雇われ掃除人形417   作:ムメイ

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一週間おやすみと言ったな?
アレは嘘だ。(Skeb集中してたんですゥ)


その26

さて、あと3日程度で取り潰しになるセーフハウスに戻ってきた。

なんでって?そりゃ勿論私の潜伏先だっていうのがバレてるから。

ドローンの行動履歴なんかを漁ればそりゃすぐに割れる、違法人形が後ろ盾も無しにソロで潜伏していたらどうなる?

あっという間に公安に押し入られて捕まって解体処分。

グリフィンは当然無視、私のヘルプには応じてくれない……

個人的に連絡先をもっていて頼りになりそうなのは数人居る。

PMCビッグシールドの社長、私をいたく気に入っていておっぱい交渉でI.O.Pの人形を導入したりした相手。

狙撃任務で不正相手を射殺させた富豪さん……宗教団体に頭を悩ませていたマフィアボス。

あとはスラム街に出没していたE.L.I.D生物駆除で仲良くなったスラムの長。

凄腕ハッカーで極度のおっぱい星人なナードくん……

I.O.Pは今は各所への戦術人形派遣、製造で大忙し。私を匿っている余裕はない。

背に腹は代えられないし個人的な繋がりを使って……というか私のおっぱい目当てな男に媚びを売るしか無い。

バイクのコンテナに詰めるものを詰めてバックパックを背負ってさっさとセーフハウスを離れる。

手筈では3日後にセーフハウスというかこのゴーストタウンを更地にするらしい。

最悪数日の野営は覚悟しよう……メッセージ送ったら即座に2個返事が。

 

「どれどれー……うぁぉ、うーん……この二択かぁ」

 

社長とナードくん……ど、どっちもイヤな部類だけどどっちかと言えばナードくんの方が安全かな。

ナードくんの住所はたしか……無法者が集まるスラムだ。

ちょうどスラムの長の庇護下にも入れると思う。

バイクを走らせスラム街……どのPMCの統治下でもない無法者の楽園へと向かう。

装備はすべて持って……えぇ、そうもふもふ九尾も取り付けてね。

こんなイロモノが行って目立たないか?イロモノ揃いだから目立たないんだよ。

スラムに居る人形なんてのはどいつもこいつも違法人形ばっかりだ。

AIに欠陥が見つかったり躯体に異常があったりで廃棄処分になったやつが大暴走。

解体されたくない一心でリミッターを解除したり廃棄品からとんでも出力なのを拾ってがっちゃんことかね。

曲がりなりにも正規品でがっちり固まっている私が珍しいといえるか。

ともかくナードくんにメッセージを送り……社長には次のご依頼の時にサービスするからって辞退……

うぁ、社長めっちゃ鼻息荒そうなメッセージ即返してきた……こっわ。

次あった時は胸めちゃくちゃ揉まれるヤツだ……嫌だねぇ。

 

「ともかく、愛しのスイートホームからはおさらばか……」

 

さようなら、表での生活……軍部のほとぼりが冷めるまではアングラ生活だな。

静かな水冷単気筒の排気音と共に離れていく。

ハミングバードをリアコンテナの上に駐機させたの間違いだったな!バランスくっそわるっ!!

コイツ何キロあんだよ!ふざけやがって、じゃあもうテメェは飛んで追従してこい!!

 

 

 

さて、スラムに近づくには地上からは難しい。

総じて外からスラムに入ろうとする場合は……下水道を通ることになる。

ただ下水も正解の下水道を通らないと内部につながらない。

まぁそれは最初にスラムに接近する場合だ。

地上入り口は特定手順を踏まないと出てこないんだからね。

 

「えーっとたしかこの辺りに……あったあった、キーパッド」

 

巧妙に隠されているキーパッドを引っ張り出す。

これも特定方向に引っ張り出さないと接続されないクセが強いヤツ。

スラムに追われて生きている人間はそうとう強い。

そして陽の光を浴びて生きている人間を僻んでいる……憎悪していると言っても良い。

私もその節が無いとは言えない……鉄血襲撃作戦の時はAR部隊を妬んでいたからな。

このセキュリティを組んでいるのはスラムの4人組ハッカー。

ナードくんはそんなハッカーの1人、当然パスワードも知っている。

個人的に繋がりを持っている私にも教えてはくれている。

おかげで今回は助かった……報酬も忘れず支払わないといけないけどさ。

 

「持ち込み品の検査とかは無かったよね……」

 

よっぽど危険な物でもない限りは無法者の集まりだから摘発なんてコトは無いはず。

私のバイクと武器コンテナは以前OKだったし……ドローンもOKなハズ。

エンジンを切ってから押して進む。そろそろ出てくるハズだ。

 

「いやー、これはスゴイよね」

 

もともとこのスラムが形成される前は廃棄された都市区画だった。

それはもうハイテクの限りを尽くした区画だったんだけど……それが災いしたんだ。

第三次世界大戦中に核攻撃に遭い壊滅した経緯がある。

除染はされたけれども当然中身は相当ダメージまみれだったんだが……

スラム住人がちょうどいいシェルターに出来ると大改造。

地表部分は荒れ果てたままだけど地下区画はスラム住人が住む……私が知るなかで最も危険で最も安全といえる場所。

荒くれ者になっちゃえば安全だけどそうじゃない……一芸に秀でたヤツでも無い限りは取って喰われる。

そんなスラムの入り口がいま目の前でせり上がってくる。

圧巻の物理セキュリティだよ、入り口が埋没してたら侵入しようが無いしね。

耐荷重量もあまりなく一個小隊くらいなら耐えるけど……ソレ以上だとメカニズムがぶっ壊れる。

わざとそう作っているからね……さて、私も入って……ナードくんの所にささっと行こう。

バイクを停めて荷物降ろして……私の部屋を確保しないとね。

 

 

エネルギー問題は外で頭を抱えているのにスラムなんかに落ちたらエネルギー枯渇するんじゃないか?

いーや、それがそうでもない……むしろ私的にはありがたいエネルギー源があったりする。

このスラムの地下は原油が湧き出る地脈もあったりするんだ。

発見されたのはすごく偶然だったんだけどね。

精油に関して造詣が深いキチガイが製油所作っちゃってスラムのエネルギーは前時代のガソリンエンジンなんかで賄われてる。

そうガソリンエンジン、このガソリンエンジンの整備が追いつかなくて頭を悩ませていたりはするけど……

何を隠そう私はエンジンマイスターだった前歴がある。

本格的な整備とは趣旨が違うけれども組み立てに関しては右に出る者はいないと考えてる。

だって廃れていっている技術だし……作ってるの小型バイクとかの内燃機関くらいだし。

 

「よ~ぉ姉ちゃん、そんな格好してたらブチ犯さ……ヒュッ」

「ご忠告どうも、お代は鉛玉でいいかな?」

 

こっちが戦術人形とは分かっちゃいないごろつきが近づいていた。

まぁそれは察知していたんだけど手を出すバカじゃないと思ってたんだ。

流石に声をかけてナイフだそうとしてたからバイクのサイドスタンド立てて止まって……

サイドアームとしてしっかり携行しているMk-23を突きつける。

セーフティも解除してあるからすぐにでもぶっ放せる。

スラムでの常識、武器はすぐに使えるようなものを確保しておけ……だよ。

 

「ケッコウデスゥ……」

「ふん……目的地はもうすぐだな」

 

スラムの中身はまぁすごくごちゃごちゃしているし衛生的にもよろしくない。

天井や支える柱は念入りに手入れされているけれども他はまるで手つかず。

排水溝にはネズミが往来しているし……ッ!

 

「うぇぇぇ……」

 

やっばいくらいにでっかいゴキブリが出ていた。

うぇー私虫苦手なんだよね、生前からそうだったんだよな。

ナードくんの住んでいる集合住宅はー……ここか。

メッセージを送付すると即座に返事が返ってきて……正面ゲートが開かれた。

ナードくん、たしか大家なんだっけか……ハイテクにしてるねぇ。

けどコレガタ来てるからぶっ壊そうと思ったらぶっ壊せるな……まぁその辺もメンテしてやれば恩を売ることも出来るかな。

 

 

 

とりあえずスグには盗まれない位置にバイクを停めてナードくんに挨拶しにいく。

一番上の階に陣取っていて……そこそこな広さの部屋に住んでいた。

訪れるのは初めてだけど、思っていたほど散らかってはないな。

 

「ごめんくださーい、シェーナだよー?」

 

まぁ今回は媚び売りに来てるわけだし……声音も意図的に甘ったるい猫撫声。

以前に会ったのはスラムのELID騒ぎの時だし……オフな私は知らないだろう。

おぉドッタンバッタンと……うーん、ヨレヨレのYシャツにメガネ。

なかなかキッツイ体臭の青年が出てきたな……自他共に認めるハッキングオタク。

ハッキングすることに快感を覚えているド変態でセキュリティのスペシャリスト。

コイツに任せれば大体のセキュリティはぶち破られる……敵にしたくない相手の1人だ。

 

「おほぉっ……ナマの、シーナちゃん……!」

「あははは……とりあえず、上がっていいかな?今回のお礼とかもしたいから」

「お礼っ?お礼って何でも良いんだよね?」

「……んまぁ、よっぽど酷いことじゃない限りは」

 

まぁ勿論の事終始視線は私の顔と胸を行ったり来たり。

顔2、胸8って割合だけどね……おっぱいも大好きだからこうなる。

勿論お礼は胸を揉ませてくれとせがまれ了承……

小1時間は揉みしだかれて満足してもらえた……ヒリヒリする。

あとお風呂に入りたくなるくらいには臭いが移ってキレかけてる。

 

「このアパートにはお風呂とか無いよ」

「はァ?シャワーも無いの?」

「ないない、近くの公衆浴場しかないよ……それも混浴」

 

クソがー……マジかぁ……こりゃ私ブチギレながらお風呂入らなきゃいけないじゃん。

混浴用の装備とか持ってないし……ハァー……

 

「ボクのお願いを聞いてくれたらシーナちゃん専用に作ってもいいけどォ?」

「ほんと!?というか私は今はシーナじゃなくてシェーナ、良い?」

 

まぁお願いがだいぶエッチなコトだったので……葛藤に揺れた。




Q:葛藤に揺れたシーナ、どうするの?
A:風呂の為に折れるんだなァこれが

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https://syosetu.org/novel/291534/6.html
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