自分の変化に愕然とはしつつもヤる事ヤった。
約束はしっかりとやった、前払いでしっかりと報酬をやったんだ。
あとはこのクサレ童貞ハッカーくんがしっかりとお風呂を用意してくれるのを待つだけだ。
ただまぁ即日工事なんてのはできないだろうし……暫くは混浴公衆浴場を使わざる得ない。
そして私の部屋というのは空き部屋……というかナードくんのお隣。
マスターキーなんか持っているナードくんのお隣っていうのがセキュリティ問題あると思う。
こういうので調子にのった無法者って大概やらかすと思うんだー
「いやーしかし、パンパンと発砲音がよくしますこと」
「よくある威嚇だよ」
「ふーん……当然のように胸を揉むな」
「いって……良いじゃないか、ボクとキミの仲なんだし」
ちょっと身体の関係をもったからって調子に乗って私と当然のように肩を組んでくる。
この時点でかなり調子に乗っていると思うんだけどさらに胸まで揉んできている。
揉む手は叩いて……性感とかは最大限抑えているけど感じる物は感じてしまう。
ちょっとだけ怯むな、まだ女の子の快感に慣れ親しんでない……
切羽詰まった状況で胸責めされて勝てる状況を逃すとかもあり得るか。
そんなアホな事は避けたいし今のうちに慣れておかないとな。
一度機能をアクティベートすると工場じゃないと封印処理もできないの分かったし。
そういう収穫はあった……今のうちに打てる対策は打っておこう。
ちょうど治安もお世辞に良いとは言えない。
そういう経験も否応無しに増えていくだろうしね。
「治安維持とかの仕事は?」
「あるけど超近接戦闘+受けになるからシーナちゃんには向いてないと思うね」
「じゃあここで私向けの仕事って言ったら?」
「ソー……化け物はもう出てないしなぁ、あぁでも最近幅を効かせつつあるギャングの殲滅とか良いかも」
「詳しく聞こうか、ここのボスもそういうの頭悩ませてるでしょ」
「うん、実際にここに入ってくる物資を強奪される事件も起きてるしね」
お、仕事の顔になったな。ナードくんがいそいそとパソコンの前に座った。
情報収集に関してはハッカー達に敵うヤツは早々居ない。
一度破壊しつくされたとは言えコンピューターが人間社会を支えている。
このスラムにおいてもそれは変わらない。
監視カメラは多く配置されていて不審行為はすぐに摘発される。
スラムが無法者の集まりとは言え法がないワケじゃない。
無法者は無法者なりにルールがある……最低限の事だ。
スラム全体が崩壊しかねない物を持ち込まない、搬入物資の強奪はしない。
搬入物資っていうのがミソ、スラムに持ち込まれた後はどうでも良い。
スラム運営に必要な物資は差っ引かれているからね。
つまるところそのギャングが調子こいてスラムの実態を握ろうとしてるんだろう。
「これがそのギャングのメンバーリスト、大体の活動範囲とかも割れてる」
「ヒュー……ほぼ丸裸だね」
「ボスの動向も探ってる感じだったしさっさと潰したかったんだ」
「違法人形とか使ってってのは?」
「やろうとしたけどキミ程良いFCS持ってる人形は居ないよ、それに武器がポンコツだったりするからね」
「……うわ、デリンジャーかよ」
「そ、暗殺こそできても殲滅には向かないのさ、本来の武器を取り上げられてるのもあるかもね」
思考回路にバグが生じて犯罪行為に手を染めた違法人形か。
本来のASST武器はなんだろ?まぁ良いや。
「これはスラム住人としての依頼でいいかな?」
「うん、さっさとあのクソウスラボケ共を潰したトマトにしてくれないかな、ウンザリなんだよね」
データはもらった……ってコレ微妙にバックドア仕掛けてんじゃん。
セキュリティパック入ってるから取り除けたけど。
入ってなかったらバックドアでコイツにハッキングされ放題になって……たとは限らないか。
アクセス権限は私が握ってるしサンドボックスから出さなきゃ良いだけの話になる。
I.O.Pのセキュリティ体制+WW3前の最高技術舐めんな。
「バックドア仕掛けてんのは感心しないなぁ」
「う"……げほっ!?」
「良い?アンタには貸し借りがチャラになってんの、あんま調子乗ると殺すぞ?」
流石にコレは看過出来ないイタズラだ。しっかりと理解らせないと。
サイドアームのMk-23で一発ぶん殴って口に銃口を突っ込む。
「なんで分かった?って顔だな、ンン?」
「ごべんば……ごへっ」
「謝罪はいらねーんだよ、よく覚えておけよ。人間はとても脆いって事」
これで少しは理解しただろ、口から引き抜いて荷物を部屋に置いて……それから仕事に取り掛かろう。
始末するのはギャングの組員全員、末端から幹部まで全員だ。
ここからでも始末できそうな感じがしないでもないけど……狙撃ポイントはココだけじゃないな。
WA2000を使おう、無法者の集まりだし剥き出しでも良いよね。
そして狙撃に使うポイントって言ったら……ここは地下。
当然ながら天井があって、天井には照明器具やらメンテナンス用の通路がある。
普通は入り込めない所だけど……まぁ使わせてもらおうじゃないか。
「……絶対にハックしてオナホに」
「聞こえてんぞクソマヌケ」
「うひっ……」
出る際にこりねーナードに警告の鉛玉を一発くれてやった。
当てちゃいないがコレで十分分かっただろ、私殺す時は本気で殺すぞ?
スリングベルトでしっかりと背中にWA2000を背負う。
スラム内は無風もイイ所、レーザー測距付きのスコープとサイレンサーだけ付けて替えの弾倉を幾つか持っていりゃ良い。
道中でギャング組員を見つけたが今はその時じゃない……
私がヤッたとは感づかれない様な距離でぶち殺さないとね。
「おっと……」
「ドコ見て歩いてんだ、邪魔だ」
「……残念だったね、現金持って無くて」
ひゅー、流石無法者の街、スリだな。
一瞬スカートのポケットを弄られていた。
武器をスったら確実にバレるから小銭でも盗ろうってしたな?
見かけない顔だからってカモれると思ったのかなー?
相手の返事は無かったけど身体が一瞬強張った。分かってくれたかなー。
「これからお仕事なんだから、弾を減らさせないでよ」
周りで私に目を向けていた野郎共にも牽制してっと。
さて、そろそろ外壁に到達する。外壁内部にメンテナンス回廊があるはず。
どっからアクセスするかは知らないけど……扉がありゃささっと開けちまおう。
仕掛け扉の場合は分かりづらいけれども完全に判別出来ない訳じゃない。
「ん?おぉ、こりゃイイ」
一応あのクソナードがスラムボスに話を付けたんだろ。
仕事として請け負った私に連絡のショートメールが来ていた。
本当にスラムに来たんだなって驚き半分だったけど……ともかく使用できそうな狙撃ポイントを教えてくれた。
大体はスラム内にそびえ立つマンションの屋上だね。
それと私が使おうと目論んでいたメンテナンス回廊の送風口。
外気をフィルター通してスラム内部に流し込むシステムに潜り込んでソコから狙撃ってね。
スラムを大っぴらにぶち壊す様な事しなければ多少の被害は目を瞑るってさ。
老朽化した看板が落下してきて事故死なんてのもあり得る話だし。
「さーって……この辺か」
探して回廊に入ってから後はターゲットを探して射殺するだけ。
できるだけササッと数を潰したいね。末端はまぁ適当に流してもいいけど。
幹部から潰していきたいねー……
ターゲット:スラムニュービーなギャング
排除手段:指定なし