16Labでの衝撃的な任務斡旋があって大分頭に来てる。
だいたい断ったら機密保持の為に解体処理されるってのに断れるワケないじゃん。
新規武装としてM82バレットを受領、随伴型で合体も出来るドローンも受領。
表に出せないオプションとしてハッキングソフトが入った。
これはアチラがわのカギも兼ねていて保護目的にしている人お手製らしい。
これらをブチ込んだのは私の電脳が戦前の最高級品でありセキュリティもかなり高いモノだからだ。
耐ウィルス性も強くて戦前戦後の技術を合わせてるから突破できるウィルスは無いと思われる。
鉄血の重要人物の回収・保護……そして現場での自由な目として私は雇われた。
私の稼働歴からも信用に足ると判断したかららしいけどね。
「ありがた迷惑じゃボケぇ!」
一応エリートとして最高品質の人形を5体生産しているらしい。
ASSTも無難なARで構成されていて工場制圧ならば問題なく滞りなく……と予想されている。
加えて別口で侵入する私と後追いで入ってくる国家保安省によって確保。
作戦決行は2週間後、その間に生産した人形の最終調整が入る……とのこと。
私は私で今回追加された兵装の試運転、調整をしなければならない。
戦術ネットワーク対応試作戦術ドローン、ハミングバード……それが私に充てられたドローン。
情報処理とかの試運転、やってみたいけれども……
「それでこの銀行強盗の処理かぁ……やだねぇ」
ロケーション等は今度の大事な任務に似ていると言えば似ている。
強盗は人質を確保していて交渉しようとしている。
自分たちの身柄の安全を譲歩させる替わりに人質を開放するって。
はは、そりゃ嘘に決まってるだろって睨んでるし地元PMCも鼻で笑う。
排除してちゃちゃっと事件解決にしたい所だ。
I.O.Pが率先して私を斡旋したから出るほか無いし……失敗したら責任問題でPMCの言いなりになるしかなくなる。
クソ案件だけどやるしかない……狙撃ポイントはいくらかあるし……今回はM82を持ち込んでいる。
少しの鉄板くらいなら貫通してぶち殺す事が可能だ。
手足にヒットさせてもその衝撃で無力化出来るし……有効射程が普段使っているモノの2倍近くある。
というか手足にヒットした段階でショック死するんじゃなかったか?
「まぁ遅かれ早かれ死ぬんだ、痛む暇無く死ぬ方がいいだろ?」
ハミングバードで銀行の上空から偵察、情報を受信して解析しながら狙撃ポイントを割り出す。
銀行強盗の人数は全部で7人、それぞれ離れた位置に居る。
同時狙撃は不可能だし弾倉の大きさからして一回は必ずリロードしなきゃならん。
人質を取っている人数は3人……威嚇の為に見えやすい位置に居るのが2人。
奥に1人か……まぁ考えたものだな。
人質も手前2人は女子供、奥はお偉いさんと思われる恰幅のいいハゲ男。
良さげな狙撃ポイントを算出、斜め上から撃てる高層マンションにお邪魔しよう。
PMCから働きかけてくれるだろ。やらなきゃ押し入って無理やり撃つんだけど。
到着し滞りなく屋上まで登る。給水塔等が並んでいる所から覗く。
まずするのは相対距離の測距と風速の計算。
それから照準の調整を行い……近くの強盗に発見されない場所へのレーザーポインタ照射。
それでスコープの調整を行い……それから風速情報をFCSに叩き込む。
ASSTが介入しないからこの辺りの処理は全て私自身のプロセッサでやるんだけど。
軍事グレードにアップグレードされたからASST介入時並に早い。
これが軍事グレードか……恐ろしいねぇ、そりゃ規制されるわ。
2脚を立ててから屋上の縁に載せ安定させる。
M82のセーフティを解除、弾倉を込めてコッキングレバーを引いて初弾装填。
相手の反応を許す前にささっと撃ち殺さなきゃ人質が危ない。
人質も居るから周囲のモノを撃ち落として圧殺なんてことも出来ないしな……
跳弾狙ってっていうのも弾のエネルギーが強すぎて無理だろうしな。
普通に秒で3人撃ち殺すしかないな。猶予は2秒といった所かな。
解析完了、人質が居るエリアに強盗は5人。
残り2人が非常口等の警戒を行っていると……ふむ。
なら何とかなるな、警戒中のPMCに狙撃開始の合図を出す。
ハミングバードは退避させて……後は私が手を下す。
まずは建物奥の人質を取ってるやつから。
大きく息を吸ってから息を止めスコープを覗き込む。
相対距離は1.8キロまずこっちの姿なんて目視できまい。
スコープで望遠していてもなかなかキツイが……出来なくはない。
ドゥンッ!!ドンッ!ドンッ!!
今回は犯罪者が相手でちゃんと許可も降りている狙撃。
消音する必要もない、付けても良いがそれで精度が落ちたら笑いものにもならない。
着弾から2秒以内に排除するとなれば連射になる。
反動抑制しながら3連射……精度を要求されるが……着弾は見事人質を取っている強盗の首、頭に命中。
問題は人質が弾丸の衝撃波で気絶しちゃったことかな、ははは。
「はいそこ動かない♥」
即座に動いて人質を殺そうとした残りの腕を撃ち抜く。
構えて撃つよりも早く私がぶっ放した.50BMG弾が強盗の肩を粉砕して吹き飛ばす。
もんどり打って倒れたのが見える、残り一人は何が起きたのかさっぱりでポカンとしている。
まぁこういう時は警告も込めて……足元に一発。
大穴空いたのがつま先1センチ先程度。着弾の意味合いが分かったのか両手を上げて降伏してくれた。
「ふぅ……特に問題がなければこんな狙撃はしなくて良いんだけどね」
ハミングバードとの連携も中々良い感じだしバレットでの超長距離狙撃も出来なくないのがわかった。
軍事グレードへのアップグレードも大きいけど……銃本体の使用弾丸が変わればこんなにも出来るんだなってしみじみ思う。
勿論の事今回の狙撃データ等は暗号化されてI.O.Pに送信されている。
実績データとして蓄積して軍にプロモーションをかける。
『流石だねぇ』
「うわ……通信をいきなり入れないでくれます?」
私の生殺与奪権を握ってるも同然の女、ペルシカが通信を入れてきた。
大方ハミングバード介して送信したデータにご満足頂いたんでしょう。
クソ不味いコーヒー片手にホログラム通信送ってくるんだから……
「まだ試験段階ですよ、安心しないでくださいね?」
『うんうん、だからまだまだお仕事を取ってくるよ』
「またぁ!?……あー、次はなんです?」
『次はとあるおイタをしたPMCの幹部掃除だよ……セーフハウスに戻るのはダメ、ラボに戻ってきてね』
「へーへー……オフは?」
『出すよ、調整が終わった後にね』
オフが出るならまだ良いか。マンションの住民の皆さんはお騒がせしましたー
空薬莢は拾って……人質さえなくなれば後はPMCが適当に料理するでしょ。
「それで?このオプションは何ですか?」
「今から説明するよ、それは戦術人形用に開発された情報収集オプションパッケージでね」
「……なぜケモミミと尻尾にしたんです?」
「可愛いからさ」
一時的に所属がI.O.P本社付になりペルシカ直属の人形という位置づけになった。
G&Kは元々私を一時的に雇っているにすぎないという立ち位置だったらしく……客先であるI.O.Pには逆らえない。
根本的なシステム改造を行った後からさらに改造……といってもコレはポン付けのモノ。
民間グレードの戦術人形に取り付けて性能を尖らせようとしたヤツらしい。
頭頂部に追加の超高感度のマイクと指向性を決めるフード……と言う名の狐耳が
テールスタビライザー、通信アンテナ、アンプ、情報処理プロセッサの複合モジュールとしてのモフモフ九尾。
見た目が完全に趣味に走っている……まぁこれで中身がガチガチの軍事グレードとは思わんだろう。
見た目で騙すタイプのオプションパッケージらしい。
「次のオフはこれでちょっとこの周辺歩いてくると良いんじゃないかな」
「……治安は良い方だよね?」
「勿論、I.O.Pのお膝元だからね」
立ってみるとなるほど確かにスタビライザーがあった方がとっさの動きはし易い。
特に私は胸に特大のデッドウェイトを抱えていて……
「この胸はどうにかならない?」
「無理だね、パーツ単位でワンオフしたら出来なくもないけど」
「……まぁ、そうなるか」
OSからして本来はセクサドールな訳だしな……サイズが違うようになると重心が一気に変わる。
私用にアジャストされたバランサーをさらにイジらなきゃならなく。
そこまでする理由は無いわな……クソが。
調整は案外スグに終わったため伸び伸びと2日ほどオフをいただく。
2日休みは始めてだなぁ……どう過ごしたものか。
Add-on戦術人形オプション
・集音指向性強化パッケージ(狐耳)
・立射スタビライザー(狐尻尾)
・Add-on電子戦パッケージ
尻尾型マルチアンテナ
電波増幅アンプ
処理プロセッサ
超高温電子トーチ(ガチガチ物理キー破壊用:裏オプション)
裏オプション(主に執行機関用のオプション)
・軍事アップグレード(FCS・プロセッサ・フレーム・動力)
・マスターキーパッケージ(物理キー・電子キーのこじ開け)
・*****機関パック(試作グレード)
・カメラフィードパッケージ(監視カメラなどへの遠隔アクセス)
・フォースフィールドパック(SMGなどの前衛向け、本来はRFにはつかない)
・鉄血製インテリジェンスパック(ハッキング、セキュリティセット)
****プロトコル侵入キット(****製)
・分離合体可能随伴型軍事グレードドローン「ハミングバード」
Q:つまり?
A:シーナ単体で大体の事は出来るよ、バケモノだね!
Q:パラデウスとかとやりあったら?
A:現状だと一個小隊潰すのが精一杯、鉄血兵なら千切っては投げ出来るバランス
ぶっちゃけぶっ壊れスペック