショートしかけているが君に覚えてほしいのはたぶんそこではないので強引に話を戻す。
「日番谷隊長。まだ重要事項が残っているのでは?」
「そうだな、破面は虚の仮面を剥ぐことで生まれるが、その辺の虚の面を剥いだところで大したもんはできやしねえ。本気で尸魂界に戦争を仕掛けるつもりなら、破面化の対象は自ずと大虚以上に限られる。」
「大虚以上…?何だよ、まるで大虚よりまだ上がいるみてえな言い方じゃねえか。」
「ああ…いや、正確には、大虚の中にさらに三つの階級が存在するんだ。一つ目は
二つ目は
そして三つ目が
このヴァストローデ級の戦闘能力は隊長格より上だ。
そして破面化によって大虚共が手に入れる力は未知数だが、隊長格が3人抜けそれがそのまま大虚共の上についた今、これだけは言える。
もし現時点で藍染のもとにこのヴァストローデ級が十体以上いたら、尸魂界は終わりだ。」
「…マジかよ。」
「尸魂界は過去にヴァストローデ級のアランカルが襲われたことがある。一回目は護廷十三隊は文字通り半壊の上そいつを取り逃し、アジューカスなどを率いて再度襲ってきた。そのときは一時的に4割の死神が戦闘不能、決戦兵器熾水鏡を用いて山本総隊長含めた6人の隊長と三席一人、十六席一人の少数精鋭でアルトゥロを打倒、死者は2割5分ほどだ。当時三席だった男は作戦立案や囮をこなし八面六臂の活躍を見せたが奴にとどめを刺すために自爆特攻をかまし7年間生死の境を彷徨った。なあ藤丸。」
「いえーい。当時三席でありながら八面六臂の活躍を見せた男でーす。」
実は最強系なろう主人公っていっつもこんな気持ちいい視線浴びてんのか。いいなあ。俺もいっつもこんな視線浴びながら部下に命令して超絶天才軍師として崇められながら家族とイチャイチャしたい。
「すごいです父様っ!でもなんで父様と十六席の人が戦場に?」
「当時十六席だった女はまつ梨母様だよ。俺とまつ梨は最終決戦前にアルトゥロからむちゃくちゃにヘイト買ってたから熾水鏡の使用者に攻撃が向かないように囮として配置されたんだ。
まあ当時から俺は副隊長と比べても頭一つ抜けてたし、まつ梨は斬術だけ見れば隊長と遜色なかったからな。」
「父様も母様もすごいです~~!」
は~~~かわいすぎかよ。マヂ天使。
「その八面六臂の活躍をしたお兄さんから見て今回一護を襲ったやつはその破面と比べてどうだった?」
「アルトゥロと比べたらそりゃ弱いけど、まあウルキオラって呼ばれてた小さい方は最上級大虚だろうな。詠唱ありの俺の断空を蹴り一発で罅いれてたし多分やろうと思えば二発で破られてたと思う。」
「…なあ柳、その断空ってのに罅入れるのってどんだけヤバいんだ?」
「断空は八十番台の鬼道で、鬼道は九十番台が卍解に匹敵すると言われています。だからその破面は父様の卍解一歩手前を二発で砕けるということです。」
「一護の師匠って聞いたときからだいぶヤバそうなのはわかってたけど、あの人隊長格と肩並べるぐらい強いのでは。」
一護君にこの辺も知識も叩き込めればよかったなあ。まあ時間もないし無理か。
………
……
…
「んで、お前ら現世にいるんだろ?どこ止まるんだよ。」
「恋次たちはどっか他行くって、私は一護の家に泊まろうと思ってるけど。」
「いやダメに決まってるだろっ!」
一護君の返事を聞いて一瞬きょとんとした乱菊ちゃんは色仕掛けを仕掛けた。ちょっと今はあれを思い出すから本当にやめてほしい。頼むから。
「ボ、ボタン一個外しても…ダメッ!スカートちょっとたくし上げてもっ駄目だっ!畜生、そんな魅了には屈しねえ!断じて屈しねえ男だぜ。俺は!!」
そんなに言うなら指の隙間からチラ見するの止めなよ。みっともないし。柳の教育にも悪いのでそろそろ本当にやめてもらおう。
「あら、お兄さんが魅了されちゃった。ってなんで震えてるの?」
「トラウマって奴だよ。」
結局破面が出たときのためにまつ梨と乱菊ちゃんには織姫ちゃんちに向かってもらうことにした。茶渡君の家にも送ろうかと思ったが、どうやら彼は今日、浦原商店に向かうらしいので勝手に恋次君が守ってくれるだろう。
「シロちゃんと柳はうちにとまってくれ。現世は子供が深夜に出歩いてちゃダメなんだよね。」
さて君達。恋バナをしようじゃあないか。
冬獅郎「まつ梨が藤丸が生きてるって言い張ってた時の5番隊の空気は地獄だったぜ。」
乱菊「ホントに。桃がまつ梨を気遣い始めたときとか痛々しすぎてみてられなかったわよ。」
恋次「どうせ生きてるでまつ梨姉ちゃんと卯ノ花隊長に更木隊長が集まって会話してた時はいったい何の集まりかと。」
藤丸「ちょっと見てみたかった。」